映画:デビルマン(2004年実写版)

「デビルマン(2004年実写版)」のネタバレあらすじと結末

デビルマン(2004年実写版)の紹介:人間と合体し進化する”デーモン”が復活し人類が殺し合うという永井豪のマンガ「デビルマン」を原作とした実写化作品。監督は「ビー・バップ・ハイスクール」で知られる那須博之、脚本は「北の零年」の那須真知子。VFXを多用し、デビルマンのコンセプトデザインを寺田克也が担当、シレーヌ役を当時モデルとして評判だった冨永愛が演じることで話題となった。

あらすじ動画

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デビルマン(2004年実写版)の主な出演者

不動明(デビルマン/伊崎央登)、飛鳥了(サタン/伊崎右典)、牧村美樹(酒井彩名)、その父啓介(宇崎竜童)、その母恵美(阿木燿子)、了の父飛鳥教授(本田博太郎)、シレーヌ(冨永愛)、川本巳依子(ミーコ/渋谷飛鳥)、ススム(染谷将太)、ニュースキャスター モリソン(ボブ・サップ)、牛久雅夫(仁科克基)、重森隆夫(大沢樹生)、上田(きたろう)、ジンメン(船木誠勝)、神父(永井豪)など。他にKONISHIKI、小林幸子、布川敏和などタレント多数出演。

デビルマン(2004年実写版)のネタバレあらすじ

【起】- デビルマン(2004年実写版)のあらすじ1

名門学院3年の高校生不動明は、4年前に両親を交通事故で亡くし、牧村家に引き取られました。牧村家は、農業試験場職員の父親啓介と専業主婦の優しい母親恵美、同じく2年の一人娘美樹の3人家族で、明を暖かく迎え入れています。
明の幼なじみで同級生の飛鳥了は、研究者飛鳥教授の一人息子で成績優秀スポーツ万能、裕福で何不自由ない暮らしをしています。しかし幼い頃から魔物や怪物が大好きな変わり者でした。
2人は今も仲良く了のオープンカーで一緒に下校します。彼らは髪の色以外瓜二つですが赤の他人で、軟弱な明は了に憧れつつも美樹との恋を育み、強くなりたいと願っていました。

明はケンカが弱く、今日も体育館裏で六平たち不良にボコられています。
そこに同級生の牛久雅夫が来て「不動をボコれば飛鳥が復讐に来る。俺は不動をボコって、飛鳥に植木ばさみで指を切られたが、不動のおかげで切断は免れた」「飛鳥は人を殺すことなどなんとも思っちゃいない」と脅し追い返します。
一方、体育館裏で沙織たちに虐められていた川本巳依子(ミーコ)を救ったのは美樹でした。彼女は無抵抗のミーコに「戦わなきゃダメよ!」とカツを入れ、反撃して救い出します。
その日、1週間ぶりに登校した了は、授業中だった明につかつかと歩み寄り「親父が死んだ」と言って連れ出します。2人は車で飛鳥邸へと向かい、その間明はHMD(頭部装着ディスプレイ)の映像を見せられます。
それは飛鳥教授が「南極の5億年前の地層で発見した新たなエネルギーが、実は相手と合体して進化する知的生命体”デーモン”で、私を含め全ての研究所員がデーモンに合体された」と告白する動画でした。

飛鳥邸では、了は明を地下の研究室に連れて行き、倉庫の扉を開けます。中には蠢く臓物に埋もれた飛鳥教授の巨大な頭部があり明を呼びますが、間もなく息絶えます。
了は、愕然とする明に「これは親父だ。俺も合体されて人間じゃなくなった。助けてくれ、殺してくれ」と迫ります。
2人が揉み合ううち、明はデーモンに合体され、瞬く間にコウモリのような巨大な黒い羽根と鋭い爪と牙、長い尻尾を持つ恐ろしい姿に変身します。
すると赤いドロドロした巨体のデーモンが現れ「勇者アモンが復活した!」と喜びますが、すぐに「アモンじゃない!」と叫んで攻撃してきます。明はそれを数発のパンチで倒し「滅びろ!デーモン!」と叫び人間の姿に戻ります。
しかしその姿は元の軟弱な明ではなく、小さな黒い羽根や皮膚から突き出た爪や傷痕などデーモンの証がある明でした。
明は、合体後の姿=8枚の羽根を持つ天使のように神々しい姿になり宙に浮いている了を見て「お前、きれいだな」と呟きますが、デーモン化して殺戮した事を思い出し嘆きます。
けれど了は「お前は、体はデーモンだけど心は人間のデビルマンだ。ハッピーバースデー!デビルマン」と祝福します。

