「ピースオブケイクpieceofcake」のネタバレあらすじと結末の感想

ピース オブ ケイクの紹介:2015年公開の日本映画。PG12指定。ジョージ朝倉の人気漫画を実写映画化、恋愛に依存し流されるままに男性と付き合ってしまうダメ女の主人公に、『君に届け』などの多部未華子。彼女と恋人との間で揺れ動く年上の男性を、『シャニダールの花』『そこのみにて光輝く』などの綾野剛が演じる。

予告動画

ピースオブケイクpieceofcakeの主な出演者

梅宮志乃(多部未華子)、菅原京志郎(綾野剛)、オカマの天ちゃん(松坂桃李)、ナナコ(木村文乃)、成田あかり(光宗薫)、正樹(柄本佑)、川谷(菅田将暉)、千葉(峯田和伸)、多田(中村倫也)、黒沢年子(安藤玉恵)、キンジ(森岡龍)、ミツ(小澤亮太)、神田(山田キヌヲ)、阿佐ヶ谷ロフトの店長(宮藤官九郎)、天ちゃん出演映画の監督(廣木隆一)

ピースオブケイクpieceofcakeのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①なんとなく流されながら生きていた志乃は、失恋&失職で引っ越し&新バイト先を探した折に、隣家の住人兼バイト先の店長・京志郎と出会い、恋をする。京志郎には同棲相手・あかりがいたが、志乃はなかなか諦めきれない。 ②あかりが家を出て、志乃は京志郎を手に入れたが、心の隅にはいつも猜疑心がもたげていた。あかりと連絡を取っていると知った志乃は、京志郎と別れたが、忘れられない。再会した2人は再び付き合うことに。

【起】- ピースオブケイクpieceofcakeのあらすじ1

「ピース オブ ケイク(piece of cake)…ひとかけらのケーキ。転じて、たやすいこと、朝飯前という意」
…梅宮志乃は24歳で、今年25歳になる女性です。高校卒業後に服飾関係の専門学校に進学した志乃は、以後は焼肉屋のバイトやカフェバーのバイトをして、日々なんとなく生きていました。
志乃の「なんとなく」は生き方だけではなく、恋愛にも反映されていました。今までもなんとなく言い寄られた男性と付き合って、なんとなく別れています。
志乃は前のバイト先で正樹と付き合っていました。ところが「人のものになったら欲しくなる」ミツという男性に迫られてなんとなく身体を許した志乃は、その浮気が正樹にばれて、別れを切り出されます。
フラれた後もバイト先で顔を突き合わせて働くのはつらいので、志乃はバイトを辞めました。フラれて無職になった志乃は、東京都武蔵野市にある、庭つきの古めの安アパート『若月荘』に引っ越します。
引っ越しを手伝ってくれ、励ましてくれたのは、友達のオマカの天ちゃんと、ブラジル人の彼と付き合っているナナコでした。天ちゃんもナナコも志乃の性格をよく把握しており、慰めるわけでもなく、でも場を明るくしようとしてくれます。
その2人が帰った後、志乃は元恋人の正樹のことを思い出していました。「男ならだれでもいいんじゃん」と、正樹の幻影が出てきて志乃を責めます。
なんとなく生きて来た志乃は、なんとなく買っていた植物の鉢・クワズイモも枯らせていました。引っ越しにあたり「もう植物を買うのはやめよう」と決めます。
庭に出た志乃は、隣家に住む男性・菅原京志郎と会いました。引っ越しを知り「夜中まで大変ですね」と京志郎に笑顔を向けられたその時、志乃の心に風が吹いたような気がします。
初めて志乃が自分から恋をした瞬間でした。それまでの志乃は、告白されて男性と付き合っていました。
収入源がなくたちまち生活に困る志乃に、天ちゃんが新たなバイト先を紹介します。ところがレンタルDVD屋の店長…天ちゃんの友人の「30過ぎのフラフラしてるヒゲ店」は、なんと隣家の京志郎でした。志乃は名札で京志郎の名を知り、京志郎は履歴書で志乃の年齢を知って「もっとガキだと思ってた」と言って笑います。
手っ取り早くお金が欲しい志乃は17~25時半の「遅番」を希望しますが、京志郎は夜遅くに女子を帰すのは危ないと言った後「家が隣だから、送ってけばいいか」と快諾しました。
今までの恋愛を反省して、今度こそは慎重に行動しようと思っている志乃は、京志郎が屈託なく接してくる態度を「自意識過剰なのか」と思いながらも、意識してしまいます。

