映画:眠るパリ

「眠るパリ」のネタバレあらすじと結末

SF映画

眠るパリの紹介:1923年のフランス制作のサイレント映画。フランス映画の父ルネ・クレールの初監督作で、実験的に制作された短編SFファンタジー。ある朝、世の中の時間が止まってしまう。エッフェル塔に住むアルベールだけがいつも通りで、眠ったように静かなパリの街を歩き続けていると、とある博士が発明した光線の影響で時間が静止したことを知る。

あらすじ動画

眠るパリの主な出演者

(アンリ・ロラン)、アルベール (アルベール・プレジャン)、 (マドレーヌ・ロドリグ)、 (マルセル・ヴァレ)

眠るパリのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 眠るパリのあらすじ1

エッフェル塔の夜間警備員をしている青年アルベールは、塔の上部にある小部屋で朝を迎えます。展望台で一服したアルベールが下を眺めると、パリの街は時が止まったように静かで、人も見当たりません。慌ててエッフェル塔の外に出てみたアルベールですが、やはり街は静寂の中にありました。
パリの街を歩き続けたアルベールは、ようやく人間を見つけますが、人々は動きの途中で静止しています。時計も3時25分で止まったまま。困り果てたアルベールは、歩道に座り込みました。

同じころ、パリの飛行場。
中年男3人と若い男女のカップル1組が飛行機から降り立ちます。ところが地上の係員は全て静止していて、一行は状況をよく飲み込めません。摩訶不思議な様子なのです。
5人はパリ市街へ車で向かいます。この街で動いているのは、彼らが乗っている車のみ。唯一動く車を見かけたアルベールは、他人の車を拝借し、必死に追いかけ5人に話しかけました。アルベールはエッフェル塔の上、5人は飛行機に乗っていたことを確認し合った一同は、高い場所にいた自分たち以外の人や物は、夜のうちに時間が止まってしまったのだと把握します。

【承】- 眠るパリのあらすじ2

車を走り進めた6人は、立派な屋敷を見つけました。中年の男の1人が「泥棒には好都合」だと言うと、鍵をこじ開け中に入りました。しかし良心が咎めたのか6人は窃盗せず、家を出ました。
続いてレストランへ入ってみると、ここでももちろん、客も給仕係も止まったままです。6人は残されていたワインを飲み、ささやかな宴をしました。酔った彼らは静止している他の客にいたずらしたり、若い男は高価そうなネックレスや上着を客から奪い恋人に着せてみます。するとまたしても中年男の1人が「店の扉が開かれているということは、銀行も開かれている」とひらめきました。

様々な金品を手に入れた6人は、これまた盗んだ車数台に荷物を目一杯つめこみました。こうなると、パリはもう彼らのもの。コンコルド広場の池で水遊びをし、エッフェル塔を独占するなど、贅沢且つ自適に過ごしました。
ところが、止まったままの時の中で6人は、富に意味があるのかと疑問に感じます。奪った紙幣を空から飛ばして手放すと、無為な時間にうんざりとし始めました。次第に男たちは紅一点となった若い女を取り合うようになり、力自慢や殴り合いをします。

【転】- 眠るパリのあらすじ3

そんな騒動の中、蓄音機から何かしらの音が漏れていることに気付きます。その音に耳を傾けると、“通りを行くと窓辺にハンカチが”という少女の声が聞こえてきました。6人は急いでエッフェル塔を降り、街へ向かいます。
ハンカチが掲げられている家を見つけた6人がその家の窓を開けると、取り残されていた少女が現れました。少女曰く、伯父のエックス博士の実験によって発生させられた強力な光線が、世の中を休眠させたらしいのです。

一行は少女も伴って、エックス博士の実験室へ向かいます。パリを目覚めさせるために再び実験するよう、7人はエックス博士を責め立てました。エックス博士は長時間をかけて、複雑な計算式を解き、装置のレバーを引くと、時間が3時25分から再び動き始めます。エックス博士の勝手な行動に呆れた7人は、実験室をあとにしました。

【結】- 眠るパリのあらすじ4

少女に恋をしたアルベールは、彼女をエスコートして街を歩きますが、所持金がないことに気付きます。それは他の男たちも同様でした。彼らは貪るように、落ちているお金を拾い上げます。再び時が止まれば金になると思いついたアルベールは、エックス博士の目を盗んでレバーを引き、時間を止めました。ところが時間が止まっていることに気付いたエックス博士が、レバーを戻してしまいます。
その途端に盗みが見つかったアルベールと少女は、警察に連行されました。「世の中は4日も止まっていた」と必死に説明するアルベールですが、警察に理解されるはずもなく、拘置所へ移されます。そこには他の仲間も囚われていました。

その後全員が解放され、時間も元に戻りました。飛行機組の5人は、帰路につくため無事に機内へ乗り込みます。
少女と再会したアルベールは、2人でエッフェル塔へ行きました。「夢を見ていたのかな?」と、この数日間の出来事を不思議に思ったアルベールでしたが、エッフェル塔の高い場所にはあの時盗んだ指輪が落ちていて、現実だったことを知ります。アルベールは少女の指に指輪をはめました。
2人はのんびりとエッフェル塔に腰を掛けて、街を眺めるとキスをしました。

みんなの感想

ライターの感想

人間の本能を見た気がします。富、愛、ずるさ、冷静さ…。おそらく自分が鑑賞した映画の中で一番古い作品ですが、100年近くの時を経ても、人の根底にあるものは変わらないのだと感じました。
可愛らしくてコミカルな作風に、優れた撮影技術。そびえ立つエッフェル塔の大きさや、高い地点でのシーンなど、当時の技術でどのように撮影したのだろうと、その巧みさに感嘆しました。

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