「ギフト」のネタバレあらすじと結末の感想

ギフトの紹介:アメリカの片田舎で暮らす子持ちの未亡人アニーは、運命や悩み事を見る霊能者としても頼られる存在だったが、その能力で行方不明の資産家の娘の遺体を発見した事により事件に巻き込まれていく、2000年米制作のサスペンス・スリラー。監督は「死霊のはらわた」「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミ。脚本は「ファミリー/再会のとき」のビリー・ボブ・ソーントンとトム・エッパーソン。主演は「エリザベス」のケイト・ブランシェット。

予告動画

ギフトの主な出演者

アニー・ウィルソン(ケイト・ブランシェット)、バディ(ジョバンニ・リビシ)、ドニー(キアヌ・リーヴス)、その妻ヴァレリー(ヒラリー・スワンク)、ジェシカ(ケイティ・ホームズ)、その婚約者ウェイン(グレッグ・キニア)、パール保安官(J・K・シモンズ)、ジェシカの父キング(チェルシー・ロス)、ダンカン検事(ゲイリー・コール)、ウィームス弁護士(マイケル・ジェッター)など。

ギフトのネタバレあらすじ

【起】- ギフトのあらすじ1

アメリカの自然豊かな田舎町ブリクストン。アニー・ウィルソンは昨年夫を亡くし、社会保障とESPカード占いのわずかな寄付で質素に暮らす3人の子の母親です。子供は思春期のマイクを筆頭に男の子3人、末っ子のベンはまだ幼く手も掛かります。
彼女の元には毎日様々な人が訪ねて来ますが、彼女は陽あたりの良い部屋で相談事を聞き、カードを読んでアドバイスし励まします。そして時には突然ビジョンが見えたり、触れただけで何かを感じる”超感覚”が発現することも。
客の中には、夫ドニーのDVに顔を腫らし、逃げたら殺されると訴えるヴァレリーがいて、彼は無知で粗野なだけであなたを殺す勇気など無い、法的手段に訴えるべきだとアドバイスします。
が、その相談の最中、学校から呼び出され、教師のウェインからマイクがまたケンカをした、成績も落ちていると言われセラピーを勧められます。彼女は、息子は父親を亡くしたばかりだし、自分が話を聞くから必要ないと言いますが、ウェインは母親には言えない事もあるのでは?と案じます。
そこに彼の婚約者で資産家キングの娘ジェシカが来ますが、アニーを軽んじ、私たちは幸せになれる?と聞かれます。アニーは泥水に濡れた素足のビジョンを見ますが、幸せになれるわとごまかします。
その帰り、車の修理を頼みに行くと、修理工のバディに修理したら届けると言われトラックで送ってもらう事に。彼は、収入の少ない彼女を案じ費用は心配しないようにと言いますが、精神を病んでいて不安になると相談に来る常連です。
その日も明るく話す彼を励ましていると、突然ブレーキを踏んで泣き出し「青いダイヤモンドを見ると良くない考えが浮かぶ、俺は死ぬのかな」と聞かれます。アニーは彼にベンのハンカチをやり、あなたは死なない、私がついてる、いつでも話を聞くわと励まします。

その夜ドニーが来て、ヴァレリーがひどい事になってる、話しがあると言いドアを開けさせます。
彼は中に入ると豹変し、彼女を黒魔術でだますペテン師だと罵り、女房に俺の悪口を言っただろう、会うのを止めないとヴードゥー人形で呪うと脅し、起きて来た子供たちに話しかけます。彼女は子供たちの前に立ちはだかり、「奥さんと別れなさい!刑務所に送ってやる!」と怒って追い出しますが、彼は「魔女は火あぶりだ、じき会おうぜ」と捨て台詞を残し去って行きます。
翌日、接客中にヴァレリーが来て昨夜の事を詫びますが、他に頼れないから別れられない、希望を与えてとすがる彼女に、これ以上何を言えと言うのと眉を顰めます。そこにドニーが乱入し、警察を呼ぶというアニーをヴァレリーが止め、ドニーはアニーを殴り、ヴァレリーの髪を引っ掴んでトラックで連れ去ります。
翌日、庭でシーツを干していたアニーの元に死んだ祖母が現れ、嵐が来そうだと言い、不気味な空と女性が殺されるビジョンを見ます。祖母は「いつでも感じたままを信じて」と言い木陰に消えます。