【承】- ピースオブケイクpieceofcakeのあらすじ2

隣家の庭に大量の野菜が栽培されているのを見た志乃はつい覗きこみ、出てきた女性・成田あかりに見咎められました。あかりはトマトをくれますが、雑草だらけの志乃の庭に対し「雑草取ってくれる? 胞子飛んで、うちにも雑草、生えやすくなるから」と文句を言います。
京志郎があかりと同棲していることを知った志乃は、落胆します。が、かといってすぐに諦め切れるわけではありません。
バイト先の歓迎会に行った志乃は、トイレの横で志乃に目をつけたバイト店員・川谷にキスされてつい応じてしまいますが、慌てて突き飛ばしました。
飲み過ごした志乃は、京志郎の部屋で酔っ払って寝入ります。玄関口で倒れ込んで寝ている2人を見たあかりは誤解して、京志郎は慌ててあかりをとりなしました。あかりは出会い系のサクラの電話バイトをしているので、夜にバイトして朝帰りなのです。昼間は小説を書いていました。
あかりを必死になだめる京志郎の様子を見ながら、志乃はやはり京志郎に恋をしていると自覚します。
初めて片思いを経験した志乃は、すぐには諦めきれません。飲み会でキスしてきた川谷も、志乃が京志郎を好きだと気づきます。
志乃にとっての楽しみは、遅番で帰る日の家までの徒歩15分の時間でした。この間だけは、志乃は京志郎と2人きりで話せます。
アパートの志乃のドアノブには、あかりからの先日の非礼のお詫びのトマトがぶらさがっていました。京志郎は屈託なく受け取ってやってくれと言いますが、志乃にはお詫びではなくあかりからの呪いのように感じられます。
親友・ナナコに片思いの相談をした志乃ですが「見込みがないなら、次いこう」と言われました。帰り道、懲りもせずやっぱり志乃はクワズイモの鉢を購入し、水をやります。
庭であかりに会った志乃は挨拶しますが、みごとに無視されました。態度の悪いあかりに文句をつけた志乃は「あたしは、あんたにも京志郎にも、分かってもらいたくないわよ」という言葉をぶつけられます。
翌日の遅番の帰りには、ドアノブに昆布がぶらさがっていました。勢いで志乃は京志郎に「好き」と告白しますが、「俺やっぱあかりと別れる気ないから、こっちからそういう(別れる)原因作りたくない」と断られます。
きっぱり振られたものの、志乃は未練たらしくまだ思い続けていました。
天ちゃんとナナコと3人で飲みに行った席で、ナナコに「まだ好きとか言ってんの」と指摘されますが、天ちゃんから思わぬ情報を仕入れます。なんと京志郎の家からあかりが、ついさいきん出て行ったそうです。
隣家が喧嘩で揉める声は聞いていたものの、あかりが家を出ていたことは志乃は知りませんでした。

【転】- ピースオブケイクpieceofcakeのあらすじ3

京志郎はショックで飲み歩きます。
ある日朝帰りで女性をお持ち帰りした京志郎と志乃は目が合います。京志郎は女性を帰し、志乃のところへ来ました。
京志郎と肉体関係になった志乃は「関係のない人から寂しさをまぎらす人に昇格したようで…昇格?」と悩みます。
不安は残るものの、初めて好きになった人と付き合えた幸福を志乃は噛み締めます。互いの部屋の合鍵を作り、一緒にいる時間を楽しみました。でも常に不安は心に巣食っており、幸せだと感じるほど怖く、不幸の準備をしていることを自覚します。
その頃、志乃は服飾関係の専門学校を出たスキルを活かし、天ちゃんの所属する劇団の衣装係のバイトも始めました。
夜店に行った志乃は、京志郎に「もしあかりが帰って来ても、俺は志乃といる(志乃を選ぶ)」と宣言し、志乃はやっと京志郎の気持ちも得られたと実感します。
劇団の打ち上げであかりが留守にした日の夜に事件が起こりました。
まず、京志郎は飲み屋のマスターに、あかりが渋谷ナオミという名で『旅の彩光』という本を出したと知らされます。あかりはまだ19歳でした。
本をファミレスで朝まで読み帰宅した京志郎は、庭にあかりがいて驚きます。
あかりは北海道出身の女性で、1歳の頃から母親と2人暮らしでしたが、母親との関係はあまりうまくいっていませんでした。母の元を抜けて東京に出たあかりは、男の元を転々としていましたが、その中で最も気の許せる相手が京志郎でした。
故郷に残した母の訃報を聞いたあかりは動転しており、ほかに東京で頼る相手がいなくて京志郎のところに戻ってきたのです。
話を聞いた京志郎は、あかりの住む部屋を早速探し、以後もなにかと気にかけて世話をしました。
でも志乃に真相を話すとよけいな心配をさせると思った京志郎は「実家時代の友達・田中が事故をして、東京で知り合いは俺しかいないから見舞いに行く」という嘘をつきます。掃除をした志乃は京志郎の部屋で見つけた本の帯部分に『京志郎、大好きよ』という文字と筆者近影の写真であかりと気づきますが、京志郎を信じようと決めました。
京志郎と志乃は熱海に旅行へ行きます。旅行先へも電話がかかってきますが、取ろうとしない京志郎を不審に思った志乃は、田中という着信履歴にかけ直してあかりと知りました。
騙されていたと知った志乃は男湯に乱入し、京志郎に詰め寄ります。京志郎はやましい関係ではないと言いますが、志乃が怒っているのは嘘をついたことでした。
部屋に戻った2人は改めて話をし、京志郎はあかりの境遇を話して相談に乗っていただけだと言いますが、「友達の見舞いって嘘ついてたのが嫌」「やってないって言いながら、なぜ帰って来てすぐ風呂に入ってたのよ」と志乃は怒り、そんな細かいことまでチェックしていた志乃に、思わず京志郎は笑ってしまいます(京志郎の言う通りあかりと肉体関係はなかった)。

