
「シャイロックの子供たち」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)
シャイロックの子供たちの紹介:2023年2月17日公開の日本映画。池井戸潤の小説を原作に、とある銀行の支店で発生した現金紛失事件を描くミステリー。事件をきっかけに、複雑に絡み合う人々の思惑や欲望が浮き彫りになっていく。メガホンを取るのは『空飛ぶタイヤ』でも池井戸作品を映画化した本木克英。『アイ・アム まきもと』などの阿部サダヲ、『昼顔』などの上戸彩、『パラレルワールド・ラブストーリー』などの玉森裕太のほか、柳葉敏郎、杉本哲太、佐々木蔵之介らがキャストに名を連ねる。
シャイロックの子供たちの主な出演者
西木雅博 – 阿部サダヲ 北川愛理 – 上戸彩 田端洋司 – 玉森裕太 九条馨 – 柳葉敏郎 古川一夫 – 杉本哲太 滝野真 – 佐藤隆太 鹿島昇 – 渡辺いっけい 遠藤拓治 – 忍成修吾 高島勲 – 近藤公園 半田麻紀 – 木南晴夏 松岡建造 – 西村直人 所ヒカル – 中井千聖 堂島俊介 – 安井順平 沢崎肇 – 柄本明 石本浩一 – 橋爪功 黒田道春 – 佐々木蔵之介 枝幸秀夫 – 徳井優 酒井若菜、森口瑤子、前川泰之、斎藤汰鷹、吉見一豊、吉田久美
シャイロックの子供たちのネタバレあらすじ
【起】– シャイロックの子供たちのあらすじ1

画像引用元:YouTube / シャイロックの子供たちトレーラー映像
(「シャイロック」とは…シェイクスピアによる戯曲『ヴェニスの商人』に登場する強欲な金貸しの人物名)
ステージのうえでは、『ヴェニスの商人』の舞台が上演されています。強欲な金貸しのシャイロックは裁判に持ち込むと、金を貸した代償として怨みを募らせている相手・アントーニオの肉を1ポンド切り取りたいと要求します。シャイロックとアントーニオの前に立っているのは法学者に扮したポーシャで、彼女は「肉を切り取ってもよいが、血を一滴も流してはならん」と言いました。シャイロックは復讐を諦めて金を取り上げようとしますが、それもポーシャは認めませんでした。
舞台を見ていたのは、黒田道春夫妻です。黒田の妻が舞台のあと、感想を漏らします。物語では強欲なシャイロックが悪役のように描かれているが、「返さないほうが悪いのではないか」と妻は言いました。感想を言ってすぐ夕食を食べて帰ろうと提案する妻のことばを聞きながら、黒田は「金を返せば、それでいいものではない」と考えていました。そのことを自分は誰よりもよく知っている…と、黒田は過去のある出来事を振り返ります。
…(過去の回想)それは平成26年のことです。東京第一銀行蒲田支店で行員をしていた黒田は、金曜日の深夜にATMから金を抜き取って白い紙袋に入れます。黒田は競馬が好きで、土日のレースにその金をつぎ込みました。金曜に金を抜いて月曜の朝イチに返すということを、過去にも何度か行なっていたのかもしれません。
あるとき万馬券を当てることができました。大金を手に入れた黒田は、月曜の朝いちばんに金をATMに戻します。ところがこの現場に抜き打ちで、検査官の男がやってきました。男の顔は入り口からの逆光で見えません。黒田は「ATMの動作確認をしていた」とごまかしてその場を切り抜けますが、競馬場の帯封を落としたことに気づきませんでした。検査官の男は「ゴミは拾っといてくださいよ」と言いながら、拾い上げます…。
レストランを探す妻の横で、黒田は過去のことを思い出していました。「金は返せばいいというものではなく、あのときに俺は悪魔に魂を売り渡した。シャイロックになったんだ」と黒田は当時を振り返って苦い顔をします。
(映画タイトル)
令和4年6月。
東京第一銀行の長原支店では、行員たちが朝9時の開店の準備に追われています。営業課の西木雅博は課長代理の役職ですが、部下の北川愛理からは「係長」と呼ばれています。その愛理は、お客様二課の半田麻紀から渡された書類に不備があったためその場で指摘すると、麻紀は記入したあとで愛理の後輩・所ヒカルに渡しました。ヒカルが麻紀の態度の悪さをぼやき、愛理もむっとします。西木は気持ちを切り替えようと、愛理たちに大きな声で励まします。
9時になり銀行が開くと一気に忙しくなります。愛理は「江島エステートの江島」という人物からの電話を受け、滝野に繋いでくれと言われました。内線を回すと通りかかったお客様二課の後輩・田端洋司が内線に出て、お客様一課の滝野真は会議中だと答えます。愛理がそれを相手に告げ折り返しの電話をと言う前に、相手は電話を切ってしまいました。
その日の窓口に西木を訪ねて、沢崎肇という男がやってきました。西木と沢崎は居酒屋で意気投合したらしく、相続問題の相談に来たのです。西木は相談に乗る代価として、すかさず東京第一銀行の口座を開設させました。口座に入れる金を「1万でいいから」と西木が言いますが、沢崎は10円しか入れませんでした。西木は「せこっ!」と毒づきます。
支店長室では長原支店の業績があがっていないと、支店長・九条馨が副支店長の古川一夫らに檄を飛ばしていました。古川はお客様一課の課長・鹿島昇や、課長代理・遠藤拓治を叱りつけています。もうひとりの課長代理・滝野真は他の支店から異動してきたばかりで、「期待している」と九条からプレッシャーをかけられます。
滝野は会議中に自分の携帯に入った石本浩一からの留守電を、聞かずに消しました。会議が終わって席に戻り伝言を見ても、江島エステートの江島という人物に心当たりはなく首を捻ります。愛理に内線をかけて聞き直していると、そこへ不動産を持つ元顧客の石本から電話がかかってきました。石本は江島と名乗っていると明かすと、「明日の午後に来い」と言って住所を教えます。
翌日、滝野は石本が言った場所に行きました。そこは確かに「江島エステート」という看板がかかった事務所でした。石本いわく、江島エステートの社長であった江島から権利を譲り受けたとのことで、事実上は倒産している会社ですが表向きは生きていると話します。
石本は滝野に、江島エステートに10億円の融資をしてくれと頼みます。「融資をしてくれれば不動産開発ですぐに20億の売り上げをしたあと、早々に会社を手じまう」という石本の言い分を聞いて、石本の頼みを断れない滝野は悩みます。
しかし次の営業会議の際に、滝野は江島エステートの稟議書を提出しました。会議で滝野がそれをプッシュすると、支店長の九条が食いつきました。そこで滝野は九条を連れて江島を名乗る石本に会わせました。石本はほかの銀行にも話を進められるかのように話すと、九条を急かしました。九条支店長も推し、とんとん拍子に稟議書が通りました。
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