映画:インビジブル暗殺の旋律を弾く女

「インビジブル暗殺の旋律を弾く女」のネタバレあらすじと結末

インビジブル 暗殺の旋律を弾く女の紹介:2018年製作のアメリカ&イギリス合作映画。『ゲーム・オブ・スローンズ』で人気のナタリー・ドーマー主演のサスペンス・スリラー。ある日、ヨーロッパの黒社会を仕切る男の娘が落下事故で死亡。その現場に居合わせた盲目のピアニストの女が、真相を知るヒットマンの男から狙われることになる…。

あらすじ動画

インビジブル暗殺の旋律を弾く女の主な出演者

ソフィア・マッケンドリック(ナタリー・ドーマー)、マーク・ゴードン(エド・スクライン)、ベロニク・カヴァル(エミリー・ラタコウスキー)、アレックス・ゴードン(ジョエリー・リチャードソン)、ナイル(ジェームズ・コスモ)、ゾラン・ラディチ(ヤン・ベイヴート)

インビジブル暗殺の旋律を弾く女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①盲目のピアニストの女性・ソフィアの上階の女性住人・ベロニクが殺害される。マークは目撃者であるソフィアの殺害を命じられたが、ソフィアが盲目と知り暗殺を中止、以後なにかと気にかける。 ②ソフィアは裏社会のボス・ラディチに復讐をするために、ラディチ好みの盲目を装っていた。ソフィアに殺人をさせたくないマークがラディチを殺害、しかしマークも命を落とした。

【起】- インビジブル暗殺の旋律を弾く女のあらすじ1

インビジブル暗殺の旋律を弾く女のシーン1 若い女性、ソフィア・マッケンドリックが、何者かに首を絞められます…。
(このシーンは、後に出てくる)


ソフィアは盲目の女性です。遺伝性のもので、5歳の時に失明しました。
ソフィアはピアニストで、普段はサングラスをかけ、盲目者用の杖を使って歩きます。
盲目のソフィアには、知人はそう多くはありません。
行きつけの喫茶店でヴァイオリンを引く男性や、演奏関係者くらいで、演奏も常に頼まれるわけではありませんでした。但しソフィアの腕前はよいので、好評です。

ソフィアの住むアパートには、香水で存在がすぐに分かる女性ベロニク・カヴァルがいました。
ベロニクはソフィアとエレベーターで、会話を交わす程度の仲です。しかし、香水の名を聞いてもベロニクは答えません。
ベロニクはソフィアの真上の部屋に住んでいました。
ソフィアがピアノを弾いていると、真上から男女の口論が聞こえます。

翌日。
階段ですべって転んだソフィアは、そこにスカーフが落ちているのに気付きました。
香水で、ベロニクのものと分かります。
転倒した際に右手の腹を切ってしまったのも、ソフィアの癪に障ります。

地下のごみ捨て場から戻ってくる時に、ソフィアの乗るエレベーターに、ベロニクが乗りこんできました。
ソフィアはスカーフを返そうとしますが、ベロニクは「今は駄目、預かっておいて」というと、不意に「秘密の香水は『リキッド・ゴールド』よ」と言います。
(先にネタバレ。この時にベロニクはソフィアにUSBを渡した。香水の名前は、パスワードを意味している)
ベロニクが乗り込む直前に、エレベーターのところに若い男性・マークがいたのですが、ソフィアは盲目なので知りませんでした。


部屋に帰宅すると、ソフィアの上階でまた男女の口論が聞こえます。
その後に、墜落したような音が響きました。ソフィアは何事だろうと思います。

オスカー・ミルズ警部が訪ねてくると、ベロニクの死を告げました。
ソフィアが本当に盲目なのか、ミルズ警部は最初、疑います。
ソフィアは警部に問われるまま、5歳の時に失明したことや、明るさの区別はつくと答えました。
ソフィアが半年前にこのアパートに引っ越した時には、ベロニクはすでに住んでいましたが、いつから住んでいるかは分からないと、ソフィアは答えます。
警部は盲目のソフィアに名刺を渡すか悩みますが、ソフィアは「字が読める友人に頼む」と言い、受け取りました。


その頃。
ベロニクを殺害した男性・マークは、姉であるアレックス・ゴードンにUSBが回収できなかったことを告げます。
マークが気がかりだったのはもう1つ、ベロニクがエレベーターに乗り込んだ時に、目撃者(ソフィア)がいたことでした。
マークはソフィアの殺害を考えます。

検視官の女性・タニアは、ベロニクの検視を行ないました。
当初、ベロニクの死は自殺かと思われました。しかしベロニクは鼻の整形をした直後です。
自殺をする者が整形をするだろうかと、ミルズ警部は怪しみます。
その後の詳しい解剖で、ベロニクは妊娠12週であることも判明します。

さらにその後、衝撃的な事実が発覚しました。
ベロニクの父親は、武器商人であり裏社会の黒幕でもあるボス、ゾラン・ラディチでした。ボスニア紛争にも関わったと言われています。

