「エスター」のネタバレあらすじと結末の感想

サスペンス映画

エスターの紹介:2009年公開のアメリカ映画。原題の『Orphan』とは「孤児」という意味。3人目の子を流産したケイトは養子のエスターを迎え入れることにしたが…。聡明で物静かな少女が徐々に恐ろしい本性をあらわしていくさまを、子役イザベル・ファーマンが怪演するサイコホラー。

予告動画

エスターの主な出演者

エスター(イザベル・ファーマン)、ケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)、ジョン・コールマン(ピーター・サースガード)、ダニエル・コールマン(ジミー・ベネット)、マックス・コールマン( アリアーナ・エンジニア )、シスター・アビゲイル(CCH・パウンダー)

エスターのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①3人目の子を死産してふさぎこむ妻・ケイトを見て、夫のジョンは養女をもらおうと言った。孤児院で利発な少女・エスターを見た夫婦は気に入り、養女として迎え入れる。ところがエスターは徐々に本性を現し始める。 ②エスターはホルモン異常の病気で、見た目は9歳だが実際は33歳だった。里親の父を誘惑し失敗すると家族を残殺して家に火をつけていた。真相を知ったケイトはエスターを倒すが、夫のジョンは殺された。

【起】- エスターのあらすじ1

2009年、アメリカ。

陣痛が来た妻ケイト・コールマンを連れて、夫のジョンが病院へ運び込みます。
ケイトは3回目の経産婦で、生まれてくる子どもに「ジェシカ」と名付けるつもりでした。
ところが病院の廊下で急に大出血を起こしたケイトは、生まれてきた子が見るもおぞましい血まみれの赤ん坊だと見せられて、絶叫します。
それは、ケイトが見ていた夢でした。

ケイトにはダニエルという息子と、マックスという娘がいましたが、3人目の子どもを死産していました。
その心の傷から立ち直れず、それでケイトは悪夢に悩まされていました。
ケイトが苦しむのを見た夫・ジョンは、孤児院へ行こうと話します。
長男のダニエルは生意気ですが順調に育っています。
娘のマックスは生まれつき難聴の障害を持っており、補聴器をつけていました。ハムデン聾(ろう)学校に通っています。
母・ケイトとは手話で話します。兄のダニエルは、手話をあまり覚える気はありません。
マックスに絵本を手話で読み聞かせしていたケイトは、死んだ娘・ジェシカのことを思い出してふさぎこみます。
そんな情緒不安定な自分が嫌になったケイトは、夫の勧めるとおり孤児院で養女をもらおうと考えました。

次の休みの日、ジョンとケイトは『聖マリアナ女子孤児院』へ行きます。
ケイトは集合室に集まる女児を見ていましたが、設計士のジョンは建物の各部屋をチェックしていました。そこへ、教室の奥に1人の少女がいるのを見つけます。
その少女・エスターは絵を描いていました。ユニークな絵です。
ジョンを相手にしても利発な話し方をするエスターを見て、ジョンは好もしく思いました。
あとでやってきたケイトも、エスターに好感を抱きます。聡明で、悟っている印象を受けます。
シスター・アビゲイルは、「エスターは9歳の少女で、ロシア出身。この数年で英語を学んだ」と話しました。
ロシア出身のエスターを最初に引き取ったアメリカの家族は、火事で他界してしまったそうです。
そんな身の上を聞いてジョンとケイトは、エスターを養女に迎え入れる決意をしました。
エスターは首と手首にリボンを巻いており、絶対に外そうとしないということを、シスター・アビゲイルは2人に伝えます。

そのまま家に連れ帰ったケイトは、車中でダニエルとマックスのことを話しました。マックスのために、簡単な手話をエスターに教えます。
年齢的には、エスターはダニエルとマックスの間に入る形でした。
夫婦が留守の間、ダニエルとマックスの面倒は、ジョンの母(つまり祖母)・バーバラが見ています。
エスターは初対面のマックスに、早速教わったばかりの手話であいさつをし、好印象を与えました。
夫妻の家にピアノがあるのを見て喜ぶエスターを見て、ピアノ教師だったケイトはピアノを教えようと思います。
テレビゲームをするダニエルは、自分の活躍を父・ジョンに見てもらいたいのに、みんなの注目がエスターに向かっていることが不満でした。
ダニエルは腹を立てて、男友だちといっしょに樹上に作ったツリーハウスに遊びに行きます。
その後、義母のバーバラは復職しないのかとケイトに聞きました。
過去にケイトはアルコール依存症に陥り、飲酒運転で事故に遭いかけたことがあり、嫌味を言われます。

