「四月は君の嘘」のネタバレあらすじと結末の感想

四月は君の嘘の紹介:2016年9月公開の日本映画。テレビアニメ化もされた新川直司の人気コミックを、広瀬すず&山崎賢人主演で実写映画化したラブストーリー。母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった少年が、ひとりのヴァイオリニストとの出会いを機に再生していく姿が描かれる。

予告動画

四月は君の嘘の主な出演者

宮園かをり(広瀬すず)、有馬公生(山崎賢人)、澤部椿(石井杏奈)、渡亮太(中川大志)、木戸(甲本雅裕)、井端潤三(本田博太郎)、瀬戸紘子(板谷由夏)、有馬早希(檀れい)

四月は君の嘘のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①母の死がきっかけでピアノの音が聞こえなくなり、弾かなくなった公生の前にヴァイオリンを弾くかをりが現れる。奔放に演奏するかをりは、そのペースでコンクールの伴奏を公生に押し付ける。公生は演奏を引き受けることに。 ②かをりに導かれてピアノを弾き始めた公生は、トラウマから脱却する。かをりは難病に侵されており死去。かをりが近づくきっかけ「渡が好き」というのが嘘で、本当は公生のことがずっと好きだった。

【起】- 四月は君の嘘のあらすじ1

春。
高校2年生、17歳の少年・有馬公生(ありま こうせい)は、学校の音楽室でピアノを弾いています。
幼馴染みで隣の家に住む少女・澤部椿(さわべ つばき)は「聞いてんだから本気で弾いてよ」と要求しますが、公生がやっているのは聞いた音楽を楽譜に起こす譜起こしの最終チェックで、自分自身は「ピアノはやめた」と言います。
そこへサッカー部のエース・渡亮太(わたり りょうた)が入って来ると「まだ春なのに暑い」とぼやきました。
渡はサッカー部、椿はソフトボール部に所属しています。
2人の会話を聞きながら、「彼らの色はカラフルなのに、僕の世界はこの鍵盤のようにモノトーンだ」と公生は思いました。
帰り、公生は椿から「今度の土曜に一緒に来てくれ」と頼まれます。
渡を紹介してほしいという女友だちがいるので、同行してくれというのです。
断りきれない公生は、中途半端に引き受けました。

…有馬公生は、かつては『ヒューマンメトロノーム』というあだ名がつけられたほど、正確無比で厳格なピアノ演奏で、数々のピアノコンクールを総なめにした少年でした。
幼い頃から母・早希にピアノの猛特訓を受け、期待を背負っています。
早希は病に侵されており、コンクールにはいつも車椅子で来ていました。早希の友人の瀬戸紘子もなにかと気にかけます。
クライスラーの『愛の悲しみ』という曲は、母・早希が最も愛した曲でした。
11歳のコンクールの時、公生はこの曲を弾いて見事優勝します。公生なりに母への愛情を込めて弾いたつもりでした。
ところが母・早希は優勝した公生を褒めるどころか、ビンタして3小節目と11小節目のミスタッチを頭ごなしに叱ります。
反抗した公生は思わず母に「お母さんなんか死んじゃえばいいんだ」と言いました。その夜、母は亡くなります。

それ以来、公生はピアノの音が聞こえなくなりました。
厳密には、最初の方は聞こえます。だからちょっとしたピアノのメロディなら聞こえます。
ところが自分が弾き始めてしばらく経過すると、自分のピアノの音が聞こえなくなるのです。それが元で、公生はピアノからも、コンクールからも遠ざかりました…。

迎えた土曜日。時間10分前行動をしているのは公生だけです。
公園でみんなを待つ公生に、鍵盤ハーモニカの音が聞こえました。音につられていくと、子どもたちと合奏している公生と同じ学校の制服の少女がいます。
「ブレーメンの音楽隊みたいだ」と思った公生は、スマホで撮影しようとします。
その時突風が吹き、少女のスカートがめくれました。そのタイミングで目が合った公生は「盗撮魔」と勘違いされます。
その子が待ち合わせの相手・宮園かをりだと、やってきた椿に教えられました。いっぽうの公生は、数合わせのために参加したので「友人A」と紹介されます。
(注:椿が公生のことを好きなので、かをりに牽制で名前を教えたくなかったというのもあるのかも)
かをりは屈託のない、あっけらかんとした女性です。そしてこれからヴァイオリンのコンクールに出ることを公生に告げ「行こ!」と公生に言いました。
最初から公生をコンクール会場に誘うと、来ないと知っていて、椿はかをりがヴァイオリンをしていると話しませんでした。

