映画:アメリカンバーニング

「アメリカンバーニング」のネタバレあらすじと結末

サスペンス映画

アメリカン・バーニングの紹介:2016年公開。1997年にフィリップ・ロスが発表した小説「American Pastoral」を映画化した作品。「スター・ウォーズ」シリーズ、「プーと大人になった僕」などで知られる俳優ユアン・マクレガーが監督・主演を務めていることでも話題となった作品である。原題は原作小説と同名の「American Pastoral」である。アメリカと香港の合同製作作品。

あらすじ動画

アメリカンバーニングの主な出演者

シーモア・レヴォフ(ユアン・マクレガー)、ドーン・ドワイヤー・レヴォフ(ジェニファー・コネリー)、メレディス・レヴォフ(ダコタ・ファニング)、ロウ・レヴォフ(ピーター・リーガート)、ネイサン・ザッカーマン(デヴィッド・ストラザーン)、ペニー・ハムリン(モリー・パーカー)

アメリカンバーニングのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アメリカンバーニングのあらすじ1

アメリカンバーニングのシーン1 作家のネイサン・ザッカーマンは地元に帰り高校の同窓会に出席していました。地元を長らく離れていたため、同窓会には初めての参加で、同級生とは数十年振りの再開となります。そこでネイサンは、当時友人だったジェリー・レヴォフと再会しました。ジェリーも久々に地元に帰ってきたのだと言います。話すうち、話題はジェリーの兄シーモアに移りました。シーモアは地元では人気者で、在学中にラグビー選手として注目を集め、スター扱いされていた憧れの的でした。するとジェリーは一転深刻な顔になり、シーモアが亡くなったことを告げます。ジェリーは、彼の葬儀のために地元に戻ってきていたのでした。シーモアは、卒業した後ビジネスマンとして成功を収めていましたが、自分と関係のない戦争に巻き込まれて可哀想な人生だったと言います。詳しく教えてほしいとネイサンが頼むと、地元では有名な話であると言います。卒業した後すぐに海外で過ごしていたネイサンは詳細を知らなかったのです。ジェリーはネイサンの頼みに応じて、詳細を話し始めます。
シーモアは学校を卒業した後、父親のロウ・レヴォフが経営する革製品を扱う会社に就職してサラリーマン生活をスタートさせます。その後、シーモアはロウにガールフレンドであるドーン・ドワイアーとの結婚を受け入れてもらおうと必死になります。ドーンは高校のマドンナで、ミス・アメリカのニュージャージー州代表に選ばれるほどの美貌の持ち主で、高校のスター同士の二人はビッグカップルとして知られていました。ドーンはカトリック家庭で育っており、レヴォフ家はユダヤ教徒であるため、ロウは結婚を反対していましたが、ドーンがロウに対してシーモアへの愛を強く語るなどして、ロウは折れ、晴れて二人は結婚することができました。
結婚した二人は程なくして娘を授かりました。メレディスと名付けた娘をメリーと愛称で呼び、田舎へ引っ越し、多くの牛を育てながら、メリーを愛情を込めて育てていました。
成長して言葉を話すようになったメリーには、吃音の症状が見られるようになっていました。小学校に通い出したメリーの吃音を治すために、シーモアとドーンは医師の元に通わせるなど様々な手を試していましたが、メリーの吃音の症状は改善されませんでした。それでも二人はメリーを愛し、当初結婚に反対していたロウもすっかりメリーを可愛がっており、ドーンとの関係も良好でした。それから間もなくして、シーモアはロウから会社を継ぎました。
ある日シーモアはメリーと二人でキャンプに出かけていました。テントで一泊した翌朝、車の助手席にメリーを乗せて出発しようとすると、メリーはシーモアに「キスして」と言いました。シーモアは笑みを浮かべてメリーの頬にキスをしました。するとメリーは、「違う、ママにするように愛を込めてキスして」と言います。シーモアは不思議に思いますが、もう一度頬にキスをしました。すると、メリーは「違う、ママにするような、本当のキスをして」と言います。シーモアが見ると、メリーはワンピースの肩紐を下げて肩を露出させていました。思わずシーモアは「ダメだ!肩紐を上げろ!」と怒鳴ってしまいました。メリーは、「ごめんなさい。私、行きすぎちゃうの。学校でも...」と申し訳なさそうに呟きました。シーモアも怒鳴ったことを詫び、良いんだよ、と言って車を走らせました。
それからしばらくした後、メリーはカウンセリングで宿題として行なっている「吃音日記」を両親に見せていました。すると、点けていたテレビから、ベトナムの僧侶であるティック・クアン・ドックの焼身自殺のニュースとその映像が流れてきました。ドーンはメリーに見せないために消そうとしますが、メリーは自らそれを制止し、映像を観ていました。その夜、シーモアとドーンが寝ていると、突然寝室にメリーが泣きながら入って来て、「どうして彼は死ななければいけなかったの?」と訴えかけてきました。二人は困惑しながらも、メリーを抱き寄せ、ベッドの中で抱きしめました。

