映画:ONCE ダブリンの街角で

「ONCE ダブリンの街角で」のネタバレあらすじと結末

ラブストーリー

ONCE ダブリンの街角での紹介:「シング・ストリート 未来へのうた」などで知られるジョン・カーニー監督によるアイルランド映画。音楽を愛する男女が心を通い合わせる姿を描く。日本公開は2007年。

あらすじ動画

ONCE ダブリンの街角での主な出演者

男(グレン・ハンサード)、女(マルケタ・イルグロヴァ)、ティミー【ドラマー】(ヒュー・ウォルシュ)、リード【ギタリスト】(ゲリー・ヘンドリック)、ベーシスト(アラスター・フォーリー)、エイモン(ゲオフ・ミノゲ)、男の父親(ビル・ホドネット)、女の母親(ダヌシュ・クトレストヴァ)、ヘロイン中毒者(ダレン・ヒーリー)、昔の女(マルチェラ・プランケット)、ボブ(ニーアル・クリアリー)

ONCE ダブリンの街角でのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ONCE ダブリンの街角でのあらすじ1

ストリート・ミュージシャンをしている30代の男は、いつものように人々が通り過ぎるグラフトン・ストリートで、弾き語りをしていました。
男は近づいてきたジャンキーに警戒し、道行く人がギターケースに投入してくれた金を守ろうとします。意外にもジャンキーは小銭をくれて、男の歌をほめてくれました。
ところが、その後ジャンキーはスキを見てギターケースを奪って逃走し、男は必死に追いかけます。
追いつかれたジャンキーは観念し、自分は病気の治療中で金が欲しかったのだと言ってのけます。男はジャンキーに5ユーロを渡し、そのまま別れました。

男は夜まで歌い続け、通りで雑誌を売っていた女から小銭をもらいました。
女は曲がコピーであるかを尋ね、男はオリジナル曲だと答えます。オリジナル曲は誰も聴かないので夜に歌うと付け加えると、女は男の曲を聴くと詰め寄ります。
続いて女は、恋人に向けて書いた曲なのかと尋ね、男は別れてしまったと答えます。今でも恋人を愛しているのかと聞かれた男は、矢継ぎ早な質問にうんざりした様子を見せます。
女は恋人に曲を聴かせたら戻ってくるはずだと言いますが、男は彼女がそれを望んでいないのだと言い切るのでした。
納得した女は、男の職業を尋ねます。家業で掃除機の修理をしていると答えると、女は壊れた掃除機の修理を依頼して、翌日会う約束をします。

翌日男がグラフトン・ストリートへ向かうと、壊れた掃除機を引きずりながら女がやってきます。
2人はカフェに向かい、互いの生い立ちを語ります。女はチェコ移民で、オーケストラでバイオリンを弾いていた父親が、関節炎になったことを理由に自殺したと話します。父親からピアノを教わったものの、アイルランドでは高くて手に入らないと漏らすのでした。

途中、女が休憩時間にピアノを弾かせてもらっている楽器店に寄り道します。
女のピアノの腕前に感心した男は、ギターを持ってきて自分が書いた曲を一緒に演奏したいと持ちかけます。こうして「Falling Slowly」をセッションして、店主も聴き惚れる美しいハーモニーを生み出したのでした。
男は女とのセッションに高揚します。

【承】- ONCE ダブリンの街角でのあらすじ2

帰り道、女とバスに乗った男は、またもや恋人のことを尋ねられます。
すると男は、ギターをかき鳴らしながら恋人との思い出を歌って聴かせるのでした。彼女とは10年前に出会い、長年一緒にいたものの、あるとき自分を裏切って出て行ってしまったと弾き語りました。

無事掃除機を修理してもらった女は、男の自室に上がります。男の曲を気に入った女は、CDをコピーしてほしいと頼みます。
男は女に泊まっていかないかと尋ねますが、女は気分を害した様子で出ていき、男は後悔します。

翌日、男は仕事中の女を見つけて、CDを渡します。
2人はどうにか仲直りをして、女は男からプレーヤーを借ります。男は歌詞をつけていない曲の作詞を、女に頼むのでした。

その後、女を自宅まで送った男は、彼女の部屋に招かれます。
女は自分の母親と、幼い娘のイヴァンカと暮らしていました。夫はチェコに残してきたと説明し、男は驚きます。
夜、男を見送った女は、作詞を始めますがプレーヤーの電池がなくなってしまいます。仕方なくイヴァンカの貯金箱から小銭を借りて、女は店に向かいます。
帰り道、女は男の曲を口ずさみながら歩き、やがてこれに「If You Want Me」と名付けます。

同じ頃、男も別れた恋人のビデオを観ながら、作曲をしていました。変わっていく恋人に追いつけないという気持ちを込めて、「Lies」という曲を作ります。

いつものように女と会った男は、ロンドンへ行く決心を固めたことを伝えます。女は男が恋人を取り戻せるようにエールを送ります。
男はデモテープを完成させるために、女と共にレコーディングがしたいと頼みます。女は承諾し、2人はバンドを組むことになるのでした。

