映画:ビヨンドザトレック

「ビヨンドザトレック」のネタバレあらすじと結末

SF映画

ビヨンド・ザ・トレックの紹介:遺伝子組み換えにより「優秀な人材」を生み出すことが可能になった、未来にて。遺伝子組み換えで誕生した「第一世代」から選ばれたメンバーが、外宇宙で遭難した宇宙船の探索に出かけるのだが、彼らを待っていたのは思いがけない運命だった・・・!というストーリーで、遭難し人員が消えた宇宙船の謎を解く、サスペンスタッチのSF作品になっています。

あらすじ動画

ビヨンドザトレックの主な出演者

ダンカン(サニー・メイブリー)、リンデン(ランス・ブロードウェイ)、ジマー(T・J・ホーバン)、アンダーソン(クリスチャン・ピトル)、オーソン(マイケル・シャノン・ジェンキンス)、オニール(ウィータス・クレン)、ルル(ウルスラ・ミルズ)

ビヨンドザトレックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ビヨンドザトレックのあらすじ1

ビヨンドザトレックのシーン1 時は、2000年代も後半に差し掛かった近未来。人類はヒトの遺伝子組み換えに成功し、遺伝子組み換えによって生まれた子供たちは、その97%がIQも高く体格も良く、性格も良好という生まれながらの「優秀な人材」でした。組み換えを行った企業・CG社にちなんで、「CGヒューマン」と名付けられた子供たちの「第一世代」が成人する頃、地球の深刻な環境汚染を打開する方法を見出すため、外宇宙を探索する計画が実行されます。

成人したCGヒューマン5人が乗り込んだ宇宙船テレイオス号は、タイタンの軌道上で難破したアトロミトス号を発見、船の積荷の回収と事故の原因を探るため、アトロミトスに乗り込んで行きます。しかしアトロミトスには人影がなく、女性型アンドロイドのルルだけがいました。そして艦内を探索すうるち、髪も髭も伸び放題で、精神的に衰弱してしまったような唯一の乗員、オニールを発見します。

アトロミトスは、外宇宙で発見した地球の環境問題を解決出来るような「積荷」を積んでいるはずでしたが、どこにも見当たりません。CG社からの指示で、積荷の行方を捜すことを命じられたテレイオス号の乗員たちは、オニールからなんとか話を聞こうとしますが、要領を得ない返答が帰ってくるだけでした。心理学の心得がある女性乗員のダンカンが、オニールの世話をすることになります。

女性アンドロイド・ルルのメモリーも消去されていたため、頼りはオニールの返答だけでした。ルルに本来持っていないはずの「性交機能」があることを知ったダンカンは、オニールが長い宇宙空間での生活でルルに「愛情」を抱き、改造したのではと考えます。ルルになら「心を許す」のではないかと、ダンカンはオニールをルルと対面させます。

【承】- ビヨンドザトレックのあらすじ2

ビヨンドザトレックのシーン2 するとオニールは、ルルと中国語で会話を始めます。中国語のわかる乗員に聞くと、それは孫子の言葉だとのこと。ダンカンは、ルルが中国製だったため、ダンカンが中国語を学んでルルと「交流」しようとしたのではないかと推理。そして時を同じくして、テレイオス号の乗員たちの様子が、少しずつおかしくなり始めます。

まず、男性乗員のジマーと女性のアンダーソンが、お互いを激しく求め合います。次に普段は沈着冷静なリーダーのリンデンが、これからの方針を巡ってジマーと大声で言い争う姿が。本来CGヒューマンは生まれつき、こういった怒りのような負の感情や、作業に支障をきたすような欲望は、持っていないはずでした。

そしてそれは、オニールへの態度にも表れていきます。本社からの連絡が、録画された「積荷回収を最優先に」というメッセージだけなことに苛立ち、更に思うような返答をしないオニールに対し、乗員のオーソンが「少し強引な手段でも」と主張し始めたのです。オニールは精神的に喋れないのではなく、ウソをついていると考えたオーソンは、オニールの眼の前でルルの右腕を切断。更にルルの動作機能を破壊しようとするオーソンを見て、オニールはたまらずそれを押しとどめ、破棄した積荷の追跡コードを語ります。

積荷の中身は、水と反応すると猛毒化する物質でした。それが、アトロミトスの艦内で漏れてしまったのです。本社の言うとおり積荷を持ち帰ろうという派と、危険だから破棄しようという一派が対立。争いが始まる中、どちらにも組していなかったオニールは危険を察し、乗員たちを殺害、積荷と一緒に船外へ破棄したのでした。

