「龍城恋歌」のネタバレあらすじと結末の感想

龍城恋歌の紹介:1996年の中国映画。結婚式当日に一家を惨殺された女性。復讐のために雇った暗殺者との恋や、2人が辿る運命を描いたサスペンス・ラブストーリー。名匠チャン・イーモウが製作総指揮を務め、これまでチャンと共同監督で映画を製作してきたヤン・フォンリャンが単独でメガホンをとった。原題は『龍城正月』、英題は『Dragon Town Story』。

予告動画

龍城恋歌の主な出演者

姜蘭娟<チャン・ランチュエン>(ウー・チェンリン)、李青陽<リー・ヤンチン>/王掌櫃<ワン・チャンクイ>(ユウ・ヨン)、熊金鏢<シオン・ビャオ>(ホアン・チョンチュウ)、胡丹竜<ウー・タンロン> (リン・ウェイ)、熊の息子(ガオ・シン)、 熊の妻(ヤン・ミンチュウ)

龍城恋歌のネタバレあらすじ

【起】- 龍城恋歌のあらすじ1

村の名家である姜家の娘・蘭娟が婚礼の日を迎えます。母から貰った世界に一つという耳飾りと、赤い花嫁衣裳を纏った蘭娟。花嫁は隠れるという地域のしきたりにのっとり、彼女は身を潜めます。一家が花婿を乗せた輿を出迎えるために通りに出ると、中から現れたのは暗殺者でした。姜一家は銃撃され、皮肉にも隠れていた蘭娟だけが生き残りました。
知人のもとへ駆け込んだ蘭娟は、姜家の墓を作り弔って欲しいと乞いました。自分の墓も作って、中に耳飾りを入れてほしいと…。知人は蘭娟の依頼を引き受け、遠くへ逃げることを勧めました。

それから蘭娟はたった1人で、龍城鎮(ドラゴン・タウン)を牛耳る熊金鏢が姜家暗殺の首謀者だと突き止めました。復讐に燃える蘭娟は、殺し屋として名高い李青陽という男を1年かけて探し出します。事件から9年の月日が流れていました。
金のない蘭娟は体で報酬を支払うと言って、李に熊一族の皆殺しを依頼しますがあっさりと断られます。蘭娟が自分で熊を殺すといきり立つため、李が宥めようとしますが彼女の意思は揺るぐ様子もありません。そこで李は、ドラゴン・タウンに住む自身の伯母を訪ねればいいと救いの手を伸ばしました。
蘭娟は李の指示通りに彼の伯母の家を訪ねます。1人で暮らす伯母は、一緒に年越しする相手ができたと蘭娟を歓迎し、2階の裏部屋を与えてくれました。伯母は蘭娟を甥の妻だと疑わず、町の権力者である熊の話をしてくれました。熊は昔の悪行を償おうと、人々に施しをしているそうで、蘭娟は熊が劇団を呼んで町民に無料開放しているとの情報を得ました。

【承】- 龍城恋歌のあらすじ2

変装した蘭娟は劇団の会場へ乗り込み物陰から熊に発砲しますが、熊陣営の副官に気付かれ銃を撃ち返されました。肩を撃たれた蘭娟でしたが軽い怪我で済み、辛うじて家へ逃げ帰ります。すると突然李がやって来ました。李は蘭娟にタダで仕事をする代替条件を提示したのです。本当の夫婦になるかはのちの問題として、李の妻のフリをするというものでした。強引に契約を交わされた蘭娟は、李の偽名である王掌櫃の妻として生きることになりました。

床で寝ていた李が朝早くに出掛けて行きました。実は李は胡丹竜という男にも熊の暗殺を依頼されていたのです。李は高額の報酬を胡から受け取っていました。李の過去をそれとなく知る胡は、女性不信の李が結婚したことに驚きました。
黙って出て行った李に不信感を抱いた蘭娟は、家を出て行こうとします。李は熊の屋敷の偵察に行ったと嘘をつき、今後は行き先を告げると約束して蘭娟を引き留めました。

熊は殺し屋の李が故郷の村を出たとの情報を既に把握していて、王の正体が李ではないかと疑い始めていました。そこで熊は王夫妻(蘭娟と李)を屋敷に招待し、李は躊躇いながらも熊に疑われないために敢えて招かれることにしました。
早速熊は李に「李青陽という男を探している」と切り出します。シラを切り続ける李に熊は、李が自分の命を狙う女殺し屋を愛してしまい、最後には女を銃殺したという過去を聞かせました。熊が話し終えると彼の手下たちが一斉に蘭娟と李に銃を向けます。それでも2人は冷静でした。殺し屋は肩に怪我をしたと言われれば、李は自分の肩を見せてやり、王婦人を見ていると根絶やしにされた姜家を思い出すとかまをかけられても、蘭娟はさらりと交わしました。

