映画:プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード

「プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード」のネタバレあらすじと結末

ラブストーリー

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの紹介:2017年にチェコ・イギリス合作で製作されたラブロマンス。モーツァルトがオペラ「ドン・ジョヴァンニ」をプラハで製作した史実を大胆に脚色し、一人の美しいソプラノ歌手をめぐる恋愛物語として映像化した。「ダンケルク」で注目されたアナイリン・バーナードがモーツァルトを熱演している。

あらすじ動画

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードの主な出演者

モーツァルト(アナイリン・バーナード)、サロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)、ヨゼファ(サマンサ・バークス)、スザンナ(モーフィッド・クラーク)、ルプタック(エイドリアン・エドモンドソン)

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのあらすじ1

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのシーン1 物語の舞台は1786年12月、ボヘミアのプラハ。ウィーンから離れたこの地においても、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」は高い人気を誇り、上演を行うノスティッツ劇場は大盛況に博していました。この人気を受けて、プラハの貴族の間でモーツァルトを招待しようという話が持ち上がりました。モーツァルトはこの招待を快く受け入れ、ほどなくしてプラハに到着、「フィガロの結婚」のプラハ公演でロジーナ役を演じたヨゼファの元に身を寄せました。

モーツァルトは着いて早々、仮面舞踏会に招待されました。舞踏会の主催者は、ノスティッツ劇場を資本面で支えるサロカ男爵という初老の男性でした。華やかな舞踏会で、モーツァルトは美しい歌手スザンナと出会います。スザンナは「フィガロの結婚」で少年ケルビーノ役に大抜擢された新人歌手で、モーツァルトの音楽に深く魅了されていました。このとき、モーツァルトは産まれて間もない息子を失い、妻と長男と離れ離れになっていました。寂しい思いを抱えていたモーツァルトにとって、次第にスザンナは心を満たす存在になっていきました。

しかし、サロカ男爵もまたスザンナに魅了されていました。サロカ男爵は美しい女性を見つけると節操なく手を出す猟色家でしたが、スザンナに関しては妻にしたいと考えるほど惚れ込んでいました。スザンナをケルビーノ役に選んだのも他ならぬサロカ男爵であり、それにはスザンナを我が物としようとする意図があってのことでした。サロカ男爵はすでにスザンナに結婚を打診しており、スザンナの父親ルプタック氏はこの結婚を喜んでいました。しかし、スザンナは話したこともないうえに、あまりにも年上の男爵との結婚に前向きになれずにいました。

【承】- プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのあらすじ2

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのシーン2 スザンナは男爵との結婚に消極的な態度を示す一方で、モーツァルトと過ごす時間を楽しみました。モーツァルトはこの地で新作オペラの制作を始めており、スザンナはヨゼファとともに音合わせを手伝うようになっていました。新作オペラの名前は「ドン・ジョヴァンニ」、それは猟色家の貴族の物語でした。

サロカ男爵を嫌うヨゼファから「彼を元に悪役が書けるわ」と聞いていた通り、サロカ男爵の良からぬ噂はモーツァルトの想像力に刺激を与えていきました。仮面舞踏会ではモーツァルトをあからさまに無視する意地悪さや、何人もの女に手を出す猟色ぶりと、サロカ男爵は悪役の鏡のような人物でした。つい最近では、サロカ男爵が使用人に襲われながらも返り討ちにした、という話も耳にし、モーツァルトはドン・ジョヴァンニにサロカ男爵を色濃く反映させるようになっていきました。

一方、サロカ男爵はモーツァルトとスザンナの親密な仲に気づき、なんとか引き離したいと考えていました。そこにタイミングよく、強力な味方が現れました。それは、ザルツブルク司教の特使ノフィでした。ザルツブルク司教は過去にモーツァルトに侮辱を受けて以来、モーツァルトを今の地位から引きずり下ろそうと画策していました。そこで、サロカ男爵とノフィはモーツァルトのスザンナとの不倫の罪を暴いてやろうと考えつきます。サロカ男爵の支援を受けながら、ノフィはすぐに手下の男たちとともにモーツァルトの監視を始め、モーツァルトは不審な男たちの気配に不快感を覚えるのでした。

スザンナは毎日モーツァルトと会っているうちに、この思いが抑えきれなくなり、ルプタックにサロカ男爵との結婚を断りたいと申し出ました。しかし、有力者との結婚こそ娘の幸せと考えるルプタックは首を縦に振らず、スザンナをきつく叱りつけました。

