映画:南瓜とマヨネーズ

「南瓜とマヨネーズ」のネタバレあらすじと結末

ラブストーリー

南瓜とマヨネーズの紹介:2017年11月11日公開の日本映画。揺れる心情を繊細に描写した魚喃キリコの代表的恋愛コミックを「ローリング」の冨永昌敬が映画化。ミュージシャン志望のせいいちとの生活を支えるため、キャバクラで働くツチダ。忘れられない元恋人ハギオと再会し、過去にすがるように彼にのめり込んでいく。2つの恋に揺れるツチダを「愚行録」の臼田あさ美が、スランプに陥り働かないせいいちを「走れ、絶望に追いつかれない速さで」の太賀が、ツチダが引きずる元恋人ハギオを「オーバー・フェンス」のオダギリジョーが演じる。

あらすじ動画

南瓜とマヨネーズの主な出演者

ツチダ(臼田あさ美)、せいいち(太賀)、田中(浅香航大)、寺尾(若葉竜也)、川内(大友律)、可奈子(清水くるみ)、尚美(岡田サリオ)、安原(光石研)、ハギオ(オダギリジョー)

南瓜とマヨネーズのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①27歳の女性・ツチダの夢は、同棲する恋人のせいいちがミュージシャンとして成功すること。そのために2人分の生活費を稼ぎ始めたツチダは、安原という男と愛人契約を結ぶが、それを知ったせいいちはバイトを入れて必死で働き始める。 ②すれちがいが生じて会う時間すらなくなったツチダとせいいちは、別れた。後日、せいいちはツチダに自分の曲を聞かせ、願いがかなったツチダは涙を流す。

【起】- 南瓜とマヨネーズのあらすじ1

ツチダは、27歳の女性です。賃貸アパートに、恋人のせいいちと同棲しています。
せいいちは、ミュージシャンになりたいという夢を持っていました。作曲もしているのですが、最近はスランプ気味です。
ツチダは、「せいいちが自分の作った歌をうたう」のを夢にしていました。せいいちが働くくらいならば、ツチダが稼いでせいいちに曲作りに専念してほしいと思っています。

ツチダは、昼間はライブハウスの店の手伝いをしていました。
楽器を配置したり、音楽器具の調整をしたりする、いわばバックヤードの仕事です。
しかしライブハウス店の仕事だけでは、2人分の生活費を捻出しづらくなります。
そこでツチダは、夜の商売もすることにしました。キャバクラ嬢です。
「みほ」という名で、Tシャツに短パン姿で接客します。

キャバクラ嬢になったものの、馴染み客のタジマという男にいきなり胸を触られたツチダは、思わず席を立ちました。
店で人気の女性・可奈子からは、「あの程度で動揺していたら駄目」と叱られます。

ダブルワークを終えて深夜に帰宅すると、せいいちは扉に棚を作っていました。
最近スランプ気味のせいいちは、今日いちにち棚を作って過ごしていたと言います。
棚は、ツチダがその扉を動かすと、すぐに壊れてしまいました。
せいいちは自分も仕事をすると言いますが、ツチダが「せいちゃんの代わりに私が働くから」と止めます。それよりも作曲の方に集中してもらいたいのです。

ツチダの思いは本音でした。
可奈子はその話を聞くと、自分も過去に男に貢いでいたことがあると言います。
可奈子の恋は、結局男の浮気で駄目になったそうです。
ツチダは「浮気していてもいいから、曲は作ってほしい」と言いました。


ある日、キャバクラにやってきた客・安原が、店に慣れていないツチダを見て、なぜ働いているのか質問します。
ツチダが2人分稼ぐ必要があるのだと言うと、安原は「金を稼ぐなら、ほかに方法がある」と言い出しました。「店長には内緒だよ」と付け足します。

安原についていくと、ツチダはあやしげな事務所に引き込まれ、そこで体操服姿になるよう要求されました。
ツチダが小学時代に水泳をしていたと聞いた安原は、水着を出して「着替えて」と命じます。
状態が呑み込めないツチダが「エンコー、ですか?」と聞くと、安原は「愛人(契約)」と答えました。
二の足を踏むツチダに対し、安原は「一応水着着て、お金もらってみようよ。でも今日だけじゃあね。君が満足する金額にはならないよ」と言います。
結局ツチダは、安原と愛人契約を結ぶことになりました。1回3万円もらいます。