【転】- 龍城恋歌のあらすじ3

李は胡から、熊が出資した大仏寺での開眼供養に参列すると知らされます。李はすぐに蘭娟と現場へ下見に行きました。2人が家に戻ると、熊の妻が訪ねて来ました。絵描きを目指す息子が、家で見かけた蘭娟を是非モデルにしたいと申し出ているというのです。蘭娟は断りますが、屋敷の様子を知る絶好のチャンスと睨んだ李は、申し出を快諾しました。そこで李は蘭娟に、何があっても衝動的になるなと指南します。最終的に手を下すのは自分だと。2人には少しずつ信頼関係が作られていきました。

翌日から蘭娟は熊の家に通い始めます。モデルだけではなく昼食まで共にし、蘭娟は憎き相手に愛想笑いをしなければならなずむしずが走りました。それでも蘭娟は積年の恨みを果たすために仕事を続けます。ところがある日熊は、姜家の娘が生き残っていると蘭娟に話しかけてきます。驚いた蘭娟ですが、李に打ち明けることができませんでした。その一方で、熊が緋色の籠に乗ることを確信し、暗殺の計画を進めていきます。

蘭娟と李は熊に演劇に招待されます。熊の暗殺未遂で中止になった演目の再演でした。さらに熊は2人を試すかのように、熊家に泊まるよう誘います。蘭娟と李は仕方なく熊の申し出を受け入れますが、用意されていたベッドは一つでした。いつもは別々に寝ている2人は、その夜結ばれます。蘭娟にとって初めての夜でした。生娘にも関わらずたった1人、命がけで暗殺を企む蘭娟の苦労を垣間見た李は「命ある限り、蘭娟の仇を討つ」と誓います。蘭娟は李の言葉を信じ、自分が姜家の娘であることを打ち明けました。いつしか愛し合うようになっていた2人は、事が済めば李の故郷の桃花村へ帰ろうと約束しました。

【結】- 龍城恋歌のあらすじ4

開眼供養前日、熊は蘭娟に彼女が墓に埋めた耳飾りを見せてきます。熊は姜家の墓を掘り起こしていたのでした。蘭娟が動揺する一方で、李は明日の暗殺決行を決めていました。熊家に通ったことで熊の妻と息子が、心優しく平和を願う人柄だと知った蘭娟は心変わりし、暗殺は熊本人だけでよいと李に依頼します。決行後の昼過ぎには町を出る約束をした蘭娟は、これが最後の夜になる可能性もあると思うと、自ら彼を求め愛し合うのでした。

翌日蘭娟が熊家に行くと、熊が新兵補充のために開眼供養に出席できなくなり、息子が代理で行くと知らされます。蘭娟は不安な気持ちのまま息子に同行することにしました。しかし何も知らない李は中を確かめないまま、予定通りに緋色の籠を銃撃し、乗っていた息子が銃弾に倒れました。
蘭娟は町を出て行かず家へ戻り、約束が違うと李を責めました。そこへ胡が訪ねて来ます。熊は増やした軍で町を包囲し、逃亡は難しいと伝えに来たのです。李は胡に蘭娟を逃がすよう頼みました。結局蘭娟は、李が自分のために暗殺を請け負ったのではないと知る羽目になります。落胆する蘭娟に李は、愛する女の信頼を失うのが怖くて言い出せなかったと胸の内を明かしました。お前のために死ねるとの李の言葉を蘭娟は信じます。李は胡を信用できないと言って外の様子を見に行きました。李の読み通り裏切った胡は、暗殺は李の仕業だと熊に密告したうえに、拘束した蘭娟を差し出しました。

熊は蘭娟を息子の贄にすると決め、盛大な葬列に囚われの身の蘭娟を掲げました。そこへ李が現れて蘭娟の解放を訴えたため、勢いづいた胡が彼を撃ちます。殺し屋としての仁義を果たす李は熊に胡の本意も伝えず、自分の命と引き換えに蘭娟を助けることを嘆願しました。互いに想い合う蘭娟と李を見た熊は、驚くことに蘭娟の縄を解かせたのです。
熊は姜家を滅ぼしたことを、ひどく後悔していました。罪滅ぼしに墓を建てようと盛り土を掘り返したらば、蘭娟が生きていると知り、何かできることがあればと探し続けたのです。熊は自分の命をやること、息子を殺したものの李は放免にすることを蘭娟に告げます。蘭娟から愛する者をもう奪いたくないという思いからでした。熊から耳飾りを受取った蘭娟は、彼を殺すこともなく静かに立ち去りました。
蘭娟と李は約束通り、桃花村へ向かいました。桃の開花を楽しみにして…。

みんなの感想

ライターの感想

ノスタルジックな中国の風景や、赤を基調とした色彩がチャン・イーモウの世界を感じさせました。演出がクサいなぁと感じましたが、ウー・チェンリンの凛とした美しさが印象に残る作品でした。
96年の映画とは思えないほど、映像が古くて驚きました。リマスター版の効果がいかに素晴らしいものかと気付くきっかけになりました。

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