映画:コールドスキン

「コールドスキン」のネタバレあらすじと結末

コールド・スキンの紹介:ザヴィエ・ジャン監督によるSFクリーチャーアクション。アルベール・サンチェス・ピニョルの幻想小説を映画化した作品で、孤島を舞台に半魚人の怪物たちと戦う二人の男たちの孤独な日々を描いていく。2017年フランス・スペイン合作。

あらすじ動画

コールドスキンの主な出演者

グルナー(レイ・スティーヴンソン)、青年(デヴィッド・オークス)、アネリス(アウラ・ガリード)

コールドスキンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- コールドスキンのあらすじ1

コールドスキンのシーン1 物語の舞台は1914年9月、南極海に浮かぶとある孤島。この島に、一人の青年が気象観測員としてやって来ることから物語は始まります。青年は人生に絶望し、この島で静寂な時間を過ごしたいと願っていましたが、降り立ってすぐに島が異様な雰囲気に包まれていることに気づきました。島にそびえ立つ灯台には何本もの太い枝が突き刺さっており、まるで要塞のような作りになっていました。さらに、前任の気象観測員のアルドールはチフスで亡くなったといい、グルナーという酔っ払いの小汚い灯台守が灯台の中で生活していました。

青年を送り届けた船員たちはこの島から不気味な雰囲気を感じ取りましたが、青年自身は早く孤独な生活を送りたいと考えていました。グルナーはまったく青年に干渉してこなかったため、青年は一人の時間を思い思いに過ごしました。

孤島での生活一日目の夜、青年は観測員用の小屋の中でアルドールが残した島の観察日記を見つけました。ページをめくっていると、アルドールの妻の写真が中にはさまっていました。写真の裏には「我が妻 1908年 愛を 愛を 愛を」と書かれていました。

その後も日記を読んでいると、青年は途中から不気味な生物の絵が描かれていることに気づきました。魚のような顔を持った人型の生物や、灯台に向かって進む黒い人影など、途中から日記は気色の悪い絵ばかりになっていきました。

その翌日の夜のこと、青年は小屋の周りに不気味な気配を感じ取りました。青年がとっさに小屋の地下室に逃げ込むと、何者かが大勢で小屋の中を荒らす物音が聞こえてきました。青年が隙間から上の様子を伺っていると、何者かがその隙間からこちらを覗いてきました。青年はとっさに隙間からナイフを突き刺し、上の階からは叫び声が聞こえてきました。青年はその夜をやり過ごし、朝を迎えました。地下室を出ると、侵入者の姿は消えていましたが、家の周りに無数の足跡が残されているのを見て、青年は恐怖感を覚えました。

青年はすぐにグルナーに助けを求めに行きますが、グルナーは灯台の扉を固く締め、青年と会おうとしません。やむなく青年はライフルを手にし、自分の力で侵入者を撃退することを決めました。その夜、昨夜の侵入者たちは再び小屋に襲いかかってきましたが、青年はライフルで応戦、侵入者たちの撃退に成功します。しかし、夜の暗さで相手の姿をよく確認することができませんでした。この戦いの代償は大きく、小屋は半焼し、青年は住まいを失ってしまいました。侵入者を倒すために、炎を用いたことが原因でした。

【承】- コールドスキンのあらすじ2

コールドスキンのシーン2 その翌朝、青年は奇妙な生物と遭遇しました。それは、魚のような皮膚に覆われた人型の生物で、小屋を襲ってきた侵入者とよく似ていました。青年は思わずその生物に銃を向けますが、すぐにグルナーに止められてしまいます。グルナーはこの生物をアネリスという名前をつけて飼っているといい、無害であると訴えてきました。この出来事をきっかけに、グルナーは青年に友好的な態度を示し、二人はあの怪物たちと共闘することとなりました。