ほどなくして彼女は、隣人のフランシスに子供を預け、友人のリンダに誘われカントリークラブのパーティーに参加します。
そこにはウェインとジェシカもいて、ジェシカは父親と踊りに行き、アニーはウェインの誘いを断りパウダールームに行き、ジェシカが見知らぬ男性と絡み合うのを目撃します。庭ではウェインが彼女を探していましたが、美しく生命力があると讃える彼には言えませんでした。
彼は、夫がここの工場勤めだった言うアニーに事故の予感はあったのかと聞き、悪いが謎や神秘は信じない、目に見えるものが全てだと言います。彼女は改めて、予感では無いが前夜夫がいなくなる悪夢を見て、休んでと止めたが出勤したと話し、あなたは夫に似てるわと言います。そこにジェシカが来て、取引で失敗した父を慰めてたと言い訳しウェインと去って行きます。
彼女が子供たちと帰宅すると、家には明かりが点き大音量で宗教番組が鳴っていました。彼女は一人でバットを構え中に入りますが、窓がこじ開けられベッドの上に”サタン”と言う形にカードが並べられていました。
翌日、警察に通報しますが、彼のリス狩り仲間だと言う警官は、逆に彼の奥さんに離婚を勧めてるのか?と聞き、奴は神経質でキレやすいがこんな真似はしないと言われます。

また、頭と心の区別がつかない、”壁”が越えられないと訴えるバディのカードを見て「幼い頃父親に何か取り上げられた?」「あなたがなぜ父親を憎むのかを考えて」と言います。
彼は父は自分や母親に優しかった、遊んでると玩具を取り上げられたが、子供には躾が必要だからなと言いますが、突然キレて「父を憎む理由を教えろよ!霊能者ならわかるだろ?!」と怒鳴り散らした後、小声で謝り、「急いで家に帰らないと…青いダイヤモンドが…」と呟いて涙ぐみます。アニーは、子供の頃をよく考えて、まず自分で考えないと解決しないと言います。
その後、ドニーから脅迫電話があり、夜にはマイクになぜ知らない人とは会うのにパパのお墓に行かないの?と聞かれます。
深夜1時半、彼女は誰かに首を絞められる悪夢を見て飛び起きます。

【承】- ギフトのあらすじ2

日曜教会からの帰り道、アニーはリンダから、ジェシカが行方不明になった、ウェインとの恋の邪魔者が消えてよかったわねとからかわれます。男遊びが激しかった彼女には結婚が嫌で逃げたのではとの噂もありましたが、すでに4日が経過していました。
また、次男のミラーが、道端で仲間と待ち伏せしていたドニーに、お前のママは魔女だから火あぶりにされると脅されます。それをバディが見つけてバールで襲い掛かり、銃を向けられますが、彼は銃口を掴んで額に当て、狂ったように「撃て!殺せよ!」と叫びますが、仲間が車を出し大事には至りませんでした。ミラーは怯えてバディからも逃げ出します。

その夜、アニーの家にキングとウェイン、パール保安官が訪ねてきて、皆の相談事に心当たりは無いか、占いや呪いは信じないが、実は娘の車を酒場の駐車場で見つかったが誰も娘を見ていない、誘拐されたのでは?と聞かれます。アニーは心当たりはないがカードで見ると言い、キングは襟を正して望みますが、保安官はちゃちゃを入れるため外に出そうとしますが、居座られます。
彼女はいきなり3枚水のカードが出たのを見て手を止め、長い柵とゲートがあり白い花が咲いてるのが見える、それだけだと話します。保安官は呆れますが、アニーは集中できないからだと言い、話しを打ち切ります。
深夜1時半、彼女は自分が森の道を歩き、道端の白百合が腐り落ち、大きな鉄のゲートの向こうの池で鎖に滴る血を見て、ヴァイオリンを弾く男の夢を見ます。
彼女はガウンのまま庭に出て、飼い犬にミルクをやりますが、水滴が落ち見上げると、梢の中に浮かぶ、鎖で縛られ片目が潰されている半裸のジェシカのビジョンを見ます。

