映画:アンキャニー不気味の谷

「アンキャニー不気味の谷」のネタバレあらすじと結末

SF映画

アンキャニー 不気味の谷の紹介:見かけも頭脳も限りなく人間に近い「人造人間」を目の前にした時、人はどういう行動を取るのか。そしてそこまで高度に開発されたAIは、どんな進化をしていくのか・・・?というテーマを描いた近未来SF映画で、最後のどんでん返しがなかなか衝撃的な作品になっています。(タイトルの「アンキャニー」は、「不気味な、薄気味悪い」という意味)

あらすじ動画

アンキャニー不気味の谷の主な出演者

デヴィッド(マーク・ウェバー)、ジョイ(ルーシー・グリフィス)、アダム(デヴィッド・クレイトン・ロジャース)、キャッスル社社長(レイン・ウィルソン)

アンキャニー不気味の谷のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アンキャニー不気味の谷のあらすじ1

アンキャニー不気味の谷のシーン1 最先端のAI技術を独自の研究施設で開発している、サイモンキャッスル社。技術雑誌の女性記者ジョイ・アンドリュースは、大学時代にその方面の研究をしていた経験を買われ、キャッスル社の誇る最新技術の取材に向かいます。取材対象は、若干19歳で機械工学の修士を獲得した天才、デヴィッド。キャッスル社では、研究者を「ワークスペース」と呼ばれる空間で世間と隔離した生活を送ることにより、研究開発に集中出来る環境を作り出していました。デヴィッドはキャッスル社に入って以来、このワークスペースから出ることなく、研究に没頭する生活を送っていたのです。

ジョイはまずデヴィッドから精巧な義手や義眼の説明を受けますが、研究者でもあったジョイは「目新しいものとは言えない」と言い切ります。するとデヴィッドは、7年間助手として働いているという青年、アダムを紹介します。会話にぎこちなさはあるものの、天才的な記憶力を発揮するアダムに、ジョイは映画の「レインマン」に登場するような、障害はあるが天才的頭脳を持った「助手」なのかと思いますが、デヴィッドは衝撃の事実を語ります。実はアダムは、デヴィッドが作り上げた「人造人間」だったのです。

【承】- アンキャニー不気味の谷のあらすじ2

アンキャニー不気味の谷のシーン2 言われるまでアダムが「人造」であることを全く見抜けなかったことにショックを受けつつ、ジョイは取材を続けます。そして次第に、大学時代には認められず挫折した自分の研究を、この環境でやり直せたらと考え始めます。デヴィッドもその意思をくみ取り、取材の傍ら、ジョイが施設内で自分の研究をすることを勧め、その手伝いを始めます。そんな2人の親密な様子を、陰からアダムがじっと見つめていました。

これまで「女性」に接したとのなかったアダムは、次第にジョイに興味を持ち始めます。デヴィッドはこれもアダムのAIに経験値として役立つと考え、ジョイとアダムを2人きりにして会話をさせていましたが、アダムの「興味」は徐々に深まっていきます。アダムはある日、研究に使うといいと、試作品として作った義眼をジョイに持ち帰らせます。しかしその義眼には小型カメラが内臓されており、アダムは1人密かに研究施設内で、ジョイが自室で着替えをする姿をモニターしていたのでした。

【転】- アンキャニー不気味の谷のあらすじ3

アンキャニー不気味の谷のシーン3 ジョイの自主研究を手伝ううちに、デヴィッドとジョイの仲は親密になっていきます。その一方で、アダムはジョイに「男性的な興味」を示し始めます。研究施設のトイレに入っていたジョイの様子を、ドアの外で伺っていたらしいアダムに、ジョイはさすがに嫌悪感を覚えます。その日、いつもと違い挨拶も言わずに帰ったジョイをアダムは「礼儀知らずだ」と責めますが、デヴィッドは「女性のトイレを覗こうとする方がマナー違反だろ?」と逆にアダムを責め立てます。それまで順調だった「2人」の関係に、ジョイの存在が亀裂を生み始めていました。