公生がコンクールの観客席に入ると、あちこちからひそひそ声があがります。公生がかつてピアニストとしてコンクールを総なめにしながら、ある時期から全く出てこなくなったからです。
ヴァイオリンのコンクールが始まりました。みんな予選の課題曲『24のカプリースop.1 第24番イ短調』を演奏します。
かをりの演奏は楽譜の指示を無視したでたらめなものでした。井端はまゆをひそめますが、木戸は「面白い」と感じます。
公生は「なんでこんなに楽しそうに弾けるんだろう」と思いました。

【承】- 四月は君の嘘のあらすじ2

コンクールの後も公生はずっと「友人A」扱いでした。帰りに感想を聞かれた公生は「コンクールとしてはめちゃくちゃ。でも、とてもよかった」と言います。

かをりが渡の帰りを待っていました。直前まで渡と会っていた公生は、渡が別の女性に会いに行ったのを知っているので、うまくごまかそうとします。
かをりは「君を代役に任命します」と言うと、公生を連れてスイーツの店へ行きました。
店内で『きらきら星』をたどたどしく弾く少女たちがおり、かをりは公生に、代わりに弾いてくれと頼みます。
「まさか子どものお願いを無視したりしないわよね」という半ば脅しに負け、公生は『きらきら星』を弾きますが、途中で演奏を止めました。そして店を出ていきます。
追ってきたかをりは、もうピアノを弾かないのかと公生に聞きました。公生の正体をかをりは知っていたのです。
公生は、ピアノの音が聞こえないということを告げました。するとかをりは「弾けなくても弾け、伴奏しろ」と言い出します。
かをりはコンクールの一次予選を突破したのです。公生は二次予選の課題曲『ロンド カプリチオーソ』の伴奏を頼まれます。

公生が断ると、その日からかをりは猛攻撃を開始しました。『ロンド カプリチオーソ』の曲を放送室からエンドレスで流したり、壁のポスターを楽譜にしたり、その楽譜を靴箱に入れたりします。
椿もそれを応援しました。母の死後、公生がぷつりとピアノをやめてしまった時から、椿は公生の時間が停まっているように感じていました。
時間を再び流したいと思い、椿もかをりに協力します。

公生はかをりに「君は弾けないんじゃなくて、弾かないだけ」と言います。弾くのが怖いと公生が言うと「私がいるよ。私がいるじゃん」とかをりに言われ、伴奏を引き受けることにしました。
「君は自由そのものだね」と公生が言うと、かをりは「ちがうよ、音楽が自由なの」と言います。
公生とかをりが練習を一緒にし始めると、協力していた椿は心中穏やかでなくなりました。やきもちを焼き始めます。
迎えた二次予選の日、最初は順調にスタートした演奏でしたが、演奏の途中にピアノの向こうに母・早希の姿が見えたように思えた公生は、ピアノの音が聞こえなくなりました。演奏は、ずれ始めます。
やがて公生は演奏をやめました。伴奏がずれているとヴァイオリンの邪魔になるからです。
(ヴァイオリンのコンクールなのでピアノが演奏をやめても問題にはならない)

ところがかをりも演奏をやめました。そして公生に向かって「アゲイン(もう1回)」と言うと、2人で噛みあわない演奏のまま続けます。
(コンクール審査では、一旦中断した段階でコンクールとして失格。そこから先の演奏は採点対象にならない)
ピアノとヴァイオリンは互いに殴り合いのような演奏をし、やがて噛みあいました。その迫力ある演奏に、失格ではあるものの観客席からはスタンディングオベーションが起こります。

