映画:オリエント急行殺人事件(2017年)

「オリエント急行殺人事件(2017年)」のネタバレあらすじと結末

サスペンス映画

オリエント急行殺人事件(2017年)の紹介:2017年にマルタ・アメリカ合作で製作されたミステリースリラー。ケネス・ブラナーは主人公の名探偵エルキュール・ポアロを演じ、監督も務めた。1934年のアガサ・クリスティーの同名小説を映画化した作品で、偶然乗り合わせた列車内で起きた殺人事件をポアロが名推理で解決していく。

あらすじ動画

オリエント急行殺人事件(2017年)の主な出演者

エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)、ピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、ゲアハルト・ハードマン(ウィレム・デフォー)、ドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、エドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)、ヘクター・マックイーン(ジョシュ・ギャッド)、エドワード・ヘンリー・マスターマン(デレク・ジャコビ)、ドクター・アーバスノット(レスリー・オドム・ジュニア)、キャロライン・ハバード夫人(ミシェル・ファイファー)

オリエント急行殺人事件(2017年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- オリエント急行殺人事件(2017年)のあらすじ1

オリエント急行殺人事件(2017年)のシーン1 物語は1930年代のエルサレムから始まります。数々の難事件を解決してきた名探偵エルキュール・ポアロはこの地でも名推理を見せ、人々を感心させていました。そんな中、ポアロは急遽イギリスに帰国せねばならなくなり、イスタンブール発オリエント急行に乗り込むことになりました。現地で偶然出会った旧友でオリエント急行を統括するブークは、ポアロのために一等車の席を用意しようとしますが、冬の閑散期にもかかわらず、一等車はほぼ満席でした。なんとか空いている席を取れたポアロでしたが、なぜ満席になったのか、違和感を覚えていました。

一等車に乗り込んでいたのは、上流階級や資産家と思しき人がほとんどで、その中の一人、アメリカ人美術商のラチェットはポアロに接近をはかってきました。ラチェットは紛い物を売ったことで命を狙われており、ポアロに警護を頼みたいといいます。ところが、偽物を売ることを商売としているラチェットをポアロはひどく嫌悪し、その願いをすぐに断ってしまいました。

その夜のことでした。ポアロはラチェットの部屋から物音を聞きました。部屋の近くに待機していたボーイのミシェルがすぐに確認すると、部屋からは「何でもない」と低い声で返事がありました。ポアロはその様子を確認してまたすぐ眠りにつきましたが、再び物音が聞こえてきました。ポアロが外を覗くと、女性が赤いガウンを着て部屋から出て行くのが見えました。そして、それから間もなく、オリエント急行に雪崩が直撃、車内はパニックに陥りました。朝になると、ブークはすぐに救援隊が来ることを乗客に伝えますが、その直後、恐ろしい事実が発覚しました。刺殺体のラチェットが部屋の中で発見されたのです。

ポアロはブークに請われ、早速事件の捜査に乗り出しますが、ラチェットの死には不自然な点が多くありました。ラチェットの体は12箇所もナイフで刺されていましたが、傷の深さがバラバラで一貫性がありませんでした。部屋からは「H」と刺繍された女性物のハンカチを始め、犯人の所持品と思しきものが多く見つかりますが、それらの証拠がかえってポアロを混乱させていました。

そんな中、ポアロはラチェット宛の脅迫状を発見し、ある事件との関連性を見出しました。その事件とは、2年前に起きた悲劇的な事件、アームストロング誘拐事件。名パイロットであるアームストロングの娘デイジーが誘拐され、殺されるという残虐な事件でした。当時妊娠していたアームストロングの妻ソニアは娘の死に衝撃を受け、早産の末に死去。当時、ポアロはアームストロングから事件の捜査の依頼を受けていましたが、その手紙が届いてまもなく、アームストロングは拳銃自殺をしてしまいました。そして、今ポアロの手の中にある脅迫状には、アームストロング一家を死に追いやった犯人カセッティへの憎悪が綴られていました。ポアロはラチェットの正体が事件後姿をくらましたカセッティであることに気づき、犯人はアームストロングに近しい者による犯行だと考え始めました。

一等車はセキュリティが万全で、他の車両の客による犯行は困難でした。そのため、ポアロは一等車の乗客に疑いの目を向けますが、乗客は皆事件当時のアリバイがありました。その上、ハバード夫人という初老の女性は事件当時に自分の部屋に男が侵入してきたと言い、その男こそが犯人と証言。ポアロはハバード夫人の話を耳に入れつつも、一等車の乗客の聞き込みを続けました。ポアロは事件に関係ない質問も多く聞き、そこから事件の真相に近づこうと考えました。

