映画:アブダクションプロジェクト遭遇

「アブダクションプロジェクト遭遇」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

SF映画

映画「アブダクションプロジェクト遭遇」の感想

ライターの感想

タイトルからして本作が「UFOもの」であろうことは十分に予想出来ますが、本作はその枠組みを越えて、1970年代に暴露された、アメリカ政府が密かに行っていた人体実験「MKプロジェクト」から、先住民に伝わるスピリチュアルな存在までを網羅した、超常現象オール総進撃!といった盛りだくさんの内容になっています。 それゆえ、超常現象マニアの方にとっては「そこも絡めてくるか!」といった嬉しい内容になっていますが、そうでない方には少し難解な作品かもしれません。多分にオカルティックな部分を含んでいますので、それに意義を唱える「世間一般の良心的存在」として、主人公の住む家の大家夫妻を登場させているのですが。最初は謎の存在に怯えるクリスタルを「よく事情はわからないけど助けよう」という気持ちだった彼らも、結局「不可思議な存在」を目にしてそれを「肯定する」立場になりますからね。 本作で作者が訴えたかったことは、数ある超常現象の中でも「別のもの」として考えられているUFOや霊的なものも、全てひとつに繋がるのではないか?というところなんですけども、そこに現実に起こった政府の陰謀なんかも合わせワザで絡めて何気にリアリティを増そうとしている点が、ニクい手法と言えるでしょうか。本作の主張が「正解」かどうかは別として、そういった考え方も「アリ」だな!と思わせてくれる、面白い作品に仕上がっていると思います。 ただ、トップにクレジットされているシエンナ・ギロリーさんが、確かに「重要な役どころ」ではありますが、どちらかというと「ゲスト出演」的な枠だったことは否めないですかね・・・それでも、「明かされないまま終わる」謎も多い作品ですが、実際現実でも「明かされてない謎」なんですから、それは致し方なしでしょう!オカルティックな気分に浸りたい時には持って来いの作品だと思います、はい!
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