「T-NET/タイムネット」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / T-NET/タイムネットトレーラー映像

ベスパを停めたカフェの近くへ行くと、テラスにディジュー博士がいて、彼女に見つかってはまずいとリッキーは身を隠します。するとその隙にベスパは盗まれてしまい、カフェの中から「リッキー1」が飛び出して来ます。すんでのところで間に合わず、リッキーはディジュー博士と話す自分＝リッキー1を物陰から見ながら、父親に「間に合わなかった」と電話をかけます。

そこでリッキーは父親に言われて、65分前はベスパを追いかけ買えずじまいだったロトくじを改めて買うことにします。5つの数字が全部当たれば600万倍の大当たりだが、この町では30年近く、3つの数字さえも当てた者はいないと店主のマリオは語ります。そこでちょうど当選発表の時間になり、マリオはラジオで発表を聞きますが、リッキーの買ったくじはまさに5つ的中の「大当たり」でした。

驚いたマリオが卒倒する中、父親がくじの数字を「未来から得た情報」で知ったのに違いないと、リッキーは察します。最初は父親を責める気持ちの大きかったリッキーも、高額な当選金を実感するとともに、何か嬉しくなってきます。リッキーは華やいだ気分のまま食料品店へ行き、オリビアを誘おうと考えます。

しかし店はすでに閉店しており、窓から中を除くと、オリビアは誰かと抱き合い、キスをしていました。リッキーは一気に落ち込んだ気分のまま、町を後にします。すると途中でディジュー博士の車が停車していて、リッキーは車の中にあったメモ帳を見つけ、中を見ると父親について「妄想性障害かも」と書かれていて、更に「時間をもてあそぶものは・・・」という記載を見つけます。

リッキーはメモのその箇所を破り、ポケットに入れます。リッキーが研究室へ戻ると、ディジュー博士が中を覗いていて、ちょうど町から戻った「リッキー1」が時間移動をする場面でした。ディジュー博士は「すごいものを見たわ」と興奮しますが、研究室から出て来た父親は唐突に、「ここにいては危険だ」とリッキーに告げます。

父親はディジュー博士を疑い「狙いは金か？」と言い寄りますが、そこにベスパに乗った「何者か」がやって来ます。父親は「ここは俺に任せろ」とリッキーを研究室に入れ、スコップを持って何者かに近づいていきます。一緒に研究室に入ったディジューは、タイムループを止めるべきで、「時間をもてあそんではいけない」と主張します。

リッキーは「その言葉を豚に運ばせたのか」と聞きますが、ディジューは「なんのこと？」と問い返します。そこでリッキーは、本来豚が運ぶはずだったメモを、「自分がポケットに入れて持ってきてしまった」、つまり「過去を変えてしまった」ことに気付きます。

ディジューは「あなたを助けるには協力が必要なの」と言いますが、リッキーはまだディジューを信用しきれませんでした。リッキーが外へ出て見ると、まだ「ベスパに乗った男」が外にいて、リッキーが「お前は誰だ」と近づいていくと、スコップで殴られ気を失ってしまいます。

目を覚ましたリッキーは、食料品店のロッコが被っていた帽子が落ちているのに気付きます。そこで父親の悲鳴が聞こえ、リッキーが駆け付けると、父親らしき人物が崖下へ転落するところでした。崖の縁にはディジューが立っていて、リッキーはディジューが父親を突き落としたのだと責め始めます。

ここでリッキーは父親を救うため、「過去に戻る」ことを決意します。機械の間に入り、リッキーは65分前に戻されます。時間は「リッキー2」が、ベスパの盗難を防ごうと研究室を出て行った時でした。リッキーを見送った父親は、小屋から豚を連れて来て、リボンに何かを書きこみ始めます。

物陰からそれを見ていたリッキーは、父親が発表された当選番号をリボンに書いているのだと察します。そこでリッキーが父親に話し掛けると、父親は「未来から来たリッキー」だとすぐに察し、ロトくじが当たったことを確認して大喜びします。しかし、リッキーが再び過去にもどって来たことで、何か良からぬことが起きるのだと察します。

リッキーはテラスで撮っていたディジュー博士の写真を父親に見せ、1時間後にこの女性に崖から突き落とされるのだと父親に説明します。しかし父親はやはりディジューのことを知らず、1時間後にリッキーを殴ったロッコのことも知りませんでした。しかし間違いなく1時間後に起きることだとリッキーに言われ、父親は何かを見落としているはずだと考え始めます。