映画:この子は邪悪

「この子は邪悪」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

この子は邪悪の紹介:2022年9月1日公開の日本映画。「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」準グランプリ作品を映画化した、一家で交通事故に遭った家族に訪れる恐ろしい出来事を描くサスペンス。『町田くんの世界』の片岡翔が監督と脚本を、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の南沙良が主演を務める。花と親しくなる高校生の四井をなにわ男子の大西流星、花の両親を『極主夫道 ザ・シネマ』の玉木宏、「真犯人フラグ」の桜井ユキが演じる。

この子は邪悪の主な出演者

窪花:南沙良 四井純:大西流星(なにわ男子) 窪繭子:桜井ユキ 窪月:渡辺さくら 窪繭子:桜木梨奈 純の祖母:稲川実代子 鮫川祐一:二ノ宮隆太郎 窪司朗:玉木宏

この子は邪悪のネタバレあらすじ

【起】– この子は邪悪のあらすじ1

この子は邪悪のシーン1

画像引用元:YouTube / この子は邪悪トレーラー映像

水の滴る音が聞こえます。飛び込み台のところで這いつくばった男性・鮫川祐一が、プールの水を無心で飲んでいます。

パソコンで「精神科 甲府市」という検索をし、検索結果の画面をスクロールして、つぶさにチェックしている人物がいます。「北浜亮の病院判明」「メンタルクリニック桐谷」と書くと、壁に貼った地図にプリントアウトした情報を貼り付けました。

その人物の住んでいるエリアには、精神的に不安定な状態の大人が数名いました。アパートの廊下をよつんばいで這って進む女性・鈴江マリや、ベランダの柵を無心に舐めている男性・鮫川祐一です。

鈴江マリの団地の部屋に役場の職員の男女2名がやってくると、ドアをノックして入りました。台所で座っている放心状態のマリと、奥の部屋にいる幼い少年・ハルトを保護します。

2021年4月。山梨県甲府市。

それを外から見守りつつデジカメで写真に収めたのは、高校生の少年・四井純でした。純が帰宅すると、純の母は部屋の水槽のなかの金魚をぼうっと眺めていました。

純は放心状態で意思疎通のできない母と、祖母と3人で暮らしています。母親はことばを発せず、ずっと放心状態でいることから、純は精神病に興味を持ち始めていました。近所で同じような病状の人を探しており、今日5人目を見つけたと祖母に話します。祖母は台所に立って黙々と食事を作っています。

純は新たに見つけた精神病院・くぼ心理療法室を訪れて、観察していました。くぼ心理療法室は個人医院で、自宅と病院がいっしょになっていました。純がふと目を転じると、2階の窓に白いお面をつけた少女が立っていました。純が驚いて見ていると、少女の父とおぼしき医師が窓際にやってくると少女の肩を抱いて連れ去り、純に笑顔を向けて窓を閉めました。表札には窪司朗という名が出ています。

くぼ心理療法室に、長い髪の女性が訪問します。

くぼ心理療法室の庭では、高校生くらいの少女・窪花が飼っているウサギを庭に放していました。放して散歩させていた花は、診察室から父・司朗が患者の女性と会話をしているのを聞きます。司朗が患者に「メリーゴーランドはお好きですか」と聞いているので、花は5年前に行った遊園地の回転木馬に乗る両親と自分、妹・月(ルナ)の様子を思い出します。

司朗は患者の女性に話をしていました。5年前の夏に家族4人で行った遊園地の帰り道、居眠り運転のトラックに衝突されて家族が災難に遭ったこと。妻の繭子は一命をとりとめたものの、植物状態で現在も入院していること、次女・月は顔に重いやけどを負い、お面をつけて家から出ない生活を送っていること、司朗は右足の神経を損傷し、歩行障害を抱えていること、長女の花は奇跡的に無事だったものの、自分だけ無事だということで心に深い傷(負い目)を負った(感じている)こと…それを患者の女性に話した司朗は、女性に「いっしょに傷ついた魂を癒していきましょう」と言って手を繋ごうとしていました。

窓の外に花がいると気づいた司朗は、ゆっくりと窓を閉めます。

夕食の時間、司朗と花、お面をつけた月は3人で食卓を囲みます。母・繭子が入院中なので、食事は花が作っていました。料理がおいしいと司朗が褒めます。

司朗の説明のとおり、花にはなにも障害はありません。しかし花は学校に通わず家のなかでずっと、家事やウサギの世話をしていました。心理療法室には10匹以上のウサギを飼っており、花はその世話をしています。

別の日。

純がくぼ心理療法室へ行き、庭にいる花を見かけました。その瞬間、純は花と遊んだ記憶があるように思います。花に近づいて「君のこと知ってる」「昔、いっしょに遊んだ。ウサギといっしょに」と言いました。花は驚いてその場から逃げますが、純がウサギのことを知っていたので警戒はしませんでした。

純はくぼ心理療法室に興味を持ち、調べます。その療法室では「退行催眠」という療法を患者に施していました。催眠術を用い、治療に役立てていると知ります。純は祖母に病院の名を告げて知らないかと聞きますが、祖母は「知らない」と答えました。

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