「落下する夕方」のネタバレあらすじと結末の感想

落下する夕方の紹介:1998年の日本映画。失恋をきっかけに、孤独や死や痛みと向き合って、ゆっくりと受け入れていくまでを描いた作品。江國香織の小説が原作。合津直枝が監督を務め、原田知世、渡部篤郎、菅野美穂主演で贈るラブ・ストーリー。

落下する夕方の主な出演者

坪田リカ(原田知世)、薮内健吾(渡部篤郎)、根津華子(菅野美穂)、涼子(国生さゆり)、中島(大杉漣)、和菓子屋の店主(岡本信人)、直人(田邊季正)、可南子(春名美咲)、老夫(村上冬樹)、老妻(橋本菊子)、柴田亜紀子(初瀬かおる)、美容師(阿知波悟美)、ほか弁屋の客(浅野忠信)、重藤(日比野克彦)、坪田正枝(木内みどり)、柴田(中井貴一)

落下する夕方のネタバレあらすじ

【起】- 落下する夕方のあらすじ1

リカはプールの中で、目を閉じて沈み続けます。柴田のパラグライダーの姿が見えてきました。
健吾が慌てて助けに行くと、リカは目を覚まします。パラグライダーのことは事故なんだと再度説明します。
リカは柴田のところに行けないと健吾に相談します。健吾は自然に行けるようになると励まします。
リカと健吾は一緒にいて4年になります。リカは健吾に見つめられると、心の奥がずーんとします。
健吾は独りで引っ越すことを考えていて、リカに謝罪をします。リカはいいから黙ってと、マッチに火をつけて見続けます。
健吾は2週間前、兎の耳をつけた女性に一目惚れしたのです。リカは形見として、ジャージをもらおうかなと健吾に提案します。
ある日、リカは柴田家からのハガキがきてるのを見つけます。あの時のことを思い出します。
柴田はおまけとして、リカにパラグライダーでテクニックを見せます。しかしその直後、柴田は急速に落下していきます。
健吾は新しい恋人に苦戦していました。リカは健吾が帰ってくるのを待つことしていました。
ある日、リカは健吾に郵便物を持って行きます。健吾は新しい家を紹介しようと連れていきます。
すると家には兎の耳の華子がいて、リカは挨拶されて慌てて帰ることにします。美容院でリカは涙を流します。
生きていかなければならないリカは、子供たちに英語を教える仕事だけでなく、土日のアルバイトとして和菓子屋に面接を受けに行きます。
早速不採用となり、友人の涼子に電話で相談します。呼び鈴が鳴って、健吾だと思ってリカは出ます。
しかし、入ってきたのは華子でした。彼女は一緒に住むと言い出し、それが3人のためだと言うのです。リカは困惑し、ため息をつきます。

【承】- 落下する夕方のあらすじ2

華子はお風呂に入って、パンをむしゃむしゃと頬張ります。まるで兎だとリカは思います。
どうして健吾と住まないのかと聞くと、この家のほうが快適だからと華子は答えます。彼女はいられなくなるまで居座る気です。
食費も家賃も半分個と言って、華子はリカのご飯をつまみ食いします。ソファの上に新聞紙で寝る華子は、焼き芋になった気分で気持ちいいそうです。
リカが家を留守にしてる間、華子は健吾からの電話をとります。健吾は華子がいることに驚きます。華子は今夜家に来るように健吾を誘います。
帰ってきたリカはその話しを聞いて驚きます。健吾がやってきて3人で食事をします。マカロニグラタンを食べますが、リカは機嫌が悪いです。
ベランダに出たリカに、健吾は話しかけます。リカはアルバイトしなくて良くなったと語ります。健吾は二人に手を振られて帰っていきます。
華子はしばらく湘南にと書き置きをし、お金を置いていきます。健吾がやってくると、リカから彼女がいないことを聞きます。
リカは涼子からアドバイスされて、健吾に寝ようと誘います。健吾はここに来ていいわけないと落ち込んでいました。
この間二人に手を振られた時、二人が姉妹に見えたと言います。リカは華子とどこか気が合うと言います。
リカの故郷では、十三夜は願い事を叶えてくれると言われていました。健吾とベランダで願い事をして、一緒だったら良いなと言います。
ある日、リカがベランダにいると、下で華子と健吾が会っているのを見かけます。二人はキスをしていて、リカはベッドの中に飛び込みます。
華子はこの間、健吾と寝たとリカに話します。リカは好きなら誰とでも寝るのかと問いかけると、華子はたまにポケットの中に入りたくなるのだと理由を話します。
華子はまた湘南に行くとリカに告げます。リカは父のお墓参りに実家に帰ります。母から健吾との結婚を聞かれて、まだ私がしたくないだけとリカは答えます。

