「バトルランナー」のネタバレあらすじと結末の感想

SF映画

バトルランナーの紹介:1987年のアメリカ映画。数多くのホラー映画の原作者として有名なスティーヴン・キングが、リチャード・バックマンの名義で発表した同名小説の映画化作品。アクション映画スターとしての地位を築いたアーノルド・シュワルツェネッガーの主演により、サスペンス色の強い原作をより娯楽志向なアクション映画として製作された。監督はテレビシリーズ『刑事スタスキー&ハッチ』の主演を務め、同作で監督としてデビューしたポール・マイケル・グレイザー。脚本は
『コマンドー』『ダイ・ハード』などで知られるスティーヴン・E・デ・スーザ。

予告動画

バトルランナーの主な出演者

ベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)、アンバー・メンデス(マリア・コンチータ・アロンゾ)、デーモン・キリアン(リチャード・ドーソン)、キャプテン・フリーダム(ジェシー・ベンチュラ)、ファイアーボール(ジム・ブラウン)、サブゼロ(プロフェッサー・トオル・タナカ)、ダイナモ(アーランド・ヴァン・リドス)、バズソー(ガス・レスウィッシュ)、ウィリアム・ラウリン(ヤフェット・コットー)、ハロルド・ヴァイス(マーヴィン・J・マッキンタイア)

バトルランナーのネタバレあらすじ

【起】- バトルランナーのあらすじ1

2017年、世界経済が崩壊し、アメリカは独裁政権による全体主義下にありました。反抗する一部の人々は地下に潜伏し、それ以外の大多数の国民はテレビだけが唯一の娯楽源となっていて、政府は民衆の不満をそらすためハイテク殺人ゲーム『ランニング・マン』という番組を放送していました。
そんな中、暴動鎮圧のため出動した警官のベン・リチャーズは、相手が食料を求める一般市民だということに気づいて発砲命令を拒否します。ベンはその場で取り押さえられ、無実の罪で強制労働所へ収容されました。
収容施設は厳しい環境でしたが、逞しい肉体をもつベンは黙々と働いていました。ある日、ベンは収容所の仲間たちとともに反乱を起こしました。監視システムの解除に手間取ったため、先走った囚人の一人が首につけられた爆弾で死亡してしまいますが、ベンたちは無事に脱走に成功します。
ベンは収容所で知り合った反政府グループの仲間たちとともにロサンゼルスのスラム街を訪れました。街頭テレビでは『ランニングマン』が放送され、司会のデーモン・キリアンが人々を扇動しています。ベンは反政府グループで爆弾つきの首輪を外してもらいました。しかし反政府グループの人々はテレビを使って人々を洗脳する政府に対抗する手段もなく、ただ手をこまねいているだけでした。ベンは彼らのもとを離れ、ロサンゼルスに住んでいる弟のエドワードのもとへと向かいます。
街ではデーモン・キリアンが人々にスター扱いされています。彼は一見にこやかで人当たりがよさそうに見えて、少しでも気に入らない者は容赦なく切り捨てる悪党でした。
ベンは工員に変装してエドワードのアパートを訪ねます。しかしそこにエドワードの姿はなく、テレビ局の女性社員アンバー・メンデスが住んでいました。アンバーはテレビで凶悪犯として報道されたベンが室内にいると気づくと、前の住人は再教育のため連行されたと言い、大声で助けを呼びます。ベンは自分は無実だと言いながらも、外部への連絡を止めさせるためアンバーを拘束します。
一方、キリアンは『ランニングマン』の部下たちに新たな出演者として凶悪犯を探させていました。そんな彼の目にベンが脱走するビデオがとまります。キリアンはベンの体格の良さに目をつけ、彼を出演させるべく政府に手配をはじめました。
ベンはアンバーのIDを使って国外に逃亡することにしました。彼女に協力させて空港へと向かいます。首尾良く警備を突破し、空港へのターミナルへと進んでいましたが、アンバーが大声をあげたために警備員に捕らえられてしまいます。
テレビ局に連行されたベンは、キリアンの前に連れてこられました。キリアンは自分が集団脱走のビデオでベンを認めたと言い、『ランニング・マン』に出演させると宣言します。当然ベンは拒否しましたが、キリアンは一緒に脱獄した囚人仲間が捕らえられている姿を見せ、かわりに彼らを出演させると言いました。やむなく出演を引きうけたベンは精密検査を受け、様々な注射をされました。
一方、解放され自宅で寛いでいたアンバーですが、テレビでベンが逮捕されたニュースを見ます。しかしそのニュースは彼女が自分の目で見た事実と違い、ベンが無抵抗の警備員を射殺したというでっちあげでした。

