映画:ザスリル

「ザスリル」のネタバレあらすじと結末

ザ・スリルの紹介:妻と幼い子供を抱えて生活に貧窮している主人公が、偶然出会った気前のいい金持ちの持ちかける「賭け」に乗って、人生の1発逆転を狙うのだが・・・という物語で、小規模ながら次第にエスカレートしていく登場人物の行動がスリリングな作品になっています。終盤以降はかなりエグい描写も出て来ますので、観賞にはご注意を。

あらすじ動画

ザスリルの主な出演者

クレイグ(パット・ヒーリー)、ヴィンス(イーサン・エンブリー)、コリン(デヴィッド・ケックナー)、ヴァイオレット(サラ・パクストン)

ザスリルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ザスリルのあらすじ1

ザスリルのシーン1 大学を出て作家を目指しながら芽が出ず、今は賃金の低い車のオイル交換の仕事をして妻子を養っている男性・クレイグ。しかし生活費に困る生活が続き、アパートの立ち退きを迫られている状態でした。そんな折、職場の人員整理でクビを言い渡され、失意のクレイグは1人酒場でウサを晴らしていました。するとそこで、幼馴染のヴィンスと5年ぶりに再会します。

懐かしい話で盛り上がる中、2人は同じく酒場にいた男・コリンと出会います。コリンは一緒にいた妻・ヴァイオレットの誕生日を祝って欲しやろう」など、羽振りのいいところを見せ付けながら、小さな賭けを2人に求め始めます。

クレイグは早く家に帰りたかったのですが、ヴィンスは気前よく金をくれるコリンに気をよくし、酒場を出て馴染みのストリップ劇場へ皆を誘います。クレイグも「少しだけなら」と付き合いますが、コリンから「出来れば金をやる」と言われ、劇場でヴィンスが女店員の尻を叩き、用心棒風の男に絡まれます。そこでコリンが「先に殴れば金をやる」と言うと、クレイグが用心棒を殴ってしまいます。強烈なパンチで殴り返されたクレイグは、そのまま気を失うのでした。

クレイグが目を覚ますと、そこはコリンの家でした。一緒に家に来ていたヴィンスは、コリンが金庫を開ける際に、大金が入っているのを覗き見してしまいます。ヴィンスはクレイグに、金庫の金を強奪しようと持ちかけます。クレイグは最初は拒否しますが、家賃の滞納を指摘され、やむなく協力することにします。

【承】- ザスリルのあらすじ2

ザスリルのシーン2 持っていたナイフでコリンを脅し、クレイグに金庫から金を取り出させたヴィンスでしたが、車のキーを取ろうとした隙にコリンに逆襲され、押し倒されてしまいます。ヴァイオレットもバッグから出した銃でヴァイスを狙い、クレイグはやむなく箱に詰めた金をコリンに返します。

しかしコリンは、2人を警察に突き出すつもりはない、それどころか金庫の金は2人にあげるつもりだったと言い出します。その代わり、これまで通りにコリンがもち掛けた「賭け」に挑戦することが条件でした。そしてコリンが出す「勝負」の内容は、次第にエスカレートしていきます。

まずは近所の家の飼い犬が、コリンの家の裏手に糞をしていることが気に入らないと、「お返し」にその家の中で「クソをしてこい」という指令が。先に済ませた方に数百ドルという「賭け」に、それまで消極的だったクレイグが、「ナイフで人を脅すより気が楽だ」と、ヴァイスに先んじて脱糞します。

出遅れたヴァイスは代わりに犬を捕まえて来ますが、コリンは「妻の誕生日を祝うのに、犬を殺せるか」と却下。掛け金を受け取ったクレイグに、ヴァイオレットが誘いをかけてきます。コリンはそれを見ても全く動じず、逆にクレイグに「妻と寝たら、4500ドル出すぞ」と提案します。それはクレイグが請求されている家賃の額でした。コリンはクレイグが気を失っている際に、クレイグが持っていた立ち退き請求の貼り紙を見ていたのです。

【転】- ザスリルのあらすじ3

ザスリルのシーン3 妻を愛しているからと、ヴァイオレットを拒絶しようとしたクレイグでしたが、「家賃を手にして、妻への愛を証明しろ」とコリンに言われ、美しくセクシーなヴァイオレットの誘惑を受け入れてしまいます。しかもコリンは、自分の妻とクレイグが愛し合うのを見ながら、興奮して自慰行為にふけるのでした。

家賃分の金を手にしたクレイグは、目的は果たしたと、コリンの家を去って行きます。ヴァイオレットの相手に選ばれなかったことに不満だったヴァイスはそのまま残り、ゲームを続けようとコリンに持ちかけます。コリンは2人の対決でなくなったことに興味を失いつつ、「ここで小指を切れ。切れば2万5000ドルだ」と提案します。

