映画:X-MEN:ダーク・フェニックス

「X-MEN:ダーク・フェニックス」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

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【承】– X-MEN:ダーク・フェニックスのあらすじ2

X-MEN:ダーク・フェニックスのシーン2

画像引用元:YouTube / X-MEN:ダーク・フェニックストレーラー映像

 その夜。ハンクによる検査を終えたジーンは、恋人のスコットや、カート、オロロと学園近くの森でのパーティに遊びに行きました。そこでジーンは、普段あまり飲まない酒を浴びるように飲み始めます。スコットはジーンの様子がおかしいことに気づき心配しますが、酒を持ってくるように言うジーンに渋々従っていました。同じ頃、ハンクの研究室を訪れたレイヴンがジーンの症状を聞いていました。命に別状はなく本人も健康であるが、おそらく宇宙で発生していたあの赤い靄をジーンは吸収してしまっているとハンクは伝えました。レイヴンはハンクに、自分がチャールズに対して疑問を抱くようになっていることを明かし、ハンクに一緒にX-MENから去ろうと持ち掛けます。ハンクもチャールズが成果に固執していると感じながらも、自分はチャールズを信じると言いました。それならば一人で去るというレイヴンを、ハンクは説得します。するとその時、外から大きな衝撃音が聞こえました。

 スコットが気絶しているジーンを屋内に運び込んできました。スコットによると、キャンプファイヤーの炎を見ていたジーンが突然頭を抱え始め、周りの子供たちや木を吹き飛ばすほどの衝撃波を放ち倒れたというのです。ジーンを彼女の部屋に寝かせ、チャールズを始めとする一期生はジーンに何が起こっているのかを考えます。チャールズはスコットに見守られながら眠っているジーンの頭の中に入り込みそれを探ろうとします。チャールズがジーンの頭の中に入り彼女に語り掛けますが、ジーンはそれに抵抗し「頭の中から出て行って」と訴えます。二人が脳内でせめぎ合う中で、ジーンの頭の中に彼女の父親の声が響きました。それを聞くとジーンは混乱し始め、「事実と違う」と訴え始め、チャールズを頭の中から追い出してしまいました。何が起こっているのか尋ねるレイヴンとハンク。しかしチャールズは口を噤みます。

 魘され飛び起きたジーンにスコットは驚いて何事かと訊ねますが、ジーンは息も荒く涙を流しています。そしてジーンはスコットに「チャールズに騙されていた」と言い、更にコートを着て外へ出ようとします。スコットが行き先を尋ねると「父を探す」と言います。スコットは自身も行くと言いますが、ジーンは「あなたを巻き込みたくない」と、スコットを残して出て行ってしまいました。そのことをスコットはチャールズに報告に行きました。チャールズは、幼い頃のジーンとの出会いを語り始めました。

 両親と三人で幸せに暮らしていたジーン。しかし、幼い彼女には既に能力が目覚めており、友人などはできませんでした。ある日、家族でドライブしていたジーン。母が運転して助手席には父が座り、ジーンは後部座席に座っていました。その時、突然ジーンの能力が暴走し始めてしまい、その影響で母はハンドルを誤り対向車線のトラックと衝突してしまいました。気絶したジーンは病院で目を覚ましました。彼女の元へ、車椅子に乗った一人の男が訪れました。その男はチャールズと名乗り、ジーンの両親が亡くなったことを告げました。そして住む場所が無くなってしまったジーンにチャールズは、自分の学校へ来ないかと誘いました。自分が経営している学園では、自分やジーンと同じように様々な能力を持つミュータントが学びながら暮らしていると言います。ジーンはチャールズの学園で生活することになったのでした。

 チャールズはジーンに両親は死んだと伝えていましたが、ジーンの脳内で聞こえた父の声から、ジーンは父が生きていることにかが付きました。チャールズは急いでX-MENを連れてジーンが育った街へ向かいました。