【承】- オリエント急行殺人事件(2017年)のあらすじ2

オリエント急行殺人事件(2017年)のシーン2 ポアロの頭の中で引っかかっていたのは、一等車の乗客である家庭教師のメアリと黒人医師のアーバスノットの関係でした。二人はこのオリエント急行で初めて会ったとメアリは言いますが、ポアロは二人が親しげに接しているのを目撃しており、そのときメアリが言った「すべて終わったら誰も邪魔はできない」という言葉も耳にしていたのです。しかし、メアリは口を閉ざし、アーバスノットからも手がかりを得られませんでした。

ポアロがアーバスノットの会話でつかんだ収穫は、彼がアメリカの軍人に友人がいることでした。軍隊時代の仲間の援助を受け、医学の道に進んだと語るアーバスノットに、アームストロングの名を出すポアロ。しかし、アーバスノットはアームストロングの存在も誘拐事件のことも知らない様子でした。

また、ラチェットの同行者にも不審な点が多くありました。執事のマスターマンは癌で余命わずかで、死ぬ前に恨みを晴らそうとしても不自然ではありませんでした。助手を務めるマックィーンはラチェットへの忠誠心は薄く、ポアロの追及によりラチェットの金を横領していたことも判明しました。さらに、ポアロはマックィーンの父親がアームストロング誘拐事件の検事だったことを突き止めました。マックィーンの父親はアームストロングに仕えていたフランス人メイドを犯人と決めつけ、自殺に追い込んだ人物でした。その後、犯人はカセッティと判明しますが、すでにその頃には国外に逃げられ、マックィーン検事は世間の激しい批判にさらされました。ポアロは父親の汚名をそそぐためにラチェットを殺したと推理を展開しますが、マックィーンは苦悶の表情を浮かべ、ただ否定するのでした。

その直後のことでした。ハバード夫人が何者かに肩を刺される事件が起こりました。幸い、軽傷で済んだものの、ハバード夫人はまだ犯人が捕まらないことに苛立っていました。

その一方で、ポアロはアームストロング家と非常に近い関係がある人物が乗客の中にいることに気づきました。一人目は、ロシアの貴族、ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人。ポアロがアームストロング誘拐事件のことを尋ねると、ドラゴミロフ公爵夫人は自分がアームストロングの誘拐された娘デイジーの名付け親であることを明かしました。そして、アームストロングの妻ソニアの母親リンダが死んだように日々を過ごしていることに心を痛めていました。リンダは、演出家として必ず成功すると期待されていた女性だったといいます。

二人目は、アンドレニ伯爵夫人のヘレナでした。ヘレナは精神が不安定で睡眠薬漬けの日々を送っており、夫のルドルフとともに部屋にこもりっきりでした。しかし、ヘレナの旅券を見たポアロは、へレナの旧姓がユダヤ系であることに気づきました。ソニアの母親もユダヤ系であり、その特徴的な姓から、ポアロはヘレナがアームストロングの妻ソニアの妹であることを見抜きました。ところが、そう語ると、ヘレナは錯乱し、ポアロは部屋を追い出されてしまいました。

【転】- オリエント急行殺人事件(2017年)のあらすじ3

オリエント急行殺人事件(2017年)のシーン3 その後、ポアロはオーストリア人教授のハードマンと話をする機会を持ちました。ポアロは早くからバードマンの訛りから、彼の肩書きが嘘っぱちだと考えていました。それを指摘すると、なおもハードマンは嘘を重ねましたが、ポアロはハードマンの所持する拳銃から彼が元警官であることを見抜いていました。

ポアロは残る二人の乗客も事件に関係があると見ていました。どこか陰があり、信心深い言葉を繰り返す女性宣教師のピラール、お調子者のカーセールスマンのマルケス…ポアロはこの二人の正体を含めて、事件の真相に近づきつつありました。

その翌朝、列車の復旧作業が続く中、ポアロは再びメアリと話をしました。ポアロはメアリを追及し、アームストロング家の家庭教師だったことを白状させました。メアリはラチェットを憎悪する言葉を口にしますが、そこにアーバスノットが現れ銃を発砲しました。この銃撃で右腕を負傷したポアロが怯んでいる間、アーバスノットはメアリに逃げるよう指示、そして、すべて自分が仕組んだことと告白し始めました。アーバスノットはアームストロングが軍隊時代の恩人だったことを明かし、同じようにラチェットを憎むメアリと出会い、ラチェット殺しを計画したと口にしました。アーバスノットはポアロを追い詰めていきましたが、ブークが駆けつけポアロは救助されました。

