
「SADA 戯作・阿部定の生涯」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)
SADA 戯作・阿部定の生涯の紹介:1998年製作の日本映画。戦前の日本を震撼させた『阿部定事件』を描いたドラマ。過去にも日活ロマンポルノや大島渚の『愛のコリーダ』が有名だが、今回は大林宣彦、黒木瞳、片岡鶴太郎で映画化。48回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。
あらすじ動画
SADA 戯作・阿部定の生涯の主な出演者
黒木瞳:阿部定 片岡鶴太郎:喜久本龍蔵 椎名桔平:岡田征 嶋田久作:滝口 ベンガル:立花佐之助 石橋蓮司:信吉 赤座美代子:阿部いと 根岸季衣:喜久本よし 池内万作:斉藤敏彦 坂上二郎:宮崎利三郎 井川比佐志:調査官 三木のり平:阿部卓造 小林桂樹:裁判官 入江若葉:とき 田口トモロヲ:金ちゃん 奥村公延:豆腐屋 東恵美子:老女 林泰文:若い兵士 河原さぶ:職人風の男 天宮良:若い刑事 渡辺哲:年配の刑事 竹内力:ふり返る青年将校 大前均:ドーナツ屋 真田健一郎:太鼓持ち 三坪浩:煙草屋老人 及森玲子:斉藤家女中 柴山智加:宮崎家女中 正力愛子:尾久の旅館の女中 小河麻衣子:都楼の女中 松野朋子:電気を消す女中 大久保了:巡査 南柱根:巡査 伊藤歩:品川の旅館の女中 長木唯:少女時代の定 李鐘浩:若い板前 明日香七穂:モガ 栩野幸知:号外を配る男 伊藤美穂:カフェーの女給 左時枝:売笑婦 山本未來:売笑婦 宝生舞:売笑婦 石橋けい:売笑婦 小林かおり:売笑婦 藤谷美紀:売笑婦 石上三登志:語り

あの頃映画 松竹DVDコレクション SADA 戯作・阿部定の生涯
DVD > 日本のエロス映画
松竹
黒木瞳(出演),片岡鶴太郎(出演),椎名桔平(出演),大林宣彦(監督)
SADA 戯作・阿部定の生涯のネタバレあらすじ
【起】– SADA 戯作・阿部定の生涯のあらすじ1

画像引用元:YouTube / SADA 戯作・阿部定の生涯トレーラー映像
滝口が中央に進み出て、スクリーンのこちら側に向かって話し始めます。滝口がいるのは、映画館の前です。
これから始まる物語は、滝口のことを「兄さん」と呼ぶ妹分の阿部定の話だそうです。彼女自身が、自分の見に起きた物語を話して聞かせるので、どうか聞いてくれと滝口は話します。
映画館にかかっている看板には『阿部定』と書かれています…。(映画タイトル)
“遊んでいれば 雨が降る 櫺子(れんじ)の外に 雨が降る ――中原中也・断章”
“阿部定は、実在の人物である。情痴の果てに、男の下腹部を切り取り、逃亡した女として有名である。しかし定の人生は、そのことのみで語られるものでは、勿論無い――。”
【大正2年(1913)初夏】
定は東京・神田の畳屋の阿部家の娘でした。8歳の幼少期の定は、雨の日にはひとりで家のなかで、輪投げをして遊びます。遊び相手がいないので、ずっとえんえんひとりで輪を投げて、棒に入れる作業を繰り返します。
定は、雨の日は好きではないと思っていました。ひとりでつまらないのですが、寂しいという感情をこの頃の定はまだ知りません。
【大正8年(1919)夏】
「斉藤」という表札がかかった大きな門のあるお屋敷の扉を、定の母・阿部いとが叩いています。いとが激しく門を叩くので、横の入り口から斉藤家の女中が顔を出しました。いとは、斉藤家の奥方に会わせろと詰め寄りますが、女中は困った顔をしているだけです。
いとは、この屋敷の慶応ボーイの息子に、自分の娘が宿に連れ込まれたと話しました。娘はまだ14歳なのだと訴えますが、女中はいとの相手をせず、門のなかに引っ込んでしまいます。
14歳の定は、慶応ボーイの斉藤敏彦に浅草の旅館へ連れ込まれていました。部屋の隅で緊張のため立ちすくむ定の両足を引っ張って、斉藤は押し倒します。斉藤は、定に「その年でもう男がいるという噂じゃないか」と言いました。定は否定しますが斉藤はそのまま思いを遂げ、定は強姦されてしまいます。
気づくと部屋に、岡田征が立っていました。岡田は斉藤と同じ大学生で、この旅館の女将は岡田の伯母でした。それで部屋に入れたようです。
ことを終えると斉藤は定を疎んじました。初めての経験で血が止まらない定は、不安で泣いていました。泣いている女は嫌いだと言い、斉藤は金を岡田に渡すと「後始末を頼むよ」と言って去っていきました。
岡田は医学生だと言い、定の手当てを行ないました。定は岡田の優しさに触れ、すがります。岡田は定に、伯母のために買ってきていたドーナツを渡しました。以来定は、ドーナツが好きになります。
定は岡田を慕うようになりました。定は、傷者になった自分はもう普通の結婚ができないから、黙ってそばに置いてくれと言います。それができないのなら一緒に心中してくれと告げますが、岡田は「僕たちはもう二度と会ってはいけない」と言うと、別れを告げます。離れていても一生定を想い続けると岡田は言いますが、定は「心など見えない」と文句を言いました。別れを嫌がる定に岡田はメスを握らせると「自分(岡田)の心を切り取れ」と言いました。切り取って渡したと言って「遠いところに行く。二度と帰ってこない」と言いました。
岡田と別れた日も雨でした。定は、雨は嫌いだと思います。
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