夜、雷が鳴りました。
補聴器を外して眠るので、雷に気付かず眠りこんでいるマックスのところへエスターが行くと、マックスと一緒に夫婦の部屋に行き「雷が怖い」と言って、一緒に寝ました。
(怖がっている振りをして甘えることで、早く夫婦との距離を縮めようとしている)

初の登校日。エスターは古めかしいドレスを着用します。
ただの学校なのに、よそゆきのドレスを着て行くエスターを見てダニエルはバカにし、ジョンとケイトもやんわりと別の服を着ていくべきではと言いました。しかしエスターはその服で行くことを主張します。
案の定、クラスでエスターはバカにされました。エスターはバカにした生徒の顔を記憶します。

家に帰るとエスターは、妹のマックスと一緒に遊びました。積極的に妹の面倒をみようとします。
ダニエルは空気銃で空き缶を撃って遊んでいましたが、ふとハトを見つけて、試し撃ちのつもりで当てました。当たったハトは落ち、動けなくなります。
そこへエスターとマックスが近づきました。事情を知ったエスターは、苦しみを長引かせるのかと言い、石で止めをさすようダニエルに言います。
怯えてできないダニエルの代わりに、エスターは躊躇なく石を振りおろしてハトを殺しました。ダニエルはエスターの恐ろしい一面を見ます。

入浴時に、エスターが施錠するのを知ったケイトは、やんわりと注意しました。
エスターの入浴中に洗濯物をたんすにしまいに行ったケイトは、タンスの引き出しに分厚い聖書が入っているのを見つけます。
気に留めず、ケイトは元の場所に戻しました。

学校でダニエルの仲間がエスターに嫌がらせをします。
エスターの持っている聖書を落とした少年は、エスターが首に巻いたリボンに手をかけました。
エスターはその瞬間、絶叫します。周囲が驚くほどでした。

学校で悲鳴をあげたエスターのことを聞いて、ピアノを教えながら母・ケイトは話を促します。
エスターは話題を変え、ジェシカって誰と質問しました。死産した娘で、遺骨は温室の白いバラの根元に埋めたと話すと、エスターは涙をこぼします。
それを見たケイトは、なんと心のやさしい子だろうと感動し、エスターを抱き締めました。
エスターが心を開いてくれたと思い込みます。

【承】- エスターのあらすじ2

その夜、夫婦が台所で事に及ぼうとしているのを、エスターに見られました。
翌日、母・ケイトは性教育を施そうとエスターに話しかけますが、エスターは「ファックでしょ」と言ってのけます。
ケイトは、ファックという言葉をエスターが完全に理解し、そのうえで話をしていると気付きました。
初めてエスターのことを薄気味悪く感じたケイトは、夫のジョンに「分析医に診せよう」と言いますが、ジョンは笑って取り合いませんでした。それというのも、ジョンの前ではエスターは、無邪気な少女を装っていたからです。

ジョンが公園に子どもたちを連れて遊びに行った休日。
エスターは、保護者の女性・ジョイスがジョンになれなれしいのを見て、過去に関係があったと見抜きました。ジョイスは母子家庭で、「2階に椅子を運んでほしい」とジョンに頼みますが、ジョンは「ケイトと2人で行くよ」と牽制します。
意地悪な少女・ブレンダが遊具にいるのを見つけたエスターは、保護者の目を盗んですべり台から突き落としました。現場を、マックスが目撃します。
ブレンダの父が「突き落とされたらしい」と言いますが、エスターは滑ったと証言しました。
夕食時、エスターにひどいことを言うダニエルを叱った父・ジョンは、ツリーハウスに施錠すると「エスターに謝罪するまで鍵は返さない」と言います。