【承】- 南瓜とマヨネーズのあらすじ2

売春をした後ろめたさを感じたツチダは、アパートにすぐ入れません。しばらく外でタバコを吸って、気持ちを落ち着けます。
風呂場から、作曲するせいいちの声が聞こえて、ツチダはほっとしました。本当にツチダは、せいいちの歌が好きでした。
安原からもらった金は、タバコの箱に隠します。


せいいちにはバンド仲間がいますが、音楽の方向性の相違から、現在解散しています。
せいいちの仲間は田中、寺尾、川内らです。
田中、寺尾、川内はレコード会社に言われるまま、女性ボーカルでやっていくつもりでした。しかし一方で、せいいちの作曲のセンスも認めており、戻ってもらいたくて説得します。
せいいちは、音楽を「商品」として扱うことに抵抗を覚え、はねつけました。
その場の食事の精算を、せいいちがもとうとします。
それを見た仲間に「ツチダ頼みで、生活の面倒をみてもらっている」と指摘されたせいいちは、当たっているだけに面白くなく、帰り道イライラします。

自分でもお金を作りたいせいいちは、使っていないキーボードなどの楽器を売って、生活の足しにしようと考えました。
ツチダはそれを聞いて、ショックを受けます。
ツチダはタバコの中の金を出して、買い取ると言いました。そして、いま一度せいいちに、曲を作ってほしいのだと言います。

安原との愛人契約も何度か重なり、ツチダはだいぶ慣れました。
しかし、すぐに金を出すと不審がられるので、タバコの箱の中に隠しています。
帰宅すると、せいいちが家の中を綺麗に掃除していました。
風呂に入っているツチダに、せいいちが「タバコ持ってる?」と聞きます。
肯定した後で、タバコの箱に金を入れたままだと気付いたツチダは、急いで風呂から出てバスタオル1枚で駆け寄りますが、せいいちに金を見られていました。
どうやって作った金かと聞かれ、ツチダは愛人契約のことを明かします。
そこまでして生活費を作ろうとしていると知り、せいいちは怒りました。
「俺に便乗して、勝手なことやってんじゃねえよ」
「あんたのためでしょ。あんたのために、私は毎日気を使っている」
ツチダとせいいちは、口論になります。

【転】- 南瓜とマヨネーズのあらすじ3

恋人に身体を売らせてまで生活費を作ってもらいたくないので、せいいちはその日からバイトを入れまくります。
荷物運びのバイト、バーテンダーのバイト…バーテンは偶然にも、バンド仲間の田中が勤める店でした。
以後、せいいちは憑かれたように、働き始めます。
家に戻ってもすぐ次の仕事に出かけ、たまに帰っても仮眠程度で、すぐに出かけていきます。

ツチダはせいいちに、愛人契約で得た金は捨てたと訴えました。
実際に一度捨てたのですが、ツチダは気になり、捨てた金を戻してアルミホイルに包み、隠します。
安原との愛人契約を解除したツチダは、再びキャバクラで働き始めました。
しかしツチダとせいいちには溝ができました。
せいいちは狂ったように働き続け、ツチダと生活時間帯も合わなくなります。


昼間に働くライブハウスの店で、ツチダはハギオと再会しました。
ハギオはツチダが昔、とても好きだった男性でした。ハギオの子どもを妊娠したこともあります。(中絶したっぽい)
ツチダはハギオと飲みに行き、肉体関係を持ちました。再び、ハギオとのあいまいな交際が始まります。

朝帰りしたツチダは、すでに出勤してせいいちがいない部屋で「私は、何をしているのか分からない」と思います。
せいいちは、ありったけバイトを入れました。清掃のバイトなどをして、働くことにより考えることを忘れようとしました。

せいいちとすれちがうようになり、ツチダはその分、ハギオに傾倒して行きます。
「俺の彼女になる?」とハギオがツチダに声をかけますが、深い意味がないことをツチダは知っていました。
いつかまたふらりと自分の前からいなくなることは、ツチダにはよく分かっていることです。