【承】- バトルランナーのあらすじ2

『ランニング・マン』の放送開始時間が近づき、司会ステージには多くの観客たちが集まってきます。『ランニング・マン』は選ばれた一人の犯罪者=ランナーを数人のハンターが追跡し、残酷な方法で殺すというデスゲームでした。ランナーは制限時間内にゴールできれば無罪放免になるのです。しかし凶悪犯ばかりが選ばれるランナーと戦うハンターは、人々の英雄として人気を集めていました。
一方、テレビ局を訪れたアンバーは、連行されてくるベンとすれ違いました。一緒にいた同僚はベンの迫力に圧倒され、アンバーが無事だったことを祝いましたが、アンバーは本当にベンが悪人なのか自信がもてなくなっていました。彼女はテレビ局の立ち入り禁止エリアに入り込み、記録画像を確かめようとしました。
番組がはじまり、熱狂する観客たちの前にキリアンが現れます。キリアンはベンを罪もない人々を虐殺した犯罪者に仕立て上げた捏造ビデオを流し、人々の怒りをかき立てます。ベンはすべての権利をテレビ局に委ね、命を取られても構わないという契約書にサインを強制され、会場に引き出されました。キリアンは捕らえられたベンの仲間たちを会場に引き出して見せつけ、ゲームの開始を宣言しました。ベンは仲間たちともどもコースターに乗せられ、地下に広がる巨大なコースへと送り込まれます。三時間の制限時間内に、無数のトラップとハンターと戦うことになるのです。
その頃、立ち入り禁止エリアでオリジナルの画像データを探していたアンバーは、誰かに肩を叩かれていました。
会場ではキリアンが観客の女性にベンを追うハンターを選ばせていました。彼女が選んだハンターは「サブゼロ」でした。氷に覆われたステージで歯のついたスティックを使い、相手を切り裂く殺人鬼です。会場の外ではランナーがどれだけ長く持ちこたえられるかで賭が組まれています。
二人の仲間とともに第一ゾーンに追い込まれたベンは、さっそくスケートで襲いかかるサブゼロの襲撃を受けました。サブゼロは3人を氷の上でいたぶります。ベンはステージのフェンスに使われていた有刺鉄線を使い、サブゼロを殺しました。その模様はテレビで放送され、テレビ放送の観客たちは愕然としました。キリアンはなんとかフォローし、コマーシャルを宣言します。
裏方に戻っていたキリアンは、資料室でアンバーが拘束されたとの報告を受けました。CMが終わり、キリアンはアンバーをスペシャルゲストとして『ランニング・マン』に出場させると宣言しました。彼女のあることないことを捏造した情報を流し、アンバーもまたコースターでステージに送り出されます。
ステージではベンの仲間のハッカーがテレビ中継の回線から、テレビ局の電波を乗っ取る作戦を思いついていました。中継ボックスを探していた彼らは、ステージに送り込まれたアンバーと遭遇しました。仕方なくアンバーもベンたちと行動を共にすることになります。

【転】- バトルランナーのあらすじ3

彼らに襲いかかった次なるハンターはチェーンソーを使う「バズソー」と電気ショックを使う「ダイナモ」の二人でした。車で襲いかかってくる二人のハンターから逃げまわりつつ、ベンたちは中継ボックスを探します。仲間の一人がチェーンソーで斬られ、ベンはバイクに乗って襲ってくるバズソーにチェーンで引き回されました。その様子はテレビを観ている人たちを熱狂させます。しかしベンは逆にバズソーをバイクから引きずり降ろしました。チェーンソー振り回すバズソーと激しい格闘の末、逆にチェーンソーを相手の身体に押しつけ、勝利します。テレビに熱狂していた観客たちは再び息を呑みました。
一方、仲間のハッカーとアンバーは中継ボックスを発見し、ハッキング用のコードを調べ始めました。しかし、そこにダイナモが現れ、電撃による攻撃をしかけてきました。ハッカーの仲間は攻撃を受けて倒されます。アンバーが悲鳴をあげ、それを聞いたベンが駆けつけてきました。ダイナモは車に乗ってベンを追跡しました。その様子もカメラで中継され、観客たちが歓声をあげます。しかしダイナモは調子に乗って運転を誤り、車を転倒させてしまいました。車内から出られず命乞いをするダイナモに、ベンは「無抵抗の奴は殺さない」と言って見逃します。その姿もテレビで放送され、観客たちの中に混乱が広がりはじめました。
バズソーに斬られた仲間は、地下組織に連絡をしてコードを伝えてくれと言って息を引き取りました。ベンは彼の死を無駄にしないためにも、地下組織と接触し、アンバーが覚えていたコードを伝えようと決断します。そこに近くのテレビ画面を通し、キリアンが呼びかけてきました。キリアンは自分と契約し、ハンターにならないかと取引を持ちかけてきます。ベンは自分たちを映していたカメラをもぎ取り、キリアンの提案を拒絶しました。
テレビスタジオには観客たちの前に次なるハンター「ファイアーボール」が現れ、歓声を受けました。キリアンは観客の一人に、次に勝つのは誰かと訊ねます。するとその観客は、「ベン・リチャーズ」と答えました。さらに会場の外で賭をする客たちもベンに賭けるものが増えてきます。ベンの活躍ぶりは、人々の心を動かし始めたのです。
廃工場のようなコースのベンとアンバーの前に、ファイヤーボールが現れます。その火炎放射器による攻撃に、ベンとアンバーは必死に逃げまどいました。追いつめられたベンはドラム缶を投げつけます。そのドラム缶にはガソリンが入っていて、迂闊に火炎を発射したファイヤーボールは自ら炎に包まれてしまいました。しかし耐熱装備のファイヤーボールは平然と炎の中から現れます。
ベンとはぐれ、廃工場の中をさまようアンバーは、いくつもの死体を発見しました。その死体がつけていたIDは、以前『ランニング・マン』で優勝した人々のものでした。生き残って解放されたと発表されたはずの囚人たちです。そこにファイヤーボールが現れ、『ランニング・マン』では決して生き残れないと語ります。その時、背後からベンが襲いかかりました。彼はファイヤーボールの背負っていた燃料タンクのチューブを引きちぎり、発煙筒を投げつけました。炎に包まれたファイヤーボールの姿に、観客たちはベンの姿に喝采を送ります。