彼女は警察署に行き、パール保安官に夢の話をしますが、彼は真面目に聞かず、反対になぜ遺体の場所を知ってるのかと疑われます。彼女はそれでも質問を続け、バイオリン弾きのトミー・リーがドニーの隣人だと知り、キングとウェイン、パール保安官と共にドニーの池に向かいます。そこには夢で見た鉄のゲートがあり白百合も咲いていましたが、保安官には、捜査令状は無くドニーは不在で、ヴァレリーに許可を取ったと言われます。
捜査員たちは池の底を掻き棒のような道具で探しますが古い自転車以外何も見つからず、ヴァレリーも様子を見に来て焦ります。その時、ウェインはアニーに、学校で僕らを見た時、悪い予感がしたのかと聞きますが、ドニーの車が猛スピードでやって来たため、うやむやになります。
彼は俺の土地で何してる!と怒鳴り保安官に詰め寄りますが、郡中の池を調べる、奥さんに許可を取ったと言われ、また、腕の引っ掻き傷の理由を聞かれ「野良猫を殺した時暴れた」と答えます。
次に彼はアニーを見つけて腹を全力で殴り、傍にいたウェインに殴られ、保安官に銃を向けられ、公務を邪魔するな!と怒鳴られます。
その時、ボートの上の捜査員がジェシカの遺体を発見します。遺体はアニーのビジョンと同じく惨い有様でした。取り乱したキングは池に駆け込んで心臓発作を起こし、その場で取り押さえられたドニーは俺じゃない!ハメられたんだ!と叫び、アニーを罵り唾を吐きます。

ほどなくしてダンカン検事に呼ばれたアニーは、それがあの晩ジェシカと絡んでいた男だと知り言葉を失います。彼は、被害者の爪からドニーの皮膚が出たため検察側には有利だが、奇妙な方法で遺体を発見したことが問題で、アニーがドニーを脅迫し、ヴァレリーに離婚を勧めたのでは?と言われます。アニーは子供を脅されたからと言いますが無視され、つまり女好きのドニーがアニーとも関係していたため、占いを隠れ蓑にヴァレリーに離婚を勧め、被害者とも揉めていたのでは?打ち明けるのは今しかないと言うのです。
アニーは呆れて部屋を出ますが、嫌悪感を露わにして振り向き「ダンカンさん、被害者には名前がある、ジェシカ・キングよ」と言います。

裁判では酒場の従業員が夜中0時に、駐車場でドニーがジェシカと言い争って引っかかれ、殴るのを見たと証言しますが、ウィームス弁護士はパール保安官に池を捜索した理由を聞き、ありのままを話すのを大仰に感心しながら聞き「梢に”半裸で”鎖を巻かれて漂ってた、ねぇ…」と呆れたように言い尋問を終えます。傍聴席にはマイクも来ていました。
表ではヴァレリーがドニーの仲間と彼女を睨みつけていましたが、突然バディが現れ、あなたの言うとおりあれから色々考えたので聞いてほしい、なぜ父さんの事を考えたり青いダイヤモンド見ると自分で触ってしまうんだろうと、彼女の耳元で声を潜めて話し始めます。彼女は困惑して今は話せないと言い「青いダイヤモンドを見てももう大丈夫よ!私を信じて!」と言い逃げ去ります。
男たちは「魔女は地獄の炎に焼かれろ!」と怒鳴り、バディは呆然と立ちすくんでいました。

【転】- ギフトのあらすじ3

その夜、アニーはマイクに傍聴に来たのを知ってると言い、明日は私が証言に立ち、ドニーの弁護士から悪口を言われるから覚悟してねと言います。が、そこにバディの母親から、息子が父親を殺すと喚いてると電話があり、駆けつけます。
バディの家では母親が取り乱し、彼は庭で、半裸で口を塞がれ椅子に括った父親を抱きしめて泣き、ベルトで打ち据えていました。
彼は「もう遅いんだよ!手遅れだ!」と彼女に怒鳴り、こいつは犯罪者だ、罰してやる!と言い、泣いて謝る母親に、知ってたくせに見て見ぬ振りしやがって!と怒鳴ります。彼は血だらけで怯える父親に、お前のせいで人生が台無しだ!俺は学校へ行くのも恥ずかしかった、どうして子供だった俺を弄んだんだ!と叫び、ガソリンをかけます。
アニーは必死で落ち着かせようとしますが、彼はなぜおれを見捨てた?もう友だちじゃない!俺に友だちはいない!と叫び、火を放ちます。父親は炎に包まれ、バディはアニーを掴んで、あれをよく見ろ!どう思うか言え!と怒鳴ります。父親の臍には、ダイヤモンドの青いタトゥがありました。バディは逮捕され、父親は救急車で運ばれて行きました。

