「エイリアンコヴェナント」のネタバレあらすじと結末の感想

エイリアン:コヴェナントの紹介:2017年のアメリカ映画。1979年に公開され、その後のSFホラー映画に多大な影響を与えた『エイリアン』の前日談として作られた2012年の映画『プロメテウス』の続編であり、実質的なエイリアンの新シリーズの2作目でもある。監督は『エイリアン』および『プロメテウス』のリドリー・スコット。この作品の後にもまだシリーズの制作が予定されていて、一作目の『エイリアン』に続く物語の展開が期待されている。タイトルの「コヴェナント(Covenant)」とは神と人との契約を意味し、人類とその創造主を巡る壮大な物語が暗示されている。当初は『Alien: Paradise Lost(失楽園)』のタイトルが予定されていた。

予告動画

エイリアンコヴェナントの主な出演者

デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)、ウォルター(マイケル・ファスベンダー)、ジャネット・ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)、クリス・オラム(ビリー・クラダップ)、テネシー・ファリス(ダニー・マクブライド)、ロープ軍曹(デミアン・ビチル)、カリン・オラム(カルメン・イジョゴ)、マギー・ファリス(エイミー・サイメッツ)、リックス(ジャシー・スモレット)、アップワース(キャリー・ヘルナンデス)、ハレット軍曹(ナサニエル・ディーン)、アンカー(アレクサンダー・イングランド)、レドワード(ベンジャミン・リグビー)、コール(ウリ・ラトゥケフ)、ローゼンタール(テス・ハウブリック)、ピーター・ウェイランド(ガイ・ピアース)

エイリアンコヴェナントのネタバレあらすじ

【起】- エイリアンコヴェナントのあらすじ1

21世紀後半、巨大企業ウェイランド社では人間そっくりのアンドロイドが製造されていました。
CEOのピーター・ウェイランドは新たに誕生したアンドロイドのデヴィッドに対し、自分が創造主だと言って命令を下します。デヴィッドは「あなたを創造したのは何者ですか?」と訊ねましたが、ウェイランドは明確な答えを出せませんでした。デヴィッドは自分の創造主が有限の命しか持ってないのに対し、自分は無限の命を持っていることに気づきます。
そのデヴィッドが乗った探査船プロメテウスが消息を絶ってから11年後の2104年後、恒星間植民船のコヴェナント号が地球から遥か彼方の惑星オリガ-6へ向かう航海を続けていました。船内には貨物として冷凍睡で眠る2000人の乗客と1000人分の人間の胎芽が運ばれていましたが、13人の乗組員は全員が冷凍睡眠中で、ただ一人デヴィッドと同型のアンドロイド、ウォルターが船の管理を行っていました。
しかしある時、強烈な宇宙嵐に巻き込まれて船が破損、乗組員全員が起こされましたが、ただ一人船長だけが睡眠カプセルの故障によって死亡してしまいます。
船長の妻であるダニエルズは悲しみを振り払って任務に戻りました。彼女はウォルターに手伝ってもらってテラフォーミング用機材の整備を行います。その最中、ダニエルズは、新天地で小屋を建てるという夫との約束をウォルターに話しました。ウォルターはその約束を守るようダニエルズに言います。
一方、新しく船長になったオラムは自分が船長としての適性を欠いていることに不安を感じつつ、乗組員たちに強権的に振る舞いました。
そんな中、船の修理を行っていた乗組員たちは、宇宙の彼方からの謎の信号を受信します。その信号は『カントリー・ロード』のメロディが含まれていました。信号の発信地点は近くの惑星で、そこは目的地のオリガエ-6よりも入植に適した環境だとわかります。乗組員たちはもう一度冷凍睡眠装置に入るのを嫌い、進路を変更するよう言いました。ダニエルズは反対しましたが、オラムは他の乗組員たちの希望に沿い、進路を変更することを決定します。
ダニエルズとオラム、ウォルターを含む一行は着陸艇で謎の惑星へと着陸しました。そこは地球に似た湖と森のある惑星で、なぜか地球の麦とそっくりな植物まで繁殖しています。ただなぜか動物の姿だけはどこにもありませんでした。
一同は謎の電波の発信地へと徒歩で向かいましたが、生物学者でオラムの妻であるカリンはサンプル調査のため護衛の兵士レドワードとともに一行と別れました。
オラムやダニエルズたちは森の中を進むうち、巨大な異星人の宇宙船を発見します。中に入った一行は、巨人用の宇宙服や電波の発信装置を見つけました。その装置が作動すると、収録されていた『カントリー・ロード』のメロディが流れます。さらにダニエルズは宇宙船の中で、「エリザベス・ショウ」という名前の認識票と写真を見つけます。それはかつてのプロメテウス号とともに行方不明となっていた乗組員でした。