翌日、女子孤児院のシスター・アビゲイルから電話があり、その後の経過をケイトに聞きました。
ケイトは順調だと答えますが、アビゲイルが求めるにもかかわらず、エスターは電話に出ようとしません。
ケイトは、エスターが歯医者に行きたがらないことを報告し、つい先日、同級生のブレンダがケガしたことを告げました。アビゲイルがその話に食いつき、ケイトは「骨折と6針のケガだ」と話します。
電話の後、ケイトはエスターがピアノで完璧なチャイコフスキーを弾けるのを知って、驚きました。
なぜなのかと聞くと「弾けるのかと質問されなかったから」「あなたは教えたがっていた、だから教わったのだ」とエスターは答えます。
ここに至ってエスターはかなり変わった娘だと、ケイトは気付きました。

その夜、ケイトはエスターの話をしますが、考えすぎだろうとジョンは取り合いません。
むしろ公園での出来事から端を発し、ジョンとジョイスが10年前に浮気していた話題になりました。ジョンは「昔のこと」と弁明しますが、ケイトは「私が聞いたのは2年前だから、まだ昔のことと思えない」と口論になります。
絵を描きながら盗み聞きしていたエスターは、にやっと不敵な笑みを浮かべます。

シスター・アビゲイルが訪問すると、ジョンとケイトに「間違いだったかも」と言います。
アビゲイルは電話の後に調査をして、「エスターの周囲でケガ人が多く発生している」という事実を突き止めていました。
前の家でも万引きの現場やケガの場面に、必ずといっていいほどエスターがいたらしく、「ハサミを手に持ったまま倒れた少年の横にエスターがいた」「前の養子の家・サリバン家の火災」にも、エスターが関与していた可能性を指摘します。
それ以前のエスターの詳細は、ロシアに問い合わせ中とのことでした。

その間に、エスターはマックスと2人で父・ジョンの金庫を開け、銃を取り出します。
銃弾を込めると、エスターはマックスを連れて橋の先まで行きました。「シスター・アビゲイルを脅して、もう二度と来ないようにする」とエスターはマックスに手話で告げます。
マックスに手を振って止める係を命じておきながら、エスターはマックスを車道に突き飛ばしました。
それを見たアビゲイルは車をスリップさせ、道端に車が停車します。
転んだマックスに駆け寄ったアビゲイルを、背後からエスターはハンマーで殴りました。
マックスに命じて2人で車道脇にアビゲイルを移動させると、坂道から落とし、さらにアビゲイルにハンマーでとどめをさします。
マックスに隠すのを手伝わせたエスターは、後でツリーハウスに血のついた衣服や手袋、凶器のハンマーを持ち込んで隠し、「手伝ったあなたも刑務所行きよ」と脅しました。
いっぽうで「あなたは大事な妹だから、傷つけない」と言ってハグします。

ツリーハウスから出てくる2人を目撃したダニエルは、咄嗟に隠れました。しかしエスターに気付かれます。
エスターはその夜、ダニエルの寝室に潜りこむと、首にカッターナイフを押しあてて脅しました。失禁したダニエルを見て高らかに笑います。

カウンセリングに連れられたエスターは、分析医を上手に騙しおおせました。
しかし自分の結果を知ることはできないので、エスターは後でトイレに行き、ひとりで暴れて発散します。
ケイトは分析医に「エスターの方は懐こうと努力しているのだが、ケイトの方が拒否している」と言われました。そんなことはないと思いつつも、ケイトは反駁の手段を知りません。
帰宅したケイトは、孤児院の職員から電話を受けました。アビゲイルが昨晩から戻っていないと知らされます。
その後、警察がアビゲイルの遺体を発見し、ジョンとケイトは事情聴取を受けました。
ケイトは、エスターを疑います。

【転】- エスターのあらすじ3

自室にこもったエスターは、水槽についているブラックライトを取り出すと、壁にかざしました。
日光と蛍光灯の下だと「白い家」に見える絵は、ブラックライトをかざすと「火事で燃えている家、その窓から人が助けを求めるもの。首吊り、刺殺体」が描かれています。

エスターが何の病気に該当するか考えたケイトは、「反社会的人格障害」「境界線人格障害」「発達障害」などとネットで検索してみます。
「人を殺す子ども」と検索すると、「情緒障害の子ども」という論文が出てきました。
プリントアウトしたケイトは、夫のジョンに「エスターはこの病気ではないか」と話します。
しかしジョンは全く相手にしませんでした。繰り返しますが、「ジョンの前では」エスターは子どもらしい振る舞いを見せるのです。
ジョンはケイトが育児にストレスを感じているのだと思い、「負担なら人を雇おう」とアドバイスしました。
納得できないケイトはロシアの孤児院に問い合わせようとしますが、記録がないと言われます。