翌朝、明は人間の姿で自宅で目覚め、傷も治っていました。
また牧村一家からは誕生日プレゼントのバイクをもらい、美樹を乗せて一緒に登校しますが、牧村家の向かいに住むストーカー重森隆夫が、その様子をビデオで撮影していました。
美樹は大はしゃぎでしたが、明はうかない顔で、分かれ際「もし俺が人間じゃなかったら…」と言いかけますが、言えずに終わります。
直後に明は牛久から「了が六平らに呼び出された」と聞き助けに向かいますが、了は彼らを難なくスルー、明は超人的な戦闘能力で六平らを倒します。
またある日、明は、海辺で漁をする海女をスケッチしていた牛久に声を掛けます。
牛久は以前不良でしたが更生し、指のリハビリのために始めた絵にハマり、今ではスケッチブックを持ち歩き、抽象的で漫画的な絵を描いています。
牛久は、今でも飛鳥の夢を見ると怯え、明に「指を切られた時、あいつは『俺、ほんとは悪魔なんだよ』と言ったんだ。飛鳥には気をつけろよ」と忠告します。彼のスケッチブックには、悪魔のような顔の了が何枚も描かれていました。
また、牛久はかつて虐めた事を詫び「それでもお前は俺を助けてくれた。ありがとう」と言い、やっと言えたと微笑みます。

その夜、自室にいた明は、激しい戦いへの衝動を感じていました。
すると「アモン」と呼ぶ声がしてベランダにデーモンの女が現れます。女は輝くような白いレオタードと頭部に大きな白い羽根、手足には鋭い爪を持った鳥の姿で、名前を聞いても「お前が私を呼んだ。お前が生まれた場所に行けば思い出す」と言い、手を差し伸べます。
明がその手を取った時、美樹が部屋に来ますが、2人は去った後でした。
2人が飛鳥邸の研究室に着いた時、明はデーモンの証がある身体になっていました。
女は彼をアモンと呼び「その姿になっても思い出さないか?お前は人間なんだな。ならば滅びろ!」と言い襲い掛かってきます。
2人は、デーモンに変身し空中戦となり、深夜の高層ビルの間を滑空し互角に戦いますが、やがて女の爪が明の腹を切り裂き、飛鳥邸の研究室に墜落します。
明は、大量に血を吐き、人間に戻って動けなくなり、女はそれを見下ろし「憐れだなアモン。人間に意識を乗っ取られたお前を見るのもこれが最後。滅びろ!」と言い、鋭い爪でその顔を覆います。その瞬間、了が現れ「シレーヌ!」と呼びますが、明は気を失います。

早朝、明は飛鳥邸の庭で目覚め、傍らには了がいました。
了は「ケガは(明と合体した)デーモンの驚異的な回復力により完全に治ってる。シレーヌはアモンが好きだったから会いに来たんだ」「俺はデーモンだからお前の居場所がわかった」と話します。
明は「お前は誰も殺してないからデーモンじゃないが、(殺戮した)俺はデーモンだ」と言って一筋の涙を流します。了は「デーモンは泣かないよ」と言いますが明の気持ちは晴れませんでした。
ショッピングモールのカフェで、了は「デーモンは弱い生物だが他の生物と合体し、相手の能力を取り込んで進化する」と話します。
明は、ようやく明るい表情になり「デーモン化したのは運命だ。人間を、美樹ちゃんたちを守るためそうなった…そう思わないと堪えられない」と言い、巻き込んだ事を詫びる了に「もういい。俺の運命は決まったんだ」と話します。
明の部屋では美樹が寝ずに心配していましたが、明の血を見て慌てるうちベッドに倒れ込みます。
「明君、変わった…」「こんな俺は嫌いか?」…2人は口づけを交わし抱き合います。