【結】- バトルランナーのあらすじ4

悄然となるテレビ局では、最後に残ったキャプテン・フリーダムが戦いを拒否していました。しかしキリアンは契約を盾に彼をむりやり送り出します。
それでも念のため、キリアンたちは調整室でベンがキャプテン・フリーダムに敗北するニセ画像を作りはじめます。
一方、ベンとアンバーは地下組織のレジスタンスと接触していました。彼らはアジトに地下放送局を用意していて、反抗の機会を窺っていたのです。アンバーは自分がアクセスコードを知っていることを伝えました。
テレビ局内にあつらえた闘技場では、待ちかまえるキャプテン・フリーダムのもとにアンバーとベンが連れて来られました。二人はキャプテン・フリーダムによって公開処刑されます。観客たちが喝采をあげました。
しかしそれはキリアンが作ったニセ映像でした。地下組織のアジトで放送を見ていたアンバーは、これでもう自分たちは狙われる心配はないと言いますが、ベンは奴らが俺たちを生かしておくはずがないと断言します。レジスタンスの人々は反攻作戦のため武器の用意を始めていました。ベンはテレビ局の回線を乗っ取る作戦を成功させるため、レジスタンスに協力を申し出ます。レジスタンスのリーダーは回線を乗っ取って自分のスピーチを流すつもりでしたが、アンバーはそれより効果的なものがあると言って、自分が見付けたオリジナルの映像を提供しました。ベンはレジスタンスたちを率いてテレビ局に潜入しました。
『ランニング・マン』の放送を続けるスタジオでは、相変わらずキリアンが白々しいスピーチをしていましたが、そのとき回線が乗っ取られました。アンバーが見付けた編集前の映像が流されます。ベンが虐殺命令を拒否した場面が流され、客席の人々が騒然となりました。そこにレジスタンスを率いたベンがやってきて、警備員たちと銃撃戦になります。
局の廊下では、別行動していたアンバーがダイナモに襲われていました。彼女が天井のスプリンクラーを作動させてしまったため、ダイナモは自らのバッテリーで感電死してしまいます。
スタジオではベンの率いるレジスタンスが警備員を全員倒していました。ベンが隠れていたキリアンの前に現れた時、キリアンの護衛役だった警備員がやってきます。しかしその警備員はキリアンを見捨て、あっさりと立ち去っていきました。キリアンは必死でテレビ番組の必要性を説いて命乞いをします。しかしベンは「観客が求めているのはきっとこういうことさ」と言ってキリアンをコースターに乗せ、スタジオの外に打ち出しました。キリアンを乗せたコースターは自分自身の看板に激突し、爆発炎上します。
テレビを観ていた観客たちは喝采をあげ、ベンの名前をコールします。ひとりスタジオに佇むベンのもとにアンバーがやってきました。二人はキスし、観客の歓声を受けて立ち去っていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

いかにも80年代風の大味なアクション映画でした。メディア批判・体制批判といった部分は今日的にも通用するものがありますが、イヤミな司会者ひとりをやっつけただけでなんとなく決着しちゃったあたりがナントモカントモ。メディアによる洗脳からの解放が、編集前の映像を流しただけで終わりっていう大雑把っぷり。それでみんなあっさり洗脳から解かれちゃってるんだから、お気軽なもんです。この後もまだ独裁政権との対決も控えてるはずなんですけどね。
5人のハンターとの対決も、そりゃ主役が無敵のシュワちゃんだったら負けないよなあという感じで危機感はゼロ。この頃のシュワルツェネガーって、まだ「絶対無敵」ってイメージだったんですよね。同じ年の『プレデター』が地球では無敵のシュワちゃんがとうとう宇宙人と戦うってのがウリだったぐらいで。
結局のところ、ヤヤコシイことは考えず酔っぱらったりして知能指数を下げつつシュワちゃんの無敵っぷりを堪能するというのがベストの鑑賞方法な作品ということでしょう。

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