ケイトはダニエルとマックスに「エスターに関して、怖いことはないか」と質問しますが、2人ともに首を振ります。ダニエルもマックスも、エスターに脅されているのです。
再び情緒不安定に陥ったケイトに、エスターが花を差し入れました。
ところがその花は、死産した娘・ジェシカの遺骨を撒いたところにある、白いバラです。
ケイトはエスターの行為には悪意があると思い、反射的にエスターの左腕をひねりあげました。
それを止めたジョンは、「知らなかったんだろう」ととりなします。

夜、エスターは万力(まんりき 挟んで固定する工具)で自分の左腕をひねりあげました。
その後、ジョンを呼び「まだ腕が痛むの」と訴えます。
エスターの左腕が青く腫れあがっているのを見て驚いたジョンは、救急病院に連れていき、骨折と診断されたとケイトに言いました。
ケイトはそこまで強く握っていないと主張しますが、暴力を振るった母親と思われます。
自分を信じずエスターの言い分ばかりが通るので、ケイトは悲しくなってワインを買いにいきました。
グラスに注いだものの、禁酒を破るに至らず、ワインは飲むのをやめて流しに捨てます。

ダニエルとエスターを学校へ送って行った時、ダニエルの忘れものに気付いたケイトは、エンジンをかけたままサイドブレーキを引いて、ダニエルに渡しに行きます。
その間に運転席に乗り込んだエスターは、ギアをバックに入れてサイドブレーキを解除しました。
後部座席のチャイルドシートにマックスを乗せたまま、車は坂道を後退していきます。
雪の中に突っ込んでマックスは無事でしたが、このことでケイトはジョンや義母・バーバラから信頼を失います。
さらに酒の空き瓶が見つかったことから、また飲酒運転したのかと思われました。ケイトは捨てたと主張しますが、聞き入れられません。
ジョンは「禁酒の施設に1週間入所しろ」とケイトに詰め寄ります。

夫婦が口論しているのを、マックスがつらそうに見ていました。
横にエスターが立ち、「言えばママを殺すわ」と囁きます。

手話を使えない兄のダニエルが、妹のマックスに先日のツリーハウスについて質問します。
マックスはダニエルに、絵で示しました。アビゲイルの殺害と、その凶器をツリーハウスに隠していることを、ダニエルは理解します。
しかし部屋の外でエスターが聞き耳を立てていました。

落ち込むケイトのところへエスターが来ると、「あなたのことは日記を読んで知っている」と言います。
過去の飲酒運転のことを挙げて、エスターはケイトに母親失格だと責めました。
ケイトは、エスターが自分に対しては本性を現し始めたと思い、急いでエスターの出自を調べます。
孤児院に再度問い合わせると、どうやら違法な養子縁組だったために記録がないと分かりました。
何か手がかりがないかと思ったケイトは、エスターの私物の聖書をあさります。
そこには男性の写真が複数枚、挟まれていましたが(たぶん過去に標的とした男性)、聖書の最後に〝サールン・インスティチュート〟というスタンプがありました。
藁にもすがる思いで、ケイトは電話します。言葉が通じませんが、やがて英語が分かる人に交代してくれました。
〝サールン・インスティチュート〟は孤児院ではなく、精神病院でした。さらにロシアではなく、エストニアだと知ります。

同じ頃、ダニエルはツリーハウスに行って物証を得ようとしました。
ところがエスターが先回りすると、ダニエルの前で証拠を焼きます。
ツリーハウスに閉じ込められたダニエルは、焼死しそうになりました。樹木に飛び移りますが、炎が迫って仰向けに転落します。
エスターは石を振りかざし、とどめをさそうとしますが、マックスが止めました。
そこへ火事に気付いた母・ケイトが駆け付けます。

