映画:マディソン郡の橋

「マディソン郡の橋」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(12件)

マディソン郡の橋の紹介:1995年公開のアメリカ映画。たった4日間の恋に永遠を見いだした中年の男女の愛を描いた、大人のラヴストーリー。ロバート・ジェームズ・ウォラーによる同名小説を原作とし、原作も映画も大ヒットした。

あらすじ動画

マディソン郡の橋の主な出演者

ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)、フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)、キャロライン・ジョンソン(アニー・コーリー)、マイケル・ジョンソン(ヴィクター・スレザック)、リチャード・ジョンソン(ジム・ヘイニー)

マディソン郡の橋のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1989年、母・フランチェスカの葬儀にかけつけた兄・マイケルと妹・キャロリンは、母が散骨を望んでいると知り、戸惑う。家には母の日記があり、2人はそれを読み始めた。そこには2人の子どもが知らない、母の4日間の恋愛があった。 ②家族の留守中にカメラマンのロバートと恋に落ちたフランチェスカは、それでも家族を選び、別れていた。ロバートの遺灰がローズマン橋から散骨されたと知り、フランチェスカも希望。母の日記を読んで納得したマイケルたちは散骨した。

【起】– マディソン郡の橋のあらすじ1

マディソン郡の橋のシーン1

画像引用元:YouTube / マディソン郡の橋トレーラー映像

アメリカ・アイオワ州マディソン郡ウィンターセット。

〔現在 1989年〕

冬。

リチャード・ジョンソンという郵便受けがいまだ使われているこの家に、とうに成人したふたりの子ども、兄・マイケルと妹・キャロリンが呼ばれます。

マイケルは妻のベティーも伴っていました。

このたび兄妹の母・フランチェスカが他界し、兄妹は遺産を相続することになりました。

弁護士から貸し金庫の鍵を受け取ります。

その際に、母・フランチェスカが火葬を希望していたと聞き、マイケルは気色ばみました。

というのも、母よりも先に亡くなった父のリチャードは墓地を買っており、そこへ埋葬すると思っていたからです。

(注:アメリカでは「焼いてしまうとキリストのように復活できないから」という宗教上の理由で、現在でもなお土葬が主流。火葬に抵抗を示す者も少なくない)

マイケルは「不謹慎かもしれないが、母はぼけていたのではないか」と発言しますが、弁護士はそれを否定しました。

遺言書は正しく作られ、ルーシー・ディレーニー夫人が証人として立ち合っていました。

(この夫人、大事!)

「遺灰をローズマン橋から撒いてほしい」というのが、母の遺言だと知って、マイケルは戸惑います。

いっぽうで渡された封筒の中身を見ていた妹・キャロリンは、その中に見知らぬ母の写真を見つけました。

その母は自分たちの知らない、「女性」の顔で写っていました。

さらにラブレターのようなものを見つけたキャロリンは、弁護士とベティーを先に帰します。

母に、自分たち子どもが知らない恋愛があった…この事実は当初、マイケルとキャロリンを動揺させます。

相手がカメラマンのロバート・キンケイドと分かりました。

マイケルたちの父は1979年に亡くなりましたが、ロバートも1982年に他界していると知りますが、マイケルは母が浮気していたことを知り、怒ります。

封筒に小さなカギを見つけたキャロリンは、椅子の下にある小箱を開けました。

そこには母がロバートとの思い出の品を隠しており、ふたりの子どもに宛てての手紙も入っています。

母からの手紙には、「黙っておくこともできたのだが、やはり知っておいてもらいたいと思った」というコメントとともに、3冊のノートが残されていました。

兄・マイケルと妹・キャロリンは、母・フランチェスカの日記を読み始めます…。

〔過去 1965年〕

それは秋の収穫の頃です。

当時、兄・マイケルは17歳、妹のキャロリンは16歳です。

フランチェスカはイタリア出身の女性でした。

若い頃、アメリカからやってきたリチャードと恋に落ち、結婚してアメリカに渡ってきました。

リチャードは100年以上続く農場の主で、アメリカに渡ったものの田舎町のウィンターセットで暮らすフランチェスカは、少しばかり不満を抱えています。

その日、夫・リチャードはマイケルとキャロリンを連れて、イリノイ州で開かれる農産物の品評会へ出かけました。4日間留守にします。

農場で育てた子ブタを出品するのです。

家事に追われる日々だったフランチェスカは、留守番することになりました。

束の間、ひとりの時間を楽しみます。

月曜日の昼。

普段着で玄関を掃除していたフランチェスカは、見慣れぬ男がやってきたのを知ります。

男はカメラマンだと言い、屋根のある橋を撮影しに来たのだと告げました。

屋根のある橋と聞いて、フランチェスカはすぐにそれが、ローズマン橋だと気付きます。

最初は道を口頭で説明していたのですが、ややこしくなるために、フランチェスカは「案内しましょうか」と言いました。

男はありがたいと答えます。

車中で互いに自己紹介をし、男がロバートという名だと分かります。

ロバートはワシントン…都会からやってきていました。20歳までワシントンで育ち、結婚してシカゴに移り住んだものの、離婚してまたワシントンに戻ったそうです。

フランチェスカがイタリアの東にある小さな町・バリの出身だと言うと、意外にもロバートはバリを知っていました。

バリの町の話で盛り上がり、フランチェスカはロバートに好印象を持ちます。

ロバートは世界のあちこちを回り、撮影していました。

小さなバリの町で生まれ育ち、アメリカという未知の地へ結婚でやってきたものの、結局田舎町で暮らしているフランチェスカにとっては、世界を股にかけて活躍するロバートの仕事ぶりは、夢のようです。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4