【承】- アメリカンバーニングのあらすじ2

アメリカンバーニングのシーン2 その後高校生になったメリーは思春期を迎え、ますます政治的なニュースに感化されるようになってきました。母親のドーンに対して嫌悪感を露わにし始め、テレビで放送されるジョンソン大統領の話に苛立ちを見せたり、両親に対してベトナム戦争のことを引き合いに非難したりするようになりました。反戦運動にのめり込み始めたメリーは、ニューヨークまで出てデモに参加することが増えていきました。夜の帰りも遅くなり、シーモアの心配事が増えていきます。
ニューヨークへ行くことをやめさせようと、シーモアはメリーにある提案をします。それは、ニューヨークまで行かず、住んでいるこの地域で運動を行ったらどうだというものでした。メリーは、このような田舎で運動をしても何も変わらないと言いますが、シーモアはそれを勧め、郵便局の辺りで行ったらどうだと言います。
それから数日後、街の郵便局が爆発するというテロ事件が発生しました。そのテロで店主が命を落としました。その後メリーが失踪したためFBIはメリーを犯人と疑い捜査を始めました。家宅捜索に入るFBI局員に対しシーモアとドーンは娘の無実を訴えますが、耳を貸しません。その日から、シーモアとドーンのメリーの行方探しが始まりました。FBIの操作とは別に、シーモアは独自に探しますが、手がかりすらつかむことができませんでした。シーモアは、メリーに関するどんなに小さな情報でも受け入れ、駅でメリーらしき人物が目撃されたという情報が入れば、すぐに駅へ向かい、数日待ったりもしましたが、進展はありませんでした。ドーンは次第に精神バランスを崩し始め、シーモアの会社に来て踊り出したりするなど奇行が目立ち始めていました。
そんな中、出勤していたシーモアの元へ一人の若い女性が訪ねてきました。リタと名乗る彼女は大学で革細工についての研究をしており、話を聞きに来たと言うのです。シーモアはリタを好意的に受け入れ、その場で彼女のために手袋を作ってやりました。社長室に彼女を招き入れ、話をしていると、彼女はシーモアに、「ヘップバーンがお好みよ」と言いました。メリーが部屋にヘップバーンのポスターを貼っていたことを思い出したシーモアはメリーを知っているのか問いただしますが、リタはメリーの居場所は答えず、彼女は両親を憎んでいると告げます。そして、リタはシーモアに、現金を持ってホテルへ来るように要求します。