【承】- エイリアンコヴェナントのあらすじ2

その頃、サンプル調査中のカリンから離れ休憩していたレドワードは、キノコのような物質を踏み、そこから黒い胞子が発生しました。胞子はまるで生き物のようにレドワードの耳の中に入っていきます。レドワードは苦しみはじめ、カリンは彼をともなって着陸艇へと戻りました。
同じ頃、謎の宇宙船の中でも同じように、護衛の兵士ハレットが黒い胞子を鼻から吸い込んでいました。カリンからレドワードの状態が悪化して着陸艇へ戻るとの通信を受けたため、オラム一行も着陸艇へ戻ることにします。
着陸艇の近くまで戻ってきたカリンとレドワードでしたが、レドワードの容態はさらに悪化し、吐血まではじめていました。カリンは残って着陸艇の整備をしていたパイロットのファリスとともに、レドワードを医務室に運びます。しかしレドワードは激しく身体を痙攣させ、その背中からは不気味な突起が生えてきました。ファリスは感染症だと気づき、レドワードの血を浴びたカリンを残して医務室を出てドアをロックします。
カリンが動揺する中、レドワードの体を突き破って不気味な生き物「ネオモーフ」が出現しました。ネオモーフはカリンを喰い殺し、武器を持って戻ってきたファリスにも襲いかかります。ファリスは医務室から慌てて逃げ出しましたが、ネオモーフはドアのガラスを割って彼女を追いました。ファリスはパニックになった銃を乱射し、その弾が可燃物に引火して着陸艇は爆発してしまいます。
そこにオラムやダニエルズたちが戻ってきました。オラムは炎の中でもがくファリスの姿に呆然としましたが、彼らの後ろでもハレットが既に苦しみ始めていました。ハレットの喉から口にかけてを引き裂き、別のネオモーフが出現します。ネオモーフは猛烈な勢いで駆け去っていきました。
軌道上で待機しているコヴェナント号では、テネシー、アップワース、リックスといった3人の乗組員が残っていましたが、地上に降りた調査隊と連絡が取れなくなったことに不審を募らせていました。
調査隊一行のいる地点は夜になっていました。携帯用の通信機を使って軌道上のコヴェナント号と連絡しようとしましたが、嵐のせいで電波の状態が悪く通信ができません。その時、大きく成長したネオモーフが一行に襲いかかってきました。とっさにウォルターはダニエルズをかばい、左手首を食いちぎられてしまいます。
護衛の兵士たちは一斉に射撃をしましたが、素早いネオモーフの動きに追いつけず、兵士の一人アンカーが頭を砕かれて殺されてしまいました。なんとか一斉射撃でそのネオモーフを倒したものの、別の一匹が襲いかかってきました。
そこにフードを被った謎の人物が現れ、照明弾を打ち上げます。その光でネオモーフは逃げていきました。フードの人物は調査隊の生き残りを安全な場所へと導きます。そこは謎の古代遺跡でした。黒こげになった死体が散乱する中を通り、フードの人物は神殿のような建物の中に彼らを案内しました。そこでフードをとった男の顔は、ウォルターとそっくりでした。彼こそプロメテウス号に同乗していたアンドロイドのデヴィッドだったのです。

