映画:こおろぎ

「こおろぎ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

サスペンス映画

こおろぎの紹介:2006年製作の日本映画。一部映画祭やイベントのみにて上映された青山真治監督による人間ドラマが、製作から14年の時を経て劇場公開。静岡県西伊豆。かおるは共に暮らす盲目で口のきけない男に対し支配的な優越感を抱いていた。しかし男は一人で出歩き謎の行動をとるようになり……。出演は鈴木京香、山﨑努ほか。男と女、自由と束縛、生と死、食と官能、光と闇が、西伊豆の風土と歴史の中で描かれる。第63回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門出品。第19回東京国際映画祭日本映画『ある視点』部門出品。当時は吉祥寺バウスシアターの「爆音映画祭2009」(2009年5月30日公開)等、映画祭での上映のみで、長らく劇場公開はされていなかった。2020年1月8日にDVD発売が決定したことを記念し、限定劇場公開。

あらすじ動画

こおろぎの主な出演者

かおる(鈴木京香)、男(山崎努)、タイチ(安藤政信)、レイコ(伊藤歩)、不動産屋(光石研)、植木屋(斎藤陽一郎)、別荘を見に来た客(尾野真千子)、別荘を見に来た客(小澤征悦)

こおろぎのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①盲目で口がきけない「男」と西伊豆の別荘で暮らす、中年女性のかおる。「男」の世話をして飼っている気になるかおるは、町の集会所で若い男女、タイチとレイコに出会う。 ②タイチたちに隠れキリシタンを祀った洞窟を、かおるは教わった。「男」は死ぬがかおるは「男」が帰ってくると信じる。

【起】– こおろぎのあらすじ1

こおろぎのシーン1

画像引用元:YouTube / こおろぎトレーラー映像

〝一六二〇年、ポルトガル人宣教師

ベネディクト・フェルナンデスは、

伊豆に教会を開いた。

十年も経たず、幕府はキリスト教徒

弾圧を開始。

一六三三年、

フェルナンデスは長崎で殉職した。〟

静岡県、西伊豆町。

中年女性の田坂かおるは、盲目で口のきけない老齢の「男」と暮らしています。

かおるが「男」と出会ってから、半年の月日が経過していました。

かおるは「男」に付き添い、身の回りの世話をして生活しています。

「男」は資産家で、かおるはその財産を狙っていました。

「男」は西伊豆の別荘で生活しており、かおるも同じ別荘に身を寄せています。

「男」が白杖をついて歩き回るのを、かおるはつかず離れずで見守っていました。

別荘のある西伊豆町は山深い場所で、すぐ裏手にうっそうとした森が生い茂っています。

猟をする人もいるらしく、ときどき山奥から銃声が聞こえました。

目が見えない代わりに聴覚が発達しているようで、「男」は銃声を聞くたびに、びくっと身体を振るわせて、音のするほうを見守ります。

盲目の老齢の「男」の一日は、単調でした。

景色も見えませんし、会話を楽しむこともできませんから、「男」の楽しみは食事です。

「男」は食事のマナーも守らず、ただむさぼるように租借、嚥下をしていました。

かおるは「男」の食事風景を見ながら、優越感を覚えていました。

自分がいなければ、この男は生きていけない…そう思うと、かおるは満足するのです。

「男」のマナーはおよそ人間とは思えないものでしたから、かおるはいつしか、「男」を飼っているような気持ちになっていました。

食後、かおるは「男」とソファで寄り添います。

朝日の反射を受けたときに「男」が口中で小さくうなるのを、かおるは聞いていました。

「男」の主治医に電話をしたかおるは、西伊豆の別荘へ移ってから「男」の食欲が回復したことを報告します。

朝食の目玉焼きの皿に口をつけ、「男」はちゅうちゅうと吸います。

服装を気にせず食べるので、「男」の服は食後いつも汚れていました。

「男」の資産で生活しているかおるは、朝になると新しい白いシャツを、自分用におろします。

かおるが手紙を書いていると、「男」が近づいてにおいをかぎました。

かおるは思わず笑いますが、真顔の「男」の顔を見ると、盲目の「男」の目は空洞のようでした。

その空洞の目に惹かれていることを感じるかおるは、そんな自分を恐ろしく感じます。

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