高額を提示され、指を切る覚悟を決めたヴァイスでしたが、そこへクレイグが戻って来て「俺は2万3000でやる」と言い出します。手にした4500ドルで当面はしのげるが、先のことを考えたらもっと金が要ると考え直したのでした。ヴァイスは負けじと更に低い額を申し出ますが、クレイグは額を1万5000まで下げます。当初より1万ドル下がってしまったことでヴァイスは引き下がり、クレイグが大きな刃物で指を切ることになります。

激痛に泣き叫びながら大金を手にしたクレイグでしたが、続けてクレイグに「負けた」ことに嫉妬したヴァイスが、切り落とした指を犬に食べさせてしまいます。すると、犬が指を喉に詰めて死んでしまい、コリンは犬を処分しに行きます。しばらくして、みなお腹が空いたろうとコリンが食事を持ってきますが、それはなんと、死んだ犬を調理したものでした。

【結】- ザスリルのあらすじ4

ザスリルのシーン2 コリンは犬の肉を2皿に分け、速く食べ終えた方に5万ドルという高額を提示します。二人は吐き気をもよおしつつ、犬肉を完食。ほぼ同時だったため、コリンは犬の喉から取り出したクレイグの指を、2人に食べさせようとします。コリンが放り投げた指をクレイグとヴァイスは奪い合い、クレイグがヴァイスを殴り倒して、自分の指を飲み込みます。

再びクレイグが賭けに勝ち、更にクレイグが借金取りを仕事にしているヴァイスを「負け犬だ」と見下したことで、ヴァイスの怒りが爆発。クレイグを力任せにぶん殴ります。冷静さを失ったヴァイスを見て、コリンはテラスへヴィンスを連れ出します。そこで頭を冷やさせると同時に、コリンはヴィンスに「クレイグを殺せば、用意した25万ドル全額をあげよう。後始末は任せろ」と言い出すのでした。

これまで高額の賭けで全て勝っていたクレイグに腹を立てていたヴァイスは、ナイフを握り、クレイグの背後に迫ります。しかし、やはり昔からの友人は殺せないと、諦めようとした時。突然振り向いたクレイグが、銃でヴァイスを撃ち殺します。実は、コリンがヴァイスにクレイグ殺しを持ちかけた時に、ヴァイオレットもクレイグに「ヴィンス殺し」を提案していたのでした。

「家族のため」という大義名分を背に、クレイグは昔からの友人を殺害するほど冷血、非情になっていたのです。大金を手に家を去るクレイグを見送りながら、コリンはヴァイオレットに「お前が選んだ方が生き残るとは、賭けに負けたな」と、一枚の札を渡すのでした。

血まみれの姿で我が家に帰ったクレイグは、まだ幼い我が子を抱き上げます。その姿を、ずっと夫の帰りを待っていた妻が、涙ぐんだ目で見つめていました。

みんなの感想

ライターの感想

得体の知れない金持ちの退屈しのぎに、危険なゲームに挑むことになる2人の男の運命を描いた作品ですが。中盤までは軽目の指令だったものが、終盤になって急激にどぎつく、過激度を増していく様が刺激的です。自分で言い出しておいて、「クソは食わせないよ」とか「犬は殺せない」、「指を切るのはグロいな」などと「潔癖さ」を主張する金持ちのコリンが、かなりいい味出してます。

加えていつもクールなコリンの妻・バイオレットが、セクシーかつミステリアスな雰囲気をかもし出しまくってるのが素敵です。最後まで、彼女の真意がわからない感じがいいですね。コリンと結婚したのはお金目当てでしょうけど、夫の「特殊な趣味」を受け入れているというよりは、彼女にも元々「そういう気」があったようなことも伺わせる、堂々たる落ち着きっぷりです。

この常識外れな夫婦に押されて、主役の友人コンビ・クレイグ&ヴィンスも必死に頑張るものの、もてあそばれてる感は拭えないですね。最初は生真面目な反応を見せるクレイグに対し、賭けにノリノリだったヴィンスという対比が、終盤になって逆転する構図も見どころになっています。友人を殺せなかったヴィンス、ためらわず殺したクレイグ。守るものがあったから、という理由付けでは済まない壮絶さが痛々しく思えます。

男2人が家の中で「ふんばる」、しかもそれを「競りあう」という絵は、嬉しくないですけど滅多に見ることのない「貴重な絵面」ではないかと。主人公2人に提示された金額を見て、自分ならやれるか?とも考えがちですが、この「価値観」は、相対的なものでもありますので。そのことを、最後にコリンが妻に渡す一枚の紙幣、これが象徴していると言えるでしょう。彼にとってはきっと、2人にあげる25万ドルも、紙幣一枚も。賭けを面白くしてくれるものとして、「同価値なもの」なのでしょうから。

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