 自身の記憶を頼りに自分が育った家を訪れたジーン。ドアをノックすると老人が現れました。ジーンのことを不思議そうに見つめるその老人にジーンは「パパ。私よ」と言いました。それを聞いた途端に彼は驚きの表情を浮かべ、戸惑いながらも家の中へ彼女を入れました。ジーンは約20年ぶりの再会に感動して「またここへ来れるとは思っていなかった」と感慨深い表情で家の中を見て回ります。しかしその一方でジーンの父はどこか戸惑っている様子。ぎこちなく「水を持ってこようか?」などとジーンに訊きます。しばらくしてジーンはあることに気が付きます。家の中に飾ってある写真は、決まって両親の2ショットか、母親の写真。ジーンが写った写真が一枚もないのです。ジーンは父に不安そうに理由を訊ねます。父は慌てた様子でジーンを宥めようとしますが、ジーンは徐々に声を震わせ始めます。そしてジーンが「なぜ私を捨てたの?なぜチャールズに預けたの?」と叫び訊ねると、父も声を荒げ

「お前が何をしたのかわかっているのか?」と言います。その瞬間、ジーンの脳内にあの日の事故の記憶が蘇ります。あの日、母のハンドルを狂わせたのは自分であることを思い出したジーン。そして父は彼女に「私ではお前を抱えきれなかった。お前は私が愛する女性を殺したんだ」と言い放ちました。次の瞬間、外で大きな騒音が聞こえてきます。ジーンの父は「お前が何かしているのか」と訊ねますがジーンは「違う。彼らが来た」と言い、父を眠らせました。

 ジーンが外に出ると、道にはX-MENのシャトルが停まっており、チャールズも含めたX-MENのメンバーが勢揃いしていました。ジーンはチャールズに「なぜ私に嘘をついたの?」と訊ねます。チャールズは「お前のためだった」と弁解します。続けて「帰ろう」と彼は言いますが、ジーンは怒りに震えています。スコットがジーンの元へ歩み寄ろうとすると、ジーンの背後へ二台のパトカーが到着しました。この騒ぎで近くの住人が通報したのでした。ジーンに向けて銃を構える警官。ジーンは防衛本能から、その力を発動してしまい、パトカーをひっくり返してしまいます。そして周囲の家を破壊しはじめ、その瓦礫を浮かび上がらせチャールズたちに向け攻撃をしようとします。オロロが空気を操りそれを制止しようとしますが、ジーンはそれを跳ねのけます。次にピーターが能力を発動させ、スローモーションになる空間を走りジーンの元へ走っていきますが、ジーンは反射的にピーターを吹き飛ばします。誰も太刀打ちできず絶体絶命でしたが、ここでレイヴンがジーンに近づいていきます。親友でもあるレイヴンにジーンは能力が一時的に落ち着きます。しかしレイヴンが「一緒に帰りましょう」「大丈夫だから」と語るうちに、再び彼女の中のパワーがふつふつと現れてきます。あの日の事故と似た感覚にパニックに陥るジーン。耳を塞ぎ「やめて!」と連呼しますが、レイヴンは一歩ずつジーンへ歩み寄っていきます。そしてジーンの混乱が最高潮になったと同時にレイヴンがジーンの腕に触れました。その瞬間、ジーンは「やめて!!」と叫び、周囲の物もろともレイヴンを吹き飛ばしてしまいました。飛ばされたレイヴンはそのまま、瓦礫の中へ飛ばされました。レイヴンの顔が苦痛に歪み、ジーンは冷静を取り戻し呆然としています。チャールズは「そんな…」と呟きます。レイヴンは、飛ばされた勢いで剥き出しになった瓦礫に腹部が貫通してしまっていました。ジーンが動けないレイヴンの元へ駆け寄り「ごめんなさい…ごめんなさい」と繰り返します。レイヴンから流れる血がジーンの服に付着し、パニックになったジーンはそのまま空へ飛び立っていきました。その後ハンクはゆっくりレイヴンの元へ歩み寄ります。レイヴンはハンクに、声にならない声で「息が…できない…」と訴えます。ハンクが「大丈夫だ。大丈夫」と語り掛けます。レイヴンは涙を流すハンクに声を絞り出し「愛してる…」と伝えました。ハンクも「僕も、愛してる」と伝えました。そして間もなく、レイヴンの眼から生気が消え、視線がハンクから外れた後、瞬きをすることはありませんでした。ハンクがレイヴンの瞼を指で閉じ、彼女の亡骸を抱きしめる中、スコットはただその場に立ち尽くし、オロロは涙を流しています。ピーターは気を失い倒れたままで、チャールズはただハンクとレイヴンの方を見つめていました。

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