後日モーツァルトと会ったとき、スザンナはサロカ男爵との結婚を強制されていることを相談しました。モーツァルトはすぐにルプタックと会う機会を設け、サロカ男爵との結婚を考え直すよう進言しました。しかし、ルプタックはモーツァルトの出過ぎた発言に激怒し、聞く耳を持とうとしませんでした。モーツァルトはルプタックを説得できなかったことを申し訳なさそうに報告すると、スザンナは「気持ちがうれしい」と言って笑顔を見せました。

【転】- プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのあらすじ3

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのシーン3 その夜、「フィガロの結婚」の公演が終わった後、モーツァルトはスザンナの屋敷にひそかに向かいました。スザンナの両親はちょうど不在にしており、この機会を利用してモーツァルトとスザンナは一夜を共に過ごしました。モーツァルトは幸せな気持ちで朝を迎えましたが、スザンナからショックな言葉を告げられました。昨夜を一生の思い出として、サロカ男爵の従順な妻になるというのです。突然のスザンナの別れの言葉に、モーツァルトは呆然とするのでした。

一方、サロカ男爵とノフィはモーツァルトに欺かれ、ことごとく監視に失敗、苛立ちを募らせていました。サロカ男爵は我慢の限界を超え、実力行使に出ることを決めました。

スザンナの別れの言葉から立ち直らないまま、モーツァルトは「フィガロの結婚」の公演で指揮者を務めることとなり、複雑な思いを抱えながらタクトを振り始めました。やがて舞台の上にはスザンナが登場し、ケルビーノとして見事な歌声を披露していました。

私が恋しているかどうか判断してください
これが恋かどうか判断してください

恋の悩みを美しい旋律に乗せ歌い上げると、スザンナはオーケストラ席にいるモーツァルトに視線を送りました。

公演が終わり、スザンナが楽屋で休んでいると、そこにサロカ男爵が突然現れました。すると、サロカ男爵はスザンナを無理やり劇場から連れ出し、馬車に乗せました。行き先はサロカ男爵の屋でした。サロカ男爵は威圧的な態度でスザンナにモーツァルトとの仲を問いただしました。スザンナが恐れて黙っていると、サロカ男爵の怒りはさらに激しくなり、スザンナの首を絞め始めました。サロカ男爵はひどく興奮して罵詈雑言を浴びせますが、そうしている間にスザンナは息を引き取ってしまいました。

【結】- プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのあらすじ4

プラハのモーツァルト誘惑のマスカレードのシーン2 スザンナの死はモーツァルトを絶望へと追いやりました。そんな中、モーツァルトはルプタックの訪問を受けました。ルプタックはモーツァルトに進言を無視したことを謝罪し、必ずサロカ男爵を死刑にすると宣言しました。

それから間もなく、スザンナの葬儀が執り行われました。そのとき、モーツァルトは墓場に騎士の石像があることに気づきました。モーツァルトはその巨大な石像を睨みつけながら、「ドン・ジョヴァンニ」の世界観を頭の中で完成させました。ドン・ジョヴァンニに娘を襲われた騎士長の石像が、ドン・ジョヴァンニを地獄の底に突き落とす…それがモーツァルトの考えたオペラの結末でした。

サロカ男爵はドン・ジョヴァンニと似た最期を迎えました。ルプタックはハナという女性の使用人の証言を受け、サロカ男爵を追い詰める好機を得たのです。ハナはサロカ男爵を襲った使用人の娘で、サロカ男爵にレイプされ望まぬ妊娠をした少女でした。明らかな証拠を突きつけられたサロカ男爵は死刑を求刑され、絞首台に吊るされ最期を迎えました。

モーツァルトにとって不幸中の幸いだったのは、妻コンスタンツェが長男とともにプラハに駆けつけてくれたことでした。モーツァルトはコンスタンツェに助けられながらオペラ制作を再開し、「ドン・ジョヴァンニ」はついに完成、プラハで初演を迎えることとなりました。

数ある歌の中でも、モーツァルトが最も思い入れが深かったのは、エルヴィーラ役が歌うアリアでした。それは、スザンナと音合わせをした思い出深い歌だったのです。

あの方を愛してしまったのね
こんなにも胸が苦しいなんて
こんなにも切ないなんて

モーツァルトは舞台上の歌手にスザンナを重ね、涙を流しながらタクトを振るのでした。

みんなの感想

ライターの感想

スザンナを演じたモーフィッド・クラークには透明感のある美しさがあり、二人の男を魅了する物語に説得冠を与えていたと思います。本作は創作ドラマですが、ザルツブルグ司教との対立や幼い息子の死、プラハでのオペラ大ヒットなどの史実を巧みに結びつけ、現実に起きた出来事であるかのように感じさせます。この映画を通じて、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」にも興味がわきました。

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