「コーマ」のネタバレあらすじと結末の感想

コーマの紹介:1978年にアメリカで製作された医療サスペンス。ロビン・クックの小説を映画化した作品で、タイトルの「コーマ」は昏睡状態を意味する。昏睡状態に陥る患者が続出する原因を突き止めようと、勇敢な女性医が独自に調査に乗り出す。「ジュラシック・パーク」の原作者として知られるマイケル・クライトンがメガホンを取った衝撃作。

コーマの主な出演者

スー・ウィーラー(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)、マーク(マイケル・ダグラス)、エマーソン(エリザベス・アシュレー)、ハリス(リチャード・ウィドマーク)、ジョージ(リップ・トーン)、ナンシー(ロイス・チャイルズ)

コーマのネタバレあらすじ

【起】- コーマのあらすじ1

舞台はアメリカ、ボストンの名門病院。女性外科医スーは恋人で医師のマークとともにこの病院で忙しい日々を過ごしていました。そんなある日、スーの親友ナンシーがさほど難しくない手術にもかかわらず、昏睡状態に陥るという事態が起きます。ナンシーは後に脳死と診断されました。スーは親友を突然襲った悲劇の理由を知るため、独自に調査を開始。麻酔薬に問題があったという説明では、とても納得できなかったのです。

調査の結果、驚くべき事実が発覚しました。この病院では全米平均よりもはるかに高い確率で患者が昏睡状態に陥っており、それもそれらすべてが第8手術室で起きていたのです。こうしてスーが調べている間にも、健康な成人男性が簡単な手術で昏睡状態に陥るという事態が発生。そしてそれと同じ頃、ナンシーが長期療養者向けの施設ジェファーソン研究所に移送されたことをスーは知ります。

スーは誰かが故意に患者を昏睡状態にしようとしているのではないかとさらに調査を進めますが、院長のハリスに制止されてしまいます。自分に信頼を寄せてくれるハリスの言葉に従い、スーは週末ゆっくり過ごすことを決めます。その後家へ戻る途中、スーは謎の男の気配を背後に感じました。

【承】- コーマのあらすじ2

休暇を前にしてもスーの心は昏睡の謎にとらわれていました。第8手術室では患者の口に一酸化炭素が流されているのではとスーはマークに相談しますが、二人で実際に手術室を調べてもそれらしき証拠は何も見つかりませんでした。スーは気分を切り替え、マークとの休暇を思いっきり楽しむことを決めます。

休暇から戻る途中、スーたちは偶然ジェファーソン研究所を見つけました。ナンシーが収容されているこの施設に何か手掛かりがあるのではと、スーは一人施設の中に入って行きました。すると、エマーソンという女性看護師が中から出てきました。スーはエマーソンから火曜日にツアーを行っていること、数名のスタッフしか施設にいないことを教えられました。スーは療養者向けとは思えない施設の体制に疑問を感じつつも、施設から去って行きました。

その後、スーが再び仕事へ行くと、中年の施設保全スタッフから教えたいことがあると突然話しかけられました。しかし、スタッフはスーにそれを伝えることなく変死を遂げます。スーはこの死をきっかけに施設の構造に疑いを向けました。スーが天井裏の配管を調べていくと、第8手術室近くで小さな装置が見つかりました。それは、手術室の酸素管とガス管を繋ぐもので、患者の口に一酸化炭素が流されていることを示す明らかな証拠でした。また、カルテ記録を調べると、第8手術室で昏睡状態になった患者のほとんどがジェファーソン研究所に移送されていることも明らかになりました。

【転】- コーマのあらすじ3

スーは真相に限りなく近づきつつありましたが、突然真夜中に謎の男に襲われ病院中を追い回されてしまいます。スーは病院内の設備を最大限利用して男を撃退し、その後マークの家に身を寄せました。スーは夢中ですべてを報告しますが、マークはなだめるばかりで話を真面目に聞こうとはしません。スーは恋人すら信じられなくなり、マークの家から去って行きました。

その後、スーはジェファーソン研究所のツアーに参加を決めました。施設内のある大部屋に入ると、何人もの植物状態の患者がワイヤーで吊るされている奇怪な風景が広がっていました。患者たちの体調はコンピュータで自動制御され、低コストで患者の世話ができることが施設の売りだといいます。

ツアーが終わると、スーは施設内にひそかに潜入し、たどり着いた先で恐ろしい事実に気づきました。昏睡状態に陥った患者たちの臓器が摘出され、高値で各国に売られていたのです。医師たちの会話から、その取引にジョージという名の人物が関わっていることも明らかになりました。スーは麻酔科のジョージ部長こそが黒幕だと確信し、急いで病院の院長室に向かい事のあらましをハリスに報告しました。

【結】- コーマのあらすじ4

ハリスは真相を突き止めたスーを褒めたたえ、一杯の酒をふるまいました。酒を飲みながらスーは部屋にある表彰状を見て、恐るべき事実を思い出しました。ハリスの名前もジョージだったのです。その事実に気づいたときにはすでに遅く、スーはハリスが酒に混入した薬物によって意識を失いそうになっていました。スーの意識が薄れゆく中、ハリスは疲弊する医療体制を改善し、社会全体に奉仕するためだったと一連の出来事の理由を告白しました。

ハリスが飲ませたのは虫垂炎の症状を起こす薬物で、すぐにスーの手術が始められることとなりました。執刀医はハリス自ら務め、ナンシーと同じようにスーを昏睡状態に陥らせるのがその目的でした。しかし、ハリスの思うように事は進みませんでした。異常なまでに第8手術室でのオペを望むハリスの様子に、助手を務めるマークが違和感を覚えたのです。

マークは急いで第8手術室の天井裏に向かい、スーが語った通りの装置を発見します。マークはただちにその装置を破壊、ハリスの陰謀を阻止し恋人の窮地を救いました。予想に反して手術後に意識を取り戻したスーを見てハリスは動揺していました。手術室の外を見ると、マークと警察官が待機していました。ストレッチャーに乗せられ移動するスーにマークは優しくキスをし、手をしっかりと握りました。一方、ハリスは諦めた表情で手術室を出ようとしていました。

みんなの感想

ライターの感想

徐々に少しずつ明らかにされていく昏睡の謎は観る者の心を終始不安にさせ、気味の悪いジェファーソン研究所は終盤にかけて物語のサスペンス性を一気に増加させています。生々しい医療現場、主人公の勇敢さ、物語全体を貫く薄気味の悪さがよく融合し、観る者を不思議と引き込む魅力を持った医療サスペンスの名作だと思いました。

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