翌日の裁判では、ダンカン判事はアニーに、夫が死に子供を抱え社会保障制度のわずかな金で慎ましく暮らしている事、また”霊能者”としての能力を聞き、彼女が祖母から「天から授かった霊感(ギフト)だから恐れてはいけない、感じたままを信じなさい」と言われ、「霊感により被害者の居場所を見た」との証言を得ます。
が、ドニー側のウィームス弁護士は、論点を彼女の超能力の有無にすり替え、後ろ手にした指の本数を聞き、呆れて答えを避ける彼女の前に紙幣を並べ、その霊感は金を貰えば働くのだろう?、ハッチャー郡では占いで金銭を要求するのは禁止されてると言及します。
彼女は要求はしない、寄付や贈り物を貰ってると言いますが、弁護士は詭弁だと笑い、あなたの能力が本当なら簡単に大金を得られ、夫の事故を避け子供を笑いものにせずに済んだと論い、「私の利得のために霊感は働かない」と小声で抗議する彼女に「しかし”寄付”をもらえば話は別だ」と言います。そして彼女の「刑務所に送ってやる」「ドニーは殺す勇気など無い」との発言を差し、ならばなぜ「彼が殺した」と言うのだと迫ります。
彼女は「彼が犯人だと言ったことなど無い」と言いますが、彼はそれを遮り「ジェシカ・キングが”半裸で”鎖を巻かれ梢に漂ってた」この言葉は誰もが忘れない、夢や幻視で見た光景で人を惑わし、さぞ愉快だったはずと嘲ります。
彼女は泣きながら「梢に漂う死体を見るのが楽しいと思う?夜中に首を絞められ、憐れな男が父親を焼き殺そうとするのが面白いと思う?!本気でそう思ってるんなら気が変よ!!」と激怒しますが、弁護士は質問をいきなり終え、席に戻りなさいと言われます。

次に証言台に立ったのはドニーでした。
ウィームス弁護士の導きで彼は、ジェシカとは以前から性的関係があった事を認め、酒場の駐車場で別れを切り出されて殴った、その際頭を打った彼女を乗せ病院に向かったが、本人から人目に付くと断られたため酒場に送り分れて帰宅したと証言、「妻を裏切る悪い夫で悪い信者だった」と謝罪し「でも誓ってジェシカを殺してない」と言い終えます。戦略通りの証言に弁護士は満足します。
対してダンカン検事は、ドニーに女性を”痛めつける”と言わせ、なぜ美しい資産家の娘で婚約者もいる彼女がそんな男と関係したと思うかと聞き「他の男はファックが下手だと言ってた」と言われて感情的になり、ではなぜ彼女の遺体があなたの池に?ジェシカは野良猫か?彼女に引っかかれた傷を保安官に「野良猫を”殺した”時に暴れた」と言っただろう?と畳み掛けます。カッとしたドニーはアニーを指差し「あの女にハメられたんだ!魔女め!あいつは町中に呪いをかけてる!」とわめいて暴れ、退廷になります。
ドニーは有罪となり、アニーは子供たちに静かな生活が戻るわと言いますが、不安そうです。

ほどなくしてヴァレリーが来て、私と会いたくないのは解るけどカードを読んでと頼まれます。ドニーのいない不安に堪え切れないと訴える彼女に心配しなくて大丈夫よと答えますが、ヴァレリーは続けて、私が考えてる悪い事も見えるのかと聞き、ジェシカが死んでよかった、夫に手を出した罰だ思ってると打ち明けます。アニーは罪深いことだと口にした途端、何かを見て黙り込み、不安がる彼女にはっきりしないとごまかします。
その夜、子供を寝かしつけた彼女は、バスタブで泣くジェシカの亡霊に怒鳴られ怯えます。
翌日、彼女はウェインの家を訪ねますが、彼はやつれた姿で散らかった部屋にいて、ソファに寝かせようとする彼女を引き寄せます。アニーは一旦は拒みますが、僕らは心が通じ合うと言われ、その胸にもたれかかります。彼は静かな声で、君は独りだ、ジェシカももういないと囁きアニーも泣きますが、犯人はドニーじゃないと打ち明けます。
ウェインはソファに座り直してもう済んだことだと言いますが、アニーは、私には解るの、あいつはひどい奴だけど殺してないと断言します。そして、困り果てた顔でどうすればいい?と聞く彼に、あの池に行けばわかるかもと言います。

【結】- ギフトのあらすじ4

戻ったアニーは、カードを読み、暗い森でハンマーのような物で殴られるビジョンを見ます。
その夜、彼女はダンカン邸に行き、殺したのはドニーじゃない、裁判をやり直してと言い、笑って聞き流そうとする彼に、真犯人に殺されそうになるビジョンを見た、あなたがジェシカと関係していたことを知ってる、前日に彼女と寝たことがバレればあなたも立場が危うくなるはずと迫ります。そして、金が目的か?と言う彼に、裁判をやり直して欲しいだけ、ドニーはイヤな奴だけど私のせいで有罪となり、このままでは良心が許さないと言います。
激しい嵐の中、家に戻ると、庭に立つバディを見て呼びますが見当たりません。彼女はフランシスに子供を泊めてくれるよう連絡し、バディを探しに出ますが、庭にいたのはウェインで、バディはベントンの病院にいる、話を聞いて気が変になりそうだ、真犯人をカードで見て欲しいと頼まれます。
アニーはバディを案じながらもカードを読みますが見えず、ウェインは君が言ってた方法を試すため池に行こうと言い出します。アニーは、夜で雨だし子供も心配だ、警察に任せるべきだと言いますが、事実を知りたいとすがる彼にやむなく同行することに。

