映画:砂時計

「砂時計」のネタバレあらすじと結末

ラブストーリー

砂時計の紹介:佐藤信介監督によって2008年に公開された日本映画で、同名漫画を原作とした映画となっています。島根と東京を舞台に心に傷を負った主人公の恋愛模様と、過去を乗り越えていく姿が映し出されています。本作では夏帆と松下奈緒がダブル主演をつとめ、同じ役柄の学生時代と10年後の姿を主演の2人がそれぞれ演じています。現在と過去のエピソードが交錯しながら描かれているのも本作の特徴です。

あらすじ動画

砂時計の主な出演者

水瀬杏(夏帆、松下奈緒)、北村大悟(池松壮亮、井坂俊哉)、月島藤(塚田健太)、月島椎香(岡本杏理、伴杏里)、植草美和子(戸田菜穂)、植草美佐代(藤村志保)、水瀬正弘(風間トオル)、朝田リカ(倉科カナ)、佐倉圭一郎(高杉瑞穂)

砂時計のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 砂時計のあらすじ1

砂時計のシーン1 サンドミュージアムにある大きな砂時計を見上げる中学生の水瀬杏と母親・美和子。
2人は島根にある美和子の実家へと向かう電車の中で、お土産として購入した砂時計を見て話しをしています。
下の砂が「過去」、真ん中が「現在」、上の砂が「未来」と話す美和子に、杏は砂時計をひっくり返し、「過去が未来になったよ」と話すのでした。
美和子は旦那と離婚をして杏を引き取り、実家へと帰って来たのでした。
その様子に美和子の母である美佐代は、美和子に辛く当たります。
家族2人を養っていく蓄えはないという美佐代の言葉に、美和子は思いつめた様子でいるのでした。
杏は地元の同級生たちと知り合い、酒蔵の息子である大悟の家を手伝うようになります。
そこで大悟らと同い年の月島藤やその妹の椎香と出会うのでした。
地元でできた友人らと一緒に大悟を手伝っていたあるとき、杏は母が倒れたという知らせを受けます。
慌てて家に戻ると医者が来ており、杏は医者から「お母さんは頑張りすぎてああなってしまった」と告げられるのでした。
深夜に目が覚めた杏は、母が家から出て行こうとしているのを見つけます。
どうしたのかと尋ねる杏に、美和子は「外の空気を吸ってくる」と言うのでた。
私も連れて行ってと話す杏でしたが、「お留守番してなさい」と美和子は1人で家を出ていきます。
それきり、美和子が家に戻ることはありませんでした。
行方不明となった美和子を警察や地元の人が捜索していたある日、捜索隊が家を訪れ、美和子が自ら命を絶っているのが発見されるのでした。
杏は買ってもらった砂時計を母の遺影に向かって投げつけ、「お母さんの弱虫」と泣きながら言います。
大悟はそんな杏の姿を見て心配そうな顔を浮かべるのでした。
後日、大悟は杏が投げつけた砂時計を修理し、杏に渡します。
杏は母が自分を置いて亡くなってしまった寂しさを話しながら大悟の胸で泣き、大悟は杏を1人にしないことを約束するのでした。

