「ポンヌフの恋人」のネタバレあらすじと結末の感想

ポンヌフの恋人の紹介:1991年製作のフランス映画。レオス・カラックス監督作品で、アレックス3部作の3作目。パリのポンヌフ橋を舞台に、ホームレスの青年と失明寸前の絵描きの女性との純愛を描く。日本公開は1992年。

予告動画

ポンヌフの恋人の主な出演者

アレックス(ドニ・ラヴァン)、ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)、ハンス(クラウス=ミヒャエル・グリューバー)

ポンヌフの恋人のネタバレあらすじ

【起】- ポンヌフの恋人のあらすじ1

アレックスは閉鎖中のポンヌフ橋でホームレス生活をする、天涯孤独の青年です。彼は酒に酔って大通りに横たわっているところを、猛スピードで走る車に轢かれます。
それを片目にアイパッチをつけた画学生のミシェルが見ていました。彼女は眼の病気と失恋の痛手で家出をして、パリの街を放浪していました。
その後アレックスは警察らしき車に乗せられ、骨折の治療を受けます。翌朝アレックスは収容所を抜け出し、ポンヌフ橋の寝床に辿り着くと、そこには猫を抱いたミシェルが眠っていました。彼女が描いた絵の中には、昨夜自分が倒れ込んでいたときの絵がありました。
アレックスはポンヌフ橋で暮らす初老の浮浪者のハンスに、ミシェルをここに置いてもらえるように頼みますが、猛反対されます。その後、アレックスはこっそりミシェルの親友の家を訪ね、彼女がジュリアンという名の愛しのチェリストに去られ、失明の恐怖を抱えていることを知ります。
これまで他人とのつながりを持たずに生きてきたアレックスは、ミシェルに対して愛情に似た感情が芽生え始めます。

【承】- ポンヌフの恋人のあらすじ2

地下道を歩いていたミシェルは、チェロの音色を聞き、それが昔の恋人のジュリアンであることに気づきます。ジュリアンを狂ったように捜し回るミシェルを見て、アレックスは嫉妬します。しかし、ミシェルは自分の元を去った恋人を銃で撃ち殺します。
ある夜、パリの街ではフランス革命200年祭が開催されます。火を噴く大道芸人として糊口をしのいでいるアレックスは、火吹き芸を披露してミシェルを感動させます。その後、2人はポンヌフ橋で踊り狂い、ボートを盗んでハイテンションでジェットスキーを楽しみます。そして互いの愛を確かめ合い、抱き合います。
あるとき、ミシェルはカフェに客として座り、隣にいる男性にアレックスが物乞いをします。2人がやりとりをしているうちに、ミシェルは男性の飲み物に睡眠薬を投入し、眠っている隙に財布ごと奪います。そのお金で2人は旅行を楽しみますが、アレックスは余ったお金を川にそっと投げ捨てます。
ミシェルを邪険に扱っていたハンスは、アレックスに「愛は信じるな」と言います。ハンスには奥さんとの間に暗い過去がありました。そしてハンスは、ミシェルに放浪生活をやめるように忠告したり、彼女の念願の美術館に連れて行ってくれます。その後、ハンスは自らセーヌ川に身を沈めます。

【転】- ポンヌフの恋人のあらすじ3

やがて秋を迎え、アレックスは地下道にミシェルの巨大なポスターが貼られているのを見つけます。空軍大佐であるミシェルの父親が出した尋ね人のポスターで、眼の治療法が見つかったと書かれていました。
ミシェルを探すポスターはパリの街中に貼られるようになります。アレックスはミシェルに悟られないようにポスターをすべて燃やし、ついにはポスター貼りの男性の車にも火を付けて炎上させ、業者は焼死してしまいます。
あるとき、ミシェルは携帯ラジオで自分を探すアナウンスを耳にします。眼の病気が治ることを知ったミシェルは有頂天になり、アレックスに「あなたを愛していなかった」というメッセージを残して、ポンヌフ橋を去ります。
虚脱状態のアレックスは、拳銃で自らの手を撃ちます。その後ポスター貼りの男性を殺害した罪で逮捕され、刑務所に入ることになります。

【結】- ポンヌフの恋人のあらすじ4

3年後、留置所にいるアレックスのもとを眼の病気を治したミシェルが訪ねてきます。彼女はアレックスへの変わらぬ愛を語り、仮出所したらクリスマスの日にポンヌフ橋で愛し合おうと約束して去ります。
そして迎えたクリスマスの日、2人は雪の降りしきるポンヌフ橋で再会します。酒を飲んで酔っ払い、2人は下ネタジョークに笑い転げます。しかし、3時の鐘を聞いたミシェルは突然帰ると言います。ホテルを予約してあると引き止めるアレックスに、ミシェルは素っ気ない態度を取り、2人は口論となります。
そして怒ったアレックスは、ミシェルを抱きしめてセーヌ川に飛び込みます。2人は通りかかった砂利運搬船に助けられ、船首で身体を寄せ合います。そして2人は、ル・アーブルへ向かう老夫婦の船長に連れて行ってほしいと頼み、二度と離れないことを誓い合います。
ミシェルが「まどろめ、パリ」と叫ぶ場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

恋愛映画というものは、大人になるにつれて味わいが変化していくジャンルだと思います。この作品では、恋愛とは両者の孤独とエゴイズムの衝突が織り成すものであるということを、鋭く描かれています。それが嚙み合えば幸せになれるし、噛み合わなければ不幸せです。余談ですが、本作品は当初アンハッピーエンドの予定で、それをかつて監督の恋人だったジュリエット・ビノシュが現在のハッピーエンドに差し替えたという、興味深い裏話があります。

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