「エクスポーズ暗闇の迷宮」のネタバレあらすじと結末の感想

エクスポーズ 暗闇の迷宮の紹介:2015年製作のアメリカ映画。『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがニューヨーク市警の刑事を演じ、危険に巻き込まれながらもショッキングな真実を暴いていくさまを描くスリラー。相棒を殺された刑事が、相棒が撮影した写真を手掛かりに単独で困難な捜査に挑む。『ノック・ノック』でもキアヌと共演したアナ・デ・アルマスらが出演。

予告動画

エクスポーズ暗闇の迷宮の主な出演者

イサベル・デ・ラ・クルーズ(アナ・デ・アルマス)、スコッティ・ガルマン刑事(キアヌ・リーヴス)、ゴールウェイ警部(クリストファー・マクドナルド)、ジョナサン・ジョーンズ〔ブラック〕(ビッグ・ダディ・ケイン)、ジャニン・カレン(ミラ・ソルヴィノ)、マニュエル・デ・ラ・クルーズ〔ロッキー〕(ゲイブ・バーガス)、ジェセニア(サンディ・ティーダ)、ナルド・ルイス(アリエル・パチェコ)、ジョーイ・カレン刑事(ダニー・ホッチ)

エクスポーズ暗闇の迷宮のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ニューヨーク市警のジョーイ・カレン刑事が殺害された。相棒のスコッティはジョーイの死の捜査をしたいが、上司らは難色を示す。ジョーイは悪徳警官だったため下手に悪事を掘り起こすと遺族年金がおりないと、スコッティに助言する。それでもスコッティは捜査を開始する。 ②ジョーイが利用していた裏の世界の住人たちが容疑者として浮上。しかも揉めて殺人事件も多発。犯人はジョーイにレイプされた、境界性人格障害の若い女性・イサベルだった。

【起】- エクスポーズ暗闇の迷宮のあらすじ1

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。
ショートカットの若い女性・イサベルは、ドミニカ系ないしはプエルトリコ系の男性・ホセと結婚しています。
ホセは1年前からイラクに派兵されており、イサベルは夫・ホセの家族と住んでいました。ホセの母・グロリア、ホセの弟・ロッキー、妹・マリソル、ホセの姉・エヴァは幼い息子・グッチを連れて戻ってきていますから、大所帯です。
夫・ホセとはもう1年会っていませんが、義弟のロッキーはイサベルを実の家族同様に慕ってくれていますし、マリソルとの関係も良好でした。
イサベルは保育所に勤務しています。
ある夜、義弟のロッキーとロッキーの恋人・ジェセニアとクラブ・マイアミに飲みに行ったイサベルは、そこでロッキーの悪友ナルド・ルイスがロッキーに声をかけてきたのをきっかけに、ひと足先に帰宅することにしました。
この時の店の前の様子を、車からこっそり撮影する人がいました…。
夜道を歩き、長い地下道を通ったイサベルは、ホームレスが落とした果物を拾う手伝いをします。
(※)ホームで電車を待ちながらベンチに座っていたイサベルは、ゆるい結婚指輪を落としてしまいます。さらにピンヒールも取れてしまいました。
そこでイサベルは、『奇跡』を見ます。肌も髪も白い人間離れした男性がホームに立ち、そのまま列車の通るレールの空中を歩いたのです。
男が空中に浮いている姿に驚いたイサベルは、目をみはりました。男はそのまま電車に乗りましたが、イサベルは目の前の出来事が信じられず、電車に乗れませんでした…。(※)

スコッティ刑事はニューヨーク市警察に勤務する中年男性です。妻は先日死んだばかりで、息子・アンソニーはフロリダの姉夫婦のところに預けていました。
そのスコッティ刑事の相棒のジョーイ・カレン刑事が殺されました。背中にナイフが突き刺さった状態で、地下鉄のゴミ箱に捨てられていたそうです。
スコッティ刑事は相棒・ジョーイを殺したのが誰か調査したいと思いますが、上司のゴールウェイ警部は「ラミレスと組め」と言ったきり、事件究明に動こうとしません。
亡くなったジョーイ刑事は何かと悪い噂があったのです。
死の真相を下手に掘り起こして、故人に不都合な事実が浮上してきた場合、遺族であるジョーイの妻・ジャニンが遺族年金をもらえなくなる可能性があったからでした。
新たな相棒を連れてジャニンのところへ説明しに行きますが、夫を殺されたジャニンからすると納得できません。長年の夫の相棒の、スコッティ刑事を責めます。
またスコッティ刑事としても、相棒のジョーイとは家族ぐるみで付き合いをしていたことから、できるかぎり力になりたい、ジョーイの死の真相を突き止めたいと考えました。
スコッティ刑事は独自に調査を開始します。