翌日、ショッピングモールの街頭ビジョンでは、太った黒人のキャスターが「人間の身体の一部が路上で発見されるというバラバラ事件が多発し、大規模な捜査が始まった」と英語で伝えていました。
また中央広場では、「喰いてぇ…」と呟きながら歩いていた郵便局員が、ミドリガメの路上販売を見物していた小学生に「生き物は殺すんじゃねぇ!喰うんだよ!」と言ってミドリガメを食べて見せます。その顔は不気味な怪物に変わり、気づいた牛久に目を付けます。
夜、バイクで海辺を走っていた明は助けを求める牛久の声を聞いてデビルマンに変身し、森の中で牛久の”顔”を発見します。
彼の顔は、蠢く岩のようなモノに埋もれていて「俺、こいつに食われちゃったんだよ」と苦しげに呻いた瞬間月明かりが差し、いくつもの顔が照らし出され、俺もだ、私もよと泣き出します。
牛久が「やっとお前と友だちになれたのに…死んじゃったよ…もっと生きたかったのにな」と言った途端、岩が動いて正体を現しジンメンと名乗ります。それは亀のようなデーモンで、その甲羅には犠牲者たちの顔が生きたまま、レリーフのように浮かび上がっていました。

明は激怒しますが、牛久は「俺らはもう死んでる。この顔は俺らの最期の意識でもうじき消える。さよなら!不動!」と言い、明は「お前の事、絶対に忘れねぇ!滅びろ!ジンメン!」と叫んで牛久の顔めがけてパンチを繰り出し、ジンメンの甲羅を破壊します。
ジンメンは倒れますが「デーモン同士は殺し合わないはずだ!お前はデーモンじゃないのか?!」と喚き、明は「俺はデビルマンだ!お前が殺した人たちと同じ、人間だ!」と答えます。
ジンメンは「俺は殺してねぇ、喰っただけだ…人間だって他の動物喰うだろ?サタンと違う…サタンは人間を全部抹殺しようとしてる」と言い息絶えます。
街頭テレビでは、海外でもバラバラ殺人が頻発し、怪物化した人間が人を襲っているというニュースが流れていました。

【承】- デビルマン(2004年実写版)のあらすじ2

翌日、登校した明は了がサタンではないかと疑い始めます。
一方、不登校だったミーコが私服で登校し、パソコン教室にいた美樹に会いに来ます。美樹は心配していましたが、ミーコは沙織たちにデーモンじゃないかとインネンをつけられ、準備室に連れ込まれます。美樹や生徒たちが止めに入る中、揉み合ううちにミーコの服の袖が千切れます。その腕には明と同じデーモンの証の腫物がありました。
ミーコは「違う!私は人間よ!」とすがりますが、生徒たちはパニックになり、間もなくミーコの腕の腫物から緑の液体が噴き出して大きな地球儀が燃え上がります。ミーコは愕然とする美樹を見つめ、無言で出て行きます。
間もなく警察が来て、沙織や美樹たちは事情聴取されます。了はその様子を冷ややかに見下ろし、美樹は駆けつけた明に「川本さんはデーモンて言われて泣いたのよ!体はどうでも彼女は人間よ!」と必死で訴えます。

翌日、街頭ビジョンには、ロサンジェルスで、地下駐車場に追いつめられた男がデーモン化して警官を撃ち殺す事件映像が流れます。
ミーコは、団地の中庭でブランコをこいでいた少年ススムと出会います。ススムは「ママが怖い」「最近ママが変わってしまった」と言って青アザを見せ「パパにも言ったけどママはパパの前ではいつも通りなんだ」と怯えていました。
けれど迎えに来た母親に変わった様子は無く、父親が帰宅していると聞いて安堵したススムは、母親とともに帰って行きます。
ススムは帰るなり父親に駆け寄りますが、その眼球にはいくつもの虹彩があってくるくると裏返り、キッチンで大きな生肉を切っていた母親は、蛇のような長い舌を出します。ススムの悲鳴が響きますが、ミーコがススムの両親を倒して救出、共にさすらうことに。

