映画:シャイロックの子供たち

「シャイロックの子供たち」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【転】– シャイロックの子供たちのあらすじ3

シャイロックの子供たちのシーン3

画像引用元:YouTube / シャイロックの子供たちトレーラー映像

翌日。

東京第一銀行長原支店では「100万円はATM室で見つかった」ということになっていました。しかし麻紀は愛理が犯人かのような嫌味を言い続け、愛理も西木に詰め寄りました。西木は自分たちが金を分担して出したと白状し、潔白を証明できていない愛理に謝ります。

西木は麻紀を呼ぶと、刑事事件にすると言ってゆさぶります。すると麻紀は「いつも生意気なことを言っているから」と、社食で拾った帯封を愛理のロッカーに入れたことを認めました。西木に諭された麻紀は愛理に謝罪し、和解します。

江島エステートに送られた郵便物が、「あて先に尋ねありません」と返送されてきました。田端が外回りのついでに持って行くと、その郵便物を持って行きます。該当住所はとても会社の事務所とは思えないボロアパートで、田端は驚きました。郵便物を持ち帰った田端は、ちょうど通りかかった滝野に聞きますが、滝野は逃げるようにその場を去りました。

西木は滝野の持ってきた取次票をチェックして、滝野が100万円を振り込んだ先を確認します。

気になった愛理と田端は、仕事終わりに郵便物の該当住所をもう一度訪問します。そこに滝野も来ており、3人はボロアパートを確認しました。田端は郵便受けをあさり、301号の水道代の請求が「石本浩一」という人物だと知り写真を撮ります。郵便受けをあさることを愛理が咎めると、田端は「外資系の銀行に転職するつもりだ」と言いました。

滝野が九条支店長に報告し、江島エステートがおかしいと発覚しました。調べると江島エステートの会社は跡形もなく消えており、10億円を融資したはずの口座の残金も30万ほどしか残っていませんでした。九条支店長に呼ばれた滝野は、慌てるばかりです。

滝野は直属の上司・鹿島に叱られますが、その鹿島も副支店長の古川に、古川も九条支店長に叱られます。

その横で「50億円の融資が決まりそうです」と笑顔で訴えた遠藤は、鹿島課長を連れて洗足池に連れて行くと神社の狛犬に頭を下げました。精神的に追い詰められた遠藤には、狛犬が取引先に見えていたのです。靴を脱いで正座して狛犬に頭を下げる遠藤を見て、鹿島は思わず涙をこぼします。

不祥事を受けて長原支店に、検査部の次長・黒田道春がやってきます。検査部は詳細に調べて発覚3日前の100万円紛失事件まで、調べ上げました。九条や古川、西木らが金を持ち寄って100万円を都合したことを指摘した黒田は、「金は返せばいいってもんじゃないんだよ」と詰め寄ります。

すると九条は、黒田と2人で話したいと言い出しました。人払いをした九条は黒田に、「8年前の6月2日の蒲田支店のATM室のこと」を話しました。当時、黒田は蒲田支店で行員をしており、ATMから金を抜き取って競馬レースに金を賭けていました。黒田が見られた検査官は、九条だったのです。

九条は黒田が検査官になっていたと知り、証拠の帯封を持参していました。それを見せながら「銀行に時効はありません」「脅しではなく、敢えて言えば取引です」と言います。

黒田は何も言い返せず、長原支店の件に関して黙って引き下がります。

江島エステートの件が全くのお咎めなしになったことを、西木らは不審に思いました。遅れて契約書類を調べていた西木が、印鑑証明が偽造されたものだと気づきました。本物の印鑑証明書は複写するとコピーの字が出てくるようになっているのです。しかし書類をよく扱っている銀行員がこれに気づかないのは、妙な話でした。

違和感を覚えた西木は、滝野を呼び出して問い詰めます。今回の件はすっかり滝野の手落ち、判断ミスというふうになっていますが、西木は「もしかしたら仕組まれた計画だったのかも」と指摘します。しかし滝野は口を割らずに逃げ帰ります。

西木は愛理と田端に滝野の振込票を見せると、銀行から100万円をくすねた犯人が滝野で、江島エステートの利払いを建て替えようとしたのではないかと話しました。

さらに江島エステートの転居先とされたボロアパートの水道料金の請求先・石本浩一が「赤坂リアルター」という会社の社長であることも告げます。田端は、滝野が赤坂支店から異動してきたと言いました。石本は赤坂時代の滝野の顧客だったのではと指摘します。

「長原支店で滝野が起こした不良債権の問題の報告書を書く」という理由で、田端は赤坂支店の資料を借りてきました。調べると、2年前に石本が持つ赤坂リアルターの融資の稟議書を滝野が通していました。石本と滝野の付き合いは3年近く前からで、滝野は石本に弱みを握られていたのではないかと西木は考えます。

しかし幹部でない滝野の力だけでは稟議書を通すことはできません。江島エステートの経営が厳しいことは、調べればすぐに判ってしまうからです。今回の事件には真の黒幕がいると考えた西木は、九条支店長が怪しいと踏みました。九条がすべて知った上で架空融資をしていたのではないかと考えます。

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