池に着く頃には雨は止んでいましたが、雷はまだ近くで鳴っています。アニーは彼に促され池の畔を歩くうちつまづいて転び、助け起こされる瞬間、懐中電灯で殴られるビジョンを見て慌てて取り繕います。倒れた丸太を見た時には、犯人がジェシカに声を掛け、丸太に叩きつけられる下着姿の彼女を見ます。
この場所で彼女に服を脱ぐよう言ったのはウェインでした。彼はドニーと寝た事を責め軽く頬を叩きますが、開き直った彼女は本物の男が欲しいのよ!もう終わりよ!と怒鳴り突き飛ばします。そして「パパのために我慢してただけ」と笑って婚約指輪を投げ捨てる彼女にキレた彼は、彼女の首を絞め殺害したのです。彼女の腕時計は深夜1時半を差していました。
ウェインはアニーに、見えたんだろ?知って欲しかったから連れて来たんだ、彼女といる惨めさがわかるか?彼女は性悪でひどい女だった、僕は善人だ、君とならこうはならないと迫り、桟橋に追いつめられたアニーは「誰にも言わないから」と言って網を投げつけ逃げようとします。ウェインは彼女を懐中電灯で殴りつけて見下ろし、今一度懐中電灯を振り上げます。
その瞬間、その腕を掴み彼を殴り倒したのはバディでした。
ウェインは気絶し、バディはいつものように「大丈夫ですか?ウィルソンさん」と言って彼女を抱き起こします。2人は気絶したウェインを彼女の車のトランクに入れ、車の中で話し始めます。
バディは正気で彼女を見つめ、病院から逃げたので自由の身ですと言い、力になれずすまなかったと謝る彼女に、「あなたはたった一人の友だちです。あなたが好きです。あなたは町の人々の救いです。いつまでも人々の力になってください」と言い、泣きだした彼女に洗ってあるベンのハンカチを返します。
警察署に着いた時、アニーは彼に戻るべきよと言い、彼もわかってますと答え、車の中からじっと彼女を見つめていましたが、警官たちと戻ると消えていました。

パール保安官は、ウェインが犯行を全て認めた、彼を昔から知ってるが、本当の姿はわからんものだと話します。けれど、アニーが彼のケガはどう?と聞くと君は力があるなと言われます。
アニーは、殴ったのはバディだ、ウェインに聞いてみてと言いますが、彼は何も覚えてないと言ってるし、バディであるはずがない、彼は病院のシャワー室で今夜6時に首を吊ったからと言われます。アニーは愕然としますが、ベンのハンカチは上着のポケットに戻っていました。
アニー一家には平穏な日々が戻り、彼女はアルバムを抱えて眠るマイクのそばで、写真を見て微笑み、夫の墓参りをし子供たちと抱き合い、涙していました。

みんなの感想

ライターの感想

黒沢清監督の「降霊」、韓国イ・スヨン監督の「4人の食卓」と合わせてご覧頂きたい”見える人妻”モノの秀作です。
本作のアニーは中でも一番前向きでその能力を”神からの授かり物(ギフト)”と考え、自分の良心に従い弱者のために奮闘します。けれどそこはそれ、夫を亡くしたばかりの3人の子持ちですから生活費は社会保障頼り、憐れな小羊たちが癒しを求め群がるものの、寄付や贈り物では限界がある。その心の隙を突くように”嵐がやってくる”…。
彼女は一般的なクリスチャンなので、スペクタクルな神の御業は起きず、彼女によって解き放たれた真実は臨界点を越え、次々と最悪の事態へと転がり始める。試されているのは果たして誰なのか、つくづく考えさせられる作品です。
着目すべきは本作でインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞にノミネートされた泣き男バディ役ジョバンニ・リビシと珍しくマジで怖いドニー役キアヌ・リーヴス。他にも当時「ボーイズ・ドント・クライ」で注目されたばかりのヒラリー・スワンク、「セッション」のJ・K・シモンズ、「恋愛小説家」のグレッグ・キニア等々脇役の充実度でもイチオシです。

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