一方アメリカ政府は、デーモンを”人間の風貌をした怪物”と断定、”人類の敵”とみなして、日本を含む世界各国と連携し戦うと宣言、日本政府は”デーモン対策本部”を立ち上げます。
ショッピングモールでも、デーモン化した男たちが暴れていましたが、明はデーモンの証がある姿で闘って倒し、六平らに目撃されます。
デーモンによる死者は1万人を越え、対応の遅れを非難された日本政府は「デーモンと思しき人間は即時拘束、抵抗すれば射殺」という”デーモン特別法”を制定、それを実行する”デーモン特捜隊”が起動します。
夜遅く帰宅した牧村の父は、農業試験場でデーモンの疑いをかけられた同僚が射殺されたと話します。
同僚は人間でしたが、職場のライバルに密告され射殺されたのです。父親は、庇えばデーモンにされると言われ、何もできなかったと落ち込んでいました。
父親は「奴らにデーモンと人間の見分けがついてるとは思えない」「誰かに密告されたら終わりだ…恐ろしい社会になった」とこぼします。

間もなくミーコとススムは河べりに建つデーモン特捜隊本部に連行され、明はバイクに美樹を乗せ、街の様子を見て回ります。
学校は特捜隊により封鎖され、ミーコの家は荒らされ、近所のおばさんは「この家からデーモンが出たのよ!あんたたちもデーモンの仲間なの?!」と怯えていました。
やがて2人は町外れの教会へと辿り着き、美樹は神父やシスターと明るく挨拶を交わし聖堂へと入って行きます。
明は美樹に怪物のストラップを渡しますが、気味悪いと言われて苦笑し、美樹は「明とこの教会で結婚できますように」「大勢子供を産んで楽しい家族が出来ますように」と祈ったと笑います。

その夜、デーモンのアジトと化した飛鳥邸をデーモン特捜隊が襲い、中にいた人間を無差別に銃撃、皆殺しにします。中にはデーモン化した者もいましたが、ほとんどは人間でした。それはニュースで流れ、女性アナウンサーに抱きついたデーモンが射殺されたのが始まりの合図でした。
了は小銃を準備し「特捜隊の奴らを皆殺しにしよう!」と誘いますが、明は拒否、了は2丁の小銃を構えて飛鳥邸に近づいて行きます。途中、草むらに倒れていた羽根の生えたデーモンに「サタン!助けてくれ!」とすがられますが、明をちらりと振り返っただけで答えず、単身特捜隊の前に躍り出て、全員を射殺します。
その事件は翌日の新聞の一面に特捜隊の悲劇としてデカデカと載り、民衆はますます怯え、怪しげな銃や武器を入手して武装し、デーモンと思しき人間を暴行、街はパニックとなり、やがて国同士の諍いへと発展します。
一方、牧村の父は、無人となった農業試験場へと通い作物の手入れをしていました。そこに弁当を届けに行った明は、一緒に稲刈りをするうちデーモンの証に気づかれます。父は、美樹の心情を案じますが、「俺は何も変わらん、昨日と一緒だ。美樹もそう育てたつもりだ」と言い、明は初めて彼をお父さんと呼びます。
その帰り、アーケードで住民を無差別に射殺する警官にキレた明は、牧村の父を避難させ、超人的な能力で止めに入ります。父は初めて明の戦いぶりを見て唖然とします。
しかしアーケードの屋根から撃っていた警官は了で、明は「生きてたのか!」と喜びますが、了は「サタンだからな」と言い、いきなり始まった空爆に紛れ逃げ去ります。それは日本がデーモン国家とされ始まった空爆で、間もなく日本も反撃し、戦争となります。