それとほぼ時を同じくして、オリエント急行の復旧作業は完了。しかし、列車が再び動き出す前に、ポアロは近くにあるトンネルに一等車の乗客を集め、ラチェット殺しの真相を語り始めました。ポアロの推理によれば、一等車の乗客は皆アームストロング一家と何らかの形で関わりがあるというのです。

 アーバスノットはアームストロング大佐の友人

 メアリはアームストロング大佐の娘デイジーの家庭教師

 ヘレナはアームストロング夫人ソニアの妹

 ナタリア・ドラゴミロフはデイジーの名付け親
 現場にあったハンカチに刺繍されたHはロシアの文字でN、
 夫人の名前ナタリアを意味している

 ドラゴミロフ侯爵夫人のメイドは
 アームストロング家の料理人だった

 ピラールはデイジーの乳母だったが、
 誘拐からデイジーを守れなかったことに苦しみ、
 宗教に救いを求めている

 マスターマンはアームストロング大佐の当番兵で、
 戦後は従者として仕えた

 マルケスはビジネスを援助してくれた
 アームストロング大佐に一生の恩を感じている

 元警官のハードマンは誘拐事件の捜査を担当し、
 濡れ衣を着せられたフランス人メイドの
 スザンヌと恋仲にあった

 マックィーンは、スザンヌを自殺に追い込み、
 失脚した検事の息子

 ボーイのミシェルはスザンヌの兄

一通り説明し終えると、ポアロはハバード夫人に目を向けました。

【結】- オリエント急行殺人事件(2017年)のあらすじ4

オリエント急行殺人事件(2017年)のシーン2 ポアロがハバード夫人の正体がソニアの母リンダだと口にすると、ハバード夫人はあっさりその事実を認めました。ポアロはラチェット殺しが一等車の乗客全員による犯行と推理すると、ハバード夫人はアームストロング誘拐事件で人生を狂わされた仲間を集めたことを明かしました。閑散期にもかかわらず満席になる列車、異なる大勢の人間によって刺されたように見えるナイフ跡…ラチェット殺しをめぐる不審な点の裏には、ポアロを除く一等車の乗客全員が犯人という驚きの真実が隠れていたのです。

しかし、雪崩が起きたこと、そして名探偵が乗り合わせたことで、ハバード夫人たちは急遽計画に変更を加えました。赤いガウンを着た女性や、ハバード夫人による謎の襲撃犯のでっち上げは、すべてポアロの捜査を混乱させることが目的だったのです。

ポアロの推理が終わると、ハバード夫人はラチェット殺しの罪は自分一人で負うと語り、他の仲間たちの将来を奪わないで欲しいと懇願してきました。そんなハバード夫人に、ポアロは「私は裁けない」と語り、一丁の拳銃を渡しました。口封じのためにハバード夫人に殺されることを覚悟するポアロ。しかし、一度はポアロを撃とうとするも、ハバード夫人が最終的に銃口を向けたのは自分自身でした。しかし、拳銃の中には銃弾は入っておらず、カチリという空砲の発射音が周囲に響きました。ハバード夫人は泣き崩れ、ポアロはその様子を見届けると列車に戻っていきました。

ラチェット殺しは彼に恨みを持つマフィアの仕業と処理されることとなり、オリエント急行は何事もなかったかのように再び動き出しました。ポアロは帰国を取りやめ、休暇を取るため途中下車することを決めました。ポアロは今回の事件に関わった乗客全員に「皆さんは自由の身だ。平安が訪れますように。すべての心に」と声をかけ、列車を降りていきました。

しかし、列車を降りてすぐ、ポアロの元にエジプトのナイルで殺人事件が起きたという知らせが入りました。ポアロは休暇を取りやめ、現地に向かうことになりました。ポアロは美しい夕日に向かって進むオリエント急行を見送ると、待機していた車に乗り込んでいきました。

みんなの感想

ライターの感想

ポアロというと、テレビシリーズのデヴィッド・スーシェがすぐに思い出されましたが、ケネス・ブラナー版のポアロも個性的なキャラクターで観ていて愉快でした。過去の映像化作品と同様、豪華キャストが集結し、美しい豪華列車内で繰り広げられるミステリーは見応え抜群です。続編を期待させるような形のラストですが、ぜひこのまま「ナイルに死す」を映像化して欲しいと思います。
  • 匿名さんの感想

    これ続編正式に決まってるから

  • クリスティーファンさんの感想

    ケネス・ブラナーも、脇を固める豪華キャストも全員大好きだけれど、この映画は大失敗。
    もはやエルキュール・ポアロではなく、「ケネス・ブラナー」。原作からの大ファンとしては、見たことを後悔する映画。
    1974年版の映画が1番。デヴィッド・スーシェのテレビ版も、このブラナー版よりずーーーっといい。

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