「ラヴソング」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

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画像引用元：YouTube / ラヴソングトレーラー映像

中国。

（モノクロ映像）

【1986年3月1日】

天津からの列車が香港の駅のホームに入ってきます。列車が止まると乗客は一斉に降りますが、座席で熟睡している若者・シウクワンは全く目覚めませんでした。シウクワンの真後ろに座って背もたれの役目を果たしている女性（※正体は映画ラストで）が、「同志、起きて。香港よ」と声をかけて席を立ったので、シウクワンも目覚めます。

シウクワンは天津から大都会の香港へ、金を稼ぎにやってきたのです。大きな荷物を両手に持ち、エスカレーターをのぼっていきます。

（映画タイトル）

（カラーに変わります）

シウクワンは故郷・天津に恋人のシャオティンを残していました。シウクワンはひと足先に香港へ出て働き、金を貯めてからシャオティンを呼び寄せるつもりです。

シャオティンに充てて手紙を書くシウクワンは、香港の暮らしは天津とまるで違うと書きます。まずことば。天津は北京語ですが香港は広東語で、ことばの違いに戸惑います。

シウクワンは叔母・ロージーを頼ります。ロージーは下宿屋を経営しており、シウクワンもそのひと部屋を借りました。ロージーは面接に行くシウクワンに、部屋にある男性用のスーツを貸してくれました。「恋人のウイリアムのものだ」と説明しましたが、実際は酔っ払いが残したスーツだとシウクワンは下宿の住人から聞きます。

シウクワンは就職の面接に行き、配達業の仕事に働き口を得ます。自転車に配達物を乗せて大都会で配達する仕事です。精力的にこなしたので、すぐに地理は覚えました。苦手な広東語もマスターしようと努力します。

初めての給料日シウクワンはシャオティンへのプレゼントを買い、憧れのマクドナルドへ行って注文します。ハンバーガーとコカ・コーラを買って店内飲食したシウクワンは、売り子の女性・レイキウと出会います。店内にアルバイト募集の張り紙があったので、シウクワンは早速応募しました。配達の仕事だけでなく、ハンバーガー店でもアルバイトを始めます。

レイキウはシウクワンに「英語を話せれば便利。時給も上がる」と教えました。シウクワンはレイキウの勧めで英語の語学教室に通い始めます。あとで知りますが、レイキウは語学教室に生徒を紹介することでマージンを受け取っていました。

英語の教室では、ジェレミー先生という男の教師が映画やドラマを見せながら英語を教えます。レイキウはその教室の廊下を掃除していました。シウクワンは話しかけて「車があるから送る」と言います。レイキウは自動車だと思って誘いを受けますが、自転車だと知って呆れました。それでもシウクワンの自転車の後ろに乗りながら、歌をうたいます。シウクワンもいっしょになって熱唱しました。

レイキウはハンバーガー店だけでなく、いくつも仕事をしていました。掃除婦や花屋の売り子など掛け持ちしており、シウクワンもその配達の手伝いをしてお金をもらいます。

シウクワンが暮らす叔母の下宿に、ガイランという若い娼婦の女性がいました。シウクワンがいつも恋人に手紙を書いているので、叔母のロージーは「そのうちウイリアムに書いて」と言います。

ウイリアムとはウイリアム・ホールデンという一世を風靡した俳優のことで、ロージーはその熱狂的なファンでした。現実と願望を取り違えてウイリアムと恋人同士だったと思い込んでいるのだと、下宿に住む老人が話します。

シウクワンはレイキウに教わって、キャッシュカードも作りました。レイキウは毎週口座の残高をチェックし、金があると喜びます。

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