せいいちはバンド仲間とバーベキューに行きました。
せいいちはそこで、田中が尚美を狙っていることや、尚美をボーカルに加えてバンドを結成しようとしていることを知ります。
帰りの車中、寺尾に尚美の曲を聞かせてもらいますが、「売れるわけねーよ」とせいいちは答えました。
帰宅して風呂に湯を張る間、せいいちはメロディを思いつき、口ずさんでみます。

【結】- 南瓜とマヨネーズのあらすじ4

せいいちとの関係が分からなくなったツチダは、女友だちの可奈子を家に呼び、ハギオと会わせました。
ツチダ、可奈子、ハギオの3人で呑みます。
ハギオが寝入った後、可奈子がハギオを知っていると、ツチダに言いました。
高校1年か2年の時に、知人がハギオと付き合っていたと言い、ツチダもハギオならありうると考えます。

そこへせいいちが帰宅し、可奈子は驚きました。
せいいちは「風呂入ってすぐに出かける」と言います。
可奈子はハギオを起こし、逃げるように去りますが、その様子を見ながらツチダは笑います。

せいいちが風呂に入りながら、バンドに曲を提供することをツチダに報告します。
ツチダはそれを嫌がりました。ツチダは「せいちゃんが作った曲を、せいちゃんが歌ってほしい」と訴えますが、せいいちはやんわりといなします。
せいいちは「別々に暮らそう」と別れを言い出しました。
ツチダにはきちんとした人物と付き合って、結婚してほしいと告げます。
浴室の外でそれを聞きながら、ツチダは泣いていました。
「そんな人、どこにいるの?」と呟きながら、でも心の片隅では、現状を維持するのは難しいと思います。


…せいいちとツチダのなれそめは、現在ツチダが働いているライブハウスで、でした。
地下バンドのせいいちと、店の手伝いのツチダが仲良くなります。
やがてツチダは自分のアパートにせいいちを招き、せいいちはそこで暮らすようになりました。
付き合い始めの頃の、初々しい2人のことを思い出し、ツチダは公園で泣きます。
でも蚊が腕に止まると叩くだけの冷静さは、ありました。


せいいちと別れたツチダは、ハギオとも別れようと思います。
「私はハギオにどんどん見透かされていくのが嫌なの。もう会わない」
そう告げたツチダですが、ハギオは「無理だよ。またお前、(再会した時には)走ってくるよ。同じことの繰り返しになる」と答えます。
そうかもしれないと思いつつも、ツチダはハギオと別れました。


せいいちが楽曲を提供した音楽バンドが、ツチダの働くライブハウスでイベントを打つことになります。
せいいちは店に顔を出さないとのことでしたが、バンドのメンバーが食事に出かけた折に、バックステージにせいいちが顔を出しました。
ツチダは再会を、ちょっと照れながら喜びます。

せいいちは、実家に戻ったそうです。実家に住んでいた兄夫婦が出て行ったので、その空き部屋で暮らしていると話しました。
その後、せいいちはツチダに曲を聞かせると言い出します。
せいいちがタイコを弾きながら自分のためだけに歌うのを、ツチダは泣きながら聞きました。
ツチダの夢がかなった瞬間です。


ライブが終わった後、ツチダはせいいちに「また会える?」と質問します。
せいいちは、2月にまたライブをやることを告げました。ツチダは、見に行くと答えます。
別れた後、ツチダとせいいちは別方向に歩き始めました。

みんなの感想

ライターの感想

こういうの、実際にありうるだろうな、という現実的な話。まったく現実離れしているわけではない。
彼氏の夢を応援するために、必死になって働く女性がゆきつくのは、夜の仕事しかないのか。
せいいちがダメ男だったら、憎めてよかったんだよね。しかしせいいちはダメ男ではなく、ツチダが身を売ってまでして稼ごうとするのを知ると、バイトを入れまくるくらい。
むしろ、へらへらしているハギオのほうが、憎める相手として最適。
迷走したツチダは、ハギオにもよろめき、そのうちに劇中でも言っているけれども、「私、何やってるんだろう」…まさしくそうだ。
ラストは明るい。互いに別々の道を歩みそうでもあり、案外、別に暮らし始めたことによって、またせいいちとツチダはいい関係を築けそうでもある。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「南瓜とマヨネーズ」の商品はこちら