映画:ある男(2022年)

「ある男(2022年)」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

ある男(2022年)の紹介:2022年11月18日公開の日本映画。平野啓一郎の同名小説を原作とした、亡くなった1人の男の正体を追うヒューマンミステリー。『蜜蜂と遠雷』の石川慶がメガホンをとり、男の正体を追う弁護士の城戸を『悪人』の妻夫木聡が演じた。城戸に依頼を持ち込む男の妻を『愛のむきだし』の安藤サクラ、正体を偽り別人として生きた男を劇場版『東京喰種 トーキョーグール』の窪田正孝がそれぞれ演じる。

ある男(2022年)の主な出演者

城戸章良:妻夫木聡 谷口里枝:安藤サクラ 谷口大祐(ある男X):窪田正孝 後藤美涼:清野菜名 谷口恭一:眞島秀和 中北:小籔千豊 谷口悠人:坂元愛登 武本初江:山口美也子 伊東:きたろう 柳沢:カトウシンスケ 茜:河合優実 小菅:でんでん 谷口大祐(本物):仲野太賀 城戸香織:真木よう子 小見浦憲男:柄本明

ある男(2022年)のネタバレあらすじ

【起】– ある男(2022年)のあらすじ1

ある男(2022年)のシーン1

画像引用元:YouTube / ある男(2022年)トレーラー映像

ルネ・マグリットの『複製禁止』という絵画が飾られたバーで、弁護士の城戸章良は立って絵を眺めていました。そこへ人がやってきます…(このシーンは映画終盤にまた出てきます)。(映画タイトル)

2014年、宮崎県日南市。

誠文堂文具店で店番をする武本里枝は、陳列棚のペンを触りながら涙を流します。そこへ客の男性がやってきました。里枝は「いらっしゃいませ」と声をかけて涙を隠しながら、レジのところまで引っ込みました。男は文具店を見て回り、スケッチブックを買って帰りました。

雨が降っていましたが、男が会計をした直後に落雷とともに照明が消えます。店の外を見た男は、他の家は停電していないと気づいて「ブレーカーどこですか」と声をかけました。里枝の代わりにブレーカーを戻すと、店を出てビニール傘を差して去ります。

朝。里枝は朝食を作っています。家には里枝の母・武本初江と里枝の息子・悠人の3人暮らしです。仏壇には父・正弘と幼い子・遼の遺影がありました。

遼は悠人の弟で、2歳のときに脳腫瘍で亡くなりました。里枝は神奈川県横浜市で暮らしていたのですが、遼の病気で夫とうまくいかなくなり、離婚して宮崎の両親宅に戻ってきました。父・正弘も先日、亡くなりました。

悠人が自転車で遊びに出かけると、スケッチブックを持った男が絵を描いていました。男は悠人も絵に描きます。

男はその後も足しげく里枝が店番をする文具店へやってくると、ペンなどを購入していきました。あるとき、店には近所の奥村のおばちゃんがおしゃべりに興じており、孫の遼に会いたくて正弘が亡くなったのだろうと初江と話しています。客である男を見つけると、男が広瀬川で絵を描く姿を目撃したと話しかけました。急に話しかけられて困惑する男を見て、里枝は庇いました。

男は林業の木こりの仕事をしていました。地元の木こりが多いなか、新入りの男に先輩が熱心に木の切り方を教えます。年配の木こり・伊東らは、男が谷口大祐と言う名で、伊香保温泉の次男坊だと聞いていました。家と折り合いが悪くてこの地へ来たそうです。

全く知らない土地に来ている大祐のことを、悪く言う者もいました。前科持ちではないかと疑う者もいましたが、暗いのではなくおとなしいだけなのだと伊東は言います。

役所にいた里枝が、その噂話を耳に入れました。

里枝が店番のときに、また大祐がやってきます。ペンを1本だけ買うと、里枝にスケッチブックを差し出しました。里枝は大祐の絵を見せてもらいます。

大祐は日南の風景を描いていました。素直で素朴な絵は大祐の人柄のようで、里枝は好ましく思います。悠人がよく遊ぶ場所が描かれており、そこに子どもの姿も描かれていたので里枝は喜びました。自分の息子かもしれないと話します。

大祐は里枝に「もしよければ、友だちになってくれませんか」と声をかけました。里枝が吃驚すると大祐は「迷惑ですね、家庭があるのに」と遠慮しました。里枝は離婚したことを告げ、応じます。大祐が名刺を出したので、里枝は店のメモ用紙に自分の名を書くと「いつでも絵、見せに来てください。なにも買わなくていいんで」と言いました。

悠人も連れて食事に行った席で、里枝は2歳の息子・遼を亡くした話をします。脳の悪性腫瘍で失ったと言い、治療のやり方で夫と揉めてからすべてがうまくいかなくなって離婚したと話します。遼の病気が治らないと判っていれば放射線治療なぞさせず、おいしいものを食べさせて好きな動物園に連れて行ったのにと話して里枝が涙を流すと、大祐は子どもの名前を聞きました。そして何度も遼の名を唱えます。

その後も里枝は大祐と会い、親しくなりました。車内で里枝から大祐にキスをすると、大祐も応えようとしました。しかし窓に映った自分の姿を見て、大祐は震えます。里枝は大祐を抱きしめると「大丈夫」と慰めます。

それから4年後。里枝と大祐は結婚し、里枝は谷口里枝となりました。3歳の娘・花もできています。

2018年。

中学生になった悠人は義理の父・大祐を慕っていました。学校を不登校気味ながら自転車で登校しようとする悠人を、大祐は誘いました。白い軽トラに自転車を乗せて、山に連れていきます。

悠人が来るのは珍しくないらしく、伊東が引き取っていっしょにパチンコを作ると言いました。大祐はひとりで木を切ろうとしていて足を踏み外し、転びそうになりました。バランスを崩して木に身体をぶつけてしまい、木の下敷きになります。

現場ではすぐに気づいて救急車を呼びますが、大祐は助かりませんでした。

【一年後】

2019年。大祐の一周忌法要が行われます。

そこへ大祐の兄・谷口恭一が群馬県渋川市の伊香保からやってきました。大祐からは不仲だと聞いていたため、1年前の葬儀の折には呼んでいなかったのです。しかし納骨の問題があるので知らせました。

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