その夜、明と美樹は、近づく戦火を見つめながら部屋にいました。
美樹は、怪物のストラップを付けた携帯で録音しながら「神様を信じる?」と聞きます。明は「神なんかいるのか」と答えますが、美樹は「そばにいるわ」と言い口づけを交わします。
空爆で空が赤く染まり「私たち生き延びられるかな」と呟く美樹に、明は「世界が滅びたって、俺は美樹ちゃんを守るよ」と誓います。

一方、ミーコとススムは特捜隊本部から脱走、傷だらけでショッピングモールへと辿り着きますが、広場は死体だらけで、街も壊滅しています。ミーコは弱り切ったススムを背負って牧村邸に行き、美樹を盗撮していた重森に気づかれます。
美樹はすぐに気付いて迎えに出ますが、ミーコはススムを置いて「私はデーモンだからどうでもいいけど、この子は人間なの!助けてやって!」と頼み立ち去ろうとします。牧村の家族は全員、2人を匿うことに賛成し、父親の育てた米の握り飯を食べさせます。
その夜、美樹は、彼女のファンデーションを腕の腫れ物に塗りつけるミーコを見て「あなたは人間よ」と言い、ルージュを差してやります。ミーコは鏡を見て「きれいっていいね」と微笑んでいました。

どしゃ降りとなった翌日、牧村家には重森と中年男上田がやってきて、自警団に入らないという牧村夫妻と言い争いになります。重森は「家族の誰かにデーモンがいるんですか?」と家を覗き込み、美樹を見てニヤついていました。
2人を追い返した牧村の父は通報を恐れ、ミーコに農業試験場に隠れているようにと話しカギを渡します。母は食料を、美樹はミーコにルージュを持たせ逃がします。
しかし入れ違いに特捜隊が乱入、明と一家は暴行され取り押さえられます。4人は庭に座らされ尋問を受けますが、初めに美樹が疑われ両親が庇ううち、明が「人間じゃないのは俺だ!」と言いデビルマンに変身します。
特捜隊は腰を抜かし、夫妻が怯える中、美樹は、証のある人間の姿に戻った明を庇い口づけします。明は「俺は必ず迎えに来る!だから離れろ!」と押しのけますが、美樹は「もう、会えない気がする」と言い、特捜隊に引き離されます。
明は特捜隊のトラックの荷台に磔にされ連行されます。美樹は明を何度も呼び、追おうとしますが夫妻に止められます。
明は磔のまま、工場跡地の廃墟で銃弾を浴びせられ、特捜隊は「死亡確認!」と叫んで撤退します。

【転】- デビルマン(2004年実写版)のあらすじ3

その夜、狂乱した民衆が牧村家を襲撃します。上田は早々に逃げ出し、重森は「明が邪魔だっただけだ!美樹ちゃんは人間だ!」と庇いますが無駄でした。
夫妻は美樹に包丁を持たせ2階に逃がしますが、真っ暗になった1階で牧村の母はマッチを擦り「あなた、浮気したことある?」と聞き「お前だけだったよ」言う父に「嘘でもいい。ありがとう」といった瞬間、群衆がガラス戸を破ってなだれ込み、2人を暴行し殺害します。
群衆は次に2階の天窓に群がりますが、美樹は「あなたたちが人間なら、私は魔女になる!」と呟いて反撃、襲い掛かってきたタクシー運転手に包丁を突きつけ「私は魔女!ナメるな!」と叫びます。

ミーコとススムは、地下鉄や地下道を逃げるうち、ビルの屋上に追いつめられて銃撃され飛び降りますが、ミーコの腫物が光り、背中に巨大な蝶の羽根が浮かび上がり助かります。
ススムはその姿に見とれ、美しく復活したミーコは、落ちていた日本刀を拾って構え、その羽根で屋上まで飛び上がり「悪魔はお前ら人間だ!」と叫んで、特捜隊を殲滅します。
街にはミサイルが降り注ぎ、街頭テレビの黒人キャスターは、「世界中が戦争です!楽しいです!人間が人間を殺してる!私たちじゃない!」と呻き、3つの顔があるデーモンへと変身し「これからは私たちの時代です!さよなら皆さん」と笑っていました。