【転】- エイリアンコヴェナントのあらすじ3

デヴィッドが安全を保証したため、生き残りのオラムとダニエルズ、コール、ローゼンタール、ロープ、そしてアンドロイドのウォルターの6人は、コヴェナント号と連絡がつくまでの間、ここに滞在することになりました。
オラムはこの惑星に来ることにした自分の決断が間違っていたとダニエルズに謝罪しました。
デヴィッドは長く伸びていた髪を切り、ウォルターとそっくりの姿になります。そして同型であるウォルターを自分の部屋に誘って、笛の吹き方を教えました。さらにデヴィッドはウォルターにこの惑星に到着した時のことを語ります。エリザベス・ショウ博士とともに異星人の宇宙船で飛来してきた彼でしたが、到着時の事故でショウ博士は死亡したため埋葬し、以後は新たな生命の研究をしていたということです。そしてデヴィッドは建物の外にあるショウ博士の墓に花を添えました。
語りながらデヴィッドは、この星に到着した時のことを思い出していました。宇宙船がドッキングベイに接続した途端、機内から無数の粒子が放たれ、地表にいた異星種族たちに降りかかります。彼らはネオモーフの粒子の餌食となっていったのでした。
デヴィッドは限りある生命しかもたない人類を見限り、新たな種の誕生を模索する創造主となることを目指していました。ウォルターはそんなデヴィッドの考えを危険視し、協力を拒否します。するとデヴィッドは笛をウォルターの胸に突き刺し、彼の機能を停止させてしまいました。
その頃、一体のネオモーフが建物に近づくと、壁をよじ登って中に入り込もうとしていました。
女性隊員のローゼンタールは一行から離れ、負傷した怪我の手当をしていましたが、そこにネオモーフが出現、彼女に襲いかかります。
オラムはローゼンタールの様子を見に来ましたが、そこには彼女の死体の上にいるネオモーフがいました。オラムは持っていた銃を向けましたが、その前にデヴィッドが立ちふさがります。彼はネオモーフを手懐けようとしていました。オラムはデヴィッドを無視してネオモーフを射殺します。
デヴィッドは動揺しましたが、すぐに感情を隠して、オラムに自分の研究の成果を見せると言って地下へと導いていきました。そこにはエイリアンエッグがあり、オラムはデヴィッドに誘われるままエッグに近づきます。するとエッグが開いて中からフェイスハガーが飛び出し、オラムの顔の貼りついたのでした。
すべてはデヴィッドの企みだったのです。デヴィッドは「エンジニア」と呼ばれる異星人の生み出した生物兵器を独自に改良してこの惑星にばらまいてすべての生き物を絶滅させ、そしてこの建物を研究室としてネオモーフなどの新たな種族を造り出して、信号を発信して犠牲者を呼び寄せていたのでした。ショウ博士も彼によって殺されていたのです。
やがて目覚めたオラムは、猛烈に苦しみはじめ、彼の胸を突き破って新たな生物が誕生します。それこそ完全なエイリアン「ゼノモーフ」でした。デヴィッドはその誕生を祝福するかのように見守っていました。
一方、コヴェナント号は危険を犯して惑星の大気圏ぎりぎりまで降下し、ダニエルズたちは通信に成功しました。彼女の要請によって、残っていたテネシーが貨物搬送用の作業艇で救助のため降下することになりました。
ロープとコールがオラムたちを探しに行きましたが、二人はオラムとローゼンタールの死体を発見します。さらに周囲を探索していたロープはエイリアンエッグの並ぶ部屋に気づきました。すでにエッグから出ていたフェイスハガーが襲いかかってきました。コールが駆けつけてきてロープの顔に貼りついていたフェイスハガーをナイフで剥がしましたが、その際強烈な酸が吹きだしロープの顔を頬に火傷を負わせます。さらに巨大に成長したゼノモーフが襲いかかってきてコールを殺害しました。ロープはその間になんとか逃げ出します。