【承】- 砂時計のあらすじ2

砂時計のシーン2 ほどなくして高校生になった杏と大悟は付き合うことになり、同じ高校へと通います。
しかし明るい生活を取り戻した杏の前に父親がやって来て、東京で暮らすことになるのでした。
大悟と離ればなれになってしまうことに悩んでしまう杏は、学校でキャンプに行った際に森の中で道に迷ってしまいます。
暗い森の中で杏は黒い服を着た捜索隊の姿がフラッシュバックしてしまい、森の中を駆け出してしまうのでした。
そこに大悟が駆け付けて杏は正気を取り戻します。
杏は大悟に父親が迎えに来たことを打ち明け、東京に行くことになるかもしれないと話すのでした。
2人は出雲大社へと出かけ、ずっと一緒にいられるようにと絵馬に願いを書きます。
その後、杏が生まれる前に美佐子が来たという浜辺に行き「持ってて」と、杏は大悟に砂時計を手渡すのでした。
最後にお互いの気持ちを確認し合い抱き合うと、杏は東京で暮らすことになります。
半年後、東京の高校へ通っていた杏は、街中で藤と再会します。
藤は東京の高校へ進学しており、杏をまだ行ったことがないという原宿へと誘います。
原宿で買い物を楽しんだ2人でしたが、藤の本当の目的はかつて母と不倫をしていた男と会い、自分が彼の子どもであるかどうかを確かめることで、杏には見張っていてもらいたいと話すのでした。
藤は杏に付き合ってもらったことのお礼を言い、別れ際にキスをします。
夏になり杏は島根へと戻ってきます。
駅で杏を出迎える大悟は杏とキスをしようとしますが、杏は藤のこともあって戸惑ってしまうのでした。
浴衣を着て大悟や椎香らとお祭りや花火を楽しんでいた杏は、藤を見かけて真顔になってしまいます。
杏はこの間のキスのことについて藤の真意を確かめると、藤は杏のことがずっと好きだったと話すのでした。
それを聞いていた大悟は藤に殴りかかります。
楽しいお祭りは一転して修羅場となってしまい、杏は寝込んでしまうのでした。
杏は東京に戻る前に、好きなのは大悟だけであることを伝えます。
大悟は杏を森の中にある山小屋へと連れていき、そこで2人は抱き合うのでした。
家に戻った杏のもとには、血相を変えた美佐代が待っていました。
聞くとお祭りの夜以来、藤が家に戻っていないと言い、警察も動員して捜索が始まっていました。
杏は藤の失踪に母親の記憶を思い出し、大悟は大丈夫と励ましますが、杏は「母親は戻ってこなかった」と言い返します。
杏は「私のことは大悟には分からない」と言葉を返し、その場から走り去ってしまうのでした。
杏はそのまま東京に戻ろうとしていました。
駅のホームで電車を待っていると、そこに椎香が現れます。
椎香は杏が自分のことばかり考えていることを指摘し、杏のことで辛そうな大悟を見ていられないと話すのでした。
そして自分も大悟のことが好きであることを告白し、その場を去っていきます。
そして10年の月日が経ち、杏は大悟や藤とは別の婚約者を連れて島根に戻って来るのでした。

【転】- 砂時計のあらすじ3

砂時計のシーン3 婚約者とともに墓参りに行った杏は、そこで大悟とすれ違いますが、2人はお互いに気がつかないふりをして別れるのでした。
その日の夜、杏は昔のことについて思い出していました。
ケンカ別れのようになり、東京の家に着いた杏は大悟に電話をしようか迷っていました。
受話器を持つものの連絡することができず、ベッドの上に電話を置いたまま眠ってしまう杏のもとに、藤から電話がかかってきます。
失踪していた藤は東京で働きながら1人で生活しており、もう元の家に戻る気はないと言います。
今でも杏のことが好きだと話す藤ですが、大悟に殴られたことをきっかけに自分が母と不倫した男と変わらないのではと思ったと言います。
1人で生きることを決め、2度と現れることはないと話す藤は最後に、大悟のもとへ行ってやってほしいと杏に告げるのでした。
杏は今度こそ大悟に電話をして「会いたい」と話し、島根に向かいます。
それを聞いた大悟も貯金をかき集め、空港へと向かいました。
杏と大悟は出雲空港で再会し、抱き合うのでした。
どうしてあんな別れ方をしてしまったのか、そんなことを想いながら、杏は同窓会に出席していました。
同窓会には教師になった大悟も出席し、大悟は杏を海に誘います。
大悟は砂浜で砂時計を取り出し「俺が持っていても意味がない」と言うと「結婚おめでとう」という言葉とともに砂時計を杏に返すのでした。
杏は東京に戻り、婚約者とともに式場やドレスなど結婚の準備を始めていました。
大悟も島根で小学生を相手に教師をしていましたが、そこへ椎香が現れます。
学芸員の仕事でカナダに住んでいるという椎香は藤の近況などを話し、大悟が独り身であることを知ると杏の近況を尋ねます。
大悟から杏が結婚するらしいという話しを聞き、少し寂しそうな大悟の様子に椎香は複雑な表情を浮かべるのでした。
10年前、大悟と再会した杏が島根に戻ってきたとき、椎香は杏と会っていました。
椎香は大悟に自分の気持ちを伝えたことを話しますが、大悟は杏との約束を守ろうとしていたと言います。
杏は椎香から大悟が部活を辞め東京へ行くためにバイトをして貯金を始めるなど、変わってしまったことを聞かされます。
杏は椎香から「大悟を幸せにして」と頼まれますが、杏はどこか暗い顔をのぞかせるのでした。
いつの間にかいなくなってしまった椎香を追っていると、杏の目の前には海が広がっていました。
砂浜には美和子の姿があり、砂浜の上に倒れ込む母のもとに駆け寄ると、母の姿は自分の姿に置き換わっていました。
砂浜の上に倒れている杏の頭の中には椎香の言葉が流れ、腕から流れた黒い血が泥のようにあふれ、自分を飲み込んでいく姿を想像していました。
気がつくとそこは家の布団の上で、杏の目の前には大悟がいました。
庭先で倒れたという杏のもとには美和子を診たときと同じ医者が来ており、大悟は医者の話しを熱心に聞いていました。
そんな姿を見て、杏は自分がいつか大悟を押しつぶしてしまうのではという思いに駆られます。

