映画:サイレントランニング

「サイレントランニング」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

SF映画

サイレント・ランニングの紹介:地球上の植物が死滅し、わずかに宇宙船に残るだけとなった20世紀末。人類は人工食料で安定した社会を実現し、そのわずかな植物さえ放棄しようとするが、植物を死守せんとした乗組員が3台のドローン(ロボット)と逃亡を図るという、1972年公開のアメリカのSF映画。監督/特撮は「2001年宇宙の旅」「ブレードランナー」の特撮で知られるダグラス・トランブルで、本作が長編デビューとなる。脚本は「ディアハンター」のデリック・ウォシュバーンとマイケル・チミノ、「刑事コロンボ」のスティーブン・ボッコ。愛らしい3体のドローン(ロボット)ヒューイ、デューイ、ルーイや、かの「天空の城ラピュタ」にも多大に影響を与えたと言われるラストシーンが印象的な作品である。

あらすじ動画

サイレントランニングの主な出演者

フリーマン・ローウェル(ブルース・ダーン)、ジョン・キーナン(クリフ・ポッツ)、マーティー・バーカー(ロン・リフキン)、アンディ・ウルフ(ジェッシー・ヴィント)、マーク・パーソンズ(ドローン02/ヒューイ)、シェリル・スパークス(ドローン01/デューイ)など。

サイレントランニングのネタバレあらすじ

【起】– サイレントランニングのあらすじ1

20世紀末。地球上の植物は絶滅し、土星近くの宇宙空間に停泊する3隻の宇宙船、モハーヴェ号、バークシャー号、バレーフォージ号の計18基のドームに残るのみとなっています。

しかし人類は、人工食品でそれを補い、病気や貧困、失業の無い社会を実現していて、いずれそのわずかな植物を地球に戻し再緑化する計画を進めていましたが、すでに8年が過ぎ、乗組員は地球への帰還を心待ちにしています。

宇宙船は、前部にある6基の温室型巨大ドームで植物を維持し、管制室や居住区、倉庫などは、後方に長く伸びた胴体部分にある形です。

温室ドームは三方を向いて設置され、ドーム内は天井部のライトで照らされ、森には、人工池やスプリンクラーが設置され、鳥や小動物が走り回る、瑞々しく穏やかで豊かな人工の楽園です。

また、各船には小さい箱型の2足歩行のメンテナンス用ドローン(ロボット)が3台配備され、発声はできませんが、人間の言葉を理解し従順で、宇宙船の内外問わず常時巡回し、船体のチェックや修繕を行っています。また、本体にあるビデオカメラの映像は、リアルタイムで管制室に送られモニターに映し出されます。

バレーフォージ号の乗組員、植物学者のフリーマン・ローウェルは、植物や小動物をこよなく愛し、人工池で泳ぎ、僧衣のような麻服を着て、収穫した果実や野菜を食べて暮らしています。家族もおらず、地球再緑化計画に全てを賭けて来た彼にとってこのドームは、彼の努力の賜物であり楽園そのものでした。

しかし他の3人の乗組員は、退屈な任務が一日でも早く終了する事を願い、運搬用カートで森を踏み荒らし、ポーカーでヒマつぶしをする毎日で、天然の果実より人工食品を好み、再緑化計画の必要性すら感じていません。

そこに地球から「理由は不明だが再緑化計画が中止になった。ドームをすべて原爆で破壊し、直ちに帰還せよ」との命令が入ります。

3人の乗組員は大喜びで、早速ドームの爆破準備を始めますが、ローウェルはふて腐れ、作業にも一切参加しません。

彼は乗組員たちに「人工物で満たされた文明は無機質で画一化され、豊かな自然が失われれば、人間は感情や想像力を失ってしまう」と訴え爆破を止めようとしますが、乗組員たちは、感情的になり声を荒げる彼に呆れ、せせら笑うだけでした。

爆破予定時刻が近づき、安全圏に移動せよという指令が入る頃、バーカーが負傷し、ローウェルに手当してもらう事に。彼は黙って治療しますが様子がおかしく何か企んでいるようでした。

その後、彼らの船は船団を離れて安全圏に移動、他2隻のドームが次々と爆破される中、3人は、植物だけではなく動物たちにも目をくれず、次々とドームに爆薬を仕掛けていきますが、ローウェルだけはドームで植物の世話を続けています。

やがてバレーフォージ号のドームの爆破が始まり、4基のドームが破壊されたところで、ローウェルはスコップを構えて入口に立ち、爆薬を仕掛けに来たキーナンに襲い掛かり、殺害します。すぐそばにはドローン01がいて、じっとその様子を見ていました。

その際、ローウェルは足に大ケガを負い、大量に出血しながらも船内に戻り、バーカーとウルフが準備をしている第2ドームをいきなり切り離し、2人もろとも爆破します。

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