【転】- ONCE ダブリンの街角でのあらすじ3

さっそく2人はスタジオ見学をして、オーナーのボブから利用料として3000ユーロを請求されます。
金のない2人は度肝を抜かれますが、女が根強く交渉して、2000ユーロでスタジオを借りられるようになりました。
続いて男は、安物のスーツを着用して銀行の融資課に向かいます。2人は担当者にデモテープを聴かせて、歌は必ずヒットするとアピールします。
幸運にも担当者が音楽好きだったことから、融資を受けられることになるのでした。
さらに、ストリートで粋なプレイをしていたギタリストのリードとベーシストの男、そしてドラマーの少年ティミーと出会い、バンドのメンバーとして引き入れることに成功しました。

翌日、男は父親のバイクを黙って持ち出して、女と海に出かけます。
女はイヴァンカの妊娠が発覚した2年前に結婚したのだと語ります。夫とは年齢差と性格の不一致から復縁は難しいと嘆きますが、イヴァンカには父親が必要だと考えていました。
男は「夫を愛しているか?」をチェコ語では何と言うのかと尋ねます。女は「Miluju tebe」とチェコ語で答えますが、男には彼女の言葉の意味がわかりません。しかし、女は笑いながら訳すことを拒否するのでした。
帰り道、女はバイクを運転したがり、しつこく交渉しますが、男は断固として譲りませんでした。

翌日、男は女とリードたちを自分の部屋に連れ込み、リハーサルを始めます。その際、男の父親がお茶を差し入れてくれました。
その後スタジオに向かうと、ボブとミキシング担当のエイモンが待ち受けていました。男たちの風貌を見て、エイモンはおざなりな態度を取ります。
しかし、いざ1曲目の「When Your Mind's Made Up」の演奏が始まると、エイモンは目の色を変えて、熱心にサポートするのでした。
レコーディング中、イヴァンカや女の母親が見学にやってきて、皆で楽しい時間を過ごします。

レコーディングは早朝まで続き、女は休憩中に別スタジオでボールドウィンのピアノを見つけます。
そこへ男がやってきて、女が書いた曲を聴きたいとリクエストします。女は未完成だと言いながら、夫のことを想って作った「The Hill」を歌います。
演奏中に泣いてしまった女は、夫からこの曲を嫌いだと言われたと漏らします。男は女をなぐさめて、一緒にロンドンへ行って曲作りをする夢を語ります。
女は煮え切らない態度をとりますが、男の語りはヒートアップします。男はイヴァンカと一緒に暮らしたいと言いますが、女が母親も一緒でいいかと尋ねると、何も答えられませんでした。

【結】- ONCE ダブリンの街角でのあらすじ4

一晩中続いた収録を終えて、エイモンが一行を自分の車に乗せて、ドライブに出かけます。
その後、男は完成したCDを受け取り、エイモンに感謝の気持ちを伝えました。

男は女にCDを渡して、彼女を朝食に誘いますが、イヴァンカの元へ帰らないといけないと告げます。
男が女を自宅の近くまで送ると、彼女は夫がダブリンに引っ越してきて、同居することになったことを明かしました。
じきに旅立つ男は、ダブリンでの最後の夜を一緒に過ごしたいと女に頼みますが、「間違いが起きるかもしれない」と言って断られます。男はありえないと言いますが、女は「それはわからない」と返して笑うのでした。
男は後で来るように誘い、家で女を待っていましたが、彼女が現れることはありませんでした。

翌朝、男が父親にデモテープを聴かせると、間違いなくヒットすると絶賛されます。
男は一人になる父親を心配して、ロンドンへの出発を延期してもいいと伝えますが、父親は全力で困難に立ち向かってほしいと言って、背中を押します。
父親は男に餞別を渡して、もう一度曲を聴きたいとリクエストするのでした。

翌日の出発前、男は恋人に電話をすると、彼女は到着を待ち遠しそうにします。
続いて女の自宅へ向かうと、母親から仕事で留守だと言われます。仕方なく男は手紙を書くことを約束して、母親とイヴァンカに別れを告げるのでした。
楽器店に立ち寄った男は、店員とある相談をして、空港へと向かいます。

その後、女は男からのプレゼントであるチェコ・ペトロフ製のピアノが届き、歓喜します。
女はピアノを弾きながら、夫やイヴァンカたちと新たな生活を始める場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

音楽を通して知り合った男女のやりとりを、ロマンチックに描くのではなく、生々しい日常生活の一部として描いているところがよかったです。心が通じ合っていたであろう2人ですが、最終的には別々の道を選んでおり、大人になってからわかる「人生の上手くいかなさ」に共感しました(多少のずるさも含めて)。浮き沈みの少ないストーリーですが、2人が楽器屋で初めてセッションするところや、自宅で大音量で練習している最中にお父さんがお茶を運んできてくれるところなど、印象に残る素敵なシーンがたくさんありました。

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