映画:アナザープラネット

「アナザープラネット」のネタバレあらすじと結末

アナザー プラネットの紹介:2011年のアメリカ映画。「もう一つの地球」を巡るSF作品。監督はマイク・ケイヒル、主演はブリット・マーリング。2011年のサンダンス映画祭にて、審査員特別賞を受賞した。

あらすじ動画

アナザープラネットの主な出演者

ローダ(ブリット・マーリング)、ジョン(ウィリアム・メイポーザー)、キム(ジョーダン・ベイカー)、ロバート(フリント・ビベラージ)、ジェフリー(ロビン・ロード・テイラー)、アレックス(マシュー=リー・アルルバフ)、クレア(アナ・ケイン)

アナザープラネットのネタバレあらすじ

【起】- アナザープラネットのあらすじ1

天文学者を夢見るローダは、17歳でMITに合格した秀才の少女です。
ローダの人生はまさしく順風満帆で、気が大きくなった彼女は、パーティーの帰り道飲酒運転をしてしまいます。
運転中、ローダは地球にそっくりの惑星が現れたというラジオニュースを耳にします。空を見上げると、そこには地球と瓜ふたつの星が浮かび上がっていました。星に気を取られたローダは、幸福そうな一家が乗った車に衝突してしまいます。
車に乗っていたのは、父親のジョンと妊娠中の母親、そして小さな息子でした。ローダは3人を死なせてしまった罪で、逮捕されてしまいます。

4年後、ローダは刑務所を出所します。
外に出ると、4年前に初めて見た地球とそっくりの星が上空に存在していました。ローダは迎えに来た家族から、あの星が「第2の地球」と呼ばれていること、地球と全く同じ地形で町の様子まで同じであることを聞かされます。そして、第2の地球への旅行のクルーを、一般公募からも募集があることも知ります。

幼いころから憧れていた天文学者への道が閉ざされたローダは、職業安定所へ行き人との関わりが少ない仕事を希望します。
こうしてウエストヘイブン高校の清掃の職に就き、日々黙々と掃除の仕事をこなすようになります。

ある日、ローダが事故現場に向かうと、おもちゃを供える中年男性を見かけます。
インターネットで事故について調べると、被害者一家のうち父親のジョンだけが昏睡状態から回復したことを知ります。ジョンは著名な音楽家で、ローダは彼の自宅の住所を突き止めます。

翌日ジョンの家に行ったローダは、中の様子を覗きます。しかし、声をかけることなくその場を離れ、雪原の上に服を脱いで横たわり、自殺を試みます。その後、ローダは病院のベッドで意識を取り戻すのでした。
人生をリセットするために、ローダは第2の地球へ行くためのオーディションに申し込みます。500字の作文に、自分のような犯罪者が冒険には最適だと書きます。

【承】- アナザープラネットのあらすじ2

ローダは再びジョンの自宅を訪ねます。
しかし、自分が事故の加害者であると打ち明けられず、咄嗟にハウスキーパーの無料サービスだと嘘をついてしまいます。
家族を失い未だに立ち直れていないジョンは、アルコール依存症になっていました。家の中は荒れ放題で、ローダは少しでも役立ちたいという思いから片付けていきます。
掃除を終えると、ジョンは来週からも来るように言いつけます。こうしてローダはジョンの家を定期的に掃除することになり、受け取った小切手は換金せずに破り捨てていました。

あるときローダがスーパーマーケットで買い物をしていると、高校の同級生とばったり鉢合わせます。
近況を聞かれて気まずい雰囲気となり、ローダは何も買わずに店を出ます。

帰宅すると、テレビ番組で研究者たちが第2の地球との通信を試みていました。
通信相手は呼びかけている研究者と同一人物で、生年月日から記憶も含めて、自分と全く同じ人間が第2の地球に存在することが判明します。
ローダはすかさず外に出て、第2の地球を眺めます。外では大勢の人間が空を見ていました。

いつものようにローダがジョンの自宅で掃除をしていると、彼に一緒に食事をしようと誘われます。その後2人で対戦型のボクシングゲームをして、次第に交流を深めていきます。
ローダが通うようになってからジョンの家は少しずつ片付いていき、失意のどん底にいたジョンも、自宅の修繕などをおこなうようになります。
ローダの自宅まで車で送ってくれたジョンは、別れ間際に名前を尋ねます。ローダは正直に名乗りました。

