映画:伊豆の踊子(1963年)

「伊豆の踊子(1963年)」のネタバレあらすじと結末

伊豆の踊子(1963年)の紹介:1963年に製作された恋愛ドラマ。川端康成による同名小説を「青い山脈」の西河克己監督が実写化、主演は吉永小百合と高橋英樹が務めた。大正末期の伊豆で出会った学生と旅芸人の踊子との叶わぬ恋を描いていく。

伊豆の踊子(1963年)の主な出演者

薫(吉永小百合)、川崎(高橋英樹)、栄吉(大坂志郎)、お芳(浪花千栄子)、現在の川崎(宇野重吉)

伊豆の踊子(1963年)のネタバレあらすじ

【起】- 伊豆の踊子(1963年)のあらすじ1

大学で教鞭をとる老教授の川崎は、ある日男子学生から結婚の仲人を頼まれます。男子学生の相手は若くかわいらしいダンサーでした。川崎はその娘の姿に、遠い昔に恋心を抱いた踊子の面影を見ました。

その踊子との出会いは、大正末期、川崎がまだ学生のときのことでした。当時、伊豆を旅していた川崎は旅芸人一家5人と出会います。行先が同じだったこともあり、川崎は一家とともに旅をすることとなりますが、差別的扱いを受けていた旅芸人が学生と行動を共にすることは当時珍しいことでした。川崎は一家の若い娘、薫の無邪気なかわいらしさに次第に惹かれ、薫もまた川崎を恋い慕っていきます。

薫はその容貌の美しさに加え、生娘であることから多くの男たちから目を引く存在となっていました。湯ヶ島に泊まったときのことでした。旅芸人たちが座敷に呼ばれ、薫が踊りを披露している間、川崎は部屋で宿泊客と碁を打っていました。しかし、川崎は薫のことが気になり、勝負に身が入りません。川崎はふと座敷をのぞくと、薫が土建屋の若旦那に言い寄られているのを見てしまいます。その夜、川崎は薫と若旦那が寝床を共にする場面に乱入する夢を見ました。夢に見てしまうほど、川崎にとって薫は大きな存在となりつつありました。

【承】- 伊豆の踊子(1963年)のあらすじ2

翌朝、薫が街の子どもたちと遊んでいたときのことでした。薫は偶然病魔に侵された女郎の住まいに迷い込んでしまいます。その女郎は死の際にありましたが、子どもたちにも笑顔で接し、自らの死に対しても冷静な様子を見せていました。薫は自分とさほど年の変わらない娘が死に向かっていくのを見て、強い衝撃を受け、人知れず涙を流していました。その夜、川崎と五目並べをする時間を持つと、薫は再び笑顔を取り戻しますが、それでもあの女郎の姿を薫は忘れることはできませんでした。

その翌朝、川崎は旅芸人一家の一人で、薫の兄である栄吉と二人で話をする機会を持ちます。一家は薫、栄吉とその妻、妻の母であるお芳と雇われ芸人の百合子の5人で旅をしていました。栄吉は妹に踊子をさせたくないと思っていることを川崎に打ち明けました。さらに、妻は二人の子どもを死産していることも明らかにし、川崎は栄吉が笑顔の裏で多くの苦悩を抱えていることに気づきました。

湯ヶ島の滞在中、川崎と薫はすっかり仲睦まじくなりましたが、芸人一家を束ねるお芳はその様子を好ましく思っていませんでした。二人はあまりにも身分が違っており、二人の恋はかえって薫を傷つける結果になると考えていたのです。

【転】- 伊豆の踊子(1963年)のあらすじ3

その翌日の早朝、川崎と旅芸人一家は下田へと旅立ちました。薫はその道中、あの女郎の遺体が入ったと思しき棺を目にしますが、しばらく見つめた後、すぐにその場から走り去りました。

道中、薫は川崎との旅をおおいに楽しみました。川崎との何気ない会話を楽しんだり、川崎のために杖を用意したりと、薫は始終笑顔を見せました。川崎もまた薫の好意に感謝し、無邪気な薫に癒されていました。薫がご機嫌なのには理由がありました。下田に着いたら、川崎と一緒に活動写真を観に行く約束をしていたのです。この日は座敷の予定は入れておらず、薫は川崎と一緒に過ごす夜を心待ちにしていました。

ところが下田に着くと、突然その夜に座敷の予定が入ってしまいます。薫は川崎との約束を優先させようとしますが、お芳に手厳しく怒られてしまいます。すねた薫は宿から出ようとしますが、そのときに栄吉とお芳の会話が耳に入ってしまいます。このとき、薫は二人の会話から学生と踊子との恋はかなわぬ恋であることに気づきました。

【結】- 伊豆の踊子(1963年)のあらすじ4

その後も薫にとって悲しい出来事が続きました。川崎が宿へやって来て、明朝に急遽東京に帰らなければならなくなったと伝えに来たのです。薫はショックのあまり、宿の一室に隠れてしまいました。その後、川崎は栄吉たちに挨拶を済ませ、明日が四十九日という死産した子どものために花代を置いて行きました。川崎が帰った後、薫は何事もなかったかのように座敷へと上がり、いつものように踊りを披露するのでした。

翌朝、下田の港に通じる道には港へと急ぎ向かう薫の姿がありました。その途中で薫は酔っ払いにからまれてしまいますが、それを救ったのはあの土建屋の若旦那でした。若旦那が港へ急ぐ薫の後ろ姿を眺めていると、一人の女郎が薫について尋ねてきました。すると、若旦那は「いい娘だろう、生娘だぜ」と得意げに答えるのでした。

港に着くと、川崎を乗せた船はすでに出港してしまっていました。懸命に追いかけ、手を振る薫。すると、川崎も薫の存在に気づき、大きく手を振り返し、大声で呼びかけました。しかし、その声は薫に届くことはなく、次第に薫の姿は見えなくなりました。

川崎の回想は終わり、舞台は現在へ。老教授となった川崎は恋に夢中になっている男子学生とその恋人の様子を見て微笑みを浮かべていました。結婚を誓った恋人たちは、はしゃぎながら街を走り去って行きました。

みんなの感想

ライターの感想

主人公と踊子が照れながらも距離を縮めて行く様子がもどかしくも微笑ましい映画でした。吉永小百合の可憐さ、高橋英樹の好青年ぶりと、二人の演技によって身分違いの恋がよりせつなくなっていると思いました。

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