ダニエルは頸部損傷で、病院へ担ぎ込まれました。
今回は家に祖母・バーバラもいたことで、ケイトの手落ちではないことが裏付けられます。
うすうすおかしいと感づき始めたバーバラは、エスターを自分の元に留めて夫婦で会話をさせました。
ケイトはジョンに、ロシアではなくエストニアだったことと、エストニア時代のエスターは精神病院に入っていたことを告げます。

【結】- エスターのあらすじ4

エスターはジュースを買いに行くと祖母に言い、こっそりダニエルの部屋に入ると酸素吸入器を外しました。脈に変動があると警告音が鳴るので、装置は自分の指に挟みます。
心拍停止になったのを確認してから、エスターは装置と吸入器を戻しました。
心停止のアラームを聞いて、医師たちが駆け付けます。
取り乱すケイトはエスターを平手打ちし、暴れるケイトに鎮静剤が打たれました。そのままケイトは病院で一泊入院させられます。
この時にケイトに着信があったのですが、ケイトは鎮静剤で眠ったので知りません。
ダニエルの蘇生は成功しました。

ジョンはマックスとエスターを連れて、病院から帰宅します。
夜、エスターは眠っているマックスの補聴器を盗みました。
意気消沈したジョンのもとへ、ケイトのスリップ姿で現れた化粧を施したエスターは、ジョンを慰めます。
エスターはジョンに色仕掛けをしますが、ジョンは拒みました。
腹立たしく思ったエスターは、部屋に戻ります。

病院で目覚めたケイトは、再びの着信を取りました。
相手は〝サールン・インスティチュート〟の医師・ヴァラヴァからで、「エスターが話の聞こえる場所にいないか」と確認したうえで、「家族を安全な場所に避難してから通報しろ」と言います。
ヴァラヴァ医師は、エスターにまつわる恐ろしい事実を話します。

エスターの見かけは少女ですが、本当は少女ではありませんでした。
エスターは本名を「リーナ」と言い、珍しいホルモン異常、下垂体性機能不全という病気です。いわば発育不全の病気で、見た目は9歳の少女に見えますが、生まれたのは1976年でした。現在は33歳の女性です。
にわかには信じられないケイトに、ヴァラヴァ医師は「首に傷跡はないか」と言いました。
〝サールン・インスティチュート〟精神病院では、リーナことエスターが暴れるので、拘束衣を着せていたそうです。それでも暴れるために、エスターの首と両手首には、拘束衣の跡がついているはずだと言いました。
首と両手首に常にリボンを巻いていることを思い出し、ケイトはぞっとします。
歯医者の診療を避けたのは、入れ歯を知られるのを避けるためです。
ヴァラヴァ医師は「彼女は危険人物で、私の知る限りで最低7人は殺害している」と言いました。
エストニアで引き取られた先の家庭で父親を誘惑し、それに失敗すると家族を皆殺しにし、家に火をつけて焼いたそうです。つまり、エストニア時代にもエスターは同じ手口で殺害をしていました。
1年前に精神病院を脱走した後は、行方不明になっていましたが、それ以降もエスターはアメリカでエストニア時代と同じこと(火事があって里親たちが死んでいること)を、ケイトは知っています。
医師の話を聞いたケイトは、急いで帰宅準備をしました。

エスターは部屋に入ると、半狂乱で暴れました。その後、姿を消します。
父のジョンがエスターの部屋に入り、水槽のブラックライトに気付きました。
取り外しができるライトをかざすと、昼間の絵と夜のそれが、まるで異なることを知り、ジョンは愕然とします。
家の絵だけではなく、他の絵にも昼の面と夜の面がありました。さらに壁には、男女のわいせつな行為の絵も描かれています。9歳の少女が描いたものとは思えません。
ここに至って初めて、ジョンはやっと妻・ケイトが繰り返し言っていた「正常ではない」という言葉を信じる気になります。
ジョンが妻・ケイトからの固定電話を取ろうとした時、家の電気が消えました。
地下室に行くと、配線ケーブルがめちゃくちゃに壊されています。

妻のケイトは、夫に電話が繋がらないので、警察に通報しました。車を急いで走らせます。

1階の玄関先で、エスターがジョンをナイフで何度も刺しました。その現場をマックスが目撃し、子ども部屋のクローゼットに隠れます。
ケイトが帰宅しますが、氷でスリップして車が玄関に突っ込みました。車内から銃を取り出し、車の外に出ます。
ケイトは夫の遺体を見て銃を置くと、ジョンの遺体にとりすがって泣きました。
エスターが自宅の銃を持ち出し、ケイトの腕を撃ちます。ケイトは窓から脱出し、温室の天井へ飛び移りました。