グルナーはここで長い間あの怪物たちと戦い、弱点や習性を熟知していました。グルナーの話によれば、怪物たちは光に弱く、真夜中にしか襲ってこないといいます。ここで青年はふと疑問を抱きました。つい数日前に青年を送り届けた船に乗って避難すればよかったのではないか?…青年がそう尋ねると、グルナーは「俺はここで自分の運命を切り開く」と返答するのでした。

グルナーと合流して初めて迎える夜、あの怪物たちは大勢で灯台に押し寄せてきました。グルナーは慣れた手つきで次々と怪物たちをライフルで撃ち殺していきますが、青年はその光景にショックを受け気絶してしまうのでした。

翌朝、青年は昨夜の気絶についてグルナーにきつく咎められ、その日の夜こそは怪物たちと戦おうと意気込みました。グルナーはそんな青年を騙し、怪物たちを迎え撃つ灯台のバルコニーに青年を閉じ込めました。青年は恐怖に怯えながらも怪物たちと戦い抜きました。翌朝にグルナーがバルコニーの扉を開けると、返り血で血まみれになった青年が座り込んでいました。

こうして青年はグルナーと奇妙な運命共同体となり、あの怪物たちを殺し続けました。そんな生活を送る中で、青年はグルナーが毎晩のようにアネリスと寝ていることに疑問を感じました。それは文明人の行動とは言い難く、あの怪物の冷たい肌も不快なはずでした。青年はグルナーがアネシスを虐待するのも快く思っていませんでしたが、グルナーに逆らうことはできず、ただその様子を傍観していました。

そんなある夜のことでした。青年とグルナーは予想以上の怪物の大群に襲われ、グルナーが負傷してしまいます。なんとか怪物たちを追い払ったものの、また襲撃されて勝てる見込みは限りなく低くなっていました。

【転】- コールドスキンのあらすじ3

コールドスキンのシーン3 その翌朝、青年は近くの海域を船舶が航行しているのを目にしました。急いで船舶に合図を送ろうとする青年でしたが、グルナーはものすごい勢いで青年を止めました。結局、助けを求めることができず、船舶は遠くに消えていきました。

その後、青年が島を歩いていると、アネリスとばったり出会いました。アネリスはグルナーより青年に懐いており、それが原因でグルナーから虐待を受けていました。青年が傷ついたアネリスを労っていると、アネリスが突然動き出しました。ついていくと、そこには転覆したボートがありました。

青年がボートの正体を問い詰めると、グルナーはボートの持ち主である商人がすでに亡くなっていること、海の底に商人が持っていた爆薬が沈んでいることを明かしました。青年はその爆薬を回収し、あの怪物たちを倒そうと提案しますが、グルナーは手を貸そうとしませんでした。その後、青年は島の小さな泉でアネリスが水浴びをしているのを見つけ、自らも服を脱ぎ泉に入り、アネリスと戯れました。その様子を陰ながら見ていたグルナーは嫉妬の炎を燃やすのでした。

その後すぐのことでした。グルナーが突然爆薬回収を手伝うと言い出し、青年を海へと連れ出しました。青年は潜水服を着て海の底に潜り、爆薬が入った箱に次々とワイヤーに引っ掛け、船上のグルナーはワイヤーを引いて箱を引き上げていきました。ところが、すべての爆薬の回収が終わったにもかかわらず、グルナーは青年を一向に引き上げようとしません。青年は呼吸が薄くなり、危険な状態になりかけますが、なんとか自力で海面に上がり、灯台へと戻っていきました。

その後、青年とグルナーは灯台の周りに何本もの爆薬を仕掛けたものの、怪物たちは突然現れなくなりました。そうしている間に季節は変わり、冬が訪れました。グルナーは怪物が一向に現れないことに苛立ち、アネリスが仲間に密告したと決めつけ殴りつけました。業を煮やしたグルナーは、アネリスを使って怪物たちをおびき寄せることを決めました。

