「ストーミーナイト」のネタバレあらすじと結末の感想

ストーミー・ナイトの紹介:1999年製作のインドのサスペンス映画。ある嵐の夜、豪邸で一人留守番をする女性の元に、陽気なビジネスマン風の男がやってきてなんだかんだと粘り居座られる羽目に。男は満面笑顔でしゃべり続けるものの、やがてゾッとする一面が見え始め…。監督は近代インド映画の三大監督と言われるラム・ゴパル・ヴァルマ。

ストーミーナイトの主な出演者

美女(ウルミラー・マートーンドカル)、第1の男アプテー(マノージ・バージパイ)、第2の男クレーシー(スシャント・クマール)

ストーミーナイトのネタバレあらすじ

【起】- ストーミーナイトのあらすじ1

ある嵐の日。とある豪邸で、若く美しい女性が母親と電話していて、なぜこんな嵐の晩に出かけたの?独りなんて怖いから早く帰って来てと言いますが、用心して戸締りするわと言い電話を切ります。
テレビでは、女性ばかりを狙う連続殺人事件のニュースが流れていて、犯人は強盗目的ではなく、玄関前で人を尋ね隙を見て家に侵入する絞殺魔だから、1人で家にいる女性は用心してください、不審な人物がいたらすぐ警察に連絡を!と番号を繰り返し伝えていました。
彼女は家中を確かめますが異常は無く、2階のベッドルームの揺り椅子でうたた寝をして悪夢に飛び起き怯えます。ベッドの下の気配だけは本物で、真っ白な子猫のシェリーでした。
その時3階で物音がして、彼女はシェリーを抱いて見に行きますが、そこは家具や荷物が乱雑に置かれた屋上に繋がる部屋で、開けっ放しだった大きな窓から雨風が吹き込んでいただけでした。
安心した彼女はキッチンでサンドイッチを作り始めますが、食パンに包丁を入れたところでチャイムが鳴ります。

玄関の覗き窓を見ると、そこには満面笑顔のビジネスマン風の男が立っていて「マルホトラ氏はご在宅ですか?」と聞かれます。男はこちらヒルトン通りB-41ですよね?とその家の住所を言いますが、そんな人はいないし、ここはG.H.グプタの家ですと言います。
彼女は、マルホトラ氏から直接聞いたのにと食い下がる男を怒って追い返しますが、キッチンに戻ると包丁が包丁差しに戻るなどしていて不審に思ったところで、再びチャイムが鳴ります。それは同じ男で電話を貸して下さいと粘り、彼女は公衆電話を探してください!と怒鳴って追い返します。が、男は再びチャイムを鳴らし、車が故障して凍えそうなので雨宿りをさせてくださいと言うのです。
ブチ切れた彼女が、私を困らせようとしてるのね!寒いなら車に戻りなさいよ!と怒鳴ると、一度は素直に消えますが、すぐに戻って車のキーを無くしたから入れてくださいと訴えます。
困り果てた彼女は、2階で夫が寝ていて知らない人を入れたら怒られると言いますが、彼は旦那さんを起こして話をさせてくれと粘り、ついに彼女は「あなたのためにそんなことはしない!迷惑だから帰って!」と怒鳴ります。すると男は初めて真顔になり「僕はとても困っていて凍えそうなのに、あなたは冷たい人だ。”客は神なり”と言うでしょう?」と言い去って行きます。

彼女は少々罪悪感を感じながらもキッチンに戻りますが、開いていた窓からあの男が覗き込み、腹が減って仕方がない、何か食べ物をもらえませんかと言います。男はどしゃ降りの中、上着を頭から被ってびしょ濡れです。驚いた彼女はサンドイッチを包丁でつついて男に渡し慌てて窓を締めます。男はびしょびしょのサンドイッチを笑いながら頬張っていました。
ようやく追い返したと思った彼女は、シェリーを連れリビングでテレビを見始めますが、再び男がチャイムを鳴らし、サンドイッチが美味かったお礼だと笑い、次にはリビングのテラスに現れ、テレビが見たい、せめて音量を上げてくれと騒ぎ「プネー出身のアプテーは、とある場所で冷たい雨に打たれながらも生で歌うよ」と言い陽気に歌い始めます。
彼女はうるさい!と怒鳴ってカーテンを開け、静かにするのを条件にテレビを見ることを許しますが、すぐに私を見たでしょ?!と怒ります。男はやむなく黙りますが、黙ったら黙ったで不気味な上、旦那さんが起きたらぜひ話がしたいとごね始めます。彼女はキレて、主人が何時に起きようと話はさせない!とヒステリーを起こし、落ち着いた時には男が消えています。