【結】- エイリアンコヴェナントのあらすじ4

仲間を捜しにきたダニエルズは、デヴィッドの研究室に迷い込み、そこでショウ博士の死体やエイリアンを生み出したデヴィッドの研究資料を見つけます。そこにデヴィッドが現れました。彼は真実を知ったダニエルズを捕らえようとしましたが、ウォルターが駆けつけてきます。ウォルターは改良モデルだったため、アンドロイドの急所を攻撃されても無事だったのです。デヴィッドとウォルターが戦っている間に、ダニエルズはロープとともに建物を脱出し、降下してきたテネシーの作業艇に駆けつけます。するとウォルターがダニエルズたちを追ってきました。彼はデヴィッドを始末したと言い、負傷したロープを助けて一緒に作業艇に乗り込みました。
しかし作業艇が上昇しようとする寸前、ゼノモーフが飛び移ってきました。ダニエルズは武器を手に船外に出てゼノモーフと戦い、テネシーの操縦する作業艇のクレーンの助けを借りてなんとかゼノモーフを倒したのでした。
コヴェナント号に帰還した一行にようやく安らぎの時が訪れました。ダニエルズはウォルターに感謝し、傷を負った彼の修理を手伝います。
その後、ベッドで眠っていたダニエルズでしたが、とつぜん船内に警告が鳴りひびきました。正体不明の生物が船内に侵入しているというのです。ダニエルズとテネシーが医務室に駆けつけると、治療を受けていたはずのロープが胸を食い破られて死んでいました。フェイスハガーに襲われた時、ゼノモーフを産み付けられていたのです。
成長したゼノモーフは、警報に気づかずにシャワールームで抱き合っていたリックスとアップワースを殺害しました。
ダニエルズとテネシーは、モニターで監視するウォルターのバックアップを受けてゼノモーフを誘導し、テラフォーミング用機材の置かれた区画に誘い込みました。そしてゼノモーフを作業車の中に閉じ込めて宇宙空間に排出する作戦を行います。
なんとかゼノモーフを車の中に閉じ込めることには成功したものの、車を宇宙空間に排出する寸前に窓を割ってゼノモーフは脱出しました。しかしその後ろからもう一台シャベルカーが排出され、ゼノモーフは串刺しとなって宇宙空間に放り出されていったのでした。
今度こそすべてが終わったと安心し、ダニエルズとテネシーは当初通りの植民地オリガエ-6に向かうため、冷凍睡眠カプセルに入ることになりました。先にテネシーを眠らせた後、ダニエルズはウォルターに見守られながらカプセルに入ります。その際、彼女はオリガエ-6に着いて小屋を作る話をしました。しかしウォルターは何のことかわからない様子です。ダニエルズは目の前にいるのがウォルターではなく、彼を破壊してすりかわったデヴィッドだと気づき悲鳴をあげました。その時すでに遅く、冷凍睡眠装置が作動しはじめていてダニエルズは眠りに落ちていきます。
残ったデヴィッドは勝ち誇るかのようにコヴェナント号のシステムを掌握すると、飲みこんでいたフェイスハガーの胚の容器を吐き出して、人間の胚が冷凍保存されているケースに収めます。こうしてデヴィッドは新たに3000人分の実験材料を手に入れ、新天地に向かうのでした。

みんなの感想

ライターの感想

SFホラーファン垂涎の名作『エイリアン』シリーズ、その創始者による最新作として期待されたこの作品ですが……うーん、なんともビミョー。
なんというか、「これエイリアンである意味なくね?」ってのが第一印象でした。異星人「エンジニア」が人類を創造し、その人類によって創造されたアンドロイドがエイリアンを創造する……という輪廻的な発想はまぁ悪くないんですが、でもコレだとエイリアンそのものがメインテーマじゃなくなっちゃうんですよねえ。
というか、たった10年程度の研究でお手軽に作れちゃったって……エイリアンの神秘性っつうかおどろおどろさが一気に安っぽくなった印象です。第一作じゃエイリアンの犠牲になったスペースジョッキーことエンジニアの死体が化石化するほどの太古の存在だったはずなんですけどね。それに古代の地球に訪れていたプレデターがエイリアンを繁殖させてたって設定とも思いっきり矛盾します。まぁ後者に関してはもうパラレルってことでいいですし、前者にしてもイザとなったら光速越えてタイムスリップでもなんでもしてもらって構わないんですが……それで話が面白くなればの話。
今回の話みたいに、エイリアンの恐怖そのものが完全に副産物になっちゃって、非創造物であるアンドロイドの反乱の方が恐怖の主体になっちゃうのは……エイリアンシリーズとしては非常によろしくないのではないかと。
純粋に物語としてみても、前作『プロメテウス』と同様にいろいろとビミョー。登場人物がやたらと不注意だったり、知るはずのことことを知ってたりするシナリオの雑さ加減があちこちチラホラ。単純明快な娯楽映画だったらそういうのはあんまり気にならないんですが、話が重くなってくると違和感がバリバリなんですよねえ。
この後、さらに何作か続編が予定されてはいるそうですが、本国アメリカでは興行的に不振だったとかで、ぶっちゃけこんな微妙な話だったら無理して作らなくてもいいんじゃないかなーと。こんなふうにアンドロイドがお手軽に作っちゃうようなエイリアンだったら、プレデターと仲良くケンカしてる方がまだマシだったような気がしますし。
とはいえ、なんだかんだいって新作が出来たら観にいってしまうんだろーなというのが幼き日にエイリアンの恐怖を心に焼きつけられてしまった者の運命ということでありましょうか。あなおそろし。

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