映画:SPEC[スペック]〜結〜 漸ノ[ゼンノ]篇

「SPEC[スペック]〜結〜 漸ノ[ゼンノ]篇」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

SF映画

映画「SPEC[スペック]〜結〜 漸ノ[ゼンノ]篇」の感想

ライターの感想

連続ドラマやSPドラマの起承転を経ての結(クローズ)となった、前後編二部作の映画です。ドラマを経ての映画化なのでそれまでを見ていない人には難しい内容かもしれませんが、ファティマ第三の予言やSPECホルダーについて当麻紗綾を取り巻いてどうなっていくのかがここで完結します。 印象に残っているのは当麻のもとに今までドラマで戦ってきた主なSPECホルダーたちが集結するシーン。一気にずらっと集結するのでドラマを見ていた人にとってはとても印象に残るシーンになるのではないかと思いました。
  • 蚊帳の外さんの感想

    テレビ版では異能者スペックホルダーに刑事が頭脳で勝つのが面白かったのですが、劇場版「天」から伏線回収にもならない後付け設定に走りだし、この「結」の二編ではとうとう刑事ドラマからも逸脱した厨ニ話に成り下がり、デカ過ぎる風呂敷を無理矢理畳む堤幸彦監督の苦労たるやさぞ大変だったでしょうね。

    この厨ニ化する元凶のプロデューサーは、キムタクのドラマ「安堂ロイド」を作るにあたりエヴァンゲリオンの庵野秀明さんに構想にアドバイスを貰おうとして、厨ニ設定を散々コケ降ろされたそうです。「平行世界」「終末論」等厨ニネタに走らずに、また日本を超えなくても良いから「スペックホルダーvs刑事の頭脳」での幕引きを見たかった。

    この「結」の漸編は物語の伏線回収ではなく「天」で唐突に出てきたキーワードの流れでの延長戦で、さらには爻編はもう頭脳戦なんか吹っ飛んだ一大スペクタクル。主要登場人物も「翔」編で片付けられてるから「生き残りに新キャラをプラスする」というもはや違う内容。確かに映画向きな派手なモノだがこれでは「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」ではない。「翔」編がテレビ版の設定を巧く引き継いで未回収の伏線を消化しているのを、劇場版3作で台無しにした感じ。警視庁の閑職刑事の活躍を見たかったのに、「当麻の救世主になるまで話」を見せられてもうぽかーんとなるしかありません。

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