【結】- 砂時計のあらすじ4

砂時計のシーン2 婚約者とともに生活していた杏は、時折深く考え込み、思いつめたような様子を見せていました。
杏の様子を不審に思った婚約者は砂時計のことを問い詰め、本心を話そうとしない杏に苛立ちを隠さなくなります。
婚約者は美和子が自殺をしていたことを杏に問いただし、大事なことを話そうとしない弱い人間であることを指摘します。
最後には「決めるのが早かったな」と、婚約を破棄されてしまうのでした。
杏は婚約者の家を出て、都会の街をあてもなくさまよっていました。
10年前のその日も、杏はぼんやり歩きながら大悟の歩く姿を見つめていました。
杏は大悟の名前を呼ぶと一言「別れよう」と話すのでした。
母親の最後の姿を思い出し、自分もいつか疲れ果てて落ちていく姿を想像する杏に、大悟は「一緒に落ちる」と決意を口にして杏を抱きしめます。
「一緒に落ちるなんて簡単に言わないで」と、杏はその手を解いて「今までありがとう」と告げると、大悟が杏を呼ぶ声を聞いて泣きながら1人、歩いていくのでした。
現在パートでは杏が通行人とぶつかり、気がつくと砂時計が割れてしまっていました。
それを見て杏はなすすべなくその場にしゃがみ込んでしまいます。
学校で電話を受けた大悟は、杏が失踪したことを美佐代から告げられます。
杏はひとり、母の影を追うように島根の砂浜へと向かっていました。
記憶の中で家を出て行こうとする母親に向かって「置いていかないで」とつぶやく杏は、砂浜に倒れ込み、気がつくと手首を切っていました。
ハッとして起き上がり、歩いていく杏ですがふらふらの状態で上手く歩くことができず、その場に倒れ込んでしまうのでした。
意識を失った杏は病院へと運ばれていました。
杏は意識が戻ると美佐代に叱られ、涙を流して謝ります。
そんな姿をやさしい目で見つめている大悟の姿がありました。
杏は自分が1人ではないと感じていました。
それは心配して飛んできた美佐代や父の姿だけでなく、砂浜で助けてくれた大悟を見ていたからでした。
杏はサンドミュージアムへと足を運びます。
そこでは1年のときを刻む巨大な砂時計が、ひっくり返されようとしていました。
それを見て杏は「過去が未来になったよ」と母に話しかけます。
杏と大悟は再びあの砂浜を訪れ、ポケットから砂時計を取り出すと「俺を幸せにしてくれ」と話します。
自分の幸せをずっと後回しにしていたという大悟は「隣で笑ってくれていれば十分」と話し、杏に「今度は俺を幸せにしてくれ」と伝えて砂時計を手渡すのでした。
杏は「任せて」と答え、2人は手を取りながら歩いていきます。

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みんなの感想

ライターの感想

ラブストーリーを軸として描かれた作品ですが、それだけでなく主人公の心の葛藤やそこにいたるまでのプロセスが2時間の中に描かれていて、完成度の高い作品だと感じました。

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