「愛のコリーダ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ラブストーリー

愛のコリーダの紹介:1976年製作の日本&フランス合作映画。愛憎の果てに男性器を切り取るという昭和の日本を震撼させた「阿部定事件」を、大胆な性描写と圧倒的映像美で描き切った大島渚監督史上最大の問題作。日本で撮影されたフィルムをフランスに送って編集し、日本に逆輸入して上映する手法を取り、1976年カンヌ国際映画祭で大絶賛を浴びるが、日本公開では裁判沙汰になった。

あらすじ動画

愛のコリーダの主な出演者

吉蔵 – 藤竜也 定 – 松田暎子 「吉田屋」のおかみ トク(吉蔵の妻) – 中島葵 「吉田屋」の女中 松子 – 芹明香 「吉田屋」の女中 キヌ – 阿部マリ子 「吉田屋」の女中 千恵子 – 三星東美 「吉田屋」の女中頭 お常 – 藤ひろ子 老乞食 – 殿山泰司 芸者 八重次 – 白石奈緒美 「みつわ」の女中 – 青木真知子 「みつわ」の芸者 – 東祐里子 「みつわ」の芸者 – 安田清美 「みつわ」の芸者 – 南黎 「みつわ」の芸者 – 堀小美吉 半玉 – 岡田京子 幇問 – 松廼家喜久平 「田川」のおかみ – 松井康子 大宮先生 – 九重京司 「満左喜」の女中 – 富山加津江 蛇の目の娘 – 福原ひとみ 小料理屋のおやじ – 野田真吉 芸者 菊竜 – 小林加奈枝 「満左喜」の芸者 – 小山明子

愛のコリーダのネタバレあらすじ

【起】– 愛のコリーダのあらすじ1

愛のコリーダのシーン1

画像引用元:YouTube / 愛のコリーダトレーラー映像

(『コリーダ』=『(スペイン語で)闘牛』)

昭和11年、冬。東京の中野の料亭「吉田屋」。

料亭の「吉田屋」で住み込みの女中として働き始めたばかりの定は、同じ女中に起こされます。年上の女中は定の肌が綺麗だと触れて、自分も女中になりたての頃は肌が綺麗だったと話します。定を触れる女中の手は、ぬくもりを求めて定の着物のなかに入りました。「女、嫌いかい?」と女中は定に質問します。

その女中は定を誘って、吉田屋の旦那の部屋を見に行きます。襖をこっそり開けると、旦那・吉蔵の着付けを妻・トクが手伝っていました。トクは吉蔵に着つけながら、下半身をまさぐりました。そのまま吉蔵はトクを押し倒します。

女中がいうには、吉蔵とトクの「朝の情事」は毎朝のことでした。吉蔵が魚河岸に行く前にするのだそうです。女中といっしょに覗きながら、いつのまにか定は荒い息を吐いていました。

吉田屋の庭に、浮浪者の老人が入り込みました。子どもたちが面白がって棒で突つき、着ている着物をはだけさせます。

浮浪者は呆けた顔で地面に座って子どもたちにされるがままでしたが、定を見ると目の色を変えて立ち上がると近寄ってきました。大阪か名古屋か、とにかくどこかで定の「客」になったことがあると言い、「寝てくれ」と浮浪者は言い始めました。女中仲間や女中頭に、定がかつて女郎のようなことをしていたことが露見します。

浮浪者は根気よく庭で待ち、再び定を見かけると求めます。「ほんのちょっとでいいから」と言われて定は向き合いますが、厳寒期の戸外なので相手が縮こまったままでした。定は「風邪ひくよ。もうお行きよ」と送り出しました。

厨房で定は女中頭のお常と口論になります。「自堕落な女郎上がり」と言われた定は、腹を立てて咄嗟に包丁を手に持ちました。きつね面の男が戻ってくると、厨房の騒ぎを止めました。きつね面を取ると、それは旦那の吉蔵でした。吉蔵は定から包丁を取り上げると、「可愛い手だ。刃物よりほかのものを握ったほうがいい」と言います。

吉蔵と定は惹かれ合いました。そのあと廊下で雑巾がけをする定に、吉蔵が話しかけます。吉蔵は、定の亭主が事業に失敗して、共働きしているのかと定に声をかけながら迫りました。定は嬉しそうな顔をしつつも、この店はかたい店で亭主持ちの自分に迫るとは思わなかったと言います。吉蔵は定の手を導いて触らせると、「俺はかたい男だぜ」と答えます。

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