映画:オフィサー・アンド・スパイ

「オフィサー・アンド・スパイ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

オフィサー・アンド・スパイの紹介:2022年6月3日公開のフランス&イタリア合作映画。実際に起きた冤罪事件であるドレフュス事件を、『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督が映画化した歴史サスペンス。ロバート・ハリスの同名小説を基にしており、第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。冤罪をかけられたドレフュスを『恋人たちの失われた革命』のルイ・ガレルが、彼の無実を晴らそうとするピカール中佐を『アーティスト』のジャン・デュジャルダンが演じる。

オフィサー・アンド・スパイの主な出演者

ジョルジュ・ピカール大佐: ジャン・デュジャルダン アルフレッド・ドレフュス大尉: ルイ・ガレル ポーリーヌ・モニエ: エマニュエル・セニエ ユベール・アンリ: グレゴリー・ガドゥボワ アルフォンス・ベルティヨン: マチュー・アマルリック フェルナン・ラボーリ: メルヴィル・プポー ジャン=バプティスト・ビヨ将軍: ヴィンセント・グラス

オフィサー・アンド・スパイのネタバレあらすじ

【起】– オフィサー・アンド・スパイのあらすじ1

オフィサー・アンド・スパイのシーン1

画像引用元:YouTube / オフィサー・アンド・スパイトレーラー映像

〝この作品に出てくる登場人物及び出来事は、すべて史実に基づく〟

【1895年1月5日】

フランス・パリにある陸軍士官学校の校庭には、軍の兵士たちが整列していました。そこにユダヤ人の陸軍大尉アルフレッド・ドレフュスが数人の兵士らに連れられています。

ドレフュス大尉は前年1894年11月22日に開かれた軍法会議で、国家反逆罪の有罪判決を受けていました。それを受けてドレフュスは禁錮刑と、軍籍剥奪を言い渡されます。

ドレフュスは「兵士たちよ、私は無実だ」と周囲に整列している兵士たちに声高に訴えますが、ドレフュスの帽子や制服についている階級章や金色のボタンはみんなの前でむしられ、刀もおられて捨てられます。

その様子を少し離れた場所から、ジョルジュ・ピカール少佐は双眼鏡で観察していました。刑を言い渡されたドレフュスがどんな様子かと聞かれて、ピカールは説明します。破産した人のようだという表現が出ると、防諜部の部長・サンデール大佐は愉快そうに笑いました。サンデール大佐は笑っていなくても、病気のせいで常に身体が痙攣しています。

ドレフュスは「私は無実だ」と言いながら、足並みを乱すことなく退場していきました。そんなドレフュスに周囲からは「売国奴」「裏切り者」という声が飛びます。

ドレフュスはフランス領ギアナにある、悪魔島と呼ばれる離島の「岩の独房」に収容されることになりました。誰とも話すことがない孤独な場所です。

ドレフュスの処分のあと、ピカールは病気で退役するサンデール大佐の後釜として防諜部の部長に任命されます。ピカールは「光栄ですが、防諜の経験はありません」と言いますが、構わないそうです。

ドレフュスの有罪に関して、決定的な証拠はあるのだそうです。それを聞いたピカールはしばし、昔を思い起こします。

…ピカールは陸軍大学の士官学校で教鞭を執っていた時代に、教え子のドレフュスと会話をしたことがありました。ドレフュスは学校では優秀で、成績にも自信を持っていました。ある日ドレフュスがピカールのところへ来ると、「成績を低くつけられたのは、私がユダヤ人であることが関係していませんか」と質問しました。ピカールは「それが理由で君の成績を決めたりはしない」ときっぱり否定していました…。

ピカールの友人たちはみな既婚者ですが、ピカールは独身でした。友人らとピクニックへ行った際に、外務大臣の妻・ポーリーヌが「明日夫が出張なので行く」と声をかけました。翌日ピカールの部屋にポーリーヌがやってきて、ふたりは身体を重ねます。

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