【承】- ストーミーナイトのあらすじ2

けれど彼は再び玄関に現れ、今度は「ご主人が起きましたよ。窓から見ました」と言うのです。彼女は怯えて2階に向かいますが、ガラスが割れる音に驚いて玄関から飛び出し、彼に実は主人はおらず、2階にいるのが誰かも解らないと助けを求めます。
彼は、ならば僕が様子を見て来ましょうかと言って家に上がり、兵士のオブジェの槍を取り階段を上がって行き、彼女は怯えながら待つことに。彼は3階まで上がりますが、何も無かった、心配性だなぁと笑いながら槍を戻し、玄関の扉を閉めます。
彼女は、だってあなたが誰かを見たと言うから!と怯えていましたが、彼は、音は猫の鳴き声で、風でカーテンが揺れたのを見間違えたのかもと笑い、あなたはご主人がいると言ったけど独りなのは知ってたし、不安で妄想が膨らんだだけだと笑い続けます。
けれど彼女が、失礼ね!妄想なんかじゃない!と怒鳴ると、彼は「奥さん!」と怒鳴り「言いにくい事だが妄想としか考えられない、なぜなら僕が窓を割ったんだから」と言います。

彼は、愕然とする彼女に、寒くて中に入りたかった、なのにあなたが頑固に拒むから、ガラス代は弁償するなどと言い訳をしつつも、ソファで寛ぎコーヒーが飲みたいと言います。彼女はやむなくキッチンで支度を始めますが、彼がすぐ後に入り包丁を手に取ります。
気づいた彼女は凍りつきますが、彼は僕が殺人鬼に見えますか?と言って包丁を戻し、奥さんに命令してしまった、手伝う身分なのにと笑います。彼女は彼をキッチンから追い出し、彼は笑いながらリビングに戻りテレビを見始めます。
彼はコーヒーを誉め彼女にも座って寛ぐよう勧めますが、その時ニュースで「犯人は1人と断定、手口は全てロープによる絞殺、異常者の犯行と思われます」と流れます。
彼は彼女をじっと見つめ、僕を犯人だと思ってるでしょう?そんな人間に見えますか?と笑います。彼女は再び、主人がもうすぐ帰宅する、迷惑だから帰って!と怒鳴ります。すると彼はテレビを消して立ち上がり「イヤだと言ったら?」と開き直り再び槍を手に取ります。彼女はパニックになって逃げ回り花瓶を投げつけますが、ソファに倒れ追い詰められます。
彼は彼女に落ち着いて!と言い聞かせ、僕は紳士で礼儀もわきまえてる、大雨のせいでマルホトラ氏の家を間違えただけだ、見知らぬ男と一つ屋根の下で過ごすのは不安だろうが、僕が殺人犯ならとっくに殺してると言い、無理矢理彼女に槍を握らせ、何かあったら僕を刺せばいい、命は預けた、雨が止んだら必ず帰ると言います。
彼は、変な娘だ、アルティみたいだとこぼし、それは僕の彼女で、独りでいると殺されると思ってる世界一臆病な女だったが亡くなった、僕が愛したのは彼女だけだと話し、彼女も歴史学の学生で独身だと打ち明けます。
が、その時シェリーが彼の足を噛み、激怒した彼は猫を蹴飛ばし、「猫も猫好き人間も嫌いだ!…彼女も猫好きだったんだ」と言います。彼はすぐに笑顔に戻りシェリーを彼女の愛猫の名前キャティと呼び抱き上げた途端、停電になります。

彼は誰かのイタズラだと笑い蝋燭は無いかと聞きますが、彼女が蝋燭を取りにキッチンに行く間、家の所々で何かが落ちる音がし、キッチンで蝋燭を灯すと、窓辺でシェリーが首を切られて死んでいて、驚いた彼女は慌てて蝋燭を消し、暗闇の中を脱げ回ります。
彼はどうしたんだ奥さん!と言い追いかけますが、2階に逃げた彼女に大きな壺で殴り掛かられた時、灯りが点きます。パニックになった彼女は外に逃げ出そうとして玄関扉を開けますが、そこには険しい顔をした髭面の見知らぬ男が立っていました。