ジョイの取材日程の最後の日、デヴィッドは施設内でささやかなお別れパーティーをしようと持ちかけます。そしてアダムには「今夜はジョイと2人きりにしてくれ」と言うと、アダムも素直に受け入れます。その夜デビッドとジョイは愛を交わしますが、翌朝になり、それまで黙って言うことを聞いていたアダムが豹変します。ベッドから起きてきたジョイに「昨日は良かったか?」と明け透けな質問をしたかと思うと、ジョイを強引に押し倒そうとします。

何事かとやってきたデヴィッドにアダムは謝りますが、人に対し危害を加えるような行動を取ったアダムに、デヴィッドもジョイも恐怖を感じ、逃げ出します。アダムはデヴィッドに何かの注射をすると、ジョイを捕まえ、薬を嗅がせて眠らせます。

【結】- アンキャニー不気味の谷のあらすじ4

アンキャニー不気味の谷のシーン2 ジョイが目覚めると、彼女の目の前で、アダムは意識を失っているデヴィッドに外科手術を施します。するとアダムは、デヴィッドの体内からモニターのような小さな機械を取り出します。そして、最新の作品だと言いながら、人工の男性器をジョイに見せます。実は、人造人間だったのはデヴィッドの方でした。デヴィッドが「アダムのフリ」をして、人造人間がどれだけ人間にばれずに「人」として振る舞えるかを実験していたのです。

ジョイがキャッスル社に来たのは取材が名目でしたが、実は人造人間の実験対象として呼ばれていたのでした。そして今回、人造人間が人間の女性と性行為をするという、「新しい試み」も成功したのです。キャッスル社の上層部は軍部とも繋がっており、いずれはこの人造人間を兵器として用いるつもりで研究費を出していました。デヴィッドは軍部の支持を受け、更に「精巧な人造人間」作りに取り掛かります。

キャッスル社での出来事にショックを受けながら、なんとか日常生活に戻ったジョイでしたが、更なる衝撃がジョイを襲います。ジョイはなんと、人造人間との子供を「妊娠」していたのです・・・!

みんなの感想

ライターの感想

人の手によって作られたロボットが、見た目にも機械的なメカニズムとして人に似た動きをしているうちは大丈夫だが、その見た目が「より人間的」になるにつれ、それを見た人間は何か違和感や嫌悪感を覚え、「不気味」だと感じるようにになる。その不気味さを感じる「境界線」を、「不気味の谷」と言います。映画本編中にも名前が登場しますが、日本人のロボット工学者・森正弘氏が提唱した「現象」です。ロボットが人間的になればなるほど、人はなぜか、そのロボットに嫌悪感を抱き始めるということですね。

本作はその「不気味の谷」をテーマとして、やや対人関係に問題がありそうな人格の持ち主として、人造人間「アダム」を登場させます。しかし優れたAIを持ち抜群の頭脳をも持つアダムを、ヒロインのジョイは受け入れるものの、あまりに「人間らしい」行動を取るアダムに、徐々に「不気味さ」を感じ始めていく・・・という構成になっています。

この構成と設定が、最後にひっくり返されることで、ジョイが実は「実験対象」だったことも判明するわけですが。ジョイが施設を出て行った後=「騙す人間がいなくなった後」にも、「アダムとデヴィッド」の意見が対立していることから、「アダムに化けたデヴィッド」が、人造人間の「現在の状態」に不満を抱いていることもわかります。上層部が「予想外だった」という、施設を出てまでの追跡劇は、デヴィッドが人造人間に「制裁を加える」意味もあったのかもしれません。

また、最後の最後にジョイが妊娠していたという衝撃の事実が明かされるのですが、これは二通りの意味が考えられるかと思います。デヴィッドが純粋に研究者として、上層部にも内密に、人工の精子をも作り上げていたという考え。もうひとつは、自分は施設に軟禁状態で女性に接する機会がないのに、なぜ人造人間に「女性と性行為をさせる」のを見届けなければならないんだ?という思いから、人造人間に自分の精子を「仕込んだ」のでは?と考えることも出来るかなと。

どちらにせよ、世間から隔離された研究者の「危険な行為」であることは、間違いないですが・・・。アダムとデヴィッドの「なりきり振り」が上手く、最後まで楽しめた作品でした!

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「アンキャニー不気味の谷」の商品はこちら