コンクールの後、公生はまたピアノから離れます。
そこへかをりが来ると、コンクールには落ちたけれどもガラコン(ガラコンサート)には招待されたと言い、伴奏を頼みました。
「君はあの感動を忘れられるの? みんな舞台にあがるのは怖い。それでも何かに突き動かされて演奏する。そうやって最高の嘘が生まれる」
かをりはそう言うと、橋の上から川に向かってダイビングしました。

【転】- 四月は君の嘘のあらすじ3

公生も「あの感動を忘れられない」と思い、かをりに続いてダイビングをします。
公生は自由奔放、天真爛漫なかをりに惹かれていました。しかしいっぽうで「かをりが好きなのは渡だから」と、その気持ちを抑えようとします。

濡れた服を着替えに公生の家に来たかをりは、公生の家のピアノが使われていないのを知ります。
掃除して綺麗にすると、かをりは公生の家の譜面からクライスラー作曲の『愛の悲しみ』を演奏曲に選びました。
かをりが家に来ていると知った隣家の椿は、公生とかをりに嫉妬します。
その頃、公生はまだ迷っていました。『愛の悲しみ』は母・早希が最も愛した曲だったからです。
「母は僕が『愛の悲しみ』を弾いてもいいと思っているのか、弾く資格があるのか」と悩む公生に、紘子は「音が聞こえなくなるのは、贈り物なのじゃないかな」と答えました。
紘子の発言が謎めいていたので、公生はまた悩みます。

ガラコンの日。かをりは来ませんでした。
あれだけ練習したのだから、来ないわけがないと思った公生は待ちますが、井端が「順番は一切変えない」と言います。
時間になった時、公生はひとりでも演奏しようと決めました。「今日の主役は宮園かをりなのだ」と思い、ピアノだけで演奏を始めます。
演奏したのはラフマニノフ版の『愛の悲しみ』でした。
(注:『愛の悲しみ』クライスラー版はピアノとヴァイオリンのための楽曲で、ラフマニノフ版はピアノだけのもの)
それを演奏しながら、公生は紘子の発言の意味を知ります。
「自分の中に音があって、それを探すために、ピアノの音が聞こえなくなったのだ」そう紘子が言いたかったのだと気付いた公生は、ピアノを抱き締めるようにして演奏しました。

本来は『愛の悲しみ』だけでなく『愛の喜び』というのもクライスラーの曲には存在します。
母が『愛の悲しみ』をこよなく愛したのは、「公生が悲しみに慣れておくために」でした。もう自分の生命が長くないと知った母・早希は、そのために公生に『愛の悲しみ』を教えていたのです…。

かをりは倒れて、都津原大学病院に入院していました。公生、椿、渡らは知らされます。
3人は見舞いに駆け付けますが、公生は途中で抜けました。かをりが好きなのは渡なので、自分はいる必要がないと思ったからです。
夜、公生にかをりから電話がありました。見舞いの途中で帰ったことを怒ったかをりは「カヌレ食べたい、見舞いで持ってきて。ガラコンで弾いたピアノの話を聞かせてね」と言って切ります。
電話の後、かをりは倒れて足が動かなくなります。

椿たちには軽い感じで入院を告げましたが、いつまでもかをりは退院しませんでした。
季節が変わり、秋に公生は、制服姿のかをりと会います。かをりは公生が病院へ来なかったことを責め、渡の代役だと言って、公生を買い物に付き合わせました。
文房具屋へ行き、封筒と便箋を選びます。
「次は君の番だよ。君はどうしたって、表現者なんだよ」と、かをりは公生がピアノを弾き続けるよう要求します。
夜になり、かをりは学校へカバンを忘れたと言って戻りました。夜の学校を歩きます。
カバンを忘れたというのは嘘でした。本当はかをりは退院しておらず、一日だけ外出許可をもらったのです。
倒れたかをりは「私はわがままだから、いつも君を傷つける。こんなんなら、私たち、会わなきゃよかったね」と言いました。
公生は何も言えず、そのまま帰ります。