【転】- アメリカンバーニングのあらすじ3

アメリカンバーニングのシーン3 シーモアは、リタに指定されたホテルの部屋にケースに入れた現金1万ドルを持って行きました。そこにはリタがおり、シーモアはメリーの居場所を教えるように要求しますが、リタはベッドに横になりシーモアを誘惑し始めます。予想していなかった展開に困惑するシーモアに対し、リタは下着のつけていない下半身を露わにしてシーモアを誘惑します。断り続けるシーモアをしつこく誘惑するリタは、吃音で言葉に詰まるメリーの真似をして誘惑して見せました。耐えられなくなったシーモアは現金を置いて部屋から飛び出して行きました。その後我に帰り急いで部屋に戻りますが、既にリタの姿はありませんでした。
精神的にダメージを受けていたドーンは、ある日からシーモアに対して愚痴を言うようになり、遂には「本当は違う男と結婚するはずだった」「シーモアと結婚したのが間違いだった」「シーモアがしつこく迫って来た」と口にし始めます。結婚した当時、ドーンがロウに食い下がり結婚までこぎつけていたため、シーモアはドーンの変わりようにショックを受けます。そしてドーンは「整形したい」と言うようになりました。シーモアは当初は反対していましたが、次第に迷いを見せ始め、医師である弟のジェリーに相談したりして、「ドーンのためになるなら」と整形を許可します。
整形して若い頃のような美貌を取り戻したドーンは精神的なダメージも見せなくなり、元の社交的な人物に戻りました。芸術家の男性と知り合い、彼にシーモアと自分の新居の設計を依頼したりするなどします。ある日、シーモアはドーンとその芸術家の個展を訪れます。夜になり会場から帰るため車に乗り込もうとすると、シーモアは遠くにリタを発見します。シーモアはドーンに1人で家まで帰るように頼み、急いでリタを追います。
シーモアはリタを路地裏まで引っ張って行き、警察がいるのも御構い無しに大声でメリーの居場所を問いただします。リタは、もう自分も手に負えなくなりメリーとは連絡を取っていないと言います。シーモアが更に問い詰めると、居場所だけなら知っているとこぼしました。リタは仕方なくシーモアをその場所まで連れて行きました。
そこは汚らしい路地にある、古びたアパートでした。リタに車を降ろされシーモアは1人で外からそのアパートを眺めていると、一室の玄関が開きました。そこから女性が出てきて近づいてきます。ろくな灯も無いためしばらく顔を判別できなかったシーモアでしたが、暗闇から現れたその女性は、金髪で、鼻から下を肌色の布で覆っていましたが、紛れもなくメリーでした。彼女は現在、インドで伝わるジャイナ教に入り、空気中を汚さないために鼻と口を布で覆って生活しており、小さな虫も殺さないように生活しているとのことでした。自分の現状を説明するメリーには、もう吃音の症状は見られませんでした。
くらい道をシーモアはメリーと手を繋ぎながら歩いた後、メリーの自宅に入りました。そこには殆ど何もなく少しの家具とベッドが置いてあるのみでした。シーモアはメリーに、また一緒に暮らそうと言いますが、メリーは拒みます。仕方なくシーモアはメリーに別れを告げてそこから去りました。

【結】- アメリカンバーニングのあらすじ4

アメリカンバーニングのシーン2 シーモアとドーンの新居が建った記念に、シーモアの両親、設計した芸術家を招いたパーティが開かれていました。シーモアはそこでドーンを誰もいない部屋に呼び出し、メリーに会ったことを告げようとします。しかし、ドーンはメリーの名を聞いた途端シーモアの話を遮り、もうメリーのことは忘れようと言います。シーモアは驚き理由を尋ねると、メリーは自分たち二人の人生をめちゃくちゃに破壊した存在であるとドーンは言います。その言葉にショックを受けたシーモアは、その後、新居の物陰で芸術家と行為に及んでいるところを目撃してしまいます。限界を迎えたシーモアは、ドーンの制止も聞かず、保存して会ったメリーの私物をゴミ袋にまとめ、それを持って家を出て行きました。
シーモアが向かったのは、メリーの暮らすアパートでした。シーモアはメリーにかつての私物を手渡し、再び、一緒に暮らそうと訴えますが、メリーは断ります。もう自分と関わらない方が良いと言うメリーに、シーモアは最後の質問としてある質問をします。それは、「郵便局を爆発させたのか」というものでした。メリーは悩んだり考えたりする様子も見せず、「やったわ」と答えました。そしてそのまま自宅へと戻って行きました。
それからシーモアは、頻繁にメリーの暮らすアパートの前まで行き立って眺めるという日々を送りますが、とうとうメリーと再会することはありませんでした。

この話を聞いたネイサンはジェリーに、明日のシーモアの葬儀に参列しても構わないかと尋ねます。それに対しジェリーは、「勿論だ。兄を覚えていてくれたのだから」と返しました。
翌日、シーモアの葬儀が執り行われ、棺の側でドーンが悲痛な表情を浮かべていました。葬儀が終わり、解散となったころ、一台のタクシーが葬儀会場に到着し、喪服を着た女性が降りてきました。金髪のその女性は、ゆっくりとした足取りでシーモアの棺の元へ歩み寄って行きます。ドーンは神妙な表情でその女性の顔を見ていました。

みんなの感想

ライターの感想

個人的に好きな俳優であるユアン・マクレガーの監督・主演映画ということで期待して観ました。決してハッピーエンドではないこの作品は、「家族」というものを変わった角度から切り取ってみせた素晴らしい作品だと思います。

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