映画:イチケイのカラス

「イチケイのカラス」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

イチケイのカラスの紹介:2023年1月13日公開の日本映画。型破りな裁判官とエリート裁判官のバディが奮闘する姿を描いたドラマ「イチケイのカラス」の劇場版。浅見理都による同名漫画を原作に、「絶対零度」シリーズの浜田秀哉がテレビシリーズに引き続いて脚本を担当する。メガホンをとるのはテレビシリーズで演出を担当した「コンフィデンスマンJP」シリーズの田中亮。竹野内豊、黒木華が続投するほか、『シン・ウルトラマン』の斎藤工と「信長協奏曲」シリーズの向井理が新たに出演する。

イチケイのカラスの主な出演者

入間みちお(いるま みちお) – 竹野内豊 坂間千鶴(さかま ちづる) – 黒木華 鵜城英二(うじょう えいじ) – 向井理 月本信吾(つきもと しんご) – 斎藤工 土井潤 – 柄本時生 赤城公子 – 西野七瀬 駒沢義男 – 小日向文世 井出伊織 – 山崎育三郎 浜谷澪 – 桜井ユキ 一ノ瀬糸子 – 水谷果穂 小早川悦子 – 吉田羊 小早川輝夫 – 宮藤官九郎 三田村武晴 – 尾上菊之助 木島昌弘 – 平山祐介 植木幸太郎 – 八木勇征 島谷秀彰 – 津田健次郎 島谷加奈子 – 田中みな実

イチケイのカラスのネタバレあらすじ

【起】– イチケイのカラスのあらすじ1

イチケイのカラスのシーン1

画像引用元:YouTube / イチケイのカラストレーラー映像

自転車が雨に濡れています。その雨を部屋の窓から見ていた入間みちおが黒い法服を羽織ると、歩いて法廷へ入っていきます。(映画タイトルは、オープニング時にありません。入間みちおと坂間千鶴の名が出てくる程度です)

夜の洋上。

中型の貨物船「西央丸」の37歳の船長・島谷秀彰が這った状態で、上半身を起こして操舵しようとしています。日本酒が船内に転がっており、他の船員はみんな倒れています。舵を握っていた島谷も、やがて倒れました。舵の横には島谷の家族写真が置かれています。操縦する者がいない西央丸はイージス艦に衝突し、激しい衝突音と共に転覆する様子が映ります。西央丸は沈没し、生存者はなしでした。

岡山県にある亡くなった島谷の墓の前では、法要が行われていました。そこへ防衛大臣・鵜城英二が弔問にやってきます。島谷の妻・島谷加奈子は鵜城に、西央丸が衝突したイージス艦側に手落ちがあったのではないかと指摘して情報開示を要求しますが、鵜城は「航海記録が紛失した」と答えました。加奈子は「夫が事故を起こすわけがない」と食ってかかりますが護衛に引き離され、転倒した際にカバンに隠し持っていた包丁が見つかりました。加奈子は咄嗟に拾おうとして護衛の男性と揉み合いになり、護衛の腕を切ってしまいます。加奈子は傷害罪で現行犯逮捕されました。

【岡山県 日尾美町】

坂間千鶴は裁判官という身分を離れて経験を積む人材育成プログラム「他職経験制度」を活用して、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)から、岡山県の日尾美町(ひおみちょう)に配属されていました。そこで千鶴は2年間弁護士として活動する予定です。

千鶴が担当している弁護士としての初仕事は、尾花トメという老女の交通事故の弁護でした。千鶴は手作りの模型を作って法廷で弁護を行ないます。

ゴールド免許保持者のトメは注意深く運転していたのですが、シキハマ株式会社のトラックが積載していたドラム缶が落ちて立ちのぼった土埃で視界が悪くなり、それが原因で事故を起こしたと訴えていました。坂道の模型を再現して千鶴が力説しますが、なんと裁判長が居眠りをしており、千鶴は大声で注意します。

裁判のあと、千鶴はシキハマ株式会社の工場内診療所へ顔を出しました。すっかり親しくなった女医・小早川悦子といっしょに商店街まで帰ります。通りかかった商店街の花屋の女子高校生・相良恵が悦子に、工場から奨学金が出ることになったと笑顔を見せました。また、和菓子屋の若者・植木幸太郎は千鶴に「売れ残りだけど」と断りつつ団子をくれました。千鶴は礼を言って受け取ります。

千鶴と悦子が入ったのは、悦子の夫・小早川輝夫が経営している「小早川書店」の2階にある「日尾美法律事務所」でした。そこに千鶴は事務所を構えていますが、3箇月が経過しても依頼人が現れずにいたのです。しかし商店街の人たちのご厚意でこのたびトメを紹介してもらい、初仕事に燃えていました。千鶴はやる気に満ち溢れていますが、そこへトメから電話があり別の弁護士に頼むという知らせを受けました。依頼人を奪われまいと、千鶴は急いで自転車に乗ってトメ宅へ駆けつけます。

トメの住む民家へ行くと、カラスが鳴きながら飛んできました。吃驚してよけた拍子にコンタクトレンズを落とした千鶴に近づいたのは、月本信吾という弁護士でした。月本はシキハマの日尾美工場を辞めた人の弁護をしていると話します。千鶴は月本をライバル視して張り合いました。月本が千鶴のコンタクトを見つけて渡すと、トメが千鶴と月本両方に担当してもらうと言いつつ2人を握手させました。手のなかでコンタクトが割れます。

帰りに雑談した際に月本が野球経験者と知り、千鶴は草野球に誘います。週末、隣町の秋名モモタロウチームと対戦した千鶴は、メンバーに井出伊織を見つけて驚きました。井出は東京地方検察庁の検察官で、法廷で何度も顔を合わせた間柄です。井出だけでなく、かつての同僚だった女性事務官・一ノ瀬糸子もその場にいました。糸子は井出と結婚したと言います。

入間のお目付け役として赴任したと話す井出のことばを聞いて、千鶴は愕然としました。千鶴の背後に入間が立ちます。

入間は先週から岡山地方裁判所の秋名支部に異動していました。早くも地裁は荒れていると千鶴は聞きました。

【東京地方裁判所 第3支部 第1刑事部 通称:イチケイ】

イチケイでは部長裁判官の駒沢義雄と書記官の浜谷澪が、入間の異動について噂していました。千鶴の赴任先である岡山県の日尾美町と、入間の赴任先の秋名市は隣町なのです。絶対になにか問題があるだろうとふたりは静かに話しています。

駒沢が挙げたのは、「あの話題」でした。イージス艦と西央丸の衝突事故は既に事故として片づけられていますが、船長の妻・加奈子が鵜城の警備を傷つけた件は岡山の地裁で裁かれるのです。

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