映画:セブン

「セブン」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(5件)

サスペンス映画

セブンの紹介:1995年製作のアメリカ映画。「七つの大罪」をモチーフに繰り広げられる連続殺人事件に新人刑事とベテラン刑事が挑む。ベテラン刑事をモーガン・フリーマンが、新米刑事をブラッド・ピットが演じる。

あらすじ動画

セブンの主な出演者

デイヴィッド・ミルズ刑事(ブラッド・ピット)、ウィリアム・サマセット刑事(モーガン・フリーマン)、トレイシー・ミルズ(グウィネス・パルトロー)、警部(R・リー・アーメイ)、マーティン・タルボット検事(リチャード・ラウンドトゥリー)、マーク・スワー弁護士(リチャード・シフ)、ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)、テイラー刑事(ダニエル・ザカパ)、カリフォルニア(ジョン・C・マッギンリー)

セブンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①雨の多い大都会で七つの大罪をモチーフとした連続殺人が発生。定年間際のサマセット刑事と、赴任してきたばかりの若いミルズ刑事が捜査に当たる。犯人の目星をつけて部屋に突入するが、犯人・ジョンは逃走。 ②計画の変更を宣言したジョンは、ミルズ刑事を自分の犯罪に組み込むことを計画。ミルズの妻を殺すことで、ジョンは七つの大罪を完成させた。

【起】– セブンのあらすじ1

セブンのシーン1

画像引用元:YouTube / セブントレーラー映像

〔日曜日〕

ある大都会(注:明かされない)。そこでは、雨が続きます。

定年間際の老刑事ウィリアム・サマセットは、2時間口論した後、妻が夫を殺害した現場へ赴くと、事情聴取をしました。

いち早く駆け付けた巡査は「これほど犯人が明らかなものはない」と言いますが、サマセット刑事が気にしていたのは「夫婦の子どもが、発砲現場を見たのか」ということでした。子どもへのトラウマを気にかけていたのです。

そこへ1日早く着任の挨拶をしに、若い刑事デビッド・ミルズが現れました。

サマセット刑事は34年間勤務しており、あと1週間で定年を迎えるところでした。その後任として、若いミルズ刑事が配属されたのです。

ミルズ刑事は血気盛んな男性で、刑事としての活躍を望んでいました。大都会で事件を解決する夢に燃え、異動の届を出して、このたび受理されたのです。

「5年間殺人課に所属していた」とはやるミルズ刑事に、サマセット刑事は「ただ7日間見ておけ」と言いました…。

〔月曜日〕

ミルズ刑事は妻・トレイシーを連れて、この都会へ引っ越してきたばかりです。

この日も雨でした。ミルズ刑事は殺害現場へ向かいます。サマセット刑事と現場で落ちあい、2人で現場を見ました。

発見された男性は、異様なまでに太っていました。椅子に座った男性は、スパゲッティの中に顔をうずめて死んでいました。手足を拘束されていることで、他殺と判明します。

検死した結果、胃の内壁が裂けていました。12時間以上えんえんと食べさせられて食物を過剰摂取のところで、腹部を蹴られたことによる内臓破裂だろうと、検死官は言います。

現場にレシートがあり、犯人が2度も買い物に出かけていることを知ったサマセット刑事は「これは定年前にする仕事じゃない」と断りました。連続する可能性があると、分署長に示唆します。

しかし分署長はサマセットに捜査を命じました。横でミルズ刑事が立候補しますが、分署長はそれを押さえます。

〔火曜日〕

新たな殺人事件が起こりました。今度は高級ビルの一角の弁護士事務所です。

今度の現場は明らかに他殺でした。被害者は意地汚い仕事ぶりで知られるグールド弁護士で、彼はオフィスの床に正座させられて、1ポンド分の自身の肉を切り取るよう命ぜられていました。現場の床には被害者の血で『GREED(強欲)』と書かれています。

被害者は腹のぜい肉を切り取って秤に乗せていましたが、力尽きて死んでいました。

この事件を担当したのはミルズ刑事でした。ミルズ刑事は現場を見て、机の上の夫人の目に、血痕でふちどり(眼鏡マーク)が施されているのに気づきます。

ミルズ刑事は事件を受け、すぐに夫人を安全な場所へ移動させました。

サマセット刑事は検死官から、被害者の腹の中にあった、プラスチックのかけらを受け取っていました。現場へ再び行きます。

現場をじっくりと観察すると、床に削れた跡がありました。冷蔵庫を移動した時についたものだと気付いたサマセット刑事が、冷蔵庫を移動させると、裏側に『GLUTTONY(暴食)』という脂で書かれた文字と、メモ用紙がありました。メモには「地獄より光明に至る道は長く険しい」という、ミルトンの『失楽園』の一節が書かれています。

サマセット刑事は、この事件は『七つの大罪(セブン)』をテーマとしており、つまりあと5つ起きる(ミルズ刑事の担当した弁護士の殺人事件も入っているから)と分署長に告げました。

夜、サマセット刑事は図書館へ行きます。夜警のメンバーとはすっかり顔なじみで、ポーカーをする彼らもサマセット刑事の定年を知っていました。

『カンタベリー物語』『神曲』などを手に取ったサマセット刑事は、ダンテの地獄の図解をコピーしたりした後、ミルズ刑事へ「これらの本を読んだ方がいい」というアドバイスの手紙をしたため、職場のミルズ刑事の机の上に置きます。

〔水曜日〕

ここで少し脱線。

七つの大罪は『GREED(強欲)』『GLUTTONY(暴食)』『SLOTH(怠惰)』『LUST(肉欲)』『PRIDE(高慢)』『ENVY(嫉妬)』『WRATH(憤怒)』の7つです。

これらのことを知るには当然、知性や教養もあるということを意味しています。

さて、ミルズ刑事はサマセット刑事の手紙を読みましたが、恥ずかしいのでこっそり巡査に頼んで本を買って来てもらいます(虚勢を張っている)。

この日は、サマセット刑事が使っていた部屋を、ミルズ刑事のものに引き渡す日でした。個室の入り口の文字も貼り替えが始まっており、サマセット刑事はミルズ刑事に机を渡し、自分は横にある作業用机とパイプ椅子に座ります。

同じ個室で作業していると、電話がかかってきました。促され、ミルズ刑事が電話を取ります。

電話の相手は妻・トレイシーからでした。恥ずかしいミルズ刑事がこそこそと話をしていると、トレイシーは相棒の刑事に代わってくれと言います。

サマセット刑事が電話を代わり、しばらく話をしました。電話を返すと、もう妻のトレイシーは電話を切っていました。

「話の用件は?」とミルズ刑事が聞くと「お世話になっているからと、夕食の招待をされた」とサマセット刑事が答えます。

仕事終わりに2人で帰宅すると、トレイシーが迎えました。

トレイシーとミルズは高校時代の同級生で、最初のデートの時にトレイシーは「この人と結婚する」と思ったそうです。サマセット刑事は「いまどきの若者には珍しい(初恋を実らせる純情なものだ)」と褒めます。

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