【転】- ストーミーナイトのあらすじ3

男はいきなりラプテーに銃を向け、彼女に「安心しろ。警察だ」と言い、彼女が「この男が猫を殺して、私も殺す気よ!」と言うとラプテーを銃で脅しながらキッチンに行って死骸を確認、壺で殴られた傷から流血するラプテーの話を無視して、銃を突きつけリビングへと戻ります。
ラプテーは首根っこを掴まれながらも事情を説明しますが、彼女に殺人犯と罵られて逆ギレし、彼女の話が真実で僕が嘘をついているという証拠は?ここは僕の家で彼女が侵入者かも、猫も彼女の仕業かも知れない、いや!あんたかも知れん!と激怒、そもそも警察を呼んでもいないのに、あんたは人の家の玄関で何してたんだ?と問い詰めます。
男は2人に銃を向けたまま玄関扉を閉め、銃で脅して座らせ、電話をします。
電話で彼は、クレーシー・ボルト警部だと名乗り、例の殺人事件だ、応援を頼むと言って切りますが、ソファで寛ぎスキットルの酒を煽り、実は路上の真ん中に止まった車を発見し、近所で持ち主を探してこの家の玄関に来た時、偶然扉が開いたのだと話します。
ラプテーはそれを作り話の芝居だと断言、電話した相手は仲間で、酒を飲んで寛ぐのもおかしいし、靴だってスター気取りだとまくし立てクレーシーと乱闘になります。
その隙に彼女は銃を拾って発砲、2人に離れなさい!と喚きますが、いつどちらを撃ってもおかしくないほど怯え動揺しています。
ラプテーは僕の車は真ん中ではなく道の脇に停めたし、猫も殺してない!信じてくれ!と喋り続けますが、クレーシーは銃をよこせ、すぐ警察が来るからの一点張り、彼女は再び銃で威嚇、2人を一旦ソファに並んで座らせますが埒があかず、やがて僕が本当の警察に電話をすると言い出したラプテーを止め、彼女自身が電話をしますが、相手は母親で、家に2人の男が侵入して自分は無事だが警察に電話して助けを呼んで!そのあと折り返し電話をちょうだい!と言って切ります。

ラプテーはそれでもベラベラしゃべり続け、クレーシーと小突き合いますが、彼女が3発目を撃ったところで諦め歌い出します。
するとクレーシーは煙草が吸いたい、コーヒーが飲みたいと言い出し、煙草は吸わせてもらえますが、彼女に銃を向けられたままキッチンに行きクレーシーがコーヒーを淹れることに。けれど、突然ラプテーがいちゃもんをつけて笑いだし、フライパンで殴り掛かって銃を奪い、彼女とトレーシーを脅しソファに戻します。彼はトレーシーに彼が所属するというパンベル署の電話番号を聞き出し、彼女に電話をさせますが、そんな警部はいないと言われます。
ラプテーはやはりこいつが殺人犯だと喚き、銃を向けながら早く警察に電話して!と叫びますが、銃が弾切していて慌てるうち奪われ、クレーシーが弾を込め直しラプテーに銃を向けます。
クレーシーは改めて、俺は空き巣狙いの泥棒で殺人犯じゃないと言い、彼女に奴を縛るロープを持ってきてくれと頼みます。彼女が取りに行っている間、ラプテーは再び一から説明し、たった1時間雨宿りをさせてくれと言っただけなのにこの有様だ、俺はここで死ぬのかと泣き出し、ふいに彼女が戻ってきたと言い指差し、クレーシーが振り向いた瞬間、オブジェの槍で腹を刺し殺害します。
それを見た彼女は悲鳴を上げ2階に逃げますが、ラプテーは必死で言い訳しながらも、警察が僕が殺人犯じゃないと証明してくれる!もう関わりたくない!と言い、警察に電話をしようとしますが繋がらず、見ると電話線が切られていました。
彼は愕然として、電話線を切ったのは誰だ?!もう1人この家に別の人間がいる!今助けに行くから動かないで!と叫んで、銃を構え階段を上ります。