【承】- インビジブル暗殺の旋律を弾く女のあらすじ2

インビジブル暗殺の旋律を弾く女のシーン2 ソフィアが部屋に帰宅すると、気配を消したマークが潜んでいました。部屋の隅から銃口をソフィアに向けます。
ソフィアはマークに気付くことなく、そのまま洗面所へ移動しました。マークが死角にいるわけでもありませんが、一顧だにせず歩きます。
マークは静かにソフィアを観察し、ソフィアが盲目であることに気付きます。
盲目であれば、目撃者にはならない…そう判断したマークは、ソフィアを殺害することなく、部屋を立ち去りました。
去り際、ソフィアは少しだけ気配を感じます。


ベロニクの葬儀がいとなまれます。
ソフィアはその席で、ピアノを演奏しました。
曲を気に入ったベロニクの父・ラディチが、ソフィアを呼び出します。
ソフィアはラディチにお悔やみを言いました。
ラディチは盲目の女性が好きで、ソフィアに言い寄ろうとしますが、部下のアレックスが報告をしに現れたので中座します。

その隙に、ソフィアは持っていた小瓶の中身をグラスに入れようとしますが、誤って落として割ってしまいました。
ラディチが戻ってくる気配がしたので、グラスを落とした振りをして、小瓶の存在を消します。
(注:小瓶の中身は明らかにされないが、ソフィアはラディチの命を狙っているので、毒薬であろう)

ソフィアが洗面所を利用した際に、マークの姉・アレックスが接触します。
ソフィアが盲目であることを、アレックスも確認しました。

ソフィアが盲目であれば、別に気に留める必要はありません。しかしマークは盲目のソフィアを心配し、なんとなくあとを尾けます。
暗がりの道で、ソフィアが男たちに絡まれました。
手ごめに遭いそうなソフィアを、マークは助けます。


助けた行きがかりで、マークはソフィアとお茶をしました。
殺害しようとした相手とカフェでコーヒーを飲みながら、マークは不思議な気持ちでいます。
ソフィアはマークがベロニク殺害の張本人と知らず、自分のアパートの真上の住人が飛び降りたという話をしました。
死んだ女性のスカーフを拾っていたのだが、転倒した際に自分の血がついたので、警察に疑われると思ってスカーフの存在を隠してしまった…そうソフィアは言いました。
マークはソフィアを慰めます。


ベロニクの整形や妊娠で、自殺はありえないと思ったミルズ警部は、再びベロニクの部屋を訪問して、捜査をします。
真下の住人、ソフィアがピアノの演奏をし始めたので、ミルズ警部は訪問し、ベロニクの妊娠を告げました。
ミルズ警部を見送った後、ソフィアは郵便受けに入っていた紙片を手にします。
紙片は白紙ですが、点字で場所が記されていました。ソフィアは落ち合う場所へ行きます。


ソフィアが会ったのは、ナイルという初老の男性です。
ナイルは元SAS(イギリス特殊空挺部隊)の隊員でした。
ソフィアは、マークがUSBを捜していることを告げ、USBをナイルに渡します。
その様子を、遠くからマークが観察していました。

(ここが話の分岐点。
ここまでは、ソフィアはただの盲目の、被害者であるか弱い女性に見える。
しかしソフィアがUSBをナイルに渡し、マークのこともとっくに疑っている発言をすることで、ソフィアがただの盲目女性ではなく、何かの諜報員であることが少し見えてくる)

【転】- インビジブル暗殺の旋律を弾く女のあらすじ3

インビジブル暗殺の旋律を弾く女のシーン3 ナイルと別れたソフィアは、謎の車に拉致されます。
それを見たマークは、ソフィアを咄嗟に助けました。
助けた後、ソフィアに「さっき、ルボ=クロアチア語をしゃべっていただろう。USBで何をする気だ?」と問い詰めますが、ソフィアは警察に助けを求めたため、マークはそのまま立ち去ります。


拉致されかけたソフィアは、頭部に軽いけがを負っていました。
病院のベッドに眠るソフィアをナイルが見舞うと、USBのデータを握らせます。
USBの中身は、ラディチが不正を行なった証拠が入っていました。
NATO(北大西洋条約機構)による爆撃後、ラディチが商業資産を安く入手したことが、詳しく記されています。

つまり、娘であるベロニクは、父・ラディチの不正を暴こうと考えていました。
ナイルはさらに、情報をもたらします。
ベロニクは単独で父・ラディチを裏切ろうとしたわけではなく、共犯者がいました。
共犯者は「セレブロ(銀)」という偽名、暗号で呼ばれています。
ベロニクは「ゾロト(金)」と呼ばれていました。
セレブロなる者を見つければ、ラディチに会えるとナイルが言います。

ナイルはこれ以上深入りするなとソフィアに言いますが、その時にミルズ警部が病室へやってきたので、そのまま部屋を立ち去りました。
ソフィアは寝たふりを装います。


ただの盲目女性だと思っていたソフィアが、自分だけでなく別の組織からも狙われていると知ったマークは、ソフィアを猛烈に意識しました。
その気持ちは次第に、恋に似たものに変化します。
マークはソフィアに会うと、助けたいと言いました。
ソフィアは自分の過去を、マークに話します。