【結】- ピースオブケイクpieceofcakeのあらすじ4

旅行から帰った2人は『若月荘』取り壊しの予定を知りました。京志郎はこれを機に2人で暮らそうと言いますが、志乃は「誰でもよかったくせに」とつい言ってしまいます。その言葉はかつて自分が正樹にぶつけられた言葉と同じでした。
京志郎も「俺のこと一回でも信じてくれたことあったのかよ」となじり、京志郎と志乃は別れます。
志乃は腑抜けの状態になりました。自分に想いを寄せてくれていたバイト先の川谷に身体を許し、かといって付き合うわけでもなく、また「なんとなくな暮らし」が始まります。
劇団の座長・千葉に告白された志乃は「俺の中で新しい歌が流れた」と言われ、笑った後、泣きます。京志郎と出会った時のことを思い出した志乃は「私も、風が吹いたんです。風が吹いたの!」と言いました。
…1年後。
天ちゃんの所属する劇団はのぼり調子で、志乃も劇団だけでなくアイドルの衣装の仕事などが入り始め、服飾で生活が成り立つようになりました。
座長・千葉は客演している女性にゾッコンで、天ちゃんも売れ始めています。
親友のナナコは妊婦になっていました。
1年間、結局志乃は恋人を作っていません。それはやっぱり京志郎をまだ好きだからではないかと指摘したナナコは、あかりの新作本『かりそめフラワー』を志乃に渡しました。
本にはあかりと京志郎がちゃんと別れていたことや、京志郎は志乃のことを大事に思っていたことが書かれています。
志乃はあかりのサイン会に行き、互いに笑顔で握手しました。
天ちゃんのトークイベントの会場に出入りする酒屋の男性に、座長・千葉が「最近驚いたこと」を聞くと、男性は「俺の兄貴が本にされたこと」と答えます。今は自分と一緒に暮らす兄が、一時暮らしていた相手の女性との恋愛話をネタにされて本が出版された…その話を聞いた志乃と天ちゃんは、京志郎のことだと気づきました。
天ちゃんは「何のためにずっとひとりでいたの、恋愛でカッコつけてどうすんの」と志乃に発破をかけます。
トークイベント会場に顔を出した京志郎と志乃は目が合い、志乃は思わず逃げました。京志郎はダッシュで追いかけると、復縁を迫ります。
結局同じことの繰り返しになる、信じられないと言う志乃に、京志郎は自宅の裏庭を見ろと言いました。そこには志乃が置いて去ったクワズイモの鉢植えの株から増えた、大量のクワズイモの葉が茂っています。
「志乃ちゃん、俺がんばるよ。だから愛してよ」と言う京志郎の「愛してよ」という言い草に志乃はキレてビンタしました。そして「京ちゃんなんて、だいっ嫌い!」と言いながらキスします(復縁)。
人を好きになるとは最悪なことだと思いながらも、志乃は幸福を味わっていました。
(エンド後)『たやすいことよね』を口ずさんだ志乃、「たやすいことよね」と言う。

みんなの感想

ライターの感想

大人の恋です。いや、大人の一歩手前の恋というべきか。
まだまだ恋愛に揺れる年頃。恋愛に悩むとこんなに面倒くさい、ついバカなことやっちゃう…そういうのがぎゅっと詰まった作品。
豪華なキャスト陣に加えて、多部未華子のベッドシーン。多部…大人になったなあ…(遠い目)。
あらすじではしょってしまったが、ときどき(後半はほぼ出なくなったが)元カレ・正樹が亡霊のようにぬおーっと現れて、志乃に反省を促すシーンが好きだった。
これ、志乃の自己嫌悪のあらわれなんだろうな。たたずむ正樹の姿が、幽霊じゃないのに幽霊みたいで、うまいぐあいに気持ち悪くてよかった(笑)。

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