外は相変わらず嵐で、大雨と雷が激しく鳴っています。彼は3階の隅に隠れた彼女を見つけ、クレーシーは殺人犯で殺さなければ殺されていた、なぜならロープを要求したでしょう?殺人犯はロープで絞殺したんだと必死で説明しますが、彼女は怯えるばかりでろくに話を聞きません。
その時、玄関のチャイムが鳴り、ラプテーは彼女にここで待っててと言い、銃を持って降りて行きます。
彼女は怯えながらも階下の様子を窺いますが、ラプテーは不思議そうな顔をして戻ってくるところで、階段で震える彼女を見て、背の低いサラリーマン風の男が来て「マルホトラ氏はご在宅か?」と聞かれたが顔も見ないうちに逃げられた、ここはグプタ氏のお宅ですよね?なぜマルホトラ氏の客が訪ねてくるんだ?と聞きますが、彼女はママ!と叫んで階段を駆け上がります。
彼はつじつまが合わないじゃないかとこぼしながら、彼女が隠れていた3階の隅を覗きますが、彼女はおらず、巻かれていたカーペットの妙な感触に気づき、カーペットを開きます。
それは殺害されたマルホトラ氏の死体でした。

【結】- ストーミーナイトのあらすじ4

彼は顔色を失い振り向きますが、そこには妙な笑みを浮かべた彼女がいて、いきなり奇声をあげナイフで襲いかかってきます。
彼は必死で逃げ回り、窓ガラスを突き破って屋上へと転がり出て命乞いしますが、彼女は狂った眼で迫り、足と背中を刺されます。彼女は苦しむ彼を見ながら子供のように手を叩いてはしゃぎ、倒れ行く彼を狂った笑顔で見つめます。
が、彼は一旦気を失いますが、泣きながら這いずって逃げ、ニヤつきながら迫る彼女を落ちていた鉄棒で何度も殴ります。けれど彼女はよろめきもせず、だらだらと血を流しながら再びナイフで襲いかかります。
彼は彼女を屋上のヘリに追いつめ首を絞めますが、背後から槍で刺されます。それは息を吹き返したクレーシーで、彼女は泣きながら怯えたふりをしますが、彼が息絶えたラプテーを覗き込むと背後から歌が聞こえます。
彼女は歌いながらクレーシーを刺殺して突き落とし、どしゃ降りの雨の中、ヘリに立って歌い踊っていました。

その後、彼女は紫のロングドレスを着て、鼻歌を歌いながら床の血を拭き、ナイフや槍の血を洗い流しソファを元に戻します。
そして、千切れた電話線を気にもせず”母親”に電話をし「ママ?本当よ。いい子にしてたわ。早く帰ってきて。愛してるわ」と話しキスを送ります。
その時玄関のチャイムが鳴りますが、それはマルホトラ氏を訪ねて来た”次のお客”でした。
彼女は狂った満面の笑顔で、のぞき窓を覗きます。

みんなの感想

ライターの感想

巷では概ね好評だったのですが、パケ写は強烈だしインド映画と言う事でかなり怪しみつつの鑑賞でした。最初にまず申し上げておきますが「踊りません」。登場人物たった3人(&死体)のバリバリサスペンスです。
ともかく当の彼女はかなり頭のネジが緩んでいそうだし、ラプテー氏は終始陽気に喋りまくり、一向に進展が無い(冗長気味な)前半を乗り切ったところで、第2の男自称警部のクレーシーが登場した瞬間から、いきなり混乱させられる(笑)だってその直前まで確実にラプテーが超ヤバそうだったんですから(笑)かなりひ弱そうであまり可愛がられてない小猫もずっと気になって仕方がないしw
そもそもビミョーに色々がユルいんですよ(笑)停電だ!ってなる以外でも電気が消えたり点いたり、嵐の夜のはずが窓が明るかったり、ラプテー氏のバカ話も含めて、その猫だまし効果というか、あーもうめんどくさい!ともかく殺人犯は男2人のうちどっちかなのね?!とガッツリ思わせられつつの電話線のシーンだ(笑)そこで初めて”第3”の存在と言う超初歩的な疑問がぽーんと立ち上がる(笑)これはうまい(笑)。
ラプテー氏役マノージ・バージパイの満面の笑顔と軽妙なしゃべくりは絶妙、もちろんまさかの美女役ウルミラー・マートーンドカルの怪演も大迫力で見ごたえ十分。おススメです!

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