映画:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

SF映画

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの紹介:2023年3月3日公開のアメリカ映画。マルチバースに迷い込んだごく普通の女性がカンフーを駆使して世界を救おうとする姿を描くアクションアドベンチャー。『スイス・アーミー・マン』のダニエル・クワンとダニエル・シャイナートからなるコンビ、ダニエルズがメガホンをとり、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のミシェル・ヨーが救世主として覚醒してしまう主婦エヴリンを演じる。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの主な出演者

エヴリン・ワン・クワン – ミシェール・ヨー ジョイ・ワン / ジョイ・トゥパキ – ステファニー・スー ウェイモンド・ワン – キー・ホイ・クァン ゴン・ゴン – ジェームズ・ホン ディアドラ・ボーベアドラ – ジェイミー・リー・カーティス デビー・ザ・ドッグ・マム / ビッグ・ノーズ – ジェニー・スレイト チャド – ハリー・シャム・ジュニア

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのネタバレあらすじ

【起】– エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのあらすじ1

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのシーン1

画像引用元:YouTube / エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンストレーラー映像

古ぼけた荷物がたくさんある部屋のなかに、丸い鏡があります。そこには夫ウェイモンドと妻エヴリン、娘のジョイ3人がなにかを見ながら手拍子をしつつ笑顔を浮かべている姿が映っています。しかし、その様子がカシャッと切り替わると、現在の部屋が映し出されました。エヴリン・ワン・クワンが部屋に入ると机に向かって座り、眼鏡をかけて机の上にある領収書と格闘し始めます。

エヴリンは15歳のときにウェイモンドと出会って初恋を経験し、大恋愛しました。しかし両親に許してもらえずに駆け落ちをして結婚しました。2人でアメリカに渡って新生活を送り、エヴリンはジョイを妊娠、出産しました。そのあとは一家3人で無我夢中で暮らしていました。

カリフォルニア州南部のシミバレーという土地で慣れない英語を駆使しつつ、コインランドリー店を経営して暮らしています。アメリカ合衆国内国歳入庁(IRS)、いわゆる国税庁に提出する書類を揃えるため、エヴリンは必死でした。(以下「国税庁」と記載します)

しかも今夜は春節(旧正月)のパーティーを開く予定です。駆け落ち結婚したエヴリンは、後年にようやく両親と和解したのですが、その父・ゴンゴンが飛行機に乗ってはるばるやってくるのです。今日は父の誕生日でもあるので、春節のパーティーに父の誕生会もあわせておこなうつもりでした。エヴリンは多忙を極めていました。

領収書とにらめっこするエヴリンに夫のウェイモンドが話しかけますが、することが山積しているとエヴリンはろくに相手をしません。ならばとウェイモンドが麺を茹でようとすると、エヴリンはすかさず「5分、茹で過ぎを父は嫌う」と言いました。指示するあいだもエヴリンは部屋の天井を見上げて、浮かんだ染みを隠すため白いペンキで塗ろうと考えています。そんなエヴリンを見たウェイモンドは、「君はよくやっている。僕らがそれを判っていればいいじゃないか」とねぎらいますが、エヴリンは聞いていませんでした。

ウェイモンドは溜息をついて、手に持っていた書類に目を落としました。ウェイモンドは離婚申請書を持っており、エヴリンと離婚についての話をしたかったのです。雑多な日々の暮らしにまぎれて、夫婦は話し合いをする機会を逸していました。それで離婚を考えていたのです。

家に娘のジョイが、ガールフレンドのベッキー・スリガーを連れてやってきました。エヴリンもウェイモンドも、ジョイとベッキーの仲を認めていました。しかし父親・ゴンゴンが容認するかは別問題です。

エヴリンはジョイに国税庁へ同行してくれと頼みます。税の専門用語はいまだエヴリンには難しく、通訳を依頼したいと言いました。

その話をしている最中に、コインランドリーの女性客デビー・ザ・ドッグ・マムがやってきます。デビーは犬を連れた女性で、高い鼻が特徴的でした。彼女の洗濯物を探したエヴリンは、2階の部屋に移動させられていると知り取りに行きました。しかもその袋に、ウェイモンドかギョロ目シール(目玉シール)を貼っていたのでエヴリンはカチンときました。店内を映した防犯カメラには、夫のウェイモンドが驚くべき身体能力を見せて、客の応対で荷物を取りに行っていたのですがエヴリンは気づきません。

コインランドリー店に戻ったエヴリンは、テレビ画面に映し出されたボリウッドの映画に目を留めました。映画では広いフロアにインド人の女性と白人の兵士らしき男性が出ており、2人のラブシーンが演出されていました。エヴリンは思わずその映像に見惚れます。

そうこうしているうちに、父・ゴンゴンが起きてきました。エヴリンはゴンゴンにベッキーを紹介しようとしますが、なんと表現してよいのか躊躇いました。けっきょく「ジョイのいい友人」とごまかしたので、ジョイは気を害して帰ります。

車まで見送ったエヴリンは、ジョイに「食事に気をつけなさい。太り過ぎよ」と駄目押しのことばを吐きました。ジョイはそのことばを言われるのが大嫌いなのです。ジョイはベッキーの車で去りながら、車内で泣きます。エヴリンはジョイやウェイモンドの抱えている不満を知らず、また机に戻ると仕事に没頭します。

【Part.1 EVERYTHING(パート1 なんでも)】

エヴリンとウェイモンドはゴンゴンを車椅子に乗せて、3人で国税庁へ行きます。エヴリンはゴンゴンに「商売を広げるから、その許可をもらうために来ている」と説明しました。ウェイモンドは仲睦まじい老夫婦を羨望の目で見て、エヴリンに「落ち着いたらみんなで旅行へ行かないか」と声をかけます。しかしエヴリンは仕事で手一杯で、旅行など考えられません。

エレベーターのなかで突然、ウェイモンドの様子が変貌しました。別人のようになったウェイモンドは折り畳み傘を取り出してさして防犯カメラから遮ると、エヴリンに「君の身が危ない」と忠告します。「エレベーターを降りて右に行けば用具室だ」と説明しながらエヴリンの耳に小さなイヤホンのような通信機をつけて、エヴリンの持つスマホにもなにかのアプリをインストールしました。

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