高校では、ローダは盲目の老人と一緒に仕事をしていました。
あるとき、老人はローダに向かって、心を無にすれば平和になると告げます。

【転】- アナザープラネットのあらすじ3

またある日、ローダはなりゆきで、ジョンにある宇宙飛行士の話を始めます。
その宇宙飛行士は、宇宙船の中で鳴り続けている原因不明の音に悩まされていました。気が狂ってしまうことを恐れた彼が、その音を音楽として愛すると、至福の時を過ごせるようになったというのです。
ジョンはローダの話を楽しそうに聞きますが、彼女が無断で死んだ家族の服を洗濯したことから、態度を豹変させます。ジョンの機嫌を損ねたローダは、追い出されてしまうのでした。

翌日、ローダが高校に行くと、同僚の老人の姿がありませんでした。
彼は自ら耳に漂白剤を入れて、病院に入院しているとのことでした。

ローダが帰宅すると、家の近くにジョンの車が停まっていました。
恐る恐る声をかけると、ジョンはローダの勤務先(偽物)に電話をしても在籍の確認が取れなかったことと、渡した小切手が換金されていないことを指摘します。
ローダが適当にごまかすと、ジョンは先日のことを謝罪します。そして、見せたいものがあると言って、ローダを連れ出します。
そこはジョンが教鞭をふるっていた大学の音楽ホールでした。ジョンはローダにミュージックソーの演奏を聴かせます。ローダは音色に耳を傾けながら、宇宙旅行を思い浮かべていました。

その夜、ジョンの自宅に到着すると、2人は肉体関係を持ちます。
ローダを抱きしめながら、ジョンは飲酒運転によって家族を失ったことを話します。当時ローダが10代であったことから、加害者の氏名は公表されていませんでした。
罪悪感にさいなまれたローダは、帰り道に嘔吐します。

ローダは同僚の老人のお見舞いにやってきます。
ローダは彼の手を握って、手のひらに「FORGIVE(自分自身を許しなさい)」と書くのでした。

ローダの元に、第2の地球への旅のクルーとして選ばれたと連絡が入ります。主催者がローダの作文に心を打たれたのです。
担当者は今回の旅について、一歩間違えると犯罪者から金持ちになると冗談交じりに言いますが、ローダにとっては洒落になっていませんでした。

【結】- アナザープラネットのあらすじ4

ローダは旅のクルーに選ばれたことを、ジョンに報告しに行きます。
それを聞いたジョンはお祝いをしてくれますが、しばらくすると「行かないでほしい」と引き留めます。
するとローダは、「私の話を聞いて、それでも行くなと言うのなら行かない」と告げます。ついに自分の正体を明かすのです。
彼女が自分の愛する家族を奪った張本人であることを知ったジョンは激昂します。ローダは「あなたを幸せにしたかった」と訴えますが、追い出されてしまうのでした。

ローダが帰宅すると、家にマスコミが押し寄せていました。そして、第2の地球行きのチケットが届いていました。
あるテレビ番組では、第2の地球に住む人々は地球の複製だったが、お互いの存在に気付いた時点から、何らかの差異が生じたはずだと語っていました。
それを聞いたローダは、4年前の交通事故が起きた時点では、第2の地球が発見されていたことを思い出します。だとするなら、ジョンの家族が生きている可能性があるという考えに至ります。

ローダは大急ぎでジョンの自宅へ行きますが、入れてもらえませんでした。
ローダは窓から侵入し、ジョンは思わず彼女の首を絞めます。しかし、抵抗する気のないローダを見て、かろうじて思い留まります。
ローダは第2の地球では事故が起きておらず、ジョンの家族が死んでいないかもしれないと説明します。ジョンがローダを許すことはありませんでしたが、彼女は第2の地球行きのチケットを置いてその場を去ります。

ローダが高校でいつものように仕事をしていると、テレビで第2の地球へ行くための訓練を終えたジョンの姿が映されていました。こうしてジョンは旅立って行ったのです。それを見たローダは微笑みます。

ローダは自宅前で朝もやの中を歩いていました。すると、家の前に第2の地球からやっていたもう一人の自分が立っていました。ローダが驚愕の表情を浮かべて足を止める場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

人生をやり直したいという人間の切実な思いを象徴したのが、第2の地球ではないのかと思いました。しかし、いくら願っても過去を変えることはできないという残酷な現実を物語っており、同時に自分自身と向き合っていくしかないと前向きな気持ちにもさせられます。終盤でローダはジョンに第2の地球行きのチケットを譲りますが、個人的に納得がいきませんでした。もしそこでも彼の家族が死んでいたらどうするのか、生きていたとしても本当の家族ではありません。ジョンがますます不幸になってしまう可能性もあるのに、それを理解していなさそうな、ローダの吹っ切れた態度に少し苛立ちました。

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