ある寒い夜、グルナーはアネリスをバルコニーに出し、仲間を呼び寄せるために歌を歌わせました。すると、グルナーの読みの通りに怪物たちが次々と現れ、灯台に襲いかかってきました。青年とグルナーは大勢の怪物の襲来に苦戦しますが、そんな中、グルナーは爆薬を起爆させ、灯台の周りでは大爆発が起こりました。

翌朝、青年が灯台の外に出ると、周りは血まみれの怪物たちの死体でいっぱいでした。青年はこの光景に心を痛めますが、それとは対照的に、グルナーはまだ息のある怪物を容赦なくナイフで刺し殺していました。

【結】- コールドスキンのあらすじ4

コールドスキンのシーン2 その後、怪物たちは夜になっても現れなくなり、静かな夜が続きました。そんなある日のことでした。グルナーが昼寝をしていたとき、青年はグルナーの部屋で一枚の写真を見つけました。小屋で見つけたアルドールの写真と同じように、その写真の裏には「我が妻 1908年 愛を 愛を 愛を」と書かれていました。写真を見てみると、そこには小屋で見つけた写真と同じ女性と、その隣にグルナーと思しき人物が写っていました。このとき、青年はグルナーの正体が前任の気象観測員のアルドールであることに気づきました。意外な真相に青年は少なからず驚き、眠るグルナーの顔をしばしの間見つめるのでした。

その後、青年が一人で砂浜に出ると、そこには続々とあの怪物たちが集結してきました。しかし、怪物たちは敵意を見せておらず、青年はアネリスに間に入ってもらい、和解しようと試みました。ところが、そのとき、グルナーがそこに現れ、怪物たちにライフルを向けました。青年はグルナーを落ち着かせようとしますが、グルナーはひどく興奮し、情緒不安定になっていました。「見捨てるな。俺がいなくなる。お前らはいろ。俺がここから立ち去る」…グルナーはそう言って一人灯台に戻って行きました。

その後、青年は再び怪物たちと対話しようとしますが、今度は突然灯台からグルナーが怪物たちを攻撃してきました。真っ先に犠牲になったのは、怪物の子どもでした。怪物たちは一斉に逃げ出し、アネリスは怒りの表情を浮かべていました。青年はすぐに灯台に戻り、グルナーの凶行を止めようとしました。しかし、グルナーは青年にも敵意を向け、容赦なく殴りつけてきました。そんな中、青年がグルナーをアルドールと呼ぶと、グルナーは殴るのをやめました。「愛を 愛を 愛を」…グルナーはそう呟き、一人外に出て行きました。

グルナーは星空を見上げ覚悟を決めると、待ち受ける怪物たちの中に歩き出しました。グルナーはたちまち怪物たちの総攻撃にあい、帰らぬ人となりました。青年はドアの向こうで惨事が起きていることを理解しながらも、グルナーを助けようとしませんでした。

それから時が経ち、新任の気象観測員が灯台に連れてこられました。船員は部屋にグルナーと書かれているのを見て、青年をグルナーの名前で呼んできました。青年は自分がグルナーであることを否定せず、前任の気象観測員はチフスで亡くなったと嘘をつきました。青年はグルナーのように自堕落な生活を送っており、船員はそんな青年を「戦時中というのにたるんでるぞ」と批判しました。青年はそんな船員の言葉を気にせず、バルコニーから見える船舶を眺めました。同じ頃、アネリスは岩陰から灯台の様子を窺っていました。アネリスは灯台に異変が起きたことに気づくとすぐに走り出し、海の中に戻って行きました。

みんなの感想

ライターの感想

孤島という舞台と、そこに生きる奇妙な三角関係の物語はとてもスリリングでした。また、青年とグルナーの残虐性が随所で描かれており、怪物の定義についても考えさせられました。第一次世界大戦の勃発が暗示されるラストも皮肉で、争いから逃れられない主人公の人生にやるせなさを感じました。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「コールドスキン」の商品はこちら