「プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

SF映画

2019年製作の、カザフスタン・ブルガリア合作による、SFアクション映画です。世界大戦が勃発した近未来で、最強の兵士として開発した豚と人間の結合種が反乱を起こし、人類が「豚人間」によって支配されるようになり、人間を家畜として扱う豚人間に戦いを挑む戦士の葛藤を描いた作品になっています。カザフスタン製作という珍しい映画ですが、『マチェーテ』などで知られるダニー・トレホが、主人公の父親役でゲスト出演しています。

あらすじ動画

プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星の主な出演者

ロブ(ティムール・トゥリスベコフ)、ラクシャ(ドロテア・トレヴァ)、ラファエル(セミール・アルカディ)、ニーナ(ヤナ・マリノヴァ)、ロブの父親(ダニー・トレホ)

プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星のネタバレあらすじ

【起】– プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星のあらすじ1

プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星のシーン1

画像引用元:YouTube / プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星トレーラー映像

時は近未来、荒廃した街中で、1人の男が捕らえた敵に銃口を向けていました。しかし、ロブという名のその男が撃つのをためらう素振りを見せたため、一緒にいた女性が指名手配の似顔絵を見せ、捕えた敵が標的で間違いないことを示します。その似顔絵も、そして捕らえた敵の顔も、どこから見ても「豚の顔」をしていました。

世界中に「マズル」と呼ばれる「豚人間」が溢れるようになったのは、アメリカとロシアという2つの大国が、秘密裡に「強化軍人」の研究を始めたことがきっかけでした。遺伝子操作により豚と人間のDNAを組み合わせ、屈強な兵士を造り上げようと考えたのです。

しかしある時、マズルたちはその優れた戦闘力を武器に、人類に対して反逆を始め、今や人間の方がマズルたちの「家畜」として支配される側になってしまいました。大国はマズルたちへの対抗手段として生物兵器を大量に散布したのですが、これが地球上の生物全ての生殖能力を失わせることになり、人類は子孫を残すことすら出来なくなるという最悪の結果になってしまいました。

それ以降マズルたちは、唯一生物兵器の影響を受けなかった「マザー」と呼ばれる巨大な豚人間を中心に勢力を拡大し、次々に豚人間を産み出すマザーのために、家畜にした人間を丸々と太らせ、栄養源にしていました。ロブはマズルに対抗する数少ない人類のレジスタンスとして、戦いを続けていたのです。

ロブは助手のニーナと共に、標的である指名手配の豚人間を見つけ出し、決意を固めて頭を撃ち抜きます。標的を殺した証拠に耳を切断しようとしたところで、ジェット噴射機を背中にしょった豚人間・タラツが現れ、その獲物をよこせと主張します。タラツが背負った噴射機の中には、小人のブルバが隠れていて、背中側からもロブたちに攻撃を仕掛けてきます。

ロブはジェット噴射で飛び回るタラツにロープを投げつけ、動きを止めることでなんとか倒し、標的の耳を持ち帰ることに成功します。助手のニーナは任務成功の「ご褒美」として、ロブとベッドを共にすることを要求し、ロブもそれに応えます。しかしニーナとベッドを共にしても、ロブの頭の中にはラファエルという男の姿が浮かんできていました。

自分の尻を「最高のケツ」だと自負するロブでしたが、鍛えられた筋肉美を持つラファエルの尻にだけは敵わないと思っていて、どこか別の世界でロブとラファエルは、お互いの肉体を自慢しあうモデルのような存在になっていました。ニーナはそんなロブの様子に気付きながらも、「もしかしたら」と自分のお腹をさすります。

ニーナのその仕草が「妊娠したかも」という意味だと気付き、ロブは「そんな馬鹿な」と驚きます。それでもニーナは「確信がある」と言いたげでしたが、その時2人がいた部屋の壁を突き破って、豚人間の兵士たちが突入してきます。ニーナはあっという間に豚人間に殺害され、ロブは必死に抵抗し、なんとか兵士たちを撃退します。

ロブは標的の耳を持って、レジスタンスが隠れ住む地下壕へ向かいます。ロブは、標的は豚人間のワナで、そのせいでニーナが命を落としたと、地下壕でレジスタンスを指揮する女性司令官・リュドミラを責めます。リュドミラはロブに謝罪しながらも、標的を狙わせた本当の目的を語り始めます。

ロブが殺した標的は、「レバー」と呼ばれる人間の飼育場の場所を知る、ベネディクト・アスホールという名のマズルと密会する予定でした。レジスタンスは飼育場の場所を知るためにアスホールを捕らえていて、密会場所にアスホ-ルが現れなければ標的が異変を察知すると考え、その前に殺害することをロブに依頼していたのです。

ロブはレジスタンスの中でも「歴戦の勇者」として知られていましたが、リュドミラに向かって「あんた方の戦争に興味はない」と言い切ります。自分は人類のためではなく、自分が生き延びるために戦いを続けているだけだというのがロブの主義でした。

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