みんなの感想(12件)

ライターの感想

とても切なく、美しい映画です。
私が一番印象に残っているシーンは夫の車に乗車中の交差点で、クリント・イーストウッド演じる不倫相手である男性の元へと行くか行くまいかと迷っている切実なシーンがあります。何とも切ないシーンなのですが、そのシーンのメリル・ストリープの手の演技が最高に素晴らしいです。車のインドアを開けようか開けまいかと迷っている心情は見るものを引きつけます。
全てを失っても構わない気持ちと、失う全ての大きさとの葛藤を手だけで演じています。素晴らしい女優です。
  • 栗きんとんいーすとうっどでっきさんの感想

    色褪せることのない内容ですねえ。

  • 蓮華さんの感想

    ライターさんと同じく、夫の車に乗車中の交差点で、クリント・イーストウッド演じる男性の元へと行くか行くまいかと迷っているシーンのメリル・ストリープの手の演技が最高に素晴らしく、切なさが伝わってきます。車のインドアを開けようか開けまいかと迷っている心情はいつまでも心に残るシーンです。
    あの心の葛藤を手だけで演じているのは本当に感動です。

  • あやママさんの感想

    私もお二人と同意見です。
    初めて見てから随分と経ちますが、いつまで経っても、あの車中のシーンは鮮明に思い出せます。あの頃はまだまだ私も若く独身だったので、今すぐ車から飛び出してーーーと思ったものですが、今は子を持つ母となり、あの時の心情が理解できました。
    いつまでも、ふと手に取りたくなる名作ですね。

  • ぷぅンフさんの感想

    ドアを静かにしめる、ただそれだけの事が夫にはできないんですよね……
    フランチェスカのため息のような表情が、印象的です。メリル・ストリープはほんとに素敵。プラダを着た悪魔も大好きです。

  • aaさんの感想

    鹿教湯温泉の屋根付き橋の氷灯の雪景色見に行き映画懐かしく
    なぜか涙がぼろり

  • qiantianさんの感想

    美しい映画だと感じました。子供の頃家にあったVHSの、セピア色のカバーが気になって仕方がなかったけれど、両親が見せてくれなかった映画です。だからこそ大人になるまでこの映画のことが気になって、忘れられなかった。
    そしていざ見てしまったら、もう忘れられない。とても切なくて美しい物語に感じます。正直私はまだ精神的に幼いのかもしれませんが、子供のいる母の女の一面を見るのは嫌いです。それでもたった数日の愛を一生忘れずにいられるなんて。そして家族を大切にして生きて、そのあとは、そのあとなら。もういいでしょう?時間は最後に愛した貴方にあげましょう、共に永遠にありたい、そう望むほどの愛って、どんな世界なのだろう。古いアメリカの世界観はとても素敵でした。

  • 匿名さんの感想

    私にはいまいちでした。世代や死生観の違いでしょうか。

    母親なんだから女をやめろとは決して言いませんが…奔放になれない哀れさみたいなものに美を感じるセンスが私にはなかったようです。別に不倫であろうと、文化や風習に非難されようと、全力で好きならば全てを捨てて生きればいいのにって思って。
    あくまで想像ですが、こういう女性は別の愛に走っても、以前の愛や家族が大事だったのかもと後悔するタイプに思えます。家族のために人生ささげたっていうけど、子供としても迷惑じゃない?
    私が子どもだったら火葬にしないかな。そんな甘いことはできません。

  • キャシーさんの感想

    はじめてこの映画を見たときから、20年もたっていましたが、恋愛ネタは何時の世も変わらないものですね。「風の盆恋歌」を彷彿とさせました。アメリカは全てがドライだと思っていたのですが、意外なウェットな恋バナにいささか驚いています。私も主婦ですが、これはノーですね。
     クリントイーストウッドにも、こんな一面があったのだと、その世界観に慕ってみた二時間でした。『昔の夢は実現しなくてもよい夢だ』この一節だけで、この小説は生きましたね。 シャッビーなマディソン郡の橋が、永遠に輝くことを!! 

  • KOD7さんの感想

    初めて見たのは、まだ自分が10代のころ。そのためか正直なところ当時はぴんと来ませんでした。潔癖だったのもあって「どんなにうつくしくても不倫だし良いことではない」と感じたんですよね。ただ雨のシーンは余りにも印象が強くて、ずっと忘れられなかったものです。
    不倫を良いと思わない気持ちは変わりませんが、大人になって見返してみて共感できる部分が増えて年月を経たな、と感じます。見る年齢や状況によって受ける印象が変わるのは当然のこと。いつかまた見返してみたいと思う映画です。

  • ペネロピさんの感想

    自分の立ち位置によって感想が変わりますね。フランチェスカの選択をどう捉えるか、自分ならどうするかを考えます。たった四日間が、永遠の四日間に変わる、映画なら素敵ですね。つかの間の儚い恋心だったから燃え上がったと、彼女の選択は正しかったと、自分でもそうすると思います。家族に尽くしているという思いは犠牲者のようで、やはり本心は全てを捨てる覚悟もあったのでしょうか。母親にも女の顔は必要だとは思いますが。

映画の感想を投稿する