工場跡地で気づいた明は、血と共に大量の銃弾を吐きだし起き上がります。目の前には人間の死体が無数に転がっていました。彼は人間の姿で歩いて牧村家に向かいますが、街中は血にまみれで荒れ果て、無数の死体が放置されています。
明は、明るい声で「おじさん!おばさん!」と叫んで家に入りますが、1階には無惨な夫妻の遺体が放置されたままで、誰かが美樹の携帯を差し出します。壊れた携帯には、美樹の最期の思念が残されていました。
美樹は、タクシー運転手に切られ息絶える瞬間「私は魔女じゃない…お父さんお母さんごめんなさい…私…生き延びられませんでした…明君!」と呟いたのです。
居間には、美樹の生首が剣に突き刺され飾られていました。

明は美樹の生首を抱えて焼野原となった街を彷徨い、無傷で燃え残っていた教会へと辿り着きます。
明は、祭壇に美樹の生首を置き「美樹ちゃん、着いたよ」と語りかけて愛おしげに撫で、力尽きたように座り込み、この教会で式を挙げたいといった美樹の姿を思い出し嗚咽します。
そこに神父服の了が現れ「神はいたか?!人間は守る価値があったか?!」と叫び白いスーツになります。明は「お前は最初からサタンだったんだな!騙してたんだな!」叫びます。
了は「騙したわけじゃない。人間はキライだが、お前だけは好きだった。生きてほしかったからデーモンにしたんだ。俺と一緒に新しい世界に生きてくれ」と語りかけます。

了は、デーモンが跋扈する新世界を築くため、無数のデーモンを甦らせたものの、人間の数が多過ぎ滅ぼしきれないと悟ったところで、思いがけず人間同士が殺し合い自滅したのだと言い、「人間は愚かだな…笑えたね」と呟きます。
明は美樹の首を振り返り「俺を殺せ!俺だけ生かしてなんになる!」「俺は美樹ちゃんや牧村の家族がいてくれて初めて生きてられる。人間は1人じゃ生きられないんだ!愚かな動物はお前なんだ!サタン!」と怒鳴ります。
了はそれでも「新しい世界に俺と一緒に来い!」と手を差し伸べますが、明は「イヤだ!俺はデーモンじゃない!デビルマンだからな!お前を殺す!」と拒否します。
了は「なら、俺がお前を殺す!」と叫んで、明はデビルマンに、了はサタンの姿になり1対1で闘い始めます。

その闘気で教会は破壊され、2人はその地下の巨大な遺跡で戦闘となりますが、サタンのパワーはデビルマンよりはるかに上で、サタンが放った一撃で地が裂け遺跡は崩れ去り、東京を爆心地とした巨大な爆発が起き、地表を覆って行きます。
地球は壊滅し、世界各国の大都市は完全な廃墟となります。
人類は、血色の蠢く柱のようになって空に伸び、赤く染まった空には無数のデーモンが黒雲のように群がっています。
デビルマンは、その血色の人柱の頂上に立ち「俺は負けない!」と叫んで巨大な青い炎をまとった姿へと変わり、デーモン軍団の先頭に立っていたサタンは一筋の涙を流します。
「滅びろ!サタン!」…炎をまとったデビルマンはそう叫んでサタンに襲い掛かり、その拳がサタンの胸に命中しますが、サタンは手刀でデビルマンの胴を切り裂きます。
デビルマンは呻きながら墜落し、明の姿に戻り、人柱ももろもろと崩れ去って行きます。

【結】- デビルマン(2004年実写版)のあらすじ4

砂浜に作ったバベルの塔を見下ろし、少年の明と了が出来た!と喜んでいます。
「でも、明日誰かに壊されちゃうのかな」「ずっとあるといいな」「ずっと、ずっと…」
2人は間もなく降り始めた雨の中、その塔を庇っていましたが、やがて岩場の陰に隠れ、雨が通り過ぎるのを待っていました。