【転】- 落下する夕方のあらすじ3

ある日、図書館でリカは健吾と会います。リカは自分といて休めなかったかどうか聞きます。また、健吾のポケットが一生の住処だったと言います。
健吾は2キロ太っていました。リカは華子に他に誰かいるんじゃないのと健吾に聞きます。
フェロモンの話しを持ち出されて、健吾はリカに気持ちのコントロールができるのかと言い返します。
リカは生徒の直人から、華子が家に来てると聞きます。先日、たこ焼きをしにリカと彼の家に行ってたのです。直人の父は華子と目を合わせていました。
何で言ってくれなかったのとリカは華子に聞きます。華子は寂しかったのと聞き返してきて、リカの膝枕に頭をのっけます。それから華子はまたどこかに行きます。
ある日、中島という男性がリカの家を訪ねてきます。華子を探しているようで、リカは旅行に出てると答えます。
健吾は木っ端微塵状態で、仕事を休んでいました。リカは華子宛ての酔っぱらいの男からの電話をとります。
その後、リカは健吾の家に行って、愛情なんてなくていいからと抱くようにと迫ります。行為が終わった後に、リカは帰ると言って健吾の頬をぶちます。
自宅に帰ってくると華子がいました。母から届いた葡萄のことを話してきます。
華子は健吾がもう駄目だと言います。心配したリカが怒り出すと、華子はリカが健吾の家に行けば良いと言い出します。
華子は明日葡萄を持って旅に出ようとリカを誘います。翌日、リカが連れてこられたのは中島の屋敷でした。華子はここに潜んでいたのです。
リカと華子は祭りに行ったり、砂浜ではしゃぎます。夕日を一緒に見ます。

【結】- 落下する夕方のあらすじ4

華子には3つ下の弟がいました。いつも追いかけてきて、少し邪魔でした。
窓から飛び降りれたら、一緒に連れてってあげると華子は言いました。それから弟は足が麻痺したままで、長く会っていませんでした。
その話しを聞いてくれたリカに、華子は優しいねと言います。リカは先にタクシーで帰り、華子が今夜帰ってくるのを待ってると彼女に伝えます。
タクシーの中、リカは健吾も呼んで3人ですき焼きにしようと考えます。雨が降る中、リカと健吾は家で華子の帰りを待ちます。
電話が鳴って、リカは華子だと思います。内容を聞いて、リカと健吾は電車に乗ります。
駅に到着すると中島がいました。3人とも喪服姿です。中島は華子が湯船の中で眠っていたようだったと、車の中で語ります。
華子の亡くなった母親の性は根津でした。3人は華子のことを思い出して語り合います。
リカはそれから普通通りの生活を送ろうとします。涼子に電話して、泣いて良いか聞きます。涼子は良いよと言ってくれます。
リカは柴田の家に行き、娘の可南子ちゃんと遊びます。可南子ちゃんは柴田の声が聞こえるそうで、奥さんの亜紀子は微かに彼が瞬きしてくれることを喜んでいました。
リカは引っ越そうと思ってることを健吾に伝えて、ジャージを返します。自宅に戻り、カーテンを取り外してベランダに出ます。
空には月が昇っていて、十三夜とリカは言います。あれからリカは夕方が好きになっていました。落ち着くのです。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は彼氏の新しい恋人が、元彼女の家にやってくると不思議な展開です。その彼氏の新しい恋人を菅野美穂が演じています。彼女は可愛らしくも、自由奔放で風来坊な役柄を見事に表現しています。
対照的に、真面目でしっかりとした元彼女を原田知世が演じています。子供たちに人気ですが、どこか寂しく切ない様を表現しています。
この二人の間の重要な人物として、渡部篤郎が健吾を演じています。振り回されてるからか疲れた様子が見事です。
複雑な3者の関係だけれども、いつの間にか仲良くなる姿に心がほんわかなります。だからこそ、華子が亡くなった時は切なくてたまらなくもなります。
主要な登場人物の3者だけでなく、脇を固める俳優陣の豪華さにも驚かされる映画になっています。
今作は月や海、祭りや町並みなどが映し出されます。それらが美しく、特に菅野美穂が海を走るシーンは淡く印象的でした。
ゆっくりとした展開で描かれるので、美しい風景や登場人物たちの心情が伝わりやすくなっています。
この作品は十三夜など色々とからめています。それにより、とても味わい深い映画となっていて素晴らしいの一言です。

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