「ザ・タンク」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

2017年製作のアメリカ映画で、南極に設置された実験用のタンクの中で、来るべき火星有人探索に向けて、6名の宇宙飛行士が宇宙空間の孤独を疑似体験するのだが、極限状態が彼らの心理を次第に狂わせていく・・・というサスペンス映画です。実話に基づいたストーリーということで、舞台がほぼタンクの中限定で進んで行き、密閉された空間でのサスペンスフルな展開が見ものになっています。

あらすじ動画

ザ・タンクの主な出演者

サックス(ジャック・ダヴェンポート)、ジュリア(マーガリート・モロー)、デーン(ブラッド・ウィリアム・ヘンケ)、ネリー(アンア・リース・フィリップス)、ルーク(エリック・キング)、トム(クリストファー・レッドマン)

ザ・タンクのネタバレあらすじ

【起】– ザ・タンクのあらすじ1

ザ・タンクのシーン1

画像引用元:YouTube / ザ・タンクトレーラー映像

2012年4月26日、6名の宇宙飛行士候補が南極の地に向かい、ある実験に取り組むことになりました。この実験は、6名が氷上の大地に設置された「ICE-SAT5」と呼ばれる円筒型のタンクに監禁され、そこで火星を探査するのと同じ極限状態を体感するというものでした。

この実験はある一流企業によって計画され、計画の発表は多くのマスコミの注目を集めました。実験に参加するのは、6名のリーダーを務めるもと空軍パイロットのウィル・サックス、地質学者のジュリア・マイヤーズ、医療生体工学士のルーク・レミンズ、医学博士のネリー・ルーガン、社会学・人類学者トム・ジェイソン、もと海兵隊員のデーン・ハガートという、「選りすぐられた人員」でした。

タンク内には6名それぞれの個室の他、お互いの交流を図るリビングルームを始め、植物を育てる温室、体を鍛えるトレーニングルーム、外部との交信をする通信室、そして火星の探査をシュミレーションする部屋など、様々な施設が設けられていました。

6名はこのタンク内で471日、およそ1年半に渡り外界と隔絶した生活を送ることになっていました。しかし実験は、6名のほぼ全員が死亡するという痛ましい結果に終わります。計画を立案・推進した企業の責任者であるベイカーとカーンズは、その後に開かれた審問会を受けることになります。

審問会が進むにつれ、この実験から発展した「火星探査」の計画がそもそもなかったこと、企業内の余剰金を処理する必要があったことなどが次々に判明していきます。ベイカーは「慎重に精査を重ねた上で行った」と釈明しますが、審問会の出席者は「重大な違反があった。人命を危機に晒したのだ」と言い切ります・・・。

実験の開始から4か月後、2012年8月21日。料理の得意なルークがタンク内の食材を使ってピザに似たものを作り、皆でピザ・パーティーを開いたりするなど、隊員たちの関係は良好に見えました。しかし、食材の中でも貴重な糖分であるチョコバーの、トムの割り当て分を誰かが盗んだことがわかり、暗雲が漂い始めます。

リーダーのサックスは、他の5名がひとつずつチョコをトムに渡すことで、事態の解決を図ります。しかしこの件をきっかけに、隊員たちの間に不信感が生まれたのか、リビングで行われたポーカーでは、デーンとルークが勝負を巡って言い合いになってしまいます。

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