赤い海に浮かぶ小さな岩礁で、人間の姿に戻った明が目覚めた時、真赤な空には縦に割れた巨大な月が浮かんでいました。
そこに白いスーツ姿の了が這い上がって来て、苦しげな声で「お前、死ぬなよ。デビルマンだろ?生き残れよ」と話し掛けます。
明は静かな顔で「お前が生き残ればいい。俺はそれでいい」と呟き目を閉じます。明の身体は千切れ、胴から下がありませんでした。
けれど、了が血を吐きながらも「お前が逝くなら、俺もすぐ逝くからな。待ってろよ!明!」と語りかけると、明はわずかに微笑み、それを見た了は「笑った!明が笑った!」と笑い出します。

建物の残骸に座り込み、ぼんやりと空を見上げていたミーコは、戻ってきたススムに「何を見てるの?」と聞かれ、「心の中を見ていたの。青い空があって海がきれいで…緑の森が…どこまでも…」と話しながら泣き出します。
ススムは「そんなとこ、もう無いよ」と言いますが、ミーコは「生き延びるのよ。私たちだけでも」と言って、大事に握っていた美樹のルージュを見せ、「牧村さんと約束したんだから」と微笑みます。
ススムは力強くうなずき、2人は手を取り合って歩き出しますが、地球は完全に壊滅し、オレンジ色に染まる見渡す限りの荒れ地に、肉色の何かが蠢いているだけでした。

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みんなの感想

ライターの感想

公開と同時に原作ファンはパニックに陥り、ほぼ本作のために”きいちご賞(日本版ラジー賞)”が設立され、マンガの実写化では多分、史上最悪の非難を浴びた本作ですが、那須監督が手掛けるはずだった「神の左手 悪魔の右手」のインタビューで金子修介監督が語る那須監督のカリスマとパワーを知り、思わずちゃぶ台を返す手を止め唸らされてしまった作品です。
実際、原作者の永井豪は嬉々として出演しているわけで、今思えば待望の初アニメ化の時点で、デビルマンはなぜか鮮やかなブルーの太マッチョボディで「デッビール!デビルウィーング!」って言ってましたからね(その時も泣いたけどw)。
昨今の炎上商法とは全く別物で、永井豪やジョージ・A・ロメロを始め、昔はこういった”バカ”が少なくなかった。本作発表後間もなく鬼籍に入られた那須監督が、こうして誰かが思い出しては噴飯しつつニヤつくのを見て、してやったりとほくそ笑んでいる姿が目に浮かびます。また2018年現在、国内外問わずコミックの実写化がこんなにも日常化し、問答無用で量産されるのをどう思っているのかうかがいたかった。
原作はたった5巻の本当に人生が変わるくらい衝撃的な作品でした。けれど本作もその衝撃に値するくらいパワーのある作品だと思います。
念のため予告動画は寺田克也が参加すると知り、原作ファンが滝涙した第一報の動画です。
  • ななななななな名無しさんの感想

    この作品はのちの実写映画の教材として知られている。なぜなら「何をしたらダメか」がよくわかる作品だからだ。
    ポスターを見た時はデビルマンの姿にすごく興奮した。それぐらい変身した姿は素晴らしかったからだ。だが、いざ公開を見てみたらシレーヌ戦、サタン戦以外完全変身なしというなんとも裏切られた気分だった…。
    そのほかにも突っ込みどころ満載の作品だった…。
    まず、詰め込みすぎ。
    デビルマンになった→デーモン地上に出てくる→戦う→人間トチ狂う→マグマ→終わり。
    これを2時間でやろうとしたのが失敗だ。
    心理的な描写が圧倒的に少ないので「え、なんでそうなるの?」という考えばかり、先行して話についていけない。

    演じた役者やこの作品に携わった多くの方々には申し訳ないが
    ビックネームを借りた「駄作」でしかなかった。

    ※あの作品をココまで丁寧に文章化お疲れ様でした。

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