【結】- 四月は君の嘘のあらすじ4

何も言えなかったことで、余計にまた公生は見舞いに行けなくなりました。渡が「薄情だ」と怒りますが、公生は泣いています。
「僕は何も言ってあげられなかった。僕はただ逃げた。どんな顔して会えばいいんだろう」と言う公生に、渡は「それでも会いに行くべきだ」と告げます。
意を決して病院へ行った公生ですが、椿が病院から出てきたところでした。椿に、かをりのことが好きなのかと聞かれ、公生は肯定します。椿は苛立ちながら、公生に告白して去りました。
公生は自分の気持ちを渡に告げたうえで、カヌレを持ってかをりのところへ見舞いに行きます。
東日本ピアノコンクールに出るとかをりに報告し、公生はかをりに告白しました。そしてまた君と弾きたいと言います。

かをりは、難しいと言われる手術を受ける決意をしました。たとえ難しくても、大切な約束があるからと、病院の先生にお願いします。
公生のピアノコンクールの本選の日、かをりの手術が始まります。
ショパン『バラード第一番ト短調作品23』を演奏しながら、公生はかをりと出会えたから、この場所に戻れたのだと気付きます。
演奏の途中から、公生はかをりと一緒に演奏している気持ちになりました。
ところがかをりは演奏の終盤、ヴァイオリンの演奏をやめて消えていきました。それでも公生は最後まで弾き切りました…。

季節はめぐり、また春がやってきました。公生は音楽室で、かをりからの手紙を読みます。その封筒と便箋は、外出許可をもらった時にかをりが公生を付き合わせて選んだものでした。
そこにはかをりの事情が書かれていました。
かをりが公生のピアノを知ったのは、5歳の時です。それまでかをりはピアノ教室に通っていたのですが、公生の演奏を聞いて「一緒に演奏したい」と強く思いました。
そこで、ピアノを止めてヴァイオリンに鞍替えしたのです。いつか公生と演奏することを夢見ながら。
ところがある時から、公生はコンクールに出なくなりました。
かをりはもともと身体が強いほうではありませんでしたが、中学1年の時に倒れて、それ以降入退院を繰り返すようになります。
(注:病気については明示されず。映画では「突然、立てなくなる」シーンがあった程度。原作では「自発呼吸ができなくなる、筋力が弱くなる」などの描写があるらしい。配慮があるだろうとのことで病名は伏せる)
高校が公生と一緒だったのは、全くの偶然でした。椿や渡といる公生を見ているうちに、かをりは自分の命がそう長くないことを感じて「悔いのないように生きよう」と考えました。
髪型を変え、眼鏡からコンタクトにし、公生たちに近づくために、ひとつ嘘をつきました。「渡を好きだ」という嘘です。
かをりは最初から、公生のことしか見ていませんでした。ただ、はためにも公生のことが好きだとバレバレの椿に「公生を紹介して」と言うのはしのびなく、だから渡を利用させてもらったのです。ここに関しては、あとで渡に謝っておいてくれと一筆あります。

しょげている音楽室の公生のところへ、1年前と同じように椿が、そして渡がやってきました。2人とも聞くのは「ちゃんと食べているのか」ということです。
かをりは手術むなしく、亡くなっていました。それでも公生は、一瞬とはいえかをりと思いを通わせたことに、出会えたことに喜びを見いだせています。
「私の人生は、君のおかげでカラフルだったよ」というかをりの言葉は、公生にもあてはまりました。公生の人生も、かをりの登場でまたカラフルに戻ったのです…。

みんなの感想

ライターの感想

珍しいかな。女性主体というよりも、男性目線から見るラブストーリー。
私は原作を全く知らないので、今回、まったくの白紙状態で見た。
…うーん。原作が全11巻で、しかも登場人物ももっといそう。
うまーいことまとめてはいるんだが、全体的にこぢんまりとしている。
つじつまなどは合っているんだけど、それでおしまいな感じ。
映像とかも綺麗。ただ原作やアニメを知っている者からしたら、足りない部分が多いんだろうなとも思った。

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