マックスはクローゼットに隠れた後、エスターから逃れて温室の中に隠れていました。
娘・マックスを見つけたケイトは、手話で「そこに隠れていて」と告げます。
しかしエスターがマックスに気付き、銃で撃とうとしました。それに気付いたケイトが動転し、慌てたために温室のガラス天井を突き破り、落ちます。
エスターはケイトの下敷きになり、ダメージを受けました。ケイトはエスターの銃を奪い、マックスと共に外へ逃げました。
パトカーが到着し、警官が突入してきます。

ところが警官が温室に駆け付ける頃には、エスターの姿が消えていました。エスターはナイフを持って、ケイトとマックス母娘を追っています。
湖の上で戦った時、ケイトは銃を取り落としてしまいました。娘のマックスが母に向けて放ろうとしますが、場所が届きません。
マックスが銃を撃つと、湖面の氷にひびが入りました。そのままエスターとケイトは湖に落ちます。
2人とも湖面に顔を現わしましたが、エスターはさらにナイフで攻撃してきました。
ケイトはエスターに肘鉄を食らわせ、氷の上に出ます。
足首にエスターがしがみつきながら「ママ」と言うので、ケイトは「私はあんたのママじゃない!」と言うと、蹴って振り落としました。
エスターは湖底に沈んでいきました(死んだ)。

みんなの感想

ライターの感想

エスターという孤児が一家に迎えられ、エスターが来た為に一家が壊滅していくというのが全体を賭してのお話です。
エスターは孤児という経歴を偽っており、実際は成長障害があって体は小さいままの30代であることがわかってしまえば恐怖演出の見方がまるっきり変わってしまいます。
この映画では、エスターという怪物が一家を破壊するというホラーモノではなく、人間関係というのは実はすごく脆くて、ちょっとしたことが原因でもすぐに壊れてしまうよという恐さをみせているのではないかと思います。

ライターの感想

ホラー風味ではあるが、ストーリー的にはサスペンス。しかしホラーのカテゴリーに入れられるほど、恐ろしい内容。
なぜ? と思う人は、だまされたと思って見てほしい。ネタバレされていてもなお、面白いと思う。
最初、聡明そうに見えていたエスターが、徐々に奇怪な行動を取り始める。
「母には変な対応、父には無邪気な娘のまま、兄妹には脅す対応」という、この使い分けがすごい。
さらに吃驚するのが「33歳だと判明して以降のエスターの印象が、がらりと変わる」。
別人が演じているのではないかと疑うばかり。
ラストでケイトと娘のアレックスは助かるのだが(息子のダニエルも病院でなんとか…)、夫のジョンは殺されてしまう。
エスターを倒せたものの、一家が受けたであろうダメージが大きすぎる。本当に衝撃的な内容。
  • マックスさんの感想

    義姉老けすぎ

  • しょんべんさんの感想

    全体的になんとなくエロいんです。最後やたら怖いけどあそこでヌードないんかい。裸でお義父さん誘うとかやと思ったわ。

  • ガストマンさんの感想

    エスター怖すぎ・・。一人で見ない方がいい・・・

  • 匿名さんの感想

    エスターちゃんまじ 悪魔

  • lilyさんの感想

    ちなみに、DVD版ではもうひとつのエンディングが見れますよ。
    ラスト、池に落ちたエスターが実は…です。

  • ライトネウロイさんの感想

    前半部分は賢い子供としてみていたのでなにも感じなかったが種明かし後に違和感がある。
    エスターは33歳の大人だ。しかし彼女の行動は子供そのもの。自分を悪く言う小学生を殺そうとしてみたり、シスターを殺害したり、彼女に害をなすものは排除しようとする。拒絶されれば即殺害だ。
    正直大人としてみれば賢いとは言えないし、行動が短絡的だ。これが7人を確認されているだけで殺し、さらにまんまと孤児として米国に潜り込むだけの知性があるとは思えない。
    いくつの状況証拠があるんだろう。これに気付かないというのはありえない。でも彼らはエスターの都合のいいように動く。
    一人で人形遊びしているような脚本だ。