【転】- ビヨンドザトレックのあらすじ3

ビヨンドザトレックのシーン3 アトロミトスには、CG社製の大型浄水器も積まれていました。CG社は、外宇宙で発見した「水と反応し毒となる」物質を地球へ持ち帰り、蔓延させ。毒を中和する浄水器を販売し、儲けを企んでいたのです。全てはこの企みに気付いたオニールの行動で、ルルのメモリーも消去していたのです。

そして、本社から新しいメッセージが届きます。それは、CGヒューマンたちは20歳を超えると、埋め込まれたDNAが突然変異を起こし、「人間的な負の感情」を生み出すということでした。生まれつきそれが「なかった」CGヒューマンは、突如生まれた感情を抑制する術を知らず、パニックに陥り、発狂してしまうのだと。地球上ではそれに気付いたCGヒューマンたちが、唯一助かる方法、「感情を抑制する術を持った『昔ながらの人間』の血液を輸血する」ために、「人間狩り」を始めていたのです。

テレイオスの乗員たちは、自分たちが助かるために、オニールの血液を全員に輸血しようと考えます。5人全員が助かるには、オニールの血液を「全て抜き取る」必要がありましたが、「劣等人類(=今までの人類)より、自分たちCGヒューマンの方が生きる価値がある」と、ダンカンらの反対意見を押し切りオニールからの採決を強行します。

オニール1人に抵抗す術はないと考えていた乗員たちでしたが、実はオニールはルルの「戦闘機能」を解放していました。アトロミトスの乗員たちは、ルルによって全滅させられていたのです。テレイオスの乗員たちも、次々とルルの手によって倒されていきます。最後にダンカンとリンデンの2人が残りましたが、ダンカンはオニールを守るため、リンデンを殺害します。

【結】- ビヨンドザトレックのあらすじ4

ビヨンドザトレックのシーン2 ダンカンは、「遺伝子組み換えに成功した97%」から漏れた、「残り3%」の「失敗例」でした。生まれつきダンカンは、CGヒューマンが抱くはずのない「負の感情」を持っていたのです。それを克服するため小さい頃から感情を抑制する術を覚え、外宇宙探索の乗員にまで上り詰めたのでした。ゆえに、今回のDNAの変異にもなんとか耐えられたのです。

しかし、小さい頃は怒りを抑えられなかったダンカンは、いずれ自分が感情を抑制出来なくなることをわかっていました。ダンカンは、ルルを「改造」していなかったオニールを信頼していました。ルルは改造されたのではなく、自ら性的機能を作り出し、オニールに「気に入られようと」していたのでした。

ダンカンはオニールに、テレイオスに移り、地球へ戻るように進めます。そして、この船で起きたことを伝えて欲しいと言い残すと、自分はアトロミトスに「積荷」を乗せたまま、タイタンの地表へ向かっていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

2017年製作の映画でありますが、恐らくは意図的に70年代の「スター・トレック」のような、というより「宇宙大作戦」のようなセットと美術(乗員のコスチュームとか、いかにもですし)を用いて、宇宙船内で消えた積荷の謎を探るSF密室サスペンス劇であります。なので、派手な戦闘アクションなんかをイメージしてると肩透かしを食らうかもしれませんが。

「古き良き時代」のセットを再現してストーリーテリングを重視した内容にしたり、会話の中に孫子を始め有名文学の一節を用いて見る者の知的好奇心を刺激したりと、その全てが上手くいっているとは言えませんが、狙いとしては面白いのではないでしょうか?ただ、乗っている最新のアンドロイドが「中国製」だってのが「現代的」ではありますけどね!

乗員と積荷が消えた謎を追ううち、主人公たちの様子が徐々におかしくなっていく展開は、やはり積荷と関係があるのかな?と思いきや、遺伝子組み換えによって生まれたことの「副作用」だったとは。で、冒頭の字幕でサラリと「97%が成功し」と説明して、ヒロインがまさかの「残り3%の失敗例」だったというのもなかなか凝った設定ではないかと。ヒロイン=ダンカンの手がプルプル震え始めるあたりから、この子がどんどんおかしくなっていくのかな?と思ったら、実は「一番感情を抑制出来る子」だったんですねえ、この辺りも上手いなあと。

最後にアンドロイドのルルちゃんが「自分からオニールと親しくなろうとした」ことが明らかになるんですけど、その理由への言及が足りないのはどうかしらと思いますが。CGヒューマンたちの「人間狩り」の模様もあえて映さず宇宙船内の話だけで収めたのは潔いのではないかと。そういった意味も含めて、なかなか見せてくれる作品でした!

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