「COLD WAR あの歌、2つの心」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

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COLD WAR あの歌、2つの心の紹介:パヴェウ・パヴリコフスキ監督による恋愛ドラマ。冷戦下のヨーロッパを舞台に、愛し合いながらも別れと再会を繰り返すポーランド人の男女の物語を描いていく。第71回カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞した。2018年ポーランド・イギリス・フランス合作

あらすじ動画

COLD WAR あの歌、2つの心の主な出演者

ズーラ(ヨアンナ・クーリク)、ヴィクトル(トマシュ・コット)、イレーナ(アガタ・クレシャ)、カチマレク(ボリス・シィツ)、ジュリエット(ジャンヌ・バリバール)

COLD WAR あの歌、2つの心のネタバレあらすじ

【起】– COLD WAR あの歌、2つの心のあらすじ1

COLD WAR あの歌、2つの心のシーン1

画像引用元:YouTube / COLD WAR あの歌、2つの心トレーラー映像

物語の舞台は1949年の冬、第二次世界大戦の終戦から間もないポーランド。音楽家のヴィクトルとダンサーのイレーナはポーランド各地を回り、地域に伝わる民族音楽の録音を行なっていました。その多くは愛や悲恋を歌ったもので、その中でも特にヴィクトルたちが気に入ったのは、ある少女が歌った「2つの心」という歌でした。「2つの心と4つの瞳 昼も夜もずっと泣いている 黒い瞳を濡らすのは 一緒にいられないから 2人が一緒にいられないから」…ヴィクトルとイレーナが熱心に少女の歌声に耳を傾ける一方で、同行する役人のカチマレクは特に歌に興味を示しませんでした。

その後、車で移動中にカチマレクは用を足すために一人下車しました。そのとき、カチマレクは廃墟と化した教会を見つけました。壁はひび割れ、宗教画の損傷もひどく、屋根は崩落していました。カチマレクはぽっかりと穴が開いた屋根を一人見上げました。

その後、国立の舞踏団を立ち上げるため、ヴィクトルたちはオーディションを開催、大勢の一般市民が集まりました。その中に、オーディションで歌う歌を決めていない若い娘の姿がありました。娘の名前はズーラといい、たまたま隣にいた娘に声をかけ、二人で二重唱をしようと持ちかけました。

オーディションでズーラたちの二重唱を聴いたヴィクトルはズーラに強い関心を示し、ズーラだけ残してさらに一曲歌わせました。このときズーラが歌ったのは、ソ連の恋愛物のミュージカル映画の挿入歌でした。「心よ あなたは安らぐことを知らない 心よ 生きてるってすばらしい 心よ そんなあなたでよかった ありがとう 心よ 愛することを教えてくれて」…途中でイレーナが止めようとしてもズーラは歌い続け、その美しい歌声はヴィクトルの心をとらえました。「エネルギーがある、独創的だ」…ヴィクトルはそう言ってズーラを絶賛しますが、イレーナはズーラの私生活を問題視していました。ズーラは異性に積極的な自由奔放な娘で、そのうえ、父親を殺した過去を持っているといいます。

選考の結果、ヴィクトルたちはズーラの舞踏団入団を決定。大勢いる団員の中でズーラは頭角を現し、その才能を開花させていきました。

そんなある日、ヴィクトルがズーラに発声の個人レッスンをつけたときのことでした。ヴィクトルが父親殺しについて尋ねると、ズーラは「私を母と間違えたから、刃物で。死んではいません」と淡々と返事しました。自分に興味があるのか、と尋ねてくるズーラに、ヴィクトルは様々な音階を歌わせました。どんな音階も歌ってみせるズーラを見て、ヴィクトルは「悪くない」と感想を呟きました。

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