  • まりえったさんの感想

    楳図かずおの「赤ん坊少女」とよく似た設定だけど、本作のエスターはあまりに怪物すぎ。肉体的な理由で普通の女性として生きられなかったエスターは、幸せそうに見える女性たちに対して、深い嫉妬と葛藤を抱えて生きていたはずだ。「赤ん坊少女」のタマミのように、もっと彼女の心の中を描いてほしかった。7人殺したというのは設定として行きすぎだし、無理がある。サスペンスとしては迫力があるけどね。

  • ヒロヒロさんの感想

    ライトネウロイさんの見解は「まともな人からしたらおかしい」という感想でしかないと思います。エスターは典型的なサイコパスですから。ホルモンの病気で周りはまともに見てくれない、普通の恋が出来ない、劣等感やら何やら色々な気持ちが彼女を壊していったのだと思います。そう考えると違和感はそれほど感じないように思いますが・・・

  • 仕事に殺されるまーんさんの感想

    ヒロヒロさんの意見と同じくです。
    ライトネウロイさんの、見解は「あくまでもまともな人間として(悪魔つきなどなく)」としての見方でしかないかと。
    精神は正常で発達系のみに問題ならば、精神科の医師も出てこないし、傷が残るほどの拘束されてて暴れないですよね……。
    エスターは同い年の子が大人になってゆくなか取り残された「どっちにもなれなかった子」と思います。まともになりたい、私を見て、男女として愛してほしい。切望。嫉妬。居場所のない孤独。無遠慮に向けられる目。
    ジワジワとエスターを長い時間かけて壊し、奥底にあったサイコパスが表にでてきた。
    心も考えも体も全てが未熟な彼女は、短絡的に理想の生活だけを求めて、邪魔なら殺人すら厭わない。
    そんな、可哀想な印象を、取ることが出ないです。。
    社会性って学生時代も大きいですが、社会に出て色んな人と仕事して、話して、狭い世界ではない大きな世界で生きていくからこそ、育つものだと考えてます。
    エスターは「今の私(体)を愛して」と言うてますが誰よりも「今のエスターを愛してない」のはエスター自身だとヒシヒシと感じます。
    大分ぶっ壊れちゃってるので、修復不可ですがエスターに救いがあれば……
    どこかで助けられたら……と。
    エスターの幼少期などの続編があれば喜んで何度でも見ます!←

  • スミレさんの感想

    自己愛性人格障害者の実態を
    少女の姿をした主人公で描いた最高傑作のような気がするね。

    本当の33歳の女性も、こういうことする人がいるから。
    幸せな女性を妬み、注目を集める人を排斥し、美しい女性を叩き自分が一番になろうとする。

    普通の33歳ではなく、やはり嫉妬の権化となったサイコパスの実態。
    男に色目で言い寄るところなどまさに。
    ホラーというより社会問題の映画として見てしまう。

  • 銃マニアさんの感想

    最後のシーンで五連発銃で6発撃っています。??
    エスターが池に落ちる直前姿を消した時、再装填してる??
    結構、銃撃戦で再装填していないのにそれ以上撃ってるシーンがあります。

  • jgucchy01さんの感想

    狡猾な子供に翻弄される家族の話なのですがエスターの豹変ぶりが実に恐ろしく身震いするほどでした。見るポイントはエスターが何者かということ。悪魔のような子供という作品は今までに色々あったと思いますが、こんな角度から来られるとは思わなかったので正直驚きましたね。正体が分かってからのこちらからの見る目も変わっていくのが面白いです。

  • ミスターさんの感想

    とりあえず「サイコパス」で括ってしまう最近の風潮は思慮が浅いと思う。33歳設定は無邪気な怖さを否定してしまい蛇足な感じがする。

  • はなさんの感想

    湖底に沈んで死ぬのはケイトなの?

  • POJIWOさんの感想

    エスターは両親がいなく、孤児で育ち生まれながら、大人に成長出来ないホルモン障害を持った子でした。

    この映画を見て、現実にこのような環境に近い子が世の中に沢山いるのではないのかと私は思いました。

    心を救える人が沢山いる事を願います。

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