映画:余命10年

「余命10年」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ラブストーリー

余命10年の紹介:2022年3月4日公開の日本映画。小坂流加の小説を原作にしたラブロマンス。難病で余命10年の女性と、彼女の同窓生である男性が恋に落ちる。メガホンを取るのは『宇宙でいちばんあかるい屋根』などの藤井道人。主演は『恋する寄生虫』などの小松菜奈、『仮面病棟』などの坂口健太郎。『おとなの事情 スマホをのぞいたら』などの岡田惠和、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」などの渡邉真子が脚本を務め、『天気の子』などのRADWIMPSが音楽を手掛けている。

余命10年の主な出演者

高林茉莉(小松菜奈)、真部和人(坂口健太郎)、富田タケル(山田裕貴)、藤崎沙苗(奈緒)、三浦アキラ(井口理)、桔梗(黒木華)、平田先生(田中哲司)、梶原(リリー・フランキー)、百合子(原日出子)、明久(松重豊)

余命10年のネタバレあらすじ

【起】– 余命10年のあらすじ1

余命10年のシーン1

画像引用元:YouTube / 余命10年トレーラー映像

【2011】

窓の外には桜の花が満開でした。病室には機械に繋がれた女性・礼子がハンディカムの映像を覗き込むように見ながら、横にいる高林茉莉(まつり)に話します。

「入学式は難しいって言われてたの。でも出られた。もうお友だちができたんだって。意外と社交的みたい」カメラに映した映像を眺め終わった礼子は、SDメモリーカードを抜いてしまうと、ハンディカムを茉莉に渡して「最後まで生きてね」と声をかけます。

礼子が亡くなりました。葬儀に車椅子で出席した茉莉は、ことばもなくそこにいます。入学式の映像で笑っていた礼子の夫と息子が、葬儀では涙を流していました。

葬儀の帰り、茉莉はもらったハンディカムを取り出すと、満開の桜の映像を撮影し始めます…。(映画タイトル)

【2013】

茉莉の退院が決まりました。家族総出で迎えにきてくれており、茉莉は車で帰ります。茉莉はハンディカムで病院から家への景色を撮っています。空にできた飛行機雲や、姉の桔梗、父・明久と母・百合子を次々に映していきました。スカイツリーを車外に見つけた茉莉は、昨年に完成したのだと聞いて桔梗に連れて行ってくれと言いますが、桔梗は高所恐怖症だからと拒みました。

2年ぶりの我が家に帰った茉莉は、家のなかも撮影して回ります。自室に入った茉莉は、机に置かれた自分のノートを見ました。そこには茉莉の病気について調べたことが書かれています。

茉莉は20歳で難病を患いました。肺動脈性肺高血圧症というもので、100万人に1~2人しかいない病気です。原因が判っておらず、治療法も確立されていませんでした。突然死する危険性もあります。「10年生存率は極めて低い」という文字を見ながら茉莉は、主治医の平田先生と「余命10年」の病気だと話したことを思い出します。

茉莉は20歳で入院して、大きな手術を受けました。胸にその傷跡も残っています。退院まで2年かかりました。六華短大に入学していた茉莉の友だちたちはそのあいだに卒業し、茉莉は短大を中退して闘病生活を送っていました。

今回、退院したものの完治ではなく、薬や月に1回の診察を受けて塩分制限、食事制限をして暮らすことになります。

退院した茉莉を、友だちが店で祝ってくれます。友人のひとり美弥の彼氏・三浦アキラが経営する店でした。彼氏も紹介する美弥に、友人は沸き立ちます。

会合のあと、親友の藤崎沙苗が茉莉に小説は書いていないのかと聞きました。以前の茉莉は小説家になるのが夢でしたが、この2年は闘病で書いていないと沙苗に答えます。

早苗は出版社に就職していました。職場でコラムの編集をしているのですが、部署には人手が足りずに茉莉に来てほしい、考えておいてくれと言います。茉莉は感謝しました。茉莉を心配した父が電話をかけてきます。

帰宅した茉莉は、障害基礎年金の知らせを見ました。金額の高さに姉・桔梗が驚くので「身体張って稼いだから」と冗談で返します。茉莉宛にもうひとつ、同窓会の知らせが届いていました。中学時代のもので、その当時の茉莉は静岡県の三島で暮らしていました。

姉の桔梗が横で、同窓会がきっかけで恋人ができることもあると話しますが、茉莉は「恋愛なんてしないよ」と返しました。桔梗はことばに詰まります。

テレビでは、2020年にオリンピックが東京で開催されることが決まったと報じていました。7年後の話のニュースを、茉莉はうつろな目で見ます。

【2014】

茉莉は同窓会に出席するために、父親の車で静岡県の三島へ行きます。三島には中学生のときだけで、茉莉の一家は現在、東京暮らしでした。

同窓会で茉莉は、懐かしい面々と再会します。同級生のほとんどは三島組でしたが、東京に出ているのが3人おり、茉莉と富田タケル、真部和人(かずと)でした。タケルは積極的に同窓会を切り盛りしています。和人の父親は会社社長でしたが、父の会社を継がずに東京へ出ていました。

東京で何をしているかと聞かれた茉莉は、闘病のために無職だったとは言いにくくOLだとごまかしました。就職したいと思います。

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