「COLD WAR あの歌、2つの心」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

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【承】– COLD WAR あの歌、2つの心のあらすじ2

COLD WAR あの歌、2つの心のシーン2

画像引用元:YouTube / COLD WAR あの歌、2つの心トレーラー映像

1951年、ワルシャワ。この街の大劇場でヴィクトルたちの舞踏団は公演しました。そこで歌われたのは「2つの心」で、合唱団の中央に立ったのはズーラでした。「お母さんに禁じられたの あの人を愛してはならないと 心が石でできていない限り あの人を忘れることはできない あの人を忘れることはできない」…ズーラは表情豊かに歌い上げ、その後の舞踏の演目もこなし、拍手喝采を浴びました。

その後のパーティーでのことでした。ヴィクトルは遠くにいるズーラが自分を挑発的な目で見つめていることに気づきました。その後、二人は密会、ズーラはヴィクトルの服を引きちぎって脱がせ、情事に及びました。

公演の成功を受けて、ヴィクトルたちの舞踏団は国の役人に注目されることとなり、民族音楽だけでなく、スターリンを賛美する歌も歌うよう指示されました。純粋な民俗芸能にこだわるイレーナは反発しますが、カチマレクは役人の意向に従って共産主義的な歌を演目に取り入れることを決めてしまいます。このとき、ヴィクトルは何も意見を言わずに沈黙を守りました。

この出来事をきっかけにイレーナは舞踏団から離れ、舞踏団は国から手厚く遇されることとなりました。舞踏団にはマズレク舞踏団という名前がつけられ、東側諸国での公演が実現し、東ベルリンで公演することとなりました。

そんなある日のことでした。草原でヴィクトルがズーラと休んでいると、突然ズーラが「この世の果てまで一緒よ」と口にし、重大な秘密を白状しました。カチマレクの命令で、ズーラはヴィクトルのことを密告しているといいます。カチマレクはヴィクトルが反共産主義的な思想を持っていると疑っているといい、ズーラはヴィクトルにとって害のないことばかり報告していることを明かしました。ズーラは父親の件で執行猶予中で命令に従うしかなかったと事情を説明し、カチマレクに言い寄られていて迷惑だとも口にしますが、ヴィクトルは聞く耳を持たず、その場から立ち去ろうとしました。

すると、ズーラは突然怒り出し、「あんたを抹殺できるのよ」と脅迫めいた言葉を口にして川に飛び込みました。「心よ あなたは安らぐことを知らない 心よ 生きてるってすばらしい 心よ そんなあなたでよかった ありがとう 心よ 愛することを教えてくれて」…ズーラは笑顔で歌い上げ、その後ヴィクトルとともに焚き火で温まりました。

1952年、マズレク舞踏団は東ベルリンに旅立ちました。ヴィクトルは列車の中でズーラと密会し、東ベルリンでの公演終了後、西側に亡命することを明かしました。ヴィクトルがズーラに一緒に来て欲しいと頼むと、ズーラは少し迷いながらもその誘いを了承しました。しかし、ズーラはヴィクトルとの待ち合わせ場所に現れませんでした。やむなくヴィクトルは一人で旅立ち亡命、後にパリに移住しました。

1954年、パリ。ヴィクトルはレクリプスというジャズクラブでバンドのピアニストとなり、演奏活動の他、作曲や編曲などを行っていました。そんなある夜、ヴィクトルはズーラと再会を果たしました。このとき、マズレク舞踏団が公演のためパリを訪れていたのです。ヴィクトルはズーラとの再会を喜びますが、ズーラの表情は固く、態度は淡々としていました。

その後、ヴィクトルがズーラを宿まで送ったとき、なぜ一緒に亡命しなかったのかと尋ねました。ズーラは「すべてにおいてあなたに劣る」と語り、そんな未熟な状態のまま亡命するのは無理だと思ったと明かしました。

宿の近くまで来ると、ズーラはヴィクトルにキスをして去って行きました。しかし、しばらくすると再びヴィクトルの元に戻り、もう一度キスをしました。

その後家に戻ったヴィクトルは、恋人の女性から女を買ったのかと尋ねられました。その問いに、ヴィクトルは正直に「大切な女に会った」と返答しました。

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