…ソフィアは、ボスニア・ヘルツェゴビナのビイェリナという村に住んでいました。
そこへ紛争で、セルビア民族が侵攻してきます。
一家は全滅し、生き残ったのはソフィアだけでした。両親と姉が亡くなります。
ソフィアの母は盲目で、幼いソフィアにピアノを教えていました。
姉は盲目ではありませんでしたが、母は「目が見えない妹の気持ちが分かるよう」、目隠しをしてピアノを弾かせていました…。
(先にネタバレ。恐らくソフィアの正体は「姉」のほう)


ソフィアはマークに、姉のアレックスに会わせてくれと要求し、アレックスにはUSBを見せて、「ラディチと2人きりにさせてくれ」と頼みます。

アレックスの差配で、ラディチとソフィアが2人きりになりました。
ラディチは「家で追悼会がある」とソフィアを誘います。
車中でソフィアはナイフでラディチを襲おうとしますが、読まれていました。
ラディチは昔話をします。

…ラディチの隣人は、目の見えない女性でした。人妻です。
ラディチは昔から盲目の女性が好きで、その人妻をある日、レイプしました。
信仰心の強い人妻は、レイプで妊娠したものの堕胎できず、そのまま出産します。
それが、ソフィアでした…。

【結】- インビジブル暗殺の旋律を弾く女のあらすじ4

インビジブル暗殺の旋律を弾く女のシーン2 「自分を殺せ、殺してみろ」と脅されて、ソフィアは動転します。
ソフィアは、裏切り者はベロニクとセレブロ(銀)だと言いました。


ラディチを殺せなかったソフィアは、その足でミルズ警部のところを訪問しますが、途中で引き返しました。
あとでミルズ警部は、監視カメラのソフィアの映像を見ますが、何か違和感が残ります。
違和感の正体を突き止めたくて、ミルズ警部は何度も映像を見直しました。
(実はソフィアは、杖なしでもまっすぐ歩ける。つまり盲目ではない。それがこの監視カメラ映像から分かる。
ソフィアが立ち去ったのは、マークの写真が指名手配犯として掲載されているのを見たため)

ソフィアがいるカフェにやってきたミルズ警部は、「何を隠しているのだ」と聞きます。
ソフィア・マッケンドリックという名の本当の女性は、生後3か月で亡くなっていました。
ミルズ警部はそれを指摘します。
それでもソフィアは、何も語りませんでした。
(ソフィアの本名は違うということは分かったが、本名が明かされないまま終わるので、ソフィア表記のまま書かせていただく)


姉のアレックスは、マークと共に逃げようとしますが、マークはソフィアにこだわりました。ソフィアを迎えに行こうとします。
単独で空港へ向かったアレックスは、途中で射殺されました。
ベロニクと組んでいた裏切り者は、アレックスでした。
(アレックス・ゴードン、イニシャルが「AG」。銀の元素記号は「Ag」)


ソフィアの部屋にラディチがやってきます。
ソフィアとラディチが戦っていると、そこへマークがやってきました。
ラディチはソフィアの首を絞めているところでした。
(ここがオープニング)

マークはラディチにタックルし、ラディチは娘のベロニク同様、窓から墜落死します。柵に刺さったので即死間違いなしです。
ところが、ソフィアが持っていたナイフが、マークの腹に刺さりました。ソフィアは、ラディチを殺そうとして、ナイフを手にしていたのですが、それが誤ってマークに刺さったのです。
ソフィアはマークのために救急車を呼ぼうとしますが、さえぎったマークは「もう助からない。君が去る姿を見たくない」と言いました。
ソフィアはマークに目隠しをし、立ち去ります。
(マークはソフィアに惹かれていたが、ソフィアの方でもマークに気があった様子)

その頃、警察署ではやっと、ミルズ警部が違和感の正体に気付きました。
ソフィアが盲目ではないと気付いたミルズ警部が、部屋に踏み込んだ時には、ラディチとマークの遺体があるだけです…。

ソフィアは杖なしで、足早に夜の街へ消えていきました。
(ソフィアは家族を殺された復讐から、ラディチ殺害を計画していた。
ソフィアは素人ではないものの、所属する部署は明らかにされない。
ソフィアは復讐のため、ラディチ好みの盲目の女性…自分の妹…を演じていた)

みんなの感想

ライターの感想

なんとせつない、そして全部見ると「うわあ、すごい…」と思う作品。
実は正直、前半は退屈なのだ。
そして途中のところで書いている通り、前半はずっとソフィアのことを「かよわい女性なんだな」と思わせられる。
しかし! それが、ナイルの登場によって、がらっと変わってくるのだ。
ここ以降が、ほんと、物語の本番といった感じ。
「まさか…目が見えてたりしないよね…」と思い始めると、やっぱり見えてた!
あっぱれなどんでん返し。そして、なんと高い完成度。おみごと。

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