【承】- エクスポーズ暗闇の迷宮のあらすじ2

ジョーイの情報屋・ウォレスに聞いても収穫はゼロでした。しかしジョーイ刑事が停職中に、ハーレムで何かを調べていたことをスコッティ刑事は知ります。
殺害現場にジョーイ刑事のカメラが落ちており、スコッティ刑事はカメラの写真を見て、そこから手掛かりを得ようとします。
そこに写っていたのは、クラブ・マイアミから出て来たロッキー、ジェセニア、ナルド・ルイス、イサベルでした。クラブの外の車から写真を撮っていたのは、ジョーイ刑事でした。スコッティ刑事は早速この人物を調べ始めます。

イサベルは地下鉄で見た『奇跡』のことを、夫・ホセの家族に話します。ホセの家族は信心深く、近いうちに特別なことが起きるのかもしれないと思いました。
事実、義理の妹のマリエルが、恋人のヘクトルにプロポーズされました。家族みんなで喜びます。
さらにイサベルは、白い肌に白い髪の、中世のドレスを着た女性も目撃しました。
イサベルが勤務する保育所で、イサベルが特に気にかける少女がいました。エリサという少女です。
エリサは白い馬のぬいぐるみをなくして、がっくりしていました。イサベルは店を探して白い馬のぬいぐるみを買い、エリサにプレゼントします。
エリサはそれを気に入り、イサベルという名前をつけました。
夫・ホセとは時々パソコン通話で話をしていましたが、そのホセが数日中に帰国することが決まりました。
ところがホセの飼い犬がトラブルで死んだばかりか、帰国する筈だったホセが戦闘中に命を落とし、遺体となってアメリカに帰国します。
若くして未亡人になったイサベルは、放心状態でした。それでもホセの家族と一緒に暮らします。
その矢先、イサベルは自分が妊娠していると知りました。不思議なことが起きますが、これは『奇跡』だと思ったイサベルは、食事中にホセの家族に報告します。
しかし…ホセの家族は今回ばかりは『奇跡』を信じず、イサベルが誰かと浮気して作った子どもだと思いました。ホセの母・グロリアは家を出ていけと言います。
信じてもらいたいイサベルは、一番親しい義弟・ロッキーだけは信じてくれるだろうと思いましたが、ロッキーも目をそらします。
イサベルは同じ市内にある自分の実家に帰されました。
イサベルの両親は何も聞かず、受け入れます。受け入れますが、腫れものを触るように接します。父親はイサベルに話しかけませんし、母親もイサベルの顔色ばかりうかがいます(この理由は最後に記す)。

【転】- エクスポーズ暗闇の迷宮のあらすじ3

実家でイサベルは暮らし始めました。

スコッティ刑事は写真の人物について調査を始めます。その直後、スコッティ刑事が聞き込みしたジョーイ刑事の情報屋・ウォレスが殺されました。
まず掴めたのはロッキーのことでした。ロッキーには前科があり、3年間刑務所に入った後、現在は精肉店で働いています。
続いてロッキーと会話を交わしているナルド・ルイスの正体も掴めます。ナルドはJ・ジョーンズ、通称・ブラックと呼ばれる裏の世界の住人の部下でした。
ブラックとジョーイ刑事の間で諍いがあったのではないかと睨み、スコッティ刑事は調査を進めます。
しかしそこから先は苦戦しました。スコッティ刑事がいくら聞き込みをしても、裏の業界の結束は固く「英語が通じない振り」をしてスペイン語を話すのです。
スコッティ刑事がジョーイ刑事の死を調べるのを煽るためか、ジョーイの妻・ジャニンはしきりとスコッティを誘惑します。
ある時ジャニンが、夫のジョーイ刑事が売人から金を巻き上げていたことを洩らしました。上司のゴールウェイ警部が言うとおり、ジョーイ刑事は悪事を働いていたのだと知り、スコッティ刑事は落ち込みます。
それでも調査を続けました。どうしても真相を知りたいのです。

ブラックがロッキーに会いに、精肉店へやってきました。そしてロッキーに、ジョーイ刑事との関係を警察に話せと命令します。ブラックが疑われているからです。
ロッキーはジョーイ刑事に利用され、3年間の服役を余儀なくされていました。
ロッキーはそれでも警察に何も話しません。結果、ブラックが第一容疑者として警察に拘束されます。
ブラックは釈放されました。無実が証明されたのです。ブラックは「殺したかったが、誰かに先を越された」と本音を洩らしました。
そして指示通り動かなかったロッキーの脇腹を銃で撃ちますが、ロッキーは最後の煙草を吸う振りをして、ライターを差し出したブラックにやり返しました。
ロッキーもブラックも死にます。

実家に戻ったイサベルは、保育所もやめてウエイトレスのアルバイトをしていました。
ある日、以前から気になっていたエリサを、日没後の公園で見かけます。
エリサの家は事情があるようで、両親は健在なのですが、母親の帰宅が遅い日には、エリサは家に帰りたがりませんでした。まだイサベルが保育所に勤めていた頃から、気になっていたことでした。
その日、公園にいるエリサに声をかけたイサベルは、エリサの首に痣があるのを見つけます。
イサベルは「私は昔、エリサという名が好きで、友だちにエリサと呼ばせていた」という話をしました。

【結】- エクスポーズ暗闇の迷宮のあらすじ4

エリサを実家に連れ帰ったイサベルは、両親にも内緒で自室にエリサをかくまいます。今夜だけ家に泊めるから、明日は帰ろうねとエリサに言いました。
翌日、イサベルはエリサを家に送ろうとしますが、エリサは帰りたがりません。路上にまた白い肌に白い髪の中世風の女性が現れます。

捜査に行き詰まったスコッティ刑事は、最後の頼みの綱は、写真に写ったカタギ風の女性だとイサベルを探し始めます。
ジョーイ刑事の妻・ジャニンに聞きますが、知らないと言いました。
現場に残った証拠品を探ったスコッティ刑事は、イサベルと彫られた指輪を見つけます。

イサベルがクラブ・マイアミに行ったあの日の帰途、全く別のことが起きていました。
(※印のところを参照)
実は男でも女でも気に入った相手をレイプするジョーイ刑事は、その日、イサベルを見て追いかけました。
長い地下道を抜けて地下鉄のホームに向かったイサベルを拉致すると、地下道の奥に連れ込んで、無理やりにレイプしたのです。その際に指輪は落ち、ピンヒールは折れました。
そして…イサベルは幼い頃から、父親に何度も性的な暴力を受けていました。イサベルが実家に戻された時、両親が腫れものを扱うようにイサベルを迎えたのは、過去にそういう背景があるからです。
幼かった頃のイサベルは、精神の均衡を保とうとして、エリサというもう1人の少女の人格を作り上げました。
結婚してからは幸福な生活が続いたのでエリサは必要なく、見えなくなっていました。
しかしジョーイ刑事にレイプされたイサベルは、その現実を認めたくありませんでした。
バッグからナイフを出してジョーイ刑事の背中を刺したイサベルは、ごみ箱に遺体を捨てます。この時、果物を拾ってもらったホームレスが、死体遺棄の現場を見ていました。
(但しホームレスは事情聴取を受けていないので、警察に話をしていない)
レイプの事実を認めたくないイサベルは、すべてを忘れようとしました。そして自分に都合のよい『奇跡』の映像(白い男性がホームに浮く)を見たことにし、自分の記憶を改竄します。
それでも精神の均衡が崩れて来たイサベルのもとに、幼少期のもう1人の人格・エリサが現れました。エリサは実在する少女ではなく、イサベルにしか見えない「もう1人の幼い頃の自分」なのです。
イサベルが妊娠したのはジョーイ刑事にレイプされたからなのですが、ジョーイ刑事のことを記憶から消去したイサベルは、『奇跡』だと心から思いこんでいました。

スコッティ刑事は、イサベルの身元を突き止めて、会いに行きます…。
(スコッティ刑事はここから先、恐らく真実を知ることになる。それをどう対処するかは謎)

みんなの感想

ライターの感想

ディープ、ディープですよ~。見終わった後、なんともいえずブルーな気分になりますよん。
刑事ものだけども、派手なドンパチはなし、カーチェイスもなし。
ただただキアヌ・リーヴスが地道に捜査していくのと、イサベル側の家族の話が進んでいくだけ。
いきなり序盤で白い髪、白い肌の男が空中浮遊するので、度肝を抜かれる。
さらにその女性バージョンがちらほら出没するので、「え、これ、なに?」と思っちゃう。
すべての謎が明らかになるのは最後なのだが、それも観客にのみ見せてくれるというスタイル。
だってイサベルは、勝手に記憶を改竄しちゃってるもん。
しかしこの真相を知るとなんとも強烈…。
スコッティ刑事はおそらく真相に辿り着いてしまうんだろうけど、できればそっとしておいてあげてほしいと